カテゴリ:オペラ、コンサート musica( 219 )

リセウ劇場のエレクトラ

リヒャルト・シュトラウスの「エレクトラ」、今回どうしようかかなり迷ったのだけれど、見た人がみんなとても良かったと言うので、やっぱり行くことにしました。

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初めからすでに幕は開いていて、城壁のような建物の壁が見えます。本来なら、古代ギリシャのミケーネの王宮なのですが・・・・

以下の舞台写真は、例によってリセウ劇場のHPからの写真です。

幕が開くと、ロッカールーム。 え。

本来は侍女たちのおしゃべりなのですが、現代の服の女性たちが着替えをしていて、看護婦の服の人と、女性警官のような制服を着る人と。
この人たちがお城の警備員と言うわけかしら。それとも、精神病院なんだろうか。狂気に満ちたオペラらしく?

みんな、最近エレクトラが狂気じみているとうわさしていますが、一人がエレクトラの味方をすると、みんなして彼女をロッカーに閉じ込めてしまうのです。
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次の場面は建物の中庭のようなところ。奥が王宮のはずなのだけれど、ずいぶんぼろい王宮です。エレクトラのいるところは工事現場と言ったふう。

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エレクトラは一人で、殺された父親の敵を討つことを誓っています。

彼女の父アガメムノンは、トロイア戦争から帰ってきた夜、母のクリテムネストラと、その愛人エギストによって斧で暗殺されてしまったのです。エレクトラは、その斧をいとおしそうに胸に抱くのです。

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妹のクリソテミスは、復習なんてやめようと、姉に懇願するのですが、エレクトラは耳を貸しません。

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たった一つの希望の星は、弟のオレストが帰ってきて2人を殺し恨みを晴らしてくれることでしたが、オレストは行方も知れません。

母親のクリテムネストラが、従者(警備員と看護婦)を引き連れてぼろ王宮から出てきます。

彼女はエレクトラに、毎晩悪夢で眠れないと訴えます。
エレクトラは、それには人間の女の犠牲が必要であり、それはあなた自身!と叫びます。

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その後、弟のオレストが死んだと言う知らせが届き、母は安心して王宮に引っ込み、エレクトラは絶望し、それでは私が父のあだ討ちをしなければいけない、と言いますが、妹は恐れをなして逃げてしまいます。

そこにやってきた一人の男、実はそれがオレストでした。偽の知らせをよこして、母とその愛人を安心させるためです。エレクトラは狂喜し、とても美しい歌を歌います。

オレストは王宮の中に入ってゆき、やがて母の断末魔の声が響いてきます。
その後、母の愛人のエギストもオレストに殺されます。

エレクトラは喜び、斧や隠し持っていたさまざまなものに火をつけて燃やします。
そして念入りにお化粧をし、王女然として王宮に入ってゆくのですが・・・・

妹のオレスト・・・オレスト・・・と呼ぶ声とともに、王宮の壁がすっと上に上がって、内部が見えます。そこには王宮にいた警備員、看護婦、母、その愛人がすべて血に染まって横たわり、王座に座ったオレストの腕に、息絶えたエレクトラがいたのでした・・・・


と言うすごいオペラです。

ミュンヘンで見たときは、狂気しか感じられなかったのですが、今回はエレクトラ役のポラスキーの声も優しくて、美しいメロディーもたくさん感じられました。

指揮はSebastian Weigle, 演出Guy Joosten

配役が

Elektra Deborah Polaski

母lytammestra Eva Marton

妹Chrysothemis Ann-Maria Backlund

弟Orest Albert Dohmen

シュトラウスのこのオペラはかなり不協和音が出てきます。オーケストラが厚く、迫力があります。とにかくすごいオペラ。でもさすがシュトラウスのオペラ。刺激的です。

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家に帰って着替えながら、まだ興奮冷めやらず、でした。

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by gyuopera | 2008-02-26 08:17 | オペラ、コンサート musica | Comments(8)

ピアノリサイタル

ゴシック地区にある、Ateneu de Barcelonaのホールで、ピアノリサイタルがありました。

ここは18世紀のネオクラッシック様式の立派な建物で、普段は会員しか入ることが出来ませんが、コンサートガあるときは、一般の人もホールに入ることが出来ます。

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ホールはそんなに大きくはありませんが、かなり綺麗でした。
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アテネアのマーク
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ピアニストはギリシャのAgathe Leimoni。

曲目は

Frederic Chopin

Quatrro Walzs op.69 no.1,
op.64 no.1,
op.64 no.2,
op18

  Nocturn op.posth, en do sostenido menor

Andante Spianato i Gran Polonesa Brillant

    ☆     ☆ ☆

Franz List

Consolacion no.3

Leyenda: Sant Francisco de Paula caminando sobre las ones

Gondoliera de "Venezia y Napoli"

Parafrasi de Rigoletto

Rapsodia Hungaresa No.2


Manos Hadjidakis

"Syrtos, Nocturne-Kalamatianos, Megali Sousta"



初めのショパンのワルツを聞いていると、なんだかピアノの発表会みたい~なんて思っていたのですが、続いてのショパンの若いときの作品Nocturnaは本当に素敵でした。 もちろん、ショパンのポロネーズも・・・素晴らしい!

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私はピアノ曲だけと言うのはあまり好きじゃなかったんですが、生の演奏を、すぐ目の前で踊るような手の動きを見ながら聞くのは感動的でした。 パート2は、もう言うことなし。これですっかりピアノ曲に魅せられてしまいました。

こういう小さいホールでのコンサートって、本当にいいなと思います。

一緒に行った友人はピアノを弾く人だったので、とても興奮していました。

素晴らしい興奮のあとは、ちょっとお茶を飲みに、Caj Chaiへ。

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素敵な夜でした。
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by gyuopera | 2008-02-17 18:22 | オペラ、コンサート musica | Comments(4)
今年も、第45回Francisco Vinyas国際歌唱コンクールが行われ、今日はリセウ劇場で、受賞者たちの最後のファイナルコンサートがありました。

金曜日に、最終選考に残った38人のコンサートがあったのですが、チケットを持っていたのにもかかわらず、すっかり忘れてしまって、今日やっと思い出し、今日のコンサートは無事行くことができました。

いつもオペラのときは、鏡の間で飲み物をいただくのですが、今日はサービスがありませんでした。ちょっとがっかり。
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天井画をゆっくり眺めることが出来ました。
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今年は53カ国から495人の参加者があり、一位該当者はいなかったのですが、2位がスペインのソプラノと韓国のテノール、3位がアメリカのバリトンとスペインのソプラノ、韓国のバリトン。特別賞として、リート部門にドイツのソプラノ、サルスエラ部門でスペインのソプラノがそれぞれ入賞。

入賞者はさすが相当なレベルで、もうプロとして十分通用する人たちばかり。今年スペインの入賞者が3人もいましたが、これもまれなこと。そして、韓国人が2人も! この5人は、本当にうまく、うなってしまいました。テノールはなかなかいい人がでないのですが、この韓国人のテノール、かなりいい線行っています。難しいロメオのアリアを見事に歌っていました。
2位のスペインのソプラノは、ピアニシモをそれは美しく歌い上げて、感動的でした。

審査員は、スペイン人は僅かで、世界中から来ているのでびっくりしました。中にはオペラハウスの役員や、歌手もいます。イレーネ・コトルバスの名前がありました。遠くで顔は見えなかったけれど・・・。
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2位のソプラノとテノールです。
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受賞のあと、Francisco Vinyasのアイーダのアリアの録音を流しました。彼は100年前、一世を風靡したテノールだったのです。
録音は1904年、場所はこのリセウ劇場。もちろん100年前の録音ですからそんなにいい状態のものではありませんが、今の歌手のほうがずっと上手に歌う人も多いのではないだろうかと思いました。歌唱レベルが上がっているのですよね。

歌唱コンクール入賞者のコンサートはレベルが高くて、聞いていて聞き応えがあり、とても面白いわりには、入場料もオペラや有名人のコンサートの5分の1程度。とても楽しめます。それにしてもすごくがんばっている韓国勢。日本人は毎年最終選考まで残っていません。どうしてでしょうね。


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by gyuopera | 2008-01-28 06:42 | オペラ、コンサート musica | Comments(4)
昨夜は久しぶりにコンサートに行きました。それも突然で、お昼頃散歩していたら、フルートの先生のモンセから電話があり、

「きょうClaudioのコンサートがあるのよ。夜8時からCasa del medico(医者の家)。行く?」

大体いつも当日とかに連絡をくれるんです。その日はリハーサルの日だったのですが、Claudio Arimanyが演奏するとなれば、やっぱり聞きに行きたい。
リハーサルは申し訳ないけれどお休みさせていただいて、コンサートホールに急ぎました。

Casa de Medico(医者の家)は、Layetana通りにある建物で、今のように、ちょっと小さなコンサートホールがたくさんなかった頃はよくここでコンサートがあって行ったものです。今でももちろんコンサートをやるのですが、私はほんとうに久しぶりに行きました。建てられたのは1932年、設計Adolf Florensa & Enric Catá。

装飾はごく控えめです。入り口を入ったところ

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ホールは2階。この階段を上っていきます。
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階段の途中にある大理石の像は、アンプーリアスで発見されたアスクレビオス(医学の守護神)の複製。右手は失われていますが、蛇の絡みついた杖を持っているはず。
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壁にはたくさんのタイルが貼られています。
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ステンドグラスも
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ホールの入り口にClaudioが立っていました。来る人と挨拶をしていましたが、ほっぺにbesitoの挨拶をすると、硬い! ちょっと、また太っちゃったみたい。

「ついこの間、日本に演奏旅行してきたところだよ」

とニコニコしていました。

ホールはそんなに大きくありませんが、室内楽にはちょうどいい大きさ。
ステージの上に、アスクレピオスの杖が見えます。
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フルート2本、ビオラとチェロのクワルテットです。
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フルート:Claudio Arimany, Mariano Bas

ビオラ:  Oldrich Vlcek

チェロ:  Peter Krivda

曲目は
Cuartet en Sol Major Op.19no.3 (C.P.Bach)

Petita Musica Nocturna Kv 525 (Mozart) アイネ・クライネ・ナハト・ムジークです

Cuartet en Sol Major TWV43 no.5 (Telemann)

Cuartet en Sib Major Kv 458 (Mozart)

というものでした。2番目の、アイネ・クライネ・ナハト・ムジーク以外、初めて聞く曲ばかりでした。 それでも久しぶりにすぐ近くで聞く生の音楽は本当にいいものです。いつも聞いているのは自分のグループの音ですからね~。質が違う(笑)。

チェロは下に棒を出さないで足で支えています。バロックチェロなんでしょうか?

あとで楽屋に挨拶に行ったとき、チェリストに、チェロのことを聞いたら、

「これはウィーンで作られたもので、この製作者はモーツアルト時代に皇帝に献上したチェロを作っていた工房で、今も続いている」

ということでした。チェロ奏者はスロバキアの人ですが、スペイン語も上手でした。

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コンサートのあとは、玄関ホールでカバのサービスがありました。

今回は"El Somni dels nens"の主催するチャリティコンサートで、入場料の代わりにに寄付をしたのです。私はそれを入場料だと思って30ユーロ払ったのですが、遅れてきたモンセと同じフルート仲間のマルクは

「お金なんか払わなかった」

とのこと。

「エツコも遅れて入ればよかったのに」

まぁ、いいじゃないですか。いい音楽が聞けたことだし。

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by gyuopera | 2008-01-26 06:40 | オペラ、コンサート musica | Comments(6)

オペラ Cenerentola

今年最後のオペラ、ロッシーニのチェネレントラを見に行きました。

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今、ちょうどリセウ劇場の中で、マリア・カラスのステージで使われた宝石の展示会をやっています。オペラで使われたものは、遠くから見るだけだからたいしたことは無いと思ったら大間違いで、どれも大変手の込んだ、見事なものばかりでびっくりしました。オペラって本当にお金をかけるものなのですね!
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さて、ロッシーニのチェネレントラは、ご存知でない方はいないと思いますが、いわゆるシンデレラのお話を、ロッシーニの時代に置き換えたもの。 継母でなく継父になり、ガラスの靴でなく腕輪になります。
今回は、今話題のテノール、Juan Diego Floresがプリンスを歌うので話題になっています。

今回は、演出も、いかにもメルヘンチックにして、それで話題を呼んでいましたので、会場にはお子様連れもかなり見かけました。


舞台はシンプルで、まったく同じ部屋が落ちぶれた貧しい男爵家にもなり、プリンスのお城にもなるのです。
舞台写真は、リセウのHPからお借りしたものです。


幕が開くと、下着姿の義姉達が、アンジェリーナ(チェネレントラ)をいじめています。
大ネズミが6匹、ごそごそしていてとても面白い。

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そこに、杖をついたよぼよぼの物乞いが来て、食べ物を請いますが、義姉たちは怒って追い出そうとし、アンジェリーナは彼にこっそり食べ物を与えます。


急にどやどやとお城の側近の団体が現れ、これからプリンスがやってきて、お城に舞踏会の招待をすると告げに来ます。

落ちぶれ貴族の義父ドン・マニフィコ男爵が起きてきて、見たばかりの素晴らしい夢の話をします。ダンディーニ役はCarlos Chausson, さすがの歌唱です。
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みんなが引っ込んでしまうと、プリンスの世話役に扮したプリンス自身がやってきて、アンジェリーナとばったり、二人はひと目で恋に落ちてしまいます。
なぜこんな落ちぶれた貴族の家に来たのかといいますと、実は先ほどの物乞いがプリンスの先生である学者のアリードロで、この家にプリンスの奥様になる女性がいると予言したからなのです。
そこにプリンスと側近の一団が到着。お城のダンスパーティの招待状を持ってきます。
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楽しい場面のビデオは、ミラノスカラ座、ポネル演出のもの
http://jp.youtube.com/watch?v=qiz0J99CaBQ

プリンスに扮しているのがプリンスの世話役のダンディーニ。Fabio Capitanucci. 適役です。あー、でもジーノ・キリコのダンディーニが懐かしい!!
そうとは知らない二人の義姉たちは、さかんに愛嬌を振りまきます。


アンジェリーナは、義父に、1時間でも、15分でも良いからお城に連れて行ってと頼みますが、男爵は怒って打とうとします。助けに現れたプリンスとダンディーニも、結局はアンジェリーナを置いてお城に行かざるをえなくなり、泣いているアンジェリーナを物乞いに扮したアリードロ博士が慰め、正体を明かして、お城にいかせてあげるのです。ネズミたちが、かわいいコモードのような乗り物を持ってきてアンジェリーナを乗せ、お城に出発します。
暖炉の上の棚が上までずっと上がって、お城の入り口になります。

お城は同じ場面をライトだけで雰囲気を変えたもので、上からシャンデリアでも下げたら、もっとそれらしくなるのにな~なんて思ってしまいました。


これはお城の場面、プリンスに扮したダンディーニが、

「あの二人姉妹は虚栄の塊」とささやく ”Zitto zitto, piano piano" は、短いけれど私の大好きなデュエット。でも、かなり早口なので難しいらしい。いろいろなバーションで見ても、この場面をうまく楽しく歌っているのは意外と少ないのです。今回もあまり素敵じゃなかったな~。
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そこに、アンジェリーナが美しく変身して登場!
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ここで晩餐会が開かれます。
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ネズミちゃんがかわいい。

この部分のビデオも面白いですよ。スカラ座のもの。

http://jp.youtube.com/watch?v=WJjsWplxqt8&feature=related


アンジェリーナが偽プリンスに求愛されても、彼女は彼の世話役に恋をしていると、偽プリンスの愛をはねつけます。
喜んだ本物のプリンスが、彼女に近寄ると、彼女は腕輪をはずして、探してください、と消えてしまいます。

ここで歌われるプリンスの、Si, ritrovarla, io giuroは、高音が続けて出てくる大変なアリア。
各テノールを比べると面白い。

Ramon Vargas
http://jp.youtube.com/watch?v=EdYaKqr8NTY
Juan Diego Flores
http://jp.youtube.com/watch?v=7S_xEc_S9OI
Francisco Araiza
http://jp.youtube.com/watch?v=lfz0Y2CXvQQ

私は断然Araizaが好きですね。リセウのは、私が見た日はBarry Banksと言うテノールで、一生懸命だったけれど、演技もまだまだのようでした。


プリンスが嵐の中を馬車を飛ばして探しに行くシーンは、今回の演出では、ネズミたちが小さな馬車を動かしてゆく影絵になっていますが、これはちょっとさびしかった!
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ザルツブルグのこれが一番素敵だと思います。
http://jp.youtube.com/watch?v=V_xQ7nvhq_Iこれは幕が上がったとき、拍手が沸き起こりました。


プリンスが男爵の家で腕輪をはめたアンジェリーナを見つけ出した時歌われる
Cuesto e un nodo awiluppatoは、巻き舌を多用した音が沢山出てくると手も面白い6重唱。

リセウの演出では、ちょっと物足りなかったんだけれど、ポネル演出のはシルエットが面白い

http://jp.youtube.com/watch?v=NB14yuKef1s&feature=related

王子との結婚式で、アンジェリーナが前と同じチェネレントラの服のままに、ティアラだけつけています。長い素晴らしいアリアを歌ったあと、お城は消え、アンジェリーナはまたもとの男爵家で掃除をしているところで幕が下ります。夢だったのですね。


映像をいろいろごちゃごちゃ混ぜて申し訳ありませんが・・・ ロッシーニのオペラはテンポが命。それに付いていけないと、楽しさ半減ですね。

今回アンジェリーナを歌った Silvia Tro Santafeは、アグネス・バルツァのアンジェリーナを思い出す歌唱で、とても素晴らしかったです。 意地悪義姉妹の二人もとても好演していました。

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by gyuopera | 2007-12-30 07:45 | オペラ、コンサート musica | Comments(18)

友人のピアノリサイタル

久々に、ピアニストのJから電話がかかってきました。

「エツコ、実は明日、君の家の割と近くのGanduxerの教会で頼まれちゃってね、ピアノのコンサートをするんだよ。 もし時間があったら来てくれる?」

会場の教会は、学校と一緒になったところで、チャペルでなく講堂のような部屋。音響がいいわけがありません。
会場には近所の、特に年配の方々が目立ちました。

ピアノも一応スタンウェイですが、古そう!

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プログラムは

J.S. Bach Partita N. 4 en ReM

Joaquin Turina Danzas Fantasticas

Ravel Sonatine

Chopin Scherzo, Op.31


私はピアノを弾いたことがないのですが、ピアノがかなり古く、あまりよく響かない音があるようでした。それで初めのバッハはちょっと苦戦していたようですが、後のプログラムはいずれも素晴らしいと思いました。 
Trinaはあまり耳にした事が無かったので、ちょっとドビュッシーを思い出し、とても興味深く聞きました。Ravelは本当に繊細で素敵で、あのピアノの音ともよくマッチしていました。
ショパンのこの曲は、なんかすごく大仰な感じがしたのですが、最後を飾る作品にはいいと思いました。

それでも、こんなところでこんなすごい演奏を聴けてかなりびっくりした様子でした。
終わった後挨拶に行くと、とても喜んで、ちっちゃなプレゼントをびっくりして受け取りながら、

「プレゼントの心配なんて要らないよ。 こうやってお友達と来てくれたらそれだけで嬉しいよ」

と疲れも見せず喜んでくれました。

毎日なんだかんだと雑用に追われる12月ですが、こんなコンサートに来れて本当に良かったな、と思いました。

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by gyuopera | 2007-12-12 03:21 | オペラ、コンサート musica | Comments(14)
よく晴れた土曜日、今朝は気温がぐっと下がり、バルセロナでも3度くらいまで下がりました。

今日はバルセロナの北の、山の中の小さな町バルビドレラのカルチャーセンターで、Manuel Vazquez Montalbanのオマージュコンサートがありました。 

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Montalban(1939-2003)は、作家・批評家・詩人として沢山の作品を残した人ですが、彼の作品の紹介や、内容に関係する、当時流行った曲などを演奏する、と言う趣向で、彼のすんでいたバルビドレラで、毎年この時期にオマージュコンサートをするのです。

曲はポピュラーなものが多いので、私たちクラッシックのグループに白羽の矢が立ったことがなかったのですが、今年は断れなかったようで、慣れない曲を練習して出演することになりました。私たちのほかに、モダンコーラスグループと、ボーカルとピアノとギターのグループが出演しました。

オマージュといっても、田舎の町のカルチャーセンターで、とてもささやかなものです。

会場には、50年代、60年代のポスターが貼ってあります。
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ちょっとダサくて、今のように何でも豊富ではなかった時代です。

40年代、50年代、60-75年代の社会状況の説明、どんな歌が流行ったか、どんなアーティストがいたか、などの説明があり、ブロックごとに私たちが交互に演奏します。

このヴォーカルグループはとてもうまかった
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ハスキーな声ですごくチャーミング。ピアノの男性も、引きながら自分でJoan Manuel Seraatの歌をとても素敵に歌いました。


私たちはと言えば、狭いステージでぎゅうぎゅう。
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おまけにオーボエがBesame muchoで一小節早く入ってしまい、私が「シーッ」と言ったのが、後で笑い話に。 そんな彼も、私の

「市民戦争はいつからいつまで?」

の質問に、

「1936年7月18日から1939年4月1日まで」

とすらすらと書いてくれました。

それにしても、なんだかあんまり「演奏した!」っていう気にならないコンサートでしたが、無事終わりました。そんな、あまり大して面白くないようなオマージュに、結構な人が集まるものです。小さな町だから、みんな行くところがなくて暇なんだな~。

コンサートのあと、pica pica(軽食)があると聞いたので期待していたら、な~んだ
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ポテトチップス、オリーブ、チーズ、トルティーヤ(スパニッシュオムレツ)とピクルス。
出演者全員に、Montalbanの本をプレゼントしてくれました。
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なんか、へんなコンサート。
来週は2つコンサートがあり、リハーサルも3回。ちょっときついです。

余談ですが、このバルビドレラのカルチャーセンターのすぐ近くにある建物
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Villa Molitorといって、建築家がBonaventura Conill, 1905年に建てられた建物です。
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細部がなかなか面白いですね。
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彼の建築した建物は、ほかにLloret de MarのCapella del Santíssimが有名です。

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by gyuopera | 2007-11-18 05:17 | オペラ、コンサート musica | Comments(8)
リセウ劇場で今期初めてのオペラ、「アンドレア・シェニエ」に行きました。

演出はPhilippe Arlaud, これは東京の新国立劇場で上演されたものと同じ演出だそう。
衣装も白が基調でとても素敵でした。
写真はいずれもリセウ劇場のHPのものです。

初めのパーティの場面
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場面が変わるごとに、背景がだんだん斜めになり、回り舞台になっていて、それがグルグル回ります。フランス革命でどんどん混乱してゆく様を表しているようでした。
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歌手はタイトル・ロールがホセ・クーラとPablo Armillato で、私が見たのは後者でした。
彼、なかなか美声だとは思いますが、特に初めのあの有名なアリア、「ある日青い空を」はもう少し情熱的に歌ってほしかった。

Maddalena は ダニエラ・デッシー、ほっそりしていたあの美人の歌手が、かなり太めになり、ずいぶん印象が違って、初めわからなかったくらいですが、声はとても素晴らしかったです。 

最後に二人は死刑になるのですが、実際に死刑の場面ではなく、手前に抱き合って立っていて、後ろに市民が沢山いる、そしてみんな一緒に倒れてゆく、最後に、奥に自由を現す旗を掲げた4人のシルエットが浮かび上がる・・・「自由は死なず」と言うところでしょうか。 なかなかいい終わり方でした。
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指揮はPinehas Steinberg, 盛り上がってよかったと思います。

演出も、演奏も、歌手も大体良かったのに、そんなに感激しなかったのは、どうしてでしょうね。何か足りないような・・・。


そうそう、今、鏡の間のホールで、ラモン・カサスの展覧会をやっています。これは外部の人も、8.5ユーロ払えば見ることができます。素敵な絵が沢山あります。

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ところで、リセウ劇場のショップとカフェがリニューアルしてオープンしていました。
ここは、誰でも入ることのできるスペースです。

入り口は2つありますが、ランブラス通りから入るカフェのほうは、こんな風に、モーツァルトのシルエットが立っています。右手がショップのほうへ行く通路。左手がカフェ。
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壁には沢山のオペラの写真が飾られています。
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カフェは前よりぐっと広くなりました。
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広々したスペースが気持ち良い。お店の人は黒い服に黒い大きなエプロンをつけています。
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スタンドの向こうにショップのウィンドーが見えます
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ショップはさらに奥に続いていて、なかなか面白いものが置いてあります。 さまざまな音の出るおもちゃや、子供のバレエの衣装、絵本、カード、アクセサリーや楽しい小物、もちろんCD,DVD, オペラ関係の本も沢山あります。

Espai Liceu 開店時間 月~土  9.30 - 20 h
日    9.30 a 15 h
 いずれの日も、公演がある日は、初めの休憩時間が終わるまで開いています。
私が行ったときは、何とか言うオペラ歌手が買い物をしていました。

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by gyuopera | 2007-10-16 00:31 | オペラ、コンサート musica | Comments(12)

夏の夜のコンサート


以前、「風の影」のレポートでご報告したサン・フィリップ・ネリ教会で、コンサートがありました。
夏はオペラやコンサートが少なくなっているので、大喜びで行きました。

8時40分くらいでもまだ昼間と変わりません。
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中からは、リハーサルしている音が聞こえてきました。
外で待っている間、壁に刻まれた市民戦争のときの弾丸の生々しい痕を眺めていました。
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ジジジ・・・・と、かなり大きな音がして、街頭が点きました
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9時10分前に、中に入れてくれました。

祭壇の彫刻と大理石の柱が目を惹きます。
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絵もなかなか素敵でした。
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ちょっと面白いシャンデリア
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教会でのコンサートは、なるべく前で聞いたほうがいいようです。各壁・天井からの反射音の速度が違うので、後ろに行くほど残響が混乱してしまうのです。

でも一列目と2列目はリザーブ席。
コンサートの始まりが10分遅れたのも、招待客を待っていたようなのですが、一人も現れませんでした。今ちょうど夏休みですからね。

ピアノ、フルート、ヴァイオリン、ファゴットのクワルテットで、作品はヴィヴァルディ、バッハ、ドボルザーク、クイ、ショスタコービッチ、バルトーク。

照明がかなり熱を持つのでしょう、ヴァイオリニストはいつも汗を拭いていました。
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素晴らしいヴァイオリニストでした。
ヴィヴァルディとバッハは、フルートはヴァイオリンのパートを吹いていて、それが結構しっくり行っていてよかったです。ファゴットの音も心地よい。
特に気に入ったのはCuiとBartok。 

終わったのは11時。久しぶりにいい音楽を聞けてうれしかったです。

写真の見苦しいのはご勘弁ください。ポケデジで、フラッシュ無しで撮ったので、明度を上げたらとても粒子が粗くなってしまいました。

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by gyuopera | 2007-08-05 06:25 | オペラ、コンサート musica | Comments(0)
いつもリセウ劇場のオペラのチケットは、7月中旬に一年間分が発売になったとき買ってしまうのですが、この「タイス」は買いませんでした。 コンサート形式の割には高いと思ったからです。
でも2公演しかないし、Renee Flemingと、当初はThomas Hampsonという豪華キャストだったので、やっぱり行くことにしました。 今期最後のオペラだから(まだNormaがあるけれど、行きません。タイトルロールのソプラノ、嫌いなので) 奮発しました。
チケット、高かったですよ。103.25ユーロ。席はAnfiteatroの最前列の真ん中に近いほうでしたから、とてもいい席でした。

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鏡の間でジュースを飲んでいると、日本の方と同じソファに座りました。オペラを見るため、良くご旅行なさっているとのこと。 今回、日本の方を何人かお見かけしました。

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タイスというオペラ、全曲聴くのは初めてでした。「タイスの瞑想曲」という甘美な曲は、きっとお聞きになればどなたでも知っているほど有名な曲ですが、オペラは上演されることはめったにありません。

ストーリーが知りたい方はこちらをお読みになってくださいね。

舞台は起源4世紀のアレキサンドリア、キリスト教の修道士が 美女で娼婦のタイスを改宗
させながら、自らタイスの美しさに魅惑され、その葛藤に悩む、と言った筋です。

コンサート形式というのは、いくらあらすじを知っていても、一言一言全部わかるわけではありませんから、初めはちょっと眠くなってしまったのですが(最前列は翻訳機がありません)、タイスが出てきてからは、もう目がパッチリ。 レネ・フレミングは楽譜も使いません。 
「私はまだ美しいかしら?」と自問するアリアの後は、長い拍手が続きました。

休憩の後の、アラブっぽい曲はとても気に入りました。 そして私としては、後半のフレミングのほうが好きでしたね。 前半の真っ赤なドレスとは打って変わって、改宗したためか(?)、ベージュのシックなドレスでした。
ハンプソンは声の調子を崩し、Franck Ferrariというバリトンが歌いましたが、バスのStefano Palatchとかなり声が似ているので、あまり変化がなくて、特にオペラの最初は退屈でした。ニシアス役のテノール Josep Brosは、あまり好みではないのですが、いつもながら高音も鮮やかで、面白いことに、彼のフランス語はとても聞き取りやすかったんですが、フレミングのはほとんどわかりませんでした。 メゾのMarina Rodriguez-Cusiはとても素晴らしいと思いました。私はメゾのほうが好きなのかな?

後半はタイスのテーマが繰り返し出てきて、その美しさにうっとりとなりました。
このオペラ、結構フルートのソロパートがあって、かなり活躍しているのでうれしくなりました。
オペラが終わると、スタンディング・オベーション。長い拍手が続き、カーテンコールも何度もあり、みんなを興奮の渦に巻き込んだ夜でした。

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by gyuopera | 2007-07-09 05:32 | オペラ、コンサート musica | Comments(10)

私と一緒にバルセロナを散歩しましょう Vamos a pasear conmigo en Barcelona!


by gyuopera