2006年 10月 05日
サン・クガットの修道院で |
昨夜はバルセロナの北にあるサン・クガットと言う町の修道院で演奏をしました。
この修道院は、この町のカテドラルでもあり、9世紀に建てられた歴史のある建物です。一部分は遺跡そのままという感じですが、アルマンソールの破壊の後、12世紀に建て直されました。
このカテドラルは大きなバラ窓があって見事ですが、ここの売り物はその回廊のある中庭。いっぺんが30mと言う大きさです。
現在は中庭部分が工事中で残念ですが、列柱はとても美しい。
私たちの演奏するところはSala Capitular。 きれいに修復された昔の礼拝堂です。
とてもよく反響します。礼拝堂って、音響をよく考えて作られているんですね。
今回は、Colegio CIC の50周年記念と言うことで、市長やら教育委員長やらのお話があることになっていて、その前後に私たちが演奏するというもの。
とにかく、「完璧」を要求されていたので、この日のために、ここ1週間、毎日リハーサルでかなりがんばりました。おまけに、「最高にエレガント」な服で、と言うことなので、黒のミディ丈ドレスに肩からレースのケープを作って羽織りました。デュオなので、相棒のマスミは黒のシャツとパンツ。
式典は7時半始まりで、6時半に到着、会場で何回かリハーサルし、準備万端で待ちました。
そのとき、先ほどまですばらしいお天気だったのに、ザーっと雨が降ってきました。 雨はかなり激しく降っていたので、思わず顔を見合わせてしまいました。
雨のせいか、式典が始まったのは8時。
始めはモーツアルトのオペラ、ドン・ジョバンニからアリアを3曲。 あまりにも長く待っていてうんざりしていたこと、照明が暗くて楽譜がとても見にくかったことなどもあり、完璧とは行きませんでしたけれど、まぁまぁでした。
それから4人のお偉いさんたちがながながと40分お話をし、まだ続くのかなぁと思っていたら、マスミが、
「やるよ」 と言います。
心構えをしていなかったのだけれど、どきどきして待っているよりずっと落ち着いてうまく演奏できたように思いました。 演奏したのはやはりモーツアルトの魔笛からアリアを3つ。
最後はパミーナのアリアで終えたので、ちょっと悲しい曲でしたけれど、満足行くように出来たと思いました。
かなりの拍手を頂き、後から何人かにお褒めの言葉をいただいてとてもうれしく思いました。
もうすっかり夜になっていました。修道院は照明を当てられてとても素敵でした。
雨は上がって、少し気温が下がっていました。電車の駅まで15分ほど歩いてゆきましたが、サン・クガットの町はどこもとてもきれいで、ちょっとリッチな感じでした。
素敵な場所で演奏できて、いい日でした。
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このカテドラルは大きなバラ窓があって見事ですが、ここの売り物はその回廊のある中庭。いっぺんが30mと言う大きさです。
現在は中庭部分が工事中で残念ですが、列柱はとても美しい。
私たちの演奏するところはSala Capitular。 きれいに修復された昔の礼拝堂です。
とてもよく反響します。礼拝堂って、音響をよく考えて作られているんですね。
今回は、Colegio CIC の50周年記念と言うことで、市長やら教育委員長やらのお話があることになっていて、その前後に私たちが演奏するというもの。
とにかく、「完璧」を要求されていたので、この日のために、ここ1週間、毎日リハーサルでかなりがんばりました。おまけに、「最高にエレガント」な服で、と言うことなので、黒のミディ丈ドレスに肩からレースのケープを作って羽織りました。デュオなので、相棒のマスミは黒のシャツとパンツ。
式典は7時半始まりで、6時半に到着、会場で何回かリハーサルし、準備万端で待ちました。
そのとき、先ほどまですばらしいお天気だったのに、ザーっと雨が降ってきました。 雨はかなり激しく降っていたので、思わず顔を見合わせてしまいました。
雨のせいか、式典が始まったのは8時。
始めはモーツアルトのオペラ、ドン・ジョバンニからアリアを3曲。 あまりにも長く待っていてうんざりしていたこと、照明が暗くて楽譜がとても見にくかったことなどもあり、完璧とは行きませんでしたけれど、まぁまぁでした。
それから4人のお偉いさんたちがながながと40分お話をし、まだ続くのかなぁと思っていたら、マスミが、
「やるよ」 と言います。
心構えをしていなかったのだけれど、どきどきして待っているよりずっと落ち着いてうまく演奏できたように思いました。 演奏したのはやはりモーツアルトの魔笛からアリアを3つ。
最後はパミーナのアリアで終えたので、ちょっと悲しい曲でしたけれど、満足行くように出来たと思いました。
かなりの拍手を頂き、後から何人かにお褒めの言葉をいただいてとてもうれしく思いました。
もうすっかり夜になっていました。修道院は照明を当てられてとても素敵でした。
雨は上がって、少し気温が下がっていました。電車の駅まで15分ほど歩いてゆきましたが、サン・クガットの町はどこもとてもきれいで、ちょっとリッチな感じでした。
素敵な場所で演奏できて、いい日でした。
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by gyuopera
| 2006-10-05 21:46
| フルート flauta
|
Comments(12)
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junjapon at 2006-10-05 23:47
こんにちは!おつかれさまでした~!いやぁ~近くにすんでたら観にいきたかったですね~! スペイン人の友達がすんでる町なのでいくことになったらカテドラルへ訪れたいですね~!
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gyuopera at 2006-10-06 00:30
junjaponさん、私はプロではないので、まだまだ緊張します。でもコンサートのために一生懸命することって、いいですね。
サン・クガットは素敵な町ですよ。日本人の方もたくさんお住まいです。ここのカテドラル、ぜひいらっしゃるといいと思います。
サン・クガットは素敵な町ですよ。日本人の方もたくさんお住まいです。ここのカテドラル、ぜひいらっしゃるといいと思います。
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bcnkahosumi at 2006-10-06 07:33
夜のモナステリオはまた全く違う顔なんですね・・・ サンクガットに行くことは多いのですが、まだ中へ入ったことがないということに気がつきました・・・(苦笑) 幻想的なもモナステリオでのgyuさんのフルート♪ 聞いてみたかったですぅ~
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miki3998 at 2006-10-06 12:13
幻想的な空間での演奏会、素敵だったでしょうね。修道院が音響効果も考えての建築だったなんて、さすが歴史が違いますね。
故郷の岩手、平泉では毎年夏に薪能を行ないます。私も楽しみにしていますが、一昨年は野村万斎親子でした。幻想的な明かりの下でのお能は、やはり静寂な夜を神秘的なものに変えます。音楽と夜の闇、宗教と光、その関係性に惹かれますね。
故郷の岩手、平泉では毎年夏に薪能を行ないます。私も楽しみにしていますが、一昨年は野村万斎親子でした。幻想的な明かりの下でのお能は、やはり静寂な夜を神秘的なものに変えます。音楽と夜の闇、宗教と光、その関係性に惹かれますね。
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afotofoto at 2006-10-06 19:56
上から3枚目・・・天井を照らすオレンジ色のライトがたまりません・・・。
そして、夜の神秘的な空間も素敵ですね。ちょっと怖い感じもします。
こんなロケーション・・・日本では考えられませんね。
サン・クガットって名前はよく聞きますが、バルセロナからどっちの方向なのでしょう?
そして、夜の神秘的な空間も素敵ですね。ちょっと怖い感じもします。
こんなロケーション・・・日本では考えられませんね。
サン・クガットって名前はよく聞きますが、バルセロナからどっちの方向なのでしょう?
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gyuopera at 2006-10-06 22:02
mikiさん、ミサをするときは、牧師さんがお説教し、歌を歌いながら進められますね。音響が良いと、音が響いて神秘的な雰囲気がかもし出されるからだと思います。
平泉の薪能、有名な方が出演なさるのですね。伝統的な行事がますます盛んになってゆくようで、とてもいいことですね。
平泉の薪能、有名な方が出演なさるのですね。伝統的な行事がますます盛んになってゆくようで、とてもいいことですね。
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gyuopera at 2006-10-06 22:05
afotoさん、夜の写真は式典が終わってからでしたから、夜9時くらいで、もう誰も中にはいなかったのです。私たちはトイレを借りたので、2階に上がらせてもらいましたが、普段なら入れない時間。し~んと静まり返っていましたよ。遺跡の部分など、ちょっと怖いくらいでした。でもこんなきれいなところを見られたのですもの、うれしかったです。
サン・クガットはバルセロナの北の法にある町です。
サン・クガットはバルセロナの北の法にある町です。
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gyuopera at 2006-10-06 22:09
かほすみさん、このモナステリオ、きれいに修復してあって、ミュージアムもあり、時々いろんな展示会もしています。回廊がとてもきれいです。
私たちが演奏したところは、普段は閉まっているのだと思います。借りることが出来るのでしょうね。とても素敵でした。でも冬は寒いでしょうね。
私たちが演奏したところは、普段は閉まっているのだと思います。借りることが出来るのでしょうね。とても素敵でした。でも冬は寒いでしょうね。
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miki3998 at 2006-10-07 07:44
すみません、私の通っていた教会は、とても古くて小さな町の教会でした。木造で、天井は高いのですが、音響効果を考えたつくりだったとは思えないのです。もちろん日本でも有名な、大きくて立派な教会は違うと思いますが・・・。想像力が貧困でお恥ずかしいです。(笑)
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gyuopera at 2006-10-07 15:35
mikiさん、日本にある教会は、プロテスタントが多いように思います。プロテスタントのほうが、内部に像もないしあっさりしていますね。
スペインはカトリックの国ですから、教会はとても立派です。メキシコもそうでしたね。貧しい村でも教会だけは立派だったりします。
スペインはカトリックの国ですから、教会はとても立派です。メキシコもそうでしたね。貧しい村でも教会だけは立派だったりします。
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darklady at 2006-10-07 21:22
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gyuopera at 2006-10-07 23:55
darkladyさん、私は回廊が大好きなんです。柱の上に付いている彫刻も、みんな違っていて、見ているととても楽しい。何よりもこの静けさがいいです。ここは特に古い修道院で、古い部分は1000年くらいたっていますから、一部遺跡のままになっているところもあるんですよ。この日はいろいろ散策するわけには行かなかったのですが、とても興味深いです。