2006年 05月 14日
音楽学校のモーツァルトコンサート |
今年はモーツアルト年で沢山のイベントやコンサートが催されていますが、私の行っている音楽学校も、ささやかながら色々なイベントがあります。
学校の玄関ホールには、モーツアルト関連の色々な記事や写真が展示されています。ホント、ささやかですが。
モーツアルトの絵本もあるんですね。この学校の生徒は小さい子が多いからね。
そして今日はモーツアルトのマラソンコンサートでした。
マラソンコンサート、と言うのは、朝から晩まで、ずっと誰かがいつも演奏しているという指向のコンサートです。
朝10時から、夜は何時までやっていたのか、わかりません。だって、私はトップバッターでしたから。
朝9時半に行くと、まだステージの用意もできていませんでした。
一人でフルートを吹いていると、やがて先生のモンセがやってきました。そして校長先生も来ると、まだ何も準備してないステージを見るなり怖い顔をして、ぶつぶつ言いました。
私たちはピアノを動かしたり、要らない椅子やテーブルを楽屋に片付けました。
ピアノのホコリを払っているモンセ↓
そうこうしているうちに10時になってしまい、伴奏のピアノと一緒にリハーサルできませんでした。
ヴァイオリンの先生のスタニスラがやってきて、
「オラ~、君が真っ先に演奏するのかい」
と調音しながら聞きます。
聴衆がぞろぞろホールに入ってきました。私たちはステージの横で待ちました。
校長先生が結構ながながとコンサートの趣旨やどんな曲の演奏があるかを述べたあと、私たちはステージに出て行きました。
朝10時からなんて誰もこないと思っていましたのに、結構来ているではありませんか。
初め、「魔笛」から3曲。
夜の女王のアリアのとき、先生ちょこちょこ間違えて、不協和音になってひやひやしました。三曲目の「試練のマーチ」ではいやに遅くなるし。 先生はずっと忙しくて、練習する暇が無かったので、先生のために木曜日も2時間半リハーサルしたんですが。
ソナタK13を演奏したときは、先生かなり苦しかったようでした。これはフルートよりピアノのパートのほうがずっと大変なのです。メヌエット2を演奏するとき、ピアノが先に始まるのにちっとも聞こえてこない!ままよ、と私は吹きはじめ、すぐモンセも気がついて後は大丈夫でしたが、困る~。
終わったあと、モンセが舞台の袖で、
「メヌエット2、忘れちゃった」
とささやきました。
サンクガットから駆けつけてくれたソプラノのパトリシアが、楽屋に入ってきてくれて、
「良かったわよ、とてもいい音だった」
と言ってくれました。
私たちは連れ立って外に出ました。
「あなたがピアノを救ったわね」
さすがモンセの前では言えなかったのでしょう。
フルートのパートは何度も演奏したものでしたし、比較的易しいものでしたから問題は無かったのですが、ピアノのパートはかなり大変だったようです。
それでも終わってホッ、でした。
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学校の玄関ホールには、モーツアルト関連の色々な記事や写真が展示されています。ホント、ささやかですが。
モーツアルトの絵本もあるんですね。この学校の生徒は小さい子が多いからね。
そして今日はモーツアルトのマラソンコンサートでした。
マラソンコンサート、と言うのは、朝から晩まで、ずっと誰かがいつも演奏しているという指向のコンサートです。
朝10時から、夜は何時までやっていたのか、わかりません。だって、私はトップバッターでしたから。
朝9時半に行くと、まだステージの用意もできていませんでした。
一人でフルートを吹いていると、やがて先生のモンセがやってきました。そして校長先生も来ると、まだ何も準備してないステージを見るなり怖い顔をして、ぶつぶつ言いました。
私たちはピアノを動かしたり、要らない椅子やテーブルを楽屋に片付けました。
ピアノのホコリを払っているモンセ↓
そうこうしているうちに10時になってしまい、伴奏のピアノと一緒にリハーサルできませんでした。
ヴァイオリンの先生のスタニスラがやってきて、
「オラ~、君が真っ先に演奏するのかい」
と調音しながら聞きます。
聴衆がぞろぞろホールに入ってきました。私たちはステージの横で待ちました。
校長先生が結構ながながとコンサートの趣旨やどんな曲の演奏があるかを述べたあと、私たちはステージに出て行きました。
朝10時からなんて誰もこないと思っていましたのに、結構来ているではありませんか。
初め、「魔笛」から3曲。
夜の女王のアリアのとき、先生ちょこちょこ間違えて、不協和音になってひやひやしました。三曲目の「試練のマーチ」ではいやに遅くなるし。 先生はずっと忙しくて、練習する暇が無かったので、先生のために木曜日も2時間半リハーサルしたんですが。
ソナタK13を演奏したときは、先生かなり苦しかったようでした。これはフルートよりピアノのパートのほうがずっと大変なのです。メヌエット2を演奏するとき、ピアノが先に始まるのにちっとも聞こえてこない!ままよ、と私は吹きはじめ、すぐモンセも気がついて後は大丈夫でしたが、困る~。
終わったあと、モンセが舞台の袖で、
「メヌエット2、忘れちゃった」
とささやきました。
サンクガットから駆けつけてくれたソプラノのパトリシアが、楽屋に入ってきてくれて、
「良かったわよ、とてもいい音だった」
と言ってくれました。
私たちは連れ立って外に出ました。
「あなたがピアノを救ったわね」
さすがモンセの前では言えなかったのでしょう。
フルートのパートは何度も演奏したものでしたし、比較的易しいものでしたから問題は無かったのですが、ピアノのパートはかなり大変だったようです。
それでも終わってホッ、でした。
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by gyuopera
| 2006-05-14 08:10
| フルート flauta
|
Comments(2)
Commented
by
amikajpn at 2006-05-14 11:21
スペインで、10時からのコンサートに人が集まるなんて、スゴイ!
私も gyu さんのフルート、聴きたかった! けどそちらに居たとしても「起きられた」かどうか、ちょっと心配です。
伴奏って難しいんでしょうね。でも練習もしたのに、それに「先生」なのに、困りますよね~! でもそのミスをカバーできちゃうなんて、gyu さん、スゴイです!
私も gyu さんのフルート、聴きたかった! けどそちらに居たとしても「起きられた」かどうか、ちょっと心配です。
伴奏って難しいんでしょうね。でも練習もしたのに、それに「先生」なのに、困りますよね~! でもそのミスをカバーできちゃうなんて、gyu さん、スゴイです!
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by
gyu
at 2006-05-14 16:00
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amikajpnさん、10時からのコンサートって、ものすごく早いと思いますが、たくさんの人が演奏するためには仕方なかったんでしょうね。まだ小さな子もいれば、先生たちの演奏もあってごちゃ混ぜでした。
先生は普段使っているピアノじゃなくて、ステージにあった古い、それも調子の悪いピアノだったので、かなり厳しかったようです。それに伴奏したのも私のためだけじゃなく、先生の生徒さん全員の伴奏をするんですから… 今回は私はかなりの余裕だったので、まったくあせらずできました。本当はいつもこうでなくちゃいけないんだけど。
先生は普段使っているピアノじゃなくて、ステージにあった古い、それも調子の悪いピアノだったので、かなり厳しかったようです。それに伴奏したのも私のためだけじゃなく、先生の生徒さん全員の伴奏をするんですから… 今回は私はかなりの余裕だったので、まったくあせらずできました。本当はいつもこうでなくちゃいけないんだけど。