マドリード2 オペラ "Only the sound remains"

今回、同じオペラを2度見たのですが、現代オペラで、作曲はカイヤ・サーリアホ、演出はピーター・セラーズ。歌手はカウンターテナーのフィリップ・ジャルスキーとバリトンのダフォン・タイネス。
第一部と第二部があり、第一部は "Always strong", 日本の歌舞伎の「経政」を基にしたもの、第二部は "Feather mantle", 「羽衣」伝説に基づいたもの。いずれも日本が起源なので、興味深いのだけれど、アムステルダムで初演になったとき見に行っている。

オペラハウス テアトロ・レアルのロビー
b0064411_23410815.jpg

b0064411_23410910.jpg

席を見つけるのが非常に難しくて、うろうろ。係の人もあまりいなかったので、ほかの人に聞いてもあまりよくわからないらしく、うろうろしている人がたくさん。
やっと係の人を見つけて案内してもらいました。王様用パルコの隣です。
ステージはよく見えますが、結構遠い。でも音はよく聞こえるはず。
b0064411_23410923.jpg


天井画とかもないし、ホールはリセウ劇場のほうが華やかな感じ。
b0064411_23410908.jpg
b0064411_07364004.jpg


b0064411_07364014.jpg

舞台はシンプルそのもの。
b0064411_23410866.jpg

明かりが消え、ユニークなオーケストラと合唱4人が席に着きます。パーカッションはたくさんの楽器に囲まれていて、弦楽器4台、カンテレが2台とフルート。
b0064411_23410869.jpg

2回目に見たときは、ステージのすぐ横のパルコだったので、オーケストラがすぐそば。
b0064411_07363998.jpg
シロホンも何台もあるし、シンバル、ドラもたくさん。バイオリンの弓でシンバルやシロホンを引いたりしているのでとても面白い。ドラもとてもひそやかに鳴らしているのです。

この腕組みしている人は誰かしらと思ったら、始まったらそのまま指揮台に立ったので、あ、この方が指揮者なのかと。作業衣みたいな制服なのでわからなかった。ふつう、指揮者ってあとから出てくるのに、このオペラではもう初めから楽器奏者たちと一緒にいたんですね。
b0064411_07364050.jpg

b0064411_07364039.jpg


尺八のような音はこのフルート。カンテラの音も素敵。
b0064411_07364024.jpg

ステージ写真はWebサイトからお借りしたもの。
 
"Always strong" 「経政」
歌舞伎だと、こんなストーリー

源平の合戦で戦死した平経政の追悼のため、経正と親しかった仁和寺門跡・守覚法親王のもとで法要が営まれることとなった。仏前には経政が生前愛用した琵琶の名器『青山せいざん』が置かれ、法親王の弟子・行慶僧都(ワキ)らが一心に冥福を祈っていると、灯火の影に経正の霊(シテ)が姿をあらわす。しかし行慶が顔を上げると、霊は再び消えてゆき、声だけが聞こえてくるのであった。僧たちは音楽を愛した経政のために管絃を手向け、経政もまた、人には見えぬ姿ながら、青山の琵琶を弾きはじめる。ひとときの夜遊に心慰める経政であったが、そのとき俄かに苦しみだし、再び灯火のもとに姿を現した。経政は修羅の苦患に苛まれつつも、自らの姿の見えることを恥じ、灯火の中に飛び込んでしまう。吹き消された灯火の暗闇の中に、経政の霊は消えてしまうのだった。

ピーター・セラーズの演出だとだいぶ違う雰囲気。
b0064411_06342804.jpg

b0064411_06342991.jpg


b0064411_06342931.jpg

b0064411_06342962.jpg


b0064411_06342844.jpg

b0064411_06342862.jpg

b0064411_06342858.jpg



亡霊が現れるのであるから、ちょっとゾクゾクっとするわけだけれど、ミステリアスで美しいメロディーで、嘆きの歌と思われる。一部がYoutubeにあるので聞いてみてください。

"Feather mantle", 「羽衣」
漁師が羽衣を拾う(というより取った感じ)
b0064411_06555904.jpg


「羽衣は返さない」という漁師、羽衣がなければ天に帰れないと嘆く天使。
b0064411_06555995.jpg


漁師は折れて、返すことにするが、天の踊りを見せてくれと頼む。
b0064411_06555967.jpg


b0064411_06560083.jpg


漁師に天の踊りを教える。それは「癒しの踊り」となるという。
b0064411_06560002.jpg


b0064411_06560038.jpg


b0064411_06555975.jpg


b0064411_06555964.jpg


b0064411_06555906.jpg


b0064411_06562811.jpg


踊りを覚えた漁師を置いて、天使は天に帰ってゆく。そのあと、長い間天使の声がホールに響き渡っている。
b0064411_06562844.jpg



天使のジャルスキーは経政よりも高音域で歌われ、音響の効果が素晴らしくて、最後、長いこと天使の声が響いていて印象的でした。本当に天使のような声でした。

カーテンコール
b0064411_07364178.jpg


b0064411_07363904.jpg


b0064411_07363923.jpg

b0064411_07432892.jpg


b0064411_07432870.jpg


b0064411_07364178.jpg


b0064411_07432730.jpg


終わった後は、関係者出入口の外で待っていたのですが、気温は5度くらいで寒かったです。
b0064411_07450625.jpg


真っ先に私を見つけて近寄ってくれたのはうれしかった。
「アムスの時と少し変わりましたね」
「そうそう。最後の部分はかなり変えたよ」
とのこと。
「オペラ気に入った?」と尋ねるので、「もちろん!!とても美しいと思う」と答えました。
b0064411_07450667.jpg

b0064411_07450513.jpg
9日はもっと寒く、友達もイギリスから来ていたので、中で待たせてもらいました。
この日は最終日だったので、スタッフのカクテルパーティがあり、出てくるまで1時間以上かかりました。
b0064411_07501178.jpg

青いトレンチに青いリュック、運動靴が若々しい。マー私の息子くらいの年代ですもんね。

友人といろいろ話していましたよ。
b0064411_07501133.jpg

b0064411_07501219.jpg

b0064411_07501225.jpg

友人とジャルスキーのツーショットのあと、私も撮ってもらっちゃいました。
b0064411_07501254.jpg

b0064411_07501286.jpg

外は王宮のライトアップがきれいでした。
b0064411_07501253.jpg

↓クリックしていただけると励みになります。どうぞよろしくお願いいたします。
ヨーロッパランキング ジモモ バルセロナ
Commented by yokodak at 2018-11-12 22:41 x
Gyuさん、こんばんは!
「Only The Sound remains」アムスに続いてマドリッドでの公演へも行かれたのですね。初演から変化(進化)していくのを楽しめるというのは現代音楽ならではですね。カイヤ・サーリアホの音楽はとても詩的で美しいと思います。
シンプルながらも、視覚的にも楽しい楽器群や衣装を纏った指揮者とオケがゆるやかに舞台上と繋がっているように見える演出も興味深い。
天使を演じるジャルスキーの声が上から降ってくるように終わるラスト、とても効果的だったでしょうね!
Commented by gyuopera at 2018-11-13 03:16
♪yokodakさん、コメントをありがとうございます。
サーリアホの音楽は、初めてアムスで聞いた時も美しいと思いましたが、今度もやっぱり素晴らしいと思いました。
ダフォンさんの朗々と響く声と、亡霊・天使役のジャルスキー,対比が素晴らしく、舞台も美しいと思いました。経正は、アムスの時よりきわどい場面がもっと普通の感じになっていて、ドキドキするようではなくてちょっとほっとしました。ラストの、PJの声が長くホールに響いていたのは本当に素敵な効果だと思いました。
この作品は、オペラの新しい分野を切り開く、素晴らしい試みだと思います。
名前
URL
画像認証
削除用パスワード

※このブログはコメント承認制を適用しています。ブログの持ち主が承認するまでコメントは表示されません。

by gyuopera | 2018-11-12 18:35 | オペラ、コンサート musica | Comments(2)

私と一緒にバルセロナを散歩しましょう Vamos a pasear conmigo en Barcelona!


by gyuopera