2018年 03月 20日
カタルーニャ音楽堂でシューベルトを聴く |
3月半ばを過ぎて、また寒さが戻ってきたバルセロナ、久しぶりにカタルーニャ音楽堂に行きました。
夜景がとても素敵
この日はシューベルトをたっぷり楽しめるプログラム。 演奏者は
ヴァイオリン Isabelle Faust チェロ Jean-Guihen Queyras ピアノ Alexander Melnikov ビオラ Boris Faust コントラバス Laurene Durantel バリトン Georg Nigl
演奏は、前半がピアノと歌、ピアノとチェロ、ピアノとヴァイオリン。
Viola, D.786 (バリトン)
Sonata per a violoncel i piano, en La b menor, D821 "Arpeggione" Allegro moderato-Adagio-Allegretto
Sonata per a violi i piano op.159, D934 Andante molto-Allegretto-Andantino-Allegro-Allegretto-Presto
Georg Niglという歌手(バリトン)は初めて聞いたのですが、声のカラーが素晴らしく、なかなか聞かせてくれました。生のステージで聞くから一層心に迫ってくるのでしょう。
続いて待望のケラス。アルペジオーネは当時作られた弦楽器の名前で、ギターとチェロをミックスしたような形のものだそうで、現在では存在していません。ニコレのフルート演奏でおなじみだったのですが、もともと弦楽器のために作曲されたものなので、チェロで聞くと、趣き深いものがあります。
Isabelle Faustはやはり初めて聞いたのですが、その素晴らしいテクニックと表現力で聴衆を圧倒させました。 プログラムの順序を変えて、こちらを前半の最後にしたのはその効果を狙ってのことかもしれません。
休憩時間には地階にあるバールへ
レストランの広間ではちょっとした展示会
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いただいたチケットだったのですが、席が平土間の前から二列目の真ん中。
そこに座ると、ステージの天井がよく見えます。
後半は「ます」
まずバリトンの歌う「ます」で始まり、続いてビオラ、コントラバスを加えた5重奏。
Quintet en La major, op.114, D.667 "la Truita"
Allegro vivace-Andante-Scherzo-Tema con variazione, Andantino-Finale allegro giusto
世界的に名声を受け活躍しているソリストたちが集まっての演奏は、ゴージャス!
お互いに見合って時々にっこりしているさまもほほえましい。一緒に音楽を作っていく楽しさをステージでも満喫しているようです。
観衆の大喝采にこたえて、ずいぶん何度もステージに戻って挨拶してくれましたが、アンコールはなし。でも演奏に大満足でしたからね。
お疲れ様! 素晴らしかったですよ!
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by gyuopera
| 2018-03-20 17:12
| オペラ、コンサート musica
|
Comments(2)
Commented
by
yokodak
at 2018-03-23 01:31
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ファウストの来日公演はバッハの無伴奏ばかり何度か聴いていますが、このシューベルト・プログラムは魅力的ですね。シューベルトは交響曲など大曲よりも、歌曲やアンサンブルに良曲が多いような(あくまでも私感ですが)。特に五重奏「ます」は好きな曲なので、このメンバーでの演奏は聴いてみたいです。
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gyuopera at 2018-03-30 07:07
♪Yokodakさん、いつもコメントありがとうございます。
私も同様に、シューベルトの歌曲やアンサンブルの曲のほうが大曲よりずっと好きです。
後半の五重奏は、作り出される音ももちろんですが、演奏者みんなの表情を見ているだけでとても楽しかったです。グループを作っているわけではない世界中で演奏しているソリストたちが一緒に演奏するのって、よくあることなのかわかりませんが、素晴らしい迫力でした。
私も同様に、シューベルトの歌曲やアンサンブルの曲のほうが大曲よりずっと好きです。
後半の五重奏は、作り出される音ももちろんですが、演奏者みんなの表情を見ているだけでとても楽しかったです。グループを作っているわけではない世界中で演奏しているソリストたちが一緒に演奏するのって、よくあることなのかわかりませんが、素晴らしい迫力でした。