2014年 03月 17日
慈悲の家からCCCBへ |
CCCB(Centro de Cultura Contemporanea de Barcelona, バルセロナ現代カルチャーセンター)は、MACBA,現代美術館のすぐ隣にある建物。

このあたり一帯は、かつては「慈悲の家」と呼ばれる、孤児院、精神病院、盲学校、聾唖学校、修道院などがある、いわゆる町中の町、のようなところでした。
初め13世紀にまず教会があり、だんだん広げていって、1801年~4年に「慈悲の家」となったのですが、当時は2000人ほど住んでいたそうです。内部は非常に広く、いくつもの建物があって迷路のようだったそうです。
当時の写真が残されています。




「慈悲の家」の入口は、CCCBを出て大学を突っ切ったところにあります。




慈悲の家がまだここにあったころ、経済的に困窮した若い親が、自分では育てきれない生まれた子供を孤児院に入れてもらうべく、この穴から入れたのだそうです。穴の向こうには修道女がいつも番をしていて、差し入れられた子供を引き取って世話をしたそうです。






慈悲の家は1956年、Mundetに移ったので、占有していた広い土地に、都市開発で1994年CCCBがオープン、1995年にMACBA, 2004年にバルセロナ大学の哲学部がオープンしました。

このCCCBの建物は、「婦人のパティオ」と呼ばれる広々としたパティオを囲んで三方に棟があり、一方はガラス張りになっています。






この新しく建てられたガラス張りの部分は


CCCBの横のMACBA,バルセロナ現代美術館は、Richard Meierの設計で、1990~1995年に掛けて建設されました。

建物自体が芸術品とされていますが、展示はあまり面白くない時が多いですね。
Los Angeles修道院もMACBAの所有で展示などをしています。この建物は1562~1566年に建てられたもの。

ヨーロッパ(海外生活・情報) ブログランキングへ
by gyuopera
| 2014-03-17 06:48
| バルセロナ案内 Barcelona
|
Comments(0)





