2012年 11月 18日
リセウ劇場のオペラ 「愛の妙薬」 |
ドニゼッティのオペラ「愛の妙薬」、見に行きました。
前回は体調が悪く、チケットは友人に譲ってしまったので、久々のオペラ。
今回の公演は私のアボノに入っていなかったので、5階のかなり安い席を買ったのですが、どうせステージなんか見えないだろうから、音だけ聞けたらいいな、と思っていたら、びっくりしたことにかなりステージが良く見えるんです。音響もいいし、ピアニシモまでちゃんと聞こえます。
いつも平土間ばかりだったけれど、上からのほうがいいなと思いました。
それに5階は最上階で、天井が近い。
こんなきれいな彫刻やレリーフを間近に見られるんですよ。
天井のこの部分
この中にカメラが入っていて、公演のたび録画しているのです。
昔のオペラハウスは録画のために機材を持ち込むのが大変でしたが、リセウ劇場は焼けてしまって新しく建て直されていますから、こういった設備がとてもよく整っています。
オペラは、演出もよかったし、オーケストラもよかったし、かなりの満足度でした。
今回ネモリーの役を歌ったのがJavier Camarenaというメキシコ生まれのテノール。今チューリッヒを基点にヨーロッパの劇場で大好評を受けている歌手です。
バルセロナのリセウで今回デビューということで、紹介の記事があり、とても良い評でし高ら、かなり期待してゆきました。彼の肉声を聞きたくて行ったといっても過言ではないかもしれません。
ステージ写真は、リセウ劇場のHPからお借りしています。
実は前半を聞いて、低音や音程の不安定さが時に感じられ、師であるアライサの域に到達するのはまだまだかなあ、と思ったのですが、後半調子を上げ、かの「人知れぬ涙」を歌った時は感動しました。 最後のフレーズを、普通より少し長く間を置いて、心をこめて歌っていて、歌い終わった後は大喝采でした。
私が聞いた日は、このビデオよりもさらによかったですよ。
カーテンコールでも、彼に対する拍手がひときわ大きく、これからの活躍が期待できそうです。
反面、アディーナを歌ったNicole Cabellは、発声・発音ともにあまりアディーナ向きには思えませんでした。
特に前半は声が硬く感じました。アディーナ役って難しいんですね。
ドゥルカマラ役のSimone Alberohiniは貫禄ある歌唱と演技で楽しませてくれました。
舞台はずっとこのままですが、とてもよかった
楽しくなっちゃうのは、こんなカーテンコールだったのです。
5階の最後尾の席は、後ろにも上にも誰もいないから、じっとしていなくても平気。時には立ったり、手すりに肘を突いたり、後ろにそっくりかえったり(手元の字幕を見るために)、とかなり自由にできます。これでかなり気楽にオペラを見られることを実感しました。
↓クリックしていただけると励みになります。どうぞよろしくお願いいたします。
前回は体調が悪く、チケットは友人に譲ってしまったので、久々のオペラ。
今回の公演は私のアボノに入っていなかったので、5階のかなり安い席を買ったのですが、どうせステージなんか見えないだろうから、音だけ聞けたらいいな、と思っていたら、びっくりしたことにかなりステージが良く見えるんです。音響もいいし、ピアニシモまでちゃんと聞こえます。
いつも平土間ばかりだったけれど、上からのほうがいいなと思いました。
それに5階は最上階で、天井が近い。
こんなきれいな彫刻やレリーフを間近に見られるんですよ。
天井のこの部分
この中にカメラが入っていて、公演のたび録画しているのです。
昔のオペラハウスは録画のために機材を持ち込むのが大変でしたが、リセウ劇場は焼けてしまって新しく建て直されていますから、こういった設備がとてもよく整っています。
オペラは、演出もよかったし、オーケストラもよかったし、かなりの満足度でした。
今回ネモリーの役を歌ったのがJavier Camarenaというメキシコ生まれのテノール。今チューリッヒを基点にヨーロッパの劇場で大好評を受けている歌手です。
バルセロナのリセウで今回デビューということで、紹介の記事があり、とても良い評でし高ら、かなり期待してゆきました。彼の肉声を聞きたくて行ったといっても過言ではないかもしれません。
ステージ写真は、リセウ劇場のHPからお借りしています。
実は前半を聞いて、低音や音程の不安定さが時に感じられ、師であるアライサの域に到達するのはまだまだかなあ、と思ったのですが、後半調子を上げ、かの「人知れぬ涙」を歌った時は感動しました。 最後のフレーズを、普通より少し長く間を置いて、心をこめて歌っていて、歌い終わった後は大喝采でした。
私が聞いた日は、このビデオよりもさらによかったですよ。
カーテンコールでも、彼に対する拍手がひときわ大きく、これからの活躍が期待できそうです。
反面、アディーナを歌ったNicole Cabellは、発声・発音ともにあまりアディーナ向きには思えませんでした。
特に前半は声が硬く感じました。アディーナ役って難しいんですね。
ドゥルカマラ役のSimone Alberohiniは貫禄ある歌唱と演技で楽しませてくれました。
舞台はずっとこのままですが、とてもよかった
楽しくなっちゃうのは、こんなカーテンコールだったのです。
5階の最後尾の席は、後ろにも上にも誰もいないから、じっとしていなくても平気。時には立ったり、手すりに肘を突いたり、後ろにそっくりかえったり(手元の字幕を見るために)、とかなり自由にできます。これでかなり気楽にオペラを見られることを実感しました。
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by gyuopera
| 2012-11-18 07:13
| オペラ、コンサート musica
|
Comments(2)
Commented
by
yuko
at 2012-11-19 11:49
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久しぶりのコメントです・・・いつも楽しませていただいています!!
オペラはやはり外国で鑑賞したいと思います・・・・リセウ劇場
表からしか見れず残念でした。伝統というものはすばらしいですね。
オペラはやはり外国で鑑賞したいと思います・・・・リセウ劇場
表からしか見れず残念でした。伝統というものはすばらしいですね。
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Commented
by
gyuopera at 2012-11-19 15:43
♪ yokoさん、おはようございます。
リセウ劇場は1994年に火災にあって、オペラを見る部分は焼け落ちてしまいましたが、1999年に前と同じに再建されました。昔と同じ技術がまだ残っているのは素晴らしいと思います。でもやっぱりオペラハウスがあるというのは、その町の格を上げると思うんですね。ずいぶんあちこちのオペラハウスに行きましたが、リセウはベスト3にはいると思います。
リセウ劇場は1994年に火災にあって、オペラを見る部分は焼け落ちてしまいましたが、1999年に前と同じに再建されました。昔と同じ技術がまだ残っているのは素晴らしいと思います。でもやっぱりオペラハウスがあるというのは、その町の格を上げると思うんですね。ずいぶんあちこちのオペラハウスに行きましたが、リセウはベスト3にはいると思います。