2010年 02月 16日
Jordi Savallのコンサート |
月曜日の夜は、雨の降りしきる中、L'Auditoriに コンサートを聞きに行きました。
タイトルは "Le Concert spirituel" al temps de Lluis XV 1710-1774
Jordi Savallは現代切ってのビオラ・ダ・ガンバ奏者。彼はすっかり姿を消していたビオラ・ダ・ガンバを復活させ、再び音楽界で演奏されるようになったのです。
1970年代から、古典音楽の演奏に力を入れ、古典音楽がこんなに盛んに演奏されるようになったのは彼の
おかげといってもいいでしょう。
彼がコンサートのとき着用する長い上っ張りは、トレ-ドマークのようになっています。
この日のコンサートのconcertino, ヴァイオリンの Enrico Onofriは、白く長い布をヴァイオリンの胴に着けているので、初めなにが揺れているのかと思いました。
演奏者はチェンバロ・リュート・チェロ以外はみんな立ったままで演奏していましたが、彼は前後に2歩ずつくらい前に行ったり後ろに行ったりするので、ダンスをしているようでした。
曲目は前半が
Corelli Concert Grosso en Re major Op.6, num.4
Telemann Concerto en La menor TWV 52
Telemann Ouverture avec la Suite en Mi menor TWV55e1
後半が
Telemann Suite en Re major per viola de gamba i cordes TWV55 d6
Rameau Les Indes Galantes (Simfonies) 1735
アウディトリは大きなホールなので、こういう曲を演奏するにはちょっと大きすぎて、フルート・トラヴェルソの音はかなり聞こえにくかったのが残念でした。
最後のラモーになって、打楽器・ティンパニーが登場。
ちょっと眠くなってうつらうつらしているときに、ダダダーンとなるので、目が覚めてちょうどいいかな・・・なんて不謹慎なことを思いました。
雅やかでとてもいい雰囲気でしたよ。
Jordi Savallの演奏は、これは別の曲目ですが、こちらで見られます。
YouTubeの映像
Jordi Savallのインタビュー。なかなかいいこと言ってます
Jordi Savallの指揮したオペラ、L'Orfeoのイントロ部分
↓クリックしていただけると励みになります。どうぞよろしくお願いいたします。
タイトルは "Le Concert spirituel" al temps de Lluis XV 1710-1774
Jordi Savallは現代切ってのビオラ・ダ・ガンバ奏者。彼はすっかり姿を消していたビオラ・ダ・ガンバを復活させ、再び音楽界で演奏されるようになったのです。
1970年代から、古典音楽の演奏に力を入れ、古典音楽がこんなに盛んに演奏されるようになったのは彼の
おかげといってもいいでしょう。
彼がコンサートのとき着用する長い上っ張りは、トレ-ドマークのようになっています。
この日のコンサートのconcertino, ヴァイオリンの Enrico Onofriは、白く長い布をヴァイオリンの胴に着けているので、初めなにが揺れているのかと思いました。
演奏者はチェンバロ・リュート・チェロ以外はみんな立ったままで演奏していましたが、彼は前後に2歩ずつくらい前に行ったり後ろに行ったりするので、ダンスをしているようでした。
曲目は前半が
Corelli Concert Grosso en Re major Op.6, num.4
Telemann Concerto en La menor TWV 52
Telemann Ouverture avec la Suite en Mi menor TWV55e1
後半が
Telemann Suite en Re major per viola de gamba i cordes TWV55 d6
Rameau Les Indes Galantes (Simfonies) 1735
アウディトリは大きなホールなので、こういう曲を演奏するにはちょっと大きすぎて、フルート・トラヴェルソの音はかなり聞こえにくかったのが残念でした。
最後のラモーになって、打楽器・ティンパニーが登場。
ちょっと眠くなってうつらうつらしているときに、ダダダーンとなるので、目が覚めてちょうどいいかな・・・なんて不謹慎なことを思いました。
雅やかでとてもいい雰囲気でしたよ。
Jordi Savallの演奏は、これは別の曲目ですが、こちらで見られます。
YouTubeの映像
Jordi Savallのインタビュー。なかなかいいこと言ってます
Jordi Savallの指揮したオペラ、L'Orfeoのイントロ部分
↓クリックしていただけると励みになります。どうぞよろしくお願いいたします。
by gyuopera
| 2010-02-16 20:37
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Comments(12)
おはようございます!
ヴィオラ・ダ・ガンバは隣町の友人の一人が持っていて
装飾が無いシンプルなのですが特注したと言ってました。
弦楽器にしては弾き易いとの事。
古楽器が復活して その音色が聞けるのは嬉しいですね。
ヴィオラ・ダ・ガンバは隣町の友人の一人が持っていて
装飾が無いシンプルなのですが特注したと言ってました。
弦楽器にしては弾き易いとの事。
古楽器が復活して その音色が聞けるのは嬉しいですね。
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gyuopera at 2010-02-17 18:22
♪ 加代子さん、おはようございます ♪
ヴィオラ・ダ・ガンバは深い音がして、とても好きです。このコンサートの時のサバイの演奏は素晴らしかったです。
私のクァルテットのビオラ奏者も、このサバイの直弟子で、とても上手です。
古楽器は、こんな広井スペースで演奏されたものではないので、このホールではちょっと大きすぎたと思います。ティンパニーもリュートもヴァイオリンも、みんな古楽器、オリジナル楽器で、とても典雅な響きでした。
ヴィオラ・ダ・ガンバは深い音がして、とても好きです。このコンサートの時のサバイの演奏は素晴らしかったです。
私のクァルテットのビオラ奏者も、このサバイの直弟子で、とても上手です。
古楽器は、こんな広井スペースで演奏されたものではないので、このホールではちょっと大きすぎたと思います。ティンパニーもリュートもヴァイオリンも、みんな古楽器、オリジナル楽器で、とても典雅な響きでした。
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ティオティオ
at 2010-02-17 22:29
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お久しぶりです。バルセロナは今頃寒いのでしょうか?1月一度だけバルセロナに足を運びましたが、雨雨で大変でした。。でも、やっぱり暖かい日が多かったので、とっても嬉しかったです。
知り合いに古楽器演奏者が数名居ますが、古楽器は音が優しくて好きです。私は音楽の才能ゼロですが、ヴァイオリンを習ってみようかと思っています。とても難しい楽器だといろいろな人に言われたのですが、一生かけてちょっとづつ上達するにはいいかなぁ。。とのんきに思ってます。
ところで、全く記事と関係ないのですが、バルセロナは日本人にとって住みやすい場所ですか?今、田舎かバルセロナ、どっちに住むかでとても悩んでいます。バルセロナは何度も行っているのですが、どうも怖くて緊張しっぱなしで、一人で歩くのがちょっと。。田舎だとびくびくせずに居られるのですが。。私が田舎者なので、決めかねています。日本人も沢山住んでいると聞いたので、バルセロナの方がいいのかと思っているのですが、治安とかはどうなのでしょうか?お手数ですが、お時間あれば教えて下さい。記事と関係ない質問してしまって、すみません。
知り合いに古楽器演奏者が数名居ますが、古楽器は音が優しくて好きです。私は音楽の才能ゼロですが、ヴァイオリンを習ってみようかと思っています。とても難しい楽器だといろいろな人に言われたのですが、一生かけてちょっとづつ上達するにはいいかなぁ。。とのんきに思ってます。
ところで、全く記事と関係ないのですが、バルセロナは日本人にとって住みやすい場所ですか?今、田舎かバルセロナ、どっちに住むかでとても悩んでいます。バルセロナは何度も行っているのですが、どうも怖くて緊張しっぱなしで、一人で歩くのがちょっと。。田舎だとびくびくせずに居られるのですが。。私が田舎者なので、決めかねています。日本人も沢山住んでいると聞いたので、バルセロナの方がいいのかと思っているのですが、治安とかはどうなのでしょうか?お手数ですが、お時間あれば教えて下さい。記事と関係ない質問してしまって、すみません。
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gyuopera at 2010-02-18 00:10
♪ ティオティオさん、こんにちは。
バルセロナは今までかなり寒かったのですが、今日から気温が上がり、今午後4時で13度です。朝はずっとしとしと雨が降っていましたが、こんなに雨が冬に降るのは珍しいです。冬は通常カラカラなんですよ。
ヴァイオリンを始められるのですか、楽器はいいですね。指を使ったり楽譜を読むことはボケ防止の効果も期待できますし(笑)。ヴァイオリンは小さいころからやっていないととても難しい楽器と言われますね。チェロのほうが大人になってからでもやりやすいようですよ。楽器を習うときは、いい先生につくことがとても大切だと思います。
私のクァルテットも、ビオラ・ダ・ガンバとチェンバロ、ヴァイオリンとフルートで、いつもこの時代の音楽を演奏しています。
バルセロナは私にはとても住みやすいです。不動産がとても高いと思います。私はいつもどこでもほとんど一人で歩き回っていますよ。慣れの問題でしょうね。危険ということであれば、どこでも同じではないでしょうか。一般の人はだいたい親切です。住む場所は、その人がどんな生活を送りたいか、ということによると思います。
バルセロナは今までかなり寒かったのですが、今日から気温が上がり、今午後4時で13度です。朝はずっとしとしと雨が降っていましたが、こんなに雨が冬に降るのは珍しいです。冬は通常カラカラなんですよ。
ヴァイオリンを始められるのですか、楽器はいいですね。指を使ったり楽譜を読むことはボケ防止の効果も期待できますし(笑)。ヴァイオリンは小さいころからやっていないととても難しい楽器と言われますね。チェロのほうが大人になってからでもやりやすいようですよ。楽器を習うときは、いい先生につくことがとても大切だと思います。
私のクァルテットも、ビオラ・ダ・ガンバとチェンバロ、ヴァイオリンとフルートで、いつもこの時代の音楽を演奏しています。
バルセロナは私にはとても住みやすいです。不動産がとても高いと思います。私はいつもどこでもほとんど一人で歩き回っていますよ。慣れの問題でしょうね。危険ということであれば、どこでも同じではないでしょうか。一般の人はだいたい親切です。住む場所は、その人がどんな生活を送りたいか、ということによると思います。
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おぴ
at 2010-02-18 01:03
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古典音楽。。
ヨーロッパの宮廷の様子が目に浮かびます。
感激で鳥肌がたって、鼻のおくがつーんとしました。。
こちらは吹奏楽主流なので、管弦楽に飢えています。
じゃんじゃかじゃ~んの吹奏楽も、聞いてると
トランス状態になったりしてそれなりにそれなりなのですが。。ふふ
まさかJordi Savallがアメリカ公演なんてことあるかなあ?
ちょっと検索してみます。
そういえば、PaganiniはNY公演がありました。
残念ながら、予定がつかず行けませんでした。
でも、Pagganini公演にNYに行くなら、ちょっと
大西洋をひとっ飛びしてアムステルダムに行ったほうが価値がありそう。
ヨーロッパの宮廷の様子が目に浮かびます。
感激で鳥肌がたって、鼻のおくがつーんとしました。。
こちらは吹奏楽主流なので、管弦楽に飢えています。
じゃんじゃかじゃ~んの吹奏楽も、聞いてると
トランス状態になったりしてそれなりにそれなりなのですが。。ふふ
まさかJordi Savallがアメリカ公演なんてことあるかなあ?
ちょっと検索してみます。
そういえば、PaganiniはNY公演がありました。
残念ながら、予定がつかず行けませんでした。
でも、Pagganini公演にNYに行くなら、ちょっと
大西洋をひとっ飛びしてアムステルダムに行ったほうが価値がありそう。
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gyuopera at 2010-02-18 07:04
♪ おびさん、こんばんは ♪
この手のコンサートは、楽器自体も奏者もまだ数が少ないので、そんなに聞く機会はないかもしれませんね。
バルセロナは古典音楽がとても盛んで、アマチュアの間でもかなり奏者がいますし、毎年アンティックミュージック・フェスティバルがあって、たくさんのコンサートが催されます。
こういう音楽は小さいホールで身近に聞くといいですね。
Pagagniniは楽しいですが、飛行機に乗ってまで聞きに行くほどではないでしょうね。Savallはかなり国外演奏旅行もやっていますが、アメリカにまで行っているかどうかは知りません。
Youtubeでいろいろなコンサートが聴けますし、CDもたくさん出ていますね。
この手のコンサートは、楽器自体も奏者もまだ数が少ないので、そんなに聞く機会はないかもしれませんね。
バルセロナは古典音楽がとても盛んで、アマチュアの間でもかなり奏者がいますし、毎年アンティックミュージック・フェスティバルがあって、たくさんのコンサートが催されます。
こういう音楽は小さいホールで身近に聞くといいですね。
Pagagniniは楽しいですが、飛行機に乗ってまで聞きに行くほどではないでしょうね。Savallはかなり国外演奏旅行もやっていますが、アメリカにまで行っているかどうかは知りません。
Youtubeでいろいろなコンサートが聴けますし、CDもたくさん出ていますね。
はじめまして、オランダ在住のレイネと申します。今までROM状態だったのですが、今回初めてコメントさせていただきます。
というのは、この記事のコメントを読んで、カタロニア語(?)では、サバイと発音するんだ、と、知ったからです。名前は、ホルディでなく、ジョルディでいいんでしょうか?
サヴァール(といつも読んでますので、このままで)は、秋にフィリップス・ミュージック・センターに登場しましたが、ソロ演奏だったので聴きに行きませんでした。6月に、地元の教会で、なんとトン・コープマンとのコンサートがあるので、これは聞き逃すまいと思っています。
サヴァールのCDは、いろんな時代や土地の音楽をよく勉強して集めてるなあ、と感心します。アフガニスタンやベルベル人、トルコなどの音楽には面白いものも多いですね。
奥さんのモンサラット・フィゲラスの歌声も、とろけるような優しい耳当りで好きです。
というのは、この記事のコメントを読んで、カタロニア語(?)では、サバイと発音するんだ、と、知ったからです。名前は、ホルディでなく、ジョルディでいいんでしょうか?
サヴァール(といつも読んでますので、このままで)は、秋にフィリップス・ミュージック・センターに登場しましたが、ソロ演奏だったので聴きに行きませんでした。6月に、地元の教会で、なんとトン・コープマンとのコンサートがあるので、これは聞き逃すまいと思っています。
サヴァールのCDは、いろんな時代や土地の音楽をよく勉強して集めてるなあ、と感心します。アフガニスタンやベルベル人、トルコなどの音楽には面白いものも多いですね。
奥さんのモンサラット・フィゲラスの歌声も、とろけるような優しい耳当りで好きです。
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gyu
at 2010-02-18 19:22
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♪ seedsbookさん、こんにちは。
Savallはドイツ公演もしているのですね。バルセロナはSavallのおかげでantique musicがとても盛んです。この時代の音楽はみんな耳に心地よく、なかなかいいですね。
4月と5月にもあって、ぜひ行きたいです。
Savallはドイツ公演もしているのですね。バルセロナはSavallのおかげでantique musicがとても盛んです。この時代の音楽はみんな耳に心地よく、なかなかいいですね。
4月と5月にもあって、ぜひ行きたいです。
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gyu
at 2010-02-18 22:48
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♪ レイネさん、こんにちは。コメントをありがとうございます。
名前の最後のllは、カタラン語では y, ィ という発音になります。Maragallがマラガイ、Ripollがリポイ、という具合です。でもスペイン語ではlの発音でいいのですから紛らわしいのですが、人の名前なので、サバイ、と読んだほうがいいと思います。
Jordiはジョルディ、スペイン語ですとJorge, ホルヘになりますね。
Savallの指揮したリセウ劇場のOrfeoは、演出もDefloで気品があり、とてもよかったので、それは素敵でした。Defloとは、このオルフェオについて、チューリッヒのオペラハウスで話したんですよ。ちょうど、彼が演出したマスネのテレーズのプレミエで、楽屋でばったりお逢いしたんです。
かなり前になりますが、チューリッヒ劇場のアーノンクールのモンテヴェルディの3部作も素敵でしたね。
名前の最後のllは、カタラン語では y, ィ という発音になります。Maragallがマラガイ、Ripollがリポイ、という具合です。でもスペイン語ではlの発音でいいのですから紛らわしいのですが、人の名前なので、サバイ、と読んだほうがいいと思います。
Jordiはジョルディ、スペイン語ですとJorge, ホルヘになりますね。
Savallの指揮したリセウ劇場のOrfeoは、演出もDefloで気品があり、とてもよかったので、それは素敵でした。Defloとは、このオルフェオについて、チューリッヒのオペラハウスで話したんですよ。ちょうど、彼が演出したマスネのテレーズのプレミエで、楽屋でばったりお逢いしたんです。
かなり前になりますが、チューリッヒ劇場のアーノンクールのモンテヴェルディの3部作も素敵でしたね。
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ぱんちゃん
at 2010-02-20 06:50
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こんばんわ。ヴィオラ・ダ・ガンバの音色、大好きです。「フレットワーク」というイギリスのグループのCDを持っていました。シェークスピアの時代の戯曲の伴奏など再現したアルバムでとても気に入っていました。バルセロナで生のヴィオラ・ダ・ガンバが聞けたらとても嬉しいです。四月の公演、是非行きたいです。
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gyu
at 2010-02-20 18:19
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♪ ばんちゃんさん、おはようございます。
ヴィオラ・ダ・ガンバの音、いいですね。私はクワルテットでいつもヴィオラ・ダ・ガンバト演奏しているので、時々うまく音が合ってくるとぞくぞくするほどいい気持ちなんですよ。
4月の公演、今ネットを探しているんですけれど、どこでチケットが買えるのかわからないんです。
彼ほど有名でなくても、古楽の演奏会は小さなホールでときどきあるので、聞くことができます。
ヴィオラ・ダ・ガンバの音、いいですね。私はクワルテットでいつもヴィオラ・ダ・ガンバト演奏しているので、時々うまく音が合ってくるとぞくぞくするほどいい気持ちなんですよ。
4月の公演、今ネットを探しているんですけれど、どこでチケットが買えるのかわからないんです。
彼ほど有名でなくても、古楽の演奏会は小さなホールでときどきあるので、聞くことができます。