2009年 08月 11日
マヨルカ滞在記 18 San Morei Velにて3 |
アンジェラは、水を加えてスープを煮込むと、最後にスープ用のパンをキャベツの下に潜り込ませ、火を止めた。しばらくすると、出来上がり!
土間の真ん中に何重にもテーブルクロスをかけた丸テーブルがあって、そこで食事。
地面が傾斜しているので、どうも落ち着かないのだけれど・・・・・
デザートに西瓜をたくさん切ってくれた。
この家で働いているのはアンジェラ一人。その夫も、兄も、何もしていない。仕事もないのかもしれないけれど。
夫はこうしてぼんやり外を眺めては、食べた果物の種を外に放る。
兄はゆっくり昼寝し、そのあとは家の外に腰掛けて涼んでいる。
そこいらを歩き回っている鶏が、時々家の中にも入ってくる。
食事が終ると、そのあたりを案内してくれた。
玄関のすぐ左手には、大きな粉ひき臼がある部屋があった。ロバかなんかに引かせてまわして挽く臼。
壁に掛けてある絵は、聖セシリア。
入口に馬の蹄鉄が
犬が食べているご飯は、パンを水に浸けたもの・・・
アラブの塔は、危ないのでもう長いこと閉めてあって登れないそう
その入口に至る通路
この辺は、10~12世紀のものかも
このちょっと高い所に立つと、ちょっと貧弱なオリーブ畑や果樹園が見える。今はオリーブもほとんど実をつけないという。
庭先にチャペルがある。
立派な紋章があるが
カギのかかった扉の割れ目からカメラを差し入れて写真を撮ったら、内部はオリーブオイルを作る時に使った大きな機械や、オイルを貯蔵しておくところ、炉のようなものも・・・
でも今は鳩が巣くっている。
彼女たちの住む続きの棟は、いとこの持ち主になっているのだそうだが、手入れをするつもりはないらしい
もう完全な廃墟
計り知れない歴史的な価値がある家だと思うのだけれど
そこにも、大きな炉のあるスペースがあった。
湧水をためてある池があった。きれいそうだけれど、青みどろが・・・
「ここで水浴びするのさ」
アンジェラが言った。
この家にはバスルームはないんだ。冬はどうするのかしら・・・?
わずかながら家畜もいるようだったが、この間の大風で屋根に穴があいたそうだ
後ろにある大きな建物は、トラクターなどが何台も入っていたが、もう何十年も動かしてない様子
一回りすると、家に入って、ヤシを編み始めた。
漂白したヤシの葉を5つ編みに長く編んでいく。これでカゴや帽子などをつくるのだ。1か月で60ユーロほどの収入になるそうだ。
「この山の先に、修道院があるよ」
修道院。行ってみたい。
3人で行くことにした。
「ちょっと待って。靴を履き替えるから」
アンジェラは、穴のあいた室内履きのような靴を指差した。
★ ★ ★ ★ ★ ★
また、3日間ほどお休みをいただきますので、3日分、アップしてゆきますね。
↓クリックしていただけると励みになります。どうぞよろしくお願いいたします。
土間の真ん中に何重にもテーブルクロスをかけた丸テーブルがあって、そこで食事。
地面が傾斜しているので、どうも落ち着かないのだけれど・・・・・
デザートに西瓜をたくさん切ってくれた。
この家で働いているのはアンジェラ一人。その夫も、兄も、何もしていない。仕事もないのかもしれないけれど。
夫はこうしてぼんやり外を眺めては、食べた果物の種を外に放る。
兄はゆっくり昼寝し、そのあとは家の外に腰掛けて涼んでいる。
そこいらを歩き回っている鶏が、時々家の中にも入ってくる。
食事が終ると、そのあたりを案内してくれた。
玄関のすぐ左手には、大きな粉ひき臼がある部屋があった。ロバかなんかに引かせてまわして挽く臼。
壁に掛けてある絵は、聖セシリア。
入口に馬の蹄鉄が
犬が食べているご飯は、パンを水に浸けたもの・・・
アラブの塔は、危ないのでもう長いこと閉めてあって登れないそう
その入口に至る通路
この辺は、10~12世紀のものかも
このちょっと高い所に立つと、ちょっと貧弱なオリーブ畑や果樹園が見える。今はオリーブもほとんど実をつけないという。
庭先にチャペルがある。
立派な紋章があるが
カギのかかった扉の割れ目からカメラを差し入れて写真を撮ったら、内部はオリーブオイルを作る時に使った大きな機械や、オイルを貯蔵しておくところ、炉のようなものも・・・
でも今は鳩が巣くっている。
彼女たちの住む続きの棟は、いとこの持ち主になっているのだそうだが、手入れをするつもりはないらしい
もう完全な廃墟
計り知れない歴史的な価値がある家だと思うのだけれど
そこにも、大きな炉のあるスペースがあった。
湧水をためてある池があった。きれいそうだけれど、青みどろが・・・
「ここで水浴びするのさ」
アンジェラが言った。
この家にはバスルームはないんだ。冬はどうするのかしら・・・?
わずかながら家畜もいるようだったが、この間の大風で屋根に穴があいたそうだ
後ろにある大きな建物は、トラクターなどが何台も入っていたが、もう何十年も動かしてない様子
一回りすると、家に入って、ヤシを編み始めた。
漂白したヤシの葉を5つ編みに長く編んでいく。これでカゴや帽子などをつくるのだ。1か月で60ユーロほどの収入になるそうだ。
「この山の先に、修道院があるよ」
修道院。行ってみたい。
3人で行くことにした。
「ちょっと待って。靴を履き替えるから」
アンジェラは、穴のあいた室内履きのような靴を指差した。
★ ★ ★ ★ ★ ★
また、3日間ほどお休みをいただきますので、3日分、アップしてゆきますね。
↓クリックしていただけると励みになります。どうぞよろしくお願いいたします。
by gyuopera
| 2009-08-11 14:17
| 旅行 viaje
|
Comments(6)
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by
yuu.k
at 2009-08-12 09:51
x
gyuさん こんばんは
すごい歴史のありそうな建物を除けば、私の廻りにもそんな生活をしている人結構いますね。でもどこでも女の人はしっかりしてますね。
すごい歴史のありそうな建物を除けば、私の廻りにもそんな生活をしている人結構いますね。でもどこでも女の人はしっかりしてますね。
0
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momo
at 2009-08-12 11:28
x
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gyuopera at 2009-08-12 15:18
♪ yuuさん、おはようございます。
こういう生活をしている人たち、そちらにもいらっしゃるのですか。
水道・電気のない生活は大変だと思います。冬は着ぶくれて、暖炉のある狭い台所に固まっているのだそうです。
ただ一人、女性が働いているだけで、彼女がいなくなったらどうするんでしょうね。女の人の強さを感じました。
それにしても、かつては大農園の娘だったのに、こんな貧困の生活を強いられて、何と言っていいかわかりません。
こういう生活をしている人たち、そちらにもいらっしゃるのですか。
水道・電気のない生活は大変だと思います。冬は着ぶくれて、暖炉のある狭い台所に固まっているのだそうです。
ただ一人、女性が働いているだけで、彼女がいなくなったらどうするんでしょうね。女の人の強さを感じました。
それにしても、かつては大農園の娘だったのに、こんな貧困の生活を強いられて、何と言っていいかわかりません。
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gyuopera at 2009-08-12 15:21
♪ momoさん、おはようございます。
今回のバカンスも、去年同様かなり面白かったですよ。
今、案外こういうプリミティヴな生活をまた始めたいという人が増えているのかもしれませんね。
ブルーチェックのテーブルかけ、この地方ではこれが正式のテーブルかけなんだそうです。カタルーニァですと、赤のチェックが田舎のテーブルクロスの正式なものなのだそうです。
このテーブルの上には、たくさんのプルーンなど収穫した果物がおいてありましたが、あまり肥料をもらっていないらしく、小さなものでした。
今回のバカンスも、去年同様かなり面白かったですよ。
今、案外こういうプリミティヴな生活をまた始めたいという人が増えているのかもしれませんね。
ブルーチェックのテーブルかけ、この地方ではこれが正式のテーブルかけなんだそうです。カタルーニァですと、赤のチェックが田舎のテーブルクロスの正式なものなのだそうです。
このテーブルの上には、たくさんのプルーンなど収穫した果物がおいてありましたが、あまり肥料をもらっていないらしく、小さなものでした。
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yuu.k
at 2009-08-13 02:10
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gyuさん 追伸
こちらはどんなに貧しくとも水道と電気は引いてもらえるようです。
こちらはどんなに貧しくとも水道と電気は引いてもらえるようです。
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gyuopera at 2009-08-15 03:26
♪ yuuさん、こんばんは。 いま小旅行から戻ったところです。
あ、この家は、町からずーっと離れていて近所に一軒も家がないんですね。だからこの家のためだけに水道や電気を通すのはきっと難しいのだと思います。というか、申請してないんでしょうね。
あ、この家は、町からずーっと離れていて近所に一軒も家がないんですね。だからこの家のためだけに水道や電気を通すのはきっと難しいのだと思います。というか、申請してないんでしょうね。