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スペインは今セマナサンタ(イースター)。学校は今週ずっとと来週月曜日までお休みなので、子供に合わせてお休みを取って旅行に行く人も多い。だから町はかなりガラガラ。観光客は別として。

さて、セマナサンタと言えば、受難曲。ヤーコプス指揮のバッハの大作「マタイ受難曲」をパラウ(カタルーニャ音楽堂)に聞きに行きました。

夜八時半でもこの明るさ。
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観光客も多かったみたい。
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今回はケチって、20ユーロの安い席なので、ステージはほとんど見えません。
あとでパラウのサイトを見たら、チケットは35ユーロから125ユーロとなっていたので、チケットが思うように売れなくて値下げしたのでしょうか。そのせいか会場は満席でした。
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Akademie für Alte Musik Berlin
RIAS Kammerchor
Sunhae Im, soprano
Benno Schachtner, contratenor
Julian Prégardien, Evangelista y tenor
Johannes Weisser, Christus y bajo
Anja Petersen, soprano
Kristina Hammarström, contralto
Minsub Hong, tenor
René Jacobs, director

ステージが見えなくたって、こういうコンサートは大丈夫。
演奏が始まると、その始まり、コーラスが歌い始める前からグーッと音楽に引き込まれ、もう涙があふれてしまう。
この曲の吸引力はものすごい。ステージが見える見えないは問題外。

エヴァンゲリストのプレガルディエンは、あのテノールのクリストフ・プレガルディエンの息子さんなのですね。
良く伸びる美声のテノールで、エヴァンゲリストに適役、と思いましたが、時にすこし、出すぎの感が無きにしも非ず。でも存在感のある素晴らしい演奏でした。イエス役の Weisserは、落ち着いた声でよかったと思いました。ソプラノはあまり好きではなかったけれど、アルトと、カウンターテナーの Schachtnerが素晴らしかった。
どのアリアだったか、バロックオーボエと歌手とチェロだけの演奏の時、オーボエがかなり響いて(響きすぎて)、声よりずっと響いてしまっていたので残念。
この曲は、ソリストたちもコーラスもオーケストラも、同じ比重で素晴らしいし、演奏するほうもきっと満足していると思う。局の終わりの不協和音、すごいですね~。

8時半始まりで、終わったのが11時40分、階段を駆け下りてメトロにまっしぐら。12時でメトロは止まってしまいますからね。こういう長いコンサートの時は、30分繰り上げて8時からにしてくれるといいのにと思います。リセウ劇場だって8時始まりでしょ。

今日の新聞の評を見たら、やっぱり響きすぎたオーボエのことを指摘していて、さらに「誰もヤーコプスを見ていない」と書いてありました。おやおや。

それにしても、セマナ・サンタの始まりでマタイ受難曲を聴けたのは本当によかった!

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by gyuopera | 2017-04-13 06:40 | オペラ、コンサート musica | Comments(2)

バロック音楽コンサート

この頃コンサートづいていまして、今度はサリア劇場でバロック音楽のコンサートに行ってきました。

サリア劇場は、サリア市場の後ろの、市民センターのパティオにありますから、外からは見えないんですね。
ここは我が家からだと歩いて30分くらいかかるので、ちょっと不便なんですが、こじんまりしていて好きです。

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改装も終わって、定期的に劇やコンサートなどをやっているそうです。
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内部は可愛らしい劇場です。1907年に建てられたんだそうですから、110年もたっているんですね。
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バロックの場合は、いつもステージに近い席をとります。
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この日のコンサートは、Orquestra Barroca de Barcelonaの演奏で、テレマン。
コンチェルティーノ・指揮がGilles Golliard, ビオラ・ダ・ガンバがAnne Gaurier.

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Suite Don Quixot
Suite en Re
Suite La Bizarre
Peca pr a viola de gamba
Concerto en La per viola da gamba

初めの曲は、私がバロックアンサンブルにいたころ演奏していたので懐かしかった。
コンチェルティーノはすごいテクニシャンで、音もとてもきれい。
以前このアンサンブルの演奏を聴いて、素晴らしかったので、コンサートがあるたび聞きに行こうと思っているのです。

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ビオラ・ダ・ガンバのソリスト アンヌさん。立派です!
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とてもいいコンサートでした。

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by gyuopera | 2017-04-02 07:15 | オペラ、コンサート musica | Comments(0)
ホテルに帰ってゆっくりお風呂に入ってから着替えて、いよいよコンサートへ。

会場はホテルからすぐ近くのサラゴサAuditorio。

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内部は広く、1992席。ちょっとバルセロナのL'Auditoriに似ています。
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奥にチェンバロとオルガン、真ん中に背を高くしたチェンバロ。ということは、指揮者のファゾリスが指揮をしながら弾くのでしょう。
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この日のコンサートは「オルフェオ」

Amanda Forsythe soprano
Philippe Jaroussky countertenor
Diego Fasolis director
I Barocchisti

前半は、17世紀の作曲家による3つのオルフェオのオペラ(L’Orfeo de Claudio Monteverdi, Orfeo de Luigi Rosi y L’Orfeo de Antonio Sartorio)より抜粋して、オペラが別の作曲家にも拘わらず、まるで一つのオペラのようにうまくつながって流れるように進み、最後に絶望したオルフェオの歌で終わります。その最後の “Possente spirto”  の驚くほど繊細で美しいこと。









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後半は、18世紀のグリュックのオペラ「オルフェオ」からで、一番最後に歌われたジャルスキーの “Che farò senza Euridice!” は、今まで聴いたことのあるこのアリアの中で、一番悲しく美しく感動的でした。

ジャルスキーは期待を裏切らぬ素晴らしいテクニックと、非常に繊細な部分や感情的な表現の豊かさで聴衆をオルフェオの世界にいざないます。彼の声を聴いていると、裏声という不自然さの感じられない、非常に美しい響きで、かつ声量もあり、ソプラノのアマンダさんも、この役にぴったり合った声・歌唱で、ジャルスキーとよく調和していました。
ファゾリス指揮の I Barocchistiも、きりっとした小気味の良い演奏で、歌手のピアニシモのパートを少しも妨げることなく、素晴らしいハーモニーでした。ファゾリスの指揮は見ていてとても面白いのです。拍を指示するのではなく、自由に動く手がまるで音を表現しているようで、またそれがとても分かりやすいのです。
前半に弾いたビオラ・ダ・ガンバが素晴らしかったし、後半のトラヴェルソ、リコーダーもとても良かったです。

また、コンサート形式とはいえ、前半と後半で歌手たちは衣装を替え、アマンダさんはグレーのドレス、ジャルスキーは初めは白シャツに蝶ネクタイとスモーキング、エウリディーチェが死ぬと、蝶ネクタイを外して出てきます。
後半はアマンダさんは真っ赤なドレス,ジャルスキーは黒シャツに襟が革のジャケットに黒い皮のパンツ。両脇に椅子が置いてあって、エウリディーチェが死んでしまうと、悲嘆にくれたオルフェオがうつぶせになるほどに座り込むのですが、前のコンサート(ドルトムンドやアムステルダム)ではもっと大きなソファ的な椅子だったのに、サラゴサでは普通の椅子だったので、しがみつくように斜めに座っていてきつそうでした。
感動的なコンサートのあと、モンテヴェルディの「ポッペアの戴冠」から、最後のデュエット、Por ti miro を歌ってくれました。指揮者のファゾリスさんが2人を促して、後ろの席の人のために半分を後ろを向いて歌ったんですよ。

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ファゾリスさん、怖い顔しているかと思ったらこんなかわいいしぐさも(笑)。
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コンサートの後は、サイン会があるとアナウンスがあり、行ってみるとみんな列などお構いなしにごちゃごちゃに待っています。秩序なんかまるでないので(バルセロナではみんなちゃんと列に並びますよ)、待っていたらあとから来た人もいつの間にか前になっていて、私は最後から二番目くらいになってしまいました。

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やっと私の番になったら、せっかくCD持って行ったのに、開けたらディスクを家に忘れてきておりました。それで中に入っているブックレットにサインしてもらいました。

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サインしながら、
「一番前の席に座っていたでしょ?」
というんですよ。歌いながら、演技しながら、ちゃんと客席を見る余裕があるんですね。
お願いして写真を撮らせてもらいました。

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夜11時を過ぎていましたが、思ったほど寒くなく、ホテルもすぐ近くでよかった。
コンサートの感激でなかなか寝付かれなかったのですが、やっと寝たと思ったら、4時ころでしょうか、上の人が、靴で部屋を歩き回っている音で目が覚めました。激しく響くので、とても眠れたものではありませんでしたが、それでもその後3時間くらい寝たみたい。
朝になってテレビのニュースを付けると、ロンドンのテロを報道していました。

ホテルからタクシーで駅まで行き、AVEに乗って帰りましたが、行きはPreferenteだったので27ユーロ(金額うろ覚え)でしたが、帰りは普通だったので、15.75ユーロ。安かった!マドリッドまでだと食事が付くけれど、近いところは別にPreferenteにする必要ないですね。座席も特に広くもないような気がしますから。

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by gyuopera | 2017-03-31 07:29 | オペラ、コンサート musica | Comments(2)
3月11日は、私の所属するリコーダーオーケストラのコンサートでした。
風邪をひいてしまい、その前2日間はずっと寝ていて、当日もかなり具合が悪く、息子がやめなよ、と言ったけれど、やっぱり行きました。

場所はこの教会。La Iglesia de Padres Carmelitas Descalzos。


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リハーサルは、別の入り口を入った奥にホールがあり、そこでやりました。
舞台には劇のセットが置いてありました。ここで劇も上演するんですね。音響は良くない。
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鼻が詰まってうまく息ができないので困りました。足の親指のわきをマッサージすれば鼻が通るとは知っていたのですが、人前で靴を脱いでマッサージするわけにはいかなかったので、手の中指の鼻の反射ゾーンを刺激すると、しばらくして鼻が通るようになりました。

本番は礼拝堂でやりましたが、教会のいかつい外見とは違って、とても素敵なんです。

素敵に写真を撮ってくださった方がいて、グループのHPに載せてくれたので、それをお借りします。

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コンサートはまずまず。誰かが動画を撮ってくれました。一番初めの部分なので、ちょっとまだ本調子じゃなかったのですが。



演奏した後は、だいぶ気分がよくなりました。音楽の力かな?
それで終わってから礼拝堂の写真を撮りました。
こんな時でなくちゃ、祭壇まで登って写真なんか撮れませんもの。

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綺麗な天井
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床のモザイクも素敵です。
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ちょっとアラブ風な感じがしなくもない教会ですね。1957年だそうです。
こんな素敵な教会で演奏できてよかった。


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by gyuopera | 2017-03-12 21:39 | オペラ、コンサート musica | Comments(2)
先週の日曜日、またリセウ劇場で(今月リセウに来るの4回目!)It Dansa を見に行きました。

今回のダンスは、チケットも安かったので、アンフィテアトロの真正面を取りました。それでも26.9ユーロだったんですよ。
アンフィテアトロは、日本語でなんというかわからないけれど、平土間のすぐ上のフロアです。
そこに行くには、劇場の正面の階段を昇っていくんですね。
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今までここから上って入ったことは無かったので、お上りさんよろしく一生懸命写真を撮ってしまいました。
なに、いいんですよ、私は外国人だから、始めてくるようなふりして写真撮っても。

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天井に明り取りの窓があったんだっけ。
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こちら、鏡の間で、飲み物を飲むところ。
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ここにも天井画があったんだっけ
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この通り、ど真ん中です。
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でも横のほうの席はあまり人が入っていませんでした。若い人が多かった。
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ステージ写真は、劇場のFBからお借りしています。

まあ、モダンダンスだとは思っていたんですが、初めのダンス Un Ballo はかなりクラッシック風で美しかった。






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デモビデオ




Wad Ras は音楽がめちゃくちゃうるさくて、四角いパーカッションを盛って踊ったり座ったりするのがあって、ダンスも見ていてちっとも面白くないのがありました。あれは好きではなかったです。



Minus 16は左の人からそっくり返って行って、最後にいつも右の端の人が床に倒れるのでおかしかったのですが、この後、二人のダンサーが、なんと Nisi Dominusの音楽で踊り出したのにはびっくり。前奏の間、もう気が気ではありませんでした。残念ながらショルでしたから、すこし拍子抜け。





舞台からダンサーが下りてきて、客席から何人かを舞台に連れてきて踊ります。
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背広を着て踊っているときはかなり素敵な動きでした。
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Minus 16 が大体全部が見られるビデオ

全体的に見て、若い人向けで私にはチョットついて行けないな~というのが多くて。あまり楽しく感じられませんでしたね。



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by gyuopera | 2017-01-31 07:15 | オペラ、コンサート musica | Comments(0)
今年も行きました、台54回フランセック・ヴィーニャス国際歌唱コンクール。
今年は62カ国、511人の参加者があり、ロンドン、ニューヨーク、ミラノ、パリ、ベルリン、北京、ロサンジェルス、モスクワ、マドリッド、バルセロナで行われた予選を通過した歌手たちが、バルセロナで1月11日~13日の間二次予選を受け、ファイナルは例年のごとくリセウ劇場で行われるのです。
このコンクールは、賞金が非常に多いこと、優勝者にはリセウ劇場もしくはテアトロ・マドリッド劇場との契約を取ることができるので、歌手たちには魅力だと思います。審査員も世界中のオペラハウスから来ていて、国際的です。

金曜日がファイナルで、リセウ劇場、この日は一番前の席を取りました。
ピアノ伴奏なので、オーケストラボックスの床がせりあがってステージになっていますから、オペラの時より観客に近いわけで、絶叫タイプの歌手などの場合は、鼓膜が破けるかと思うほどですが、今年はそういう歌手が少なかったので助かりました。
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一番前から客席のほうを見ると壮観
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オーケストラボックスと客席を仕切る手すり部分
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ステージの上にある絵。小さくてよく見えないけれど。

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ファイナルまで残った歌手は21人、内訳はテノール4人、バリトン7人、バスバリトン3人、バス1人、ソプラノ5人、メゾソプラノ1人。つまり男性歌手が三分の2以上を占めていたのです。国別にみると、韓国が今年も多く、6人、アメリカ、スペイン、ロシア、グルジアから各2人、、あとはクロアチア、アルバニア、グアテマラ、ポーランド、チェコ、セルビア、中国から各1人ずつ。残念ながら、今年も日本の歌手は残りませんでした。

21人の歌を聞いて思ったのは、年々レベルが上がっているように思えること。
みんなもうプロで、実際オペラで歌っている歌手のレベルを上回っていると思えるほどの歌手が多いこと。韓国人歌手のレベルが本当に高くて、ディクションも素晴らしいこと。
中でドイツリートを歌った韓国人バリトンがシューベルトの冬の旅" Gute Nacht"を歌ったときは涙がこぼれるほどでした。「冬の旅」は、演じすぎると鼻に付いてしまうものですが(昔聞いたペーター・シュライアーがそうで、ちょっとがっかりした覚えが)、このJunhan Choiというバリトンは、淡々と歌い、それで一層悲しみが伝わってくるのですね。
ソプラノは派手な歌を歌うロシア系の歌手に比べ、グァテマラ出身のAdriana Gonzalesはルサルカのアリアを歌い、これがとても良かった。
コンクールには同じ歌が重なることが多く、何度も聞いていると、またか、と思ってしまうのですが、今年は少し地味な曲もたくさん歌われてよかったと思います。バロックオペラの曲は一つもなくて残念でしたが。


日曜日は入賞者のコンサートと授賞式。この日は4階の真ん中の席を取りました。
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天井を見ると、録画しているのがわかります。
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トップ3の面々。
右から 第一位のチェコのテノール、Petr Nekoranec. 割と地味な感じで、彼が第一位とはかなり意外でしたが。真ん中がグアテマラのソプラノ、Adriana Gonzalez, 彼女が受賞してうれしかった。左がスペインのバリトン、Carles Pachon, 彼もちょっと意外でした。

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受賞者コンサートでは、3つの賞を取った韓国のバリトン Junhan Choiがまたシューベルトの冬の旅の "Gute Nacht"、それからシューマンの詩人の恋から Ich grolle nicht を歌ってくれて、また感激。でも、詩人の恋からもっと別な曲を選んでもよかったんじゃないかな・・・なんて思いました。この人のリート、いいです。

三位のCarles Pachonは、清教徒から Ah per sempre io ti perdeiと、お得意のセビリアの理髪師のフィガロ登場の歌。これは受賞しなかったけれど韓国のバリトンのほうがうまかったと思いました。
二位のグァテマラのソプラノは、またルサルカの月のアリアを、もう一曲は カルメンから C'est des contrebandiersを。
第一位のPetr Nekoranecは、初め上の二人の前に 真珠とりからJe croia entendre encoreをピアノ伴奏で。最後には 愛の妙薬から 人知れぬ涙(これは良かったです。やたらと朗々と歌わないで)、連帯の娘殻、Ah, mes amisを歌いました。

かなり楽しめた2日間でした。


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by gyuopera | 2017-01-23 20:32 | オペラ、コンサート musica | Comments(0)
12月18日は、リコーダーのオーケストラのコンサートがありました。
場所はLlica de Vallという、人口6300人余りの小さな村で、15世紀ころ建てられた、かつては修道院だった建物が現在その村のカルチャーセンターになっていて、そこで演奏をしました。

元修道院だけあって、建物もいくつかあり、かなりの広さ。
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私たちが着いたとき、ちょうど他のみんなも到着したところでした。
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こんな糸杉並木の道を入ってきたのです。
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周りはほとんど何もない広々したところ。
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窓だけ付けた、といった感じのそっけない建物。これがそんなに古いのか
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ずいぶんいくつも建物があるんですね。
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庭に聖母像が
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この礼拝堂で演奏するのです。
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内部もずいぶんあっさりしている。
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暖房はあるけれど、寒い!
荷物を置く部屋はもっと寒い!これではオーバー着たまま演奏するしかありません。
仲間の一人が、「礼拝堂は冷蔵庫で、こっちは冷凍庫だ」と冗談を言いました。

入り口に等身大のベレンが飾ってありました。
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等身大の人形って、ちょっと気持ち悪い
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我々リコーダーが先にリハーサルして、その後コーラスがリハーサル
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音響はとてもいい感じ
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先にコーラスが歌うので、我々は一番後ろに座ります。
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コンサートはまあまあの出来で無事に終わりました。
誰かがビデオを撮ってくれました。

その後は、スナックパーティがありました。

「ポテトチップスだけだったら要らない」
と思っていたら、ずいぶんたくさん用意されていました。
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ケータリングを頼んだのだそうです。結構凝ったカナッペやサンドイッチでした。
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部屋は3つもあって、人で一杯。こんな年号を見つけました。
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1598年!Vivaldiが1678-1741年ですからね。古いです。関ヶ原の合戦の2年前!

他のところには、十字架が彫ってありました。
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漢字みたいに見える
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すっかり改装されてしまっているけれど、古いのですね。
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向こうの壁には階段の跡あり。
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おなか一杯になったので、帰ります。
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日時計がありました。
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結構楽しんだコンサートでした。

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by gyuopera | 2016-12-20 07:57 | オペラ、コンサート musica | Comments(2)
11月29日に、L'Auditoriの小ホールで、Jean Rondeauのチェンバロコンサートに行きました。

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Rondeauはまだ25歳!21歳の時にブルージュの国際チェンバロコンクールで優勝、 l’EUBO Development Trust賞受賞、プラハ国際ハープシコードコンテストで2位、フランスのヴィクトワール賞受賞etc.

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コンサート前に、その日に使われた楽器の説明会がありました。
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会場はバロックを聴くにはちょうどいいくらいの大きさ。
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今回はRondeauのバルセロナで初の演奏会。ステージには2台のチェンバロが置いてあり、一つは1737年にハンブルグで作られた Crhistian Zell。バッハの時代に作られたチェンバロです。シノワーズ柄。
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Rondeauが登場。白いワイシャツに腕まくり、ゆったりしたパンツに音のしないスニーカー。演奏者としては異例のスタイル。写真で見るより髪が伸びて、イエス・キリスト風。

曲目は、バッハとスカルラッティ。この二人、同年に生まれ、同じ時代に活躍したのですね。

1. Johann-Sebastian Bach(1685-1750)
Preludi(Fantasia) en Do menor, BWV997
Fantasia en Do menor, BWV906

2. Domenico Scarlatti(1685-1757)
Sonates: K.213 en Re menor-Andante
K.119 en Re major-Allegro

3. Johann-Sebastian Bach
Suite fransaise num.2 en Do menor, BWV81
Allemande-Courante-Sarabande-Air-Menuet-Gigue

4. Domenico Scarlatti
Sonates: K.208 en La major-adagio
K.175 en La menor-allegro
K.30 en Sol menor-cantabile
K.426 en Sol menor-allegro

5. Johann-Sebastian Bach
Xacona en Re menor(de la Partita per a violin Num.2, transcripcion Johannes Brahms)

初めはバッハのPrelude. 月の光の滴のような音に心を奪われます。現代チェンバロよりも音が典雅でやさしく秘めやかな音がします。それにしてもこの和音、この音の組み合わせ、バッハってなんてすごいのでしょう。

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この18世紀のチェンバロがかなり気に入ったようで、チェンバロに拍手し、なでなでしていました。
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そしてアンコールにこたえて3曲も演奏してくれました。
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終わった後、チェンバロを反対側に回って見て見ました。
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鍵盤の上にこんなに装飾がついています。
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会場を出たら、サイン会をやっていたので、私もCDを一枚買って(初めのCDはもう持っていたので、新しく出た Vertigoというのを買いました)並びました。

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向こうに立っているのはボーイフレンドかな
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照れ屋さんなのかも。
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名前を聞かれたのでEtsukoというと、怪訝な顔をして、書いてくれ、とペンを渡されました。で、彼の楽譜の裏に(!)書くと、「なんだ、簡単だね」と、リブレットに書いてくれました。
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彼の演奏を、バッハの時代のチェンバロで聞くことができたのは本当にラッキーだったと思います。

演奏した曲の一つ、シャコンヌ。
私はヴァイオリンのほうがずっと好きで、チェンバロの演奏は嫌いだったけれど、彼のシャコンヌは納得。聞かせました。


彼はヘアブラシなんて持っていないんだろうなぁ…
買ったCD Vertigo, とても気に入りました。おすすめ。


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by gyuopera | 2016-12-02 07:39 | オペラ、コンサート musica | Comments(2)
最近コンサートづいていますが、11月18日の金曜日の夜は、リセウ劇場でイギリスのバリトン Simon Keenlysideのリサイタルを聴きました。

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今期のアボノは5階の席を買ったので、ステージはこんな感じに見えます。
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でも音は平土間より良く聞こえると思います。

天井画もすぐ近く(笑)に見えるし。
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さて、開演5分前。席はかなり空席が目立ちます。
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こんなに空いていると、アーティストのほうもがっかりかも…
キーンリーサイドは結構人気のあるバリトンで、私も何年か前、彼の歌うドン・ジョバンニをここリセウで聞いていますが、その時の演出がひどくて(あのビエイトです)、本当に歌手たちにはお気の毒でした。

キーンリーサイドは、リートもかなり歌っていて、シューベルトの≪冬の旅≫なども歌っているのですね。

この日のプログラムは

part I
Aleksandr Glazunov ”Vostochny romans" de Romances op27.num1

Serguei Rakhmaninov "Na smert" chizhika" de 12 Romances op21 num.8
"Rechnaya lileya" de 6 Romances op.8num.1
"Ona, kak polden,khorosha" de 12 Romances op.14 n9

Piotr Ilitx Tchaikovski "Serenada Don-Zhuana" op.38.num.1

Henri Dupark Chanson triste op.8, num.1
Le manoir de Rosemonde
Phidyle

Francis Poulenc Les chansons gaillardes, FP 42
"La maitresse volage"
"Chanson a boire"
"Madrigal"
"Invocation aux Parques"
"L'offrande"
"Serenade"
"La belle jeunesse"

Part II
Richard Strauss Waldesfahrt
"Nichts", de Vuit poemes de "Les ultimes fulles", op10,n.2
8 Lieder, op.49
"Junggesellenschwur", num.6
"Waldseligkeit", num.1

Franz Schubert Alinde, D.904 op81,num1
Geheimes, D.719 op.14 num.2
An der Mond in einer Herbstnacht, D.614
Der Wanderer an den Mond, D870 op.80,num.1
Wie blitzen die Sternen, D.939 op.96, num.1
Abschied, de Schwanengesang, D957,versos1,2,3,6

初めはロシア語の歌が続き、唸るような硬い声でずっと歌っていて、高音でピアニシモになると、ちょっと不安定になるので、歌曲をオペラ風に歌うのはどうも好みじゃないかな、と思ったのですが、フランス曲になったら軽い声になり、プーランクなど、一曲が短くてユーモラスで楽しく聞けました。
後半はリラックスしたのか、ネクタイを外して歌いました。
シュトラウスもよかったけれど、シューベルトを歌ったときは、さすが板についた感じで、一曲一曲、じっくりと聞かせてくれました。ピアニシモもとても素敵でした。

Youtubeでキーンリーサイドのたくさんのリートが聞けます。これはその一つ、"Die Sterne"(星)。しみじみとしていいです。


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by gyuopera | 2016-11-23 04:20 | オペラ、コンサート musica | Comments(0)
スーパームーンの11月14日

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カタルーニャ音楽堂に、フィリップ・ジャルスキーのコンサートを聴きに行きました。

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カタルーニャ広場で地下鉄を下りると、明かりのついた建物が美しい。
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こちらがカタルーニャ音楽堂
Lluis Domenech i Montaner設計、1905~1908年に建設。
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昼間も素敵だけれど、やっぱり明かりが点く夜景が素敵。
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カフェテリアは人で一杯
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席に着こうとしたら、もうひとが座っている。
係りの人に聞いて案内してもらったら、みんな咳の番号をひとつずつずれて座っていたのでした。動いてもらって無事、着席。
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待ちに待ったジャルスキーのコンサート、今日はバッハとテレマンを歌う。
プログラムは、前半がテレマン、休憩をはさんで後半がバッハのカンタータ。

I
Georg Philipp Telemann(1681-1767) 
Obertura de la Passion ssegun St.Mateu, TWV5:53
Cantata Der am Olberg zagende Jesus, TWV 1:364
1. Accompagnato: Die stille Nacht umschloss den Kreis der Erden
2.Aria: Ich bin betruebt bis in den Tod
3.Recitativo; Er rung die heilgen Haende
4.Aria: Mein Vater!
5.Recitativo: Allein, die Angst nahm jeden Nu mit Haufen zu
6. Aria: Kommet her, ihr Menschenkinder

Obertura de Der fuer die Suende der Welt leidende und sterbende Jesus
(Brockes-Passion), TWV5:1
1.Aria: Jesus liegt in letzten Zuegen
2.Recitativo: Erbarmenswuerdiger Blick!
3. Aria: Mein liebster Heiland
4. Recitativo: Jedoch, da dir's gefaellt
5. Aria: Darauf freuet sich mein Geist

II
Johann Sebastian Bach(1685-1750)
 Sinfonia de la cantata Gleich wie der Regen und Schnee vom Himmel faellt,  BWV18
 Sinfonia de la cantata Der Herr denket an uns, BWV196
 Sinfonia de la cantata Ich hatte viel Bekuemmernis, BWV21
Cantata Ich habe genug, BWV82 
 1.Aria: Ich habe genug  
 2.Recitativo: Ich habe genug
3. Aria: Schlummert ein, ihr matten Augen
4. Aria: Ich freue mich auf meinen Tod

Freiburger Barockorchester
指揮:Petra Muellejans(コンチェルティーノ)

オーケストラのメンバーがぞろぞろ出て来ると、一緒にジャルスキーも混じって出て来たのにはびっくり。
挨拶すると、奥の椅子に座って待っているのです。
初めにオーケストラの演奏、サン・マテオの殉教の序曲。
勿論全部古楽器なので、けたたましい音を立てる楽器は無く、とても耳に心地よい。
特にバロックオーボエは柔らかい音で、以前オーケストラでいつも大きな音で演奏するオーボエの隣にいたので、バロックオーボエの音にうっとりしてしまう。

続いてジャルスキーの歌。『オリーブ山でイエスはおののき』 TWV1:364。
テレマンのカンタータは、ジャルスキーに言わせると、少ない音で表現する天才とのこと。今まで散々テレマンの演奏をしてきたけれど、こういうカンタータも作曲していたんだ、と、本当に目からウロコ。歌曲を聴いているような感じで、そしてまたジャルスキーの声が大変美しく響くのです。内容はオリーブ山のふもとで、十字架刑に処せられる前夜、イエスが神に祈った祈り。三度祈った後、イエスは決心して自ら逮捕されるために進んでいく内容ですが、意味を全然考えなければ明るい曲なのでそんな深刻な内容だとは気づかないかもしれないのです。ドイツの友人は、同じコンサートを聴いていて涙が止まらなかったといっていたけれど、あまり内容を把握していなかった私は、やたらTod(死)とか出て来るなぁとは思いながらも、ただただジャルスキーの甘美で華麗な、時々は官能的でさえあるように思える歌唱にうっとりとしていました。

後半はまずオーケストラのシンフォニア3曲で、オーボエが素晴らしい演奏を聞かせてくれました。
続いてバッハの有名なカンタータ第82番『われは満ち足れり』
あまりにも美しくてバッハ的で、いつ聞いても涙がじわっと出て来る祈りの曲。
ちょっとドイツ語のディクションが気になるけれど(でも以前歌っていたドイツ歌曲の時よりずっと良くなったと思いますが)、表現力の豊かさに説得力があり、カンタータとはいえ今までの宗教曲のイメージとは違った、もっと人間的な、オペラの一部を取り出したかのような、ジャルスキーの雰囲気になっているように思いました。そしてあの透明な絹糸のようなピアニシモの美しさに、感動しなかった人はいないでしょう。

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カタルーニャ音楽堂のFBに、素敵な写真が載っていましたので、お借りして。
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アンコールにテレマンとバッハのカンタータを1曲ずつ、 Brockes-Passion telemanniana と el Laudamus Te de la Misa en si menor de Bach.を歌ってくれました。
それもあまりに美しくて、また涙が…。

Youtubeで録音風景が見られます。


誰かが撮ってくれた、マドリッドのコンサートのアンコールのYoutube
それはそれは、最高に満足したコンサートでした。

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コンサートの後はサイン会があり、カナダから来た友達と一緒に並びました。
たくさんの人が並んでいましたが、私たちの前にいた人が、
「彼は疲れているから、煩わすのはやめよう」と抜けていきました。
友人が、
「最後はのどが疲れているみたいだったわね」
というので、心配になりました。

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先日マドリッドで会ったばかりなので覚えていてくれて笑顔満面で話してくれるのです。つい、「のど大丈夫ですか?」と聞いてしまいました。「今のところ大丈夫だよ」とおどけたように言いました。
この次バルセロナに来るのは2年先、コンサート形式でオルフェオ(グリュック)をまたここで歌ってくれるそうです。楽しみ!でも2年先なんですね。
一緒に写真を撮ってもらったけれど、緊張であまりひどい顔していたので私の分はカット。
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友人は明日は約飛行機でセビリアの学会に行くとのこと。分かれて外に出ると、スーパームーンはもう普通のお月さまの大きさでした。
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by gyuopera | 2016-11-16 06:10 | オペラ、コンサート musica | Comments(2)

私と一緒にバルセロナを散歩しましょう Vamos a pasear conmigo en Barcelona!


by gyuopera