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久しぶりにリセウ劇場に行きました。演目はモーツアルトの「ドン・ジョバンニ」
ロンドンのロイヤル・オペラハウス、イスラエリ・オペラとリセウの共同プロダクションで、かなりおもしろそう。
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ドン・ジョバンニは、Carlos Alvarez とMariusz Kwiecienのダブルキャストですが、私の見た日はkwiecien.
リセウ劇場のたくさんの映像や動画があるので、この公演の様子がある程度分かっていただけるかと思います。

6月28日の配役

Don Giovanni Mariusz Kwiecien
Il Commandatore Eric Halfvarson
Donna Anna Carmela Remigio
Don Ottavio Dmitry Korchak
Donna Elvira Miah Persson
Leporello Simon Orfila
Masetto Valeriano Lanchas
Zerlina Julia Lezhneva

指揮         Josep Pons
舞台         Kasper Holten

私の席は、ステージの右下が見えないのですが、左側の席の人が来なかったので、何席も左に移動できて、ステージはほぼ全部見られてラッキーでした。

舞台は二階建てのドアや階段のいくつもある建物が真ん中にあり、それがゆっくり回転します。そこにさまざまな映像を映し出していくのです。
この建物はいくつも階段やらドアがあって、迷路のよう。そこに動く映像を映し出してゆくので、いろいろなシーンが生まれ、面白い。

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ドンナ・アンナの部屋に忍び込んだドン・ジョバンニは、逃げ出すときアンナの父親のコマンダトーレに見つかり、争いになってコマンダトーレは死んでしまいます。建物全体が真っ赤になります。

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ドン・ジョバンニに捨てられたドンナ・エルビーラが、ドン・ジョバンニを探してセビリアにやって来ます。捨てた夫をののしりながら歌う姿に、ドン・ジョバンニは声をかけ、捨てた女だとわかりびっくり。
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従者のレポレッロに後を任すと、ドン・ジョバンニは姿をくらまします。
ここで歌われるレポレッロのカタログの歌 (




場面は変わり、村でマゼットとツェルリーナの結婚式をやっています。
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花嫁の可愛らしさに魅了されたドン・ジョバンニは、村のみんなに、自分の館に来てくれれば、飲み物を振る舞おうと誘います。
花嫁を一人残すのに怒ったマゼットが反発。
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二人きりになると、ドン・ジョバンニは早速ツェルリーナを誘惑。

ドン・ジョバンニとツェルリーナのデュエット “Là ci darem la mano”




最後にはツェルリーナもOKしてしまいますが、そこにドンナ・アンナが来て、妨害。

折しも、ドンナ・アンナとドン・オッタービオが登場。
ドンナ・アンナの気品に打たれ、二人はドン・ジョバンニが嘘をついているのに気付き、同時にドンナ・アンナは父を殺したのがドン・ジョバンニだと気づく。

父親の死を嘆くドンナ・アンナと許嫁のドン・オッタービオ
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そこで歌われるアリア "Dala sua pace"は素晴らしく美しいアリア。
若干声の不安定はあったものの、ピアニシモで大変美しく歌われました。
それを陰からそっと見るドン・ジョバンニ。
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ドン・オッタービオの美しいアリア、'Dalla sua pace'


ドン・ジョバンニの有名なアリア Fin ch' han dal vino
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ドン・ジョバンニの館では舞踏会が行われている。
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ドンナ・アンナ、ドンナ・エルビーラ、ドン・オッタービオの3人は、結託してドン・ジョバンニをやっつけようと、仮面を着けてドン・ジョバンニ邸の前に来る。
レポレッロが3人を招待し、夜会に参加。
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再度ツェルリーナを誘惑しようとして失敗。
ドン・ジョバンニは3人に追いつめられる第一幕のフィナーレ



第二幕

いい加減主人に愛想をつかしたレポレッロが、もう辞めたいというけれど、それをなだめて、ドンナ・エルビーラの家の下に連れてゆき、ドンナ・エルビーラに愛の言葉を歌いかける。
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ドンナ・エルビーラ
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レポレッロと服を取り換え、下りてきたドンナ・エルビーラをレポレッロに任して追い払うと、自分はエルビーラの侍女に愛の歌を歌う。素敵なアリア。
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この時はちゃんと侍女も出てきて、下りてくると、身を任せようとするも、ドン・ジョバンニを探す村人たちが駆けつけてきたので、慌ててストップ。
村人を去らせ、マゼットを打ち据える。
ツェルリーナがやってきて、痛みを訴えるマゼットに、ここを触ってね、と自分の胸にマゼットの手を誘導。

ドンナ・アンナ、ドンナ・エルビーラ、ドン・オッタービオがとうとうドン・ジョバンニを見つけたと思ったら、実はレポレッロ。
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悲しみのドンナ・エルビーラは、父親コマンダトーレの像を手に持っている。
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ドン・オッタービオの "Il mio tesoro intanto"
とても難しいアリアですが、熱唱。

cercateの長いフレーズの始まりが一瞬遅いような気が?
いずれにしても、コシ・ファン・トゥッテの「岩のように」のアリアのように、跳躍が激しく、とてつもなく長いフレーズもあって、早いパッセージもある大変難しいアリア。ドン・オッタービオは、ちょっと影の薄い人物のようだけれど、2つのアリアは素晴らしい。

コマンダトーレの亡霊に、夕食に招待したドン・ジョバンニは、家の中がゾンビで一杯の中で立って食事、登場したコマンダトーレに最後まで後悔しないと言い張り、地獄に落ちるはず、なのだけれど…
普通の演出だと、この地獄落ちの場面が結構すごいんだけれど、この演出では、壁に貼りついたドン・ジョバンニが一人取り残されている。
そして最後の全員の重唱は、舞台の外で歌われ、ドン・ジョバンニはそこに一人だけ。そこが地獄なのか?

オペラが終わって、カーテンコールにゾンビたちが登場。黒い服の女性はドンナ・エルビーラの侍女役

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ドン・ジョバンニ役のKwiecienは期待にたがわずでよかった。ドン・オッタービオ、レポレッロ、マゼットの3人も文句なし! 個人的には女性陣はあまり好みではなかった。ユリアさんにとても期待していたのだけれど、なんとなく役が合っていないような気がしないでもない。

ちなみに、私の一番好きなバージョンは、ミラノ・スカラ座のもの。クラッシックだけれど、歌手陣が素晴らしいことは言うまでもなく、演出・舞台もすごい。


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by gyuopera | 2017-06-29 17:14 | オペラ、コンサート musica | Comments(0)
昨夜はリセウのコンセルバトリオのマスターコースの生徒による、モーツアルトのオペラ「魔笛」の上演があって行ってきました。
これからプロとして出てゆく人たちですから、そんなに期待はしてゆかなかったのですが、「魔笛」はとにかく私の一番好きなオペラですから、演奏を聴くだけでもいいかなと思って。

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リセウのコンセルバトリオは、音楽のマスターコースが5つあり、今期初めてオペラのマスターコースができたそうで、12席のところ50人から応募があったそうです。
生徒はウクライナ、中国、フィリピン、コロンビア、ポルトガル等々、国際色豊かです。

上演するホールはコンセルバトリオのホールですから、舞台変換などは無く、オーケストラ(リセウコンセルバトリオのメンバー)はステージの前にぎっしり。
オペラは全曲演奏ではなくて短縮版ですが、主なアリアはほとんど盛り込んであります。プログラムを見たら、芸術監督がなんとフランシスコ・アライサ。タミーノ役で名をはせた彼の監修なら、きっとうまくいくでしょう。

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だんだんオケのメンバーが着席。みんな若い。
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指揮者はManel Valdivieso。いよいよ序曲が始まったら、途中でパパゲーノが出てきてストップ。序曲を端折るのはちょっとよくないなあ。オペラのイントロですものね。でもオケのレベル、かなりのものです。

タミーノ役はフィリピンからの生徒でしょうか、でもなかなかの美声なんです。
冒頭の「助けて!」を立ったまま歌うと(笑)、気を失ってひっくり返る。でもアリア「なんと美しい絵姿」はなかなかの熱唱でした。
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以下、ステージ写真はコンセルバトリオのFBからお借りしました。

夜の女王の三人の侍女たちはみんなかっこよくて高いハイヒールを履いています。
歌唱も演技も声量もたっぷり
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嘘つきパパゲーノの口に錠をかける3人
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夜の女王は(中国人)細い声ですが、高音はよく出て、アリアもばっちり。
ただ少女みたいに見えましたが。
3人の童子たちは、3人の侍女たちが代役。人数が少ないから仕方がありません。
モノスタト(東洋系の人でした)もなかなかの美声。
ザラストロの神殿のあたりはだいぶ端折って、すぐザラストロのアリアに。
ザラストロの低音、とても素敵です。

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沈黙の試練を受けているタミーノに歌うパミーナのアリア。パミーナ役はちょっと、グリトーナ。
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タミーノとパミーナが、火と水の試練に向かいます。ちょっと変なのは、笛をパミーナが持って入るのよね。あれはあくまでもタミーノでないと。
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試練の場は、カーテンのかかっている部分の左側に金の、右側に銀のテープが下がっていて、そこをくぐるようになっていて、簡単ですが、いいアイディアだと思いました。
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パパゲーノは声もいいけれど演技も達者で聴衆を楽しませます。
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やっとパパゲーノと一緒になれました。
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最後に夜の女王たちは打ち砕かれます。
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みんな熱演でした!!

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期待をはるかに上回る上演でした。
オケもよかったのですが、2カ所、ちょっと合わなくて変だったわよ。

最後に、アライサのマスタークラスの様子

それにしても魔笛は楽しいオペラです。素晴らしいアリアもいっぱいあるし。大好き。

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by gyuopera | 2017-06-23 20:24 | オペラ、コンサート musica | Comments(0)
今回リゴレットは、アボノに入っていたけれど、なかなかいく気がしませんでした。
まず第一に、私はヴェルディがあまり好きでないこと、音楽的に興味がわかないこと、一般にヴェルディを歌う歌手は目立つことばかり考える人が多くて、閉口してしまうことなどなど。でも写真を見ると、ちょっと面白そうなステージングなので、まあ、行ってみようか、つまらなければ半分で帰ってくればいいし、と思って出かけました。

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この日の配役は

Duc de AMantua Antonino Siragusa
Rigoletto Angel Odena
Gilda Maria Jose Moreno
Sparafucile Enrico Iori
Maddalena Ana Ibarra
Giovanna Gemma Coma^Alabert

指揮       Riccardo Frizza
演出       Monique Wagemakers
衣装       Sandy Powell

写真はすべてリセウ劇場のFBからお借りしています。

幕が上がると、マントゥーヴァ公のお城の広間。 ステージに大きな四角に区切ったところが広間の設定。ごちゃごちゃしているよりすっきりしてなかなかいい。
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道化役のリゴレットは、公を笑わすのが仕事。
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好色のマントゥーヴァ公は、その日気に入った婦人たちと戯れ。
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マントゥーヴァ公役のSiragusa氏は毛が無いので、初めどれがリゴレットでどれがマントゥーヴァ公かわからなくて。どうしてかつらつけないんでしょ?
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リゴレットの家は、真ん中に長い階段があって、部屋らしくはないけれど、面白いと思った。

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使用人ジォヴァンナの手引きで侵入したマントゥーヴァ公の甘い言葉に、リゴレットの娘ジルダはすっかり恋に落ちてしまう。

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そして、彼が去った後も、「なんて素敵な名前」と彼を思う。このアリアはなかなか熱唱でした。
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この後、ジルダはマントゥーヴァ公の取り巻きたちにさらわれてお城に連れていかれる。

ジルダのことが気になる公。でも取り巻きがジルダをさらって来てくれたので大喜び。
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それを知ったリゴレットは、公に復讐を誓い、殺し屋に依頼。
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公を忘れられないジルダに、彼がほかの女性を口説いている現場を見せるが、やっぱりジルダの心は変わらない。公暗殺の殺し屋の兄妹の話を聞いて、自分が身代わりになることを決意。


殺し屋に礼金を払って死体を確認すると娘のジルダだったことを発見して絶望するリゴレット。
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とくに有名な歌手は出なかったけれど(一日、レオ・ヌッチが出演)、みんな上手だったし、大音響で勝負‼的な歌手もいなくてよかった。
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このステージ、こんな風になっているそうです。
この四角の部分が上がったり下がったり、斜めになったりする
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リハーサルの様子
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おひげもいろいろ取り揃えてあるようで
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これは歌手たちの額屋。結構立派ですね。まあ、新しいですからね。
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あちこちの額屋を見たけれど、マドリッドのテアトロレアルも一部屋ずつシャワーが付いていてきれいでしたね。
ひどかったのはザグレブ。鉄のベッドが一つあって、監獄みたいでした。ベルリン州立オペラも狭くかなり古かったですね。チューリッヒやミュンヘンはまあ広かったけれど、シャワーなんかは無論なし。古いところが多いですからね。


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by gyuopera | 2017-04-01 07:24 | オペラ、コンサート musica | Comments(2)
3月10日、やっとリセウ劇場の来期2017-2018年度の演目が発表になりました。




嬉しいことに、バロックオペラが2つも入っているのです。残念ながら両方ともコンサート形式ですが、変な演出を見せられるくらいならいっそコンサート形式のほうがいいかもしれません。

2つのバロックオペラのうち、一つはポッペアの戴冠(モンテヴェルディ)で、指揮がスピノジ! 彼のきりっとした音楽づくりは大好きです。ネローネ役が David DQ Lee です。これは行かなくては。

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もう一つの「アリオダンテ」は 指揮がウイリアム・クリスティで、ポリネッソ役にクリストフ・デュモーが出るのでこれもちょっと気になる。

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そのほか気になるのはロッシーニの「ランスへの旅」。

それからワーグナーのトリスタンは斬新な演出


ヨナス・カウフマンがシェニエを歌う≪アンドレア・シェニエ」


さて、私のアボノにはいくつ入っているかな?


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by gyuopera | 2017-03-11 22:23 | オペラ、コンサート musica | Comments(0)
先日、リセウ劇場でヴィヴァルディのオペラ Teuzzoneを聴きました。
ジョルディ・サバイの指揮で彼の率いるオーケストラ、Le Concert des Nacionsのコンサート形式で、2日のみの上演。

Teuzzoneというオペラは初めてだったので、あらかじめストーリーを読み、Youtubeで全曲を聴きました。ただ曲だけ聞いているとあまり面白いとも思わなかったので、当日はどうしようかな~と迷っていましたが、せっかくいい席だし、行くことにしました。

今回は4階の席ですが、ど真ん中
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コンサート形式なので、オケボックスがせりあがって舞台になっています。
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4階はバールがあるんですね。知らなかった。
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サバイ指揮の序曲の演奏がYoutubeで聞くことができます。いかにもVivaldiらしいオペラ。ちょうど四季を作曲したころの作品です。
この序曲の演奏の前に、琵琶のような楽器と、琴のような楽器(名前がわかりません)2台で中国風(日本風っぽく聞こえました)の演奏をし、序曲に続きました。

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Teuzzoneというあまりなじみのないオペラのストーリーは、興味のある方はこちらを呼んでいただくとして、中国が舞台の物語で、要約すると、皇帝が亡くなって跡継ぎを実の息子のTeuzzoneにゆだねるという遺言を、若き王妃ジディアーナが大臣と総督を抱え込んで、自分が跡継ぎであると偽装してしまう。Teuzzoneは反旗を翻すともとらえられ死刑を宣告されるが、国民の前で次の皇帝の発表をする際、大臣が偽装に耐えられず、本当の後継者は息子のTeuzzoneであると発表、Teuzzoneは婚約者のタタールの姫ゼリンダと結ばれ帝位につく、というもの。

Savallの指揮するLe concert des Nationsは素敵だと思いましたが、Vivaldiの音楽に関しては、スピノジやファゾリス指揮の強弱を非常に際立たせるきりっとした演奏と比べると、ちょっと上品すぎるような気がしました。
また、歌手が歌うとき、もう少しオケのボリュームを抑えないと、初めのうちは歌手の声がよく聞こえなくて残念でした。

曲は全くVivaldiそのもので、ゼリンダのアリアの一つは管弦楽のコンチェルトをそっくり使ってあって、「あれ~」なんて思いました。
歌手に関して言えば、とにかくゼリンダ役のSonia Prinaが抜きんでていて、その素晴らしい表現力は圧倒的でした。影が薄かったのがジディアーナ役のMarta Fumagalli, 頑張っていたのが大臣のCino役のRoberta Mameli. 肝心のタイトルロールのPaolo Lopezはソプラニスタで大変高い声で歌いましたが、高いせいか歌詞が聞き取りにくく、ちょっともどかしさがありました。
3時間15分の長いオペラですが、後半になってくるとだんだん激しいアリアも出てきて盛り上がり、かなり楽しみました。
Youtubeを聴いているのと生演奏を聴くのとでは大変な差があるものだと思ったことでした。

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Savallの右横がSoniaさん。実力もありますが、衣装も大胆。
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配役
Teuzzone Paolo Lopez 
Zidiana Marta Fumagalli
Zelinda Sonia Prima
Sivenio   Furio Zanasi
Cino Roberta Mameli
Egaro Aurelio Schiavoni
Troncone Carlo Allemano


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by gyuopera | 2017-02-27 07:28 | オペラ、コンサート musica | Comments(0)
昨夜はリセウ劇場で、マスネの「ウェルテル」を鑑賞しました。
かの有名なゲーテの「若きウェルテルの悩み」をオペラにしたものですが、本を読んだ時はそんなに感動しなかったのに、オペラで初めて見たときは、涙があふれ出て止まりませんでした。
マスネの音楽は素晴らしく、まさにロマンティシズムの「疾風怒涛」そのもの。このオペラは、私としては歌手よりも音楽が主役だと思います。

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リセウ劇場のHPでステージの写真を見ると、こんな感じで

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なーんでまっ黄っ黄なの!?
これだけでかなり見に行く気をなくしましたが、まあ、見てみなくてはわからない。

配役を見ると、ウェルテル役が Piotr BeczalaとJosep Brosのダブルキャスト、シャルロッテがAnna Caterina Antonacciと Nora Gubischのダブルキャスト。
Piotr Beczalaの録音を聴いたら、朗々と歌い上げる、これぞオペラ!的なテノールで、繊細なウェルテルを歌うのにちょっと・・・正直こういうのは苦手なので、昨夜はJosep Brosでまだましかな?でもあの声は悲劇的な役にはどうも?などと勝手なことを思っておりましたら、開幕の時、Josep Brosは風邪でキャンセル、代役のメキシコのテノールが歌います、と表明がありました。なんか、ほっとしたような。

昨夜はかなり寒かったせいか、空席が目立ちます。まあ、安い席ですが。高い席はさすが埋まっていました。
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さて、幕が開き、ウェルテルが自殺するときと同じ曲で始まります。
ステージは手前がくらいブルーグレーで、シャルロッテの家の庭、斜めにステージが区切られていて、向こう側がまっ黄の世界。ウェルテルの服は白だから、ライトのせいであんなに黄色なんですね。

写真はリセウ劇場のFBからお借りしています。大体ピヨトールさんの写真みたいですが。

幕が開くとこんな風です。もうウェルテルが自殺する場面。
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ウェルテルは好きなオペラなので、もう何度も生のステージを見ていますが、演出によってかなり印象が違います。私がものすごく感動したのは、20年前くらいのマドリッドのものでした。
その後チューリッヒで何度か見て、ザグレブでも見ましたが、シンプルなマドリッドのものが一番よかった。

今回もシンプルなステージングで、向こうとこちら側に分かれていて、その境に仕切りが出て来るだけで本当にシンプル。だから悪いのではな行けれど、まあみていてあまり変化が無いので、目をつぶって音楽に集中しました。マスネの音楽は本当に素晴らしいと改めて思いました。歌手がいなくてもいいくらい。

というのも、代役のテノールも頑張っていたのですが、特に初めは絞り出すような発声ですこし聞き苦しかったこと、シャルロッテもビブラートかけっぱなしでこれも聞き苦しかったこと。ソフィーももっと天真爛漫にすっと伸びる声で歌ってほしかった、などなど、歌手に不満が残りましたが、アルベール役と子供のコーラスはとても良かった。
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シャルロッテに恋してしまうウェルテル
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でもシャルロッテには、親の決めた婚約者がいて、旅から帰ってきて彼女と結婚することになっていたので、ウェルテルは絶望します。

前半の最後に歌われるウェルテルの絶望の歌は、本当に感動的です。
この時、ウェルテルは死を決意するのです。そして天の父に呼びかける「旅に出ていた子供が予定より早く帰ってきたら」の”Pere! Pere!" (アクセント記号が初めのeにあります)辺りで観客を泣かせられなかったら、そのテノールはウェルテルには向いていないと思います。
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シャルロッテに、「クリスマスに会いましょう」と言われて旅に出たウェルテルは、旅の途中で彼女宛てに何通も手紙を書きます。最後の手紙には、死をほのめかす言葉。それを読んでシャルロッテは心配でたまらなくなるのです。

そしてクリスマスの日、ウェルテルはシャルロッテのもとに帰ってきます。
昔と何も変わっていない、と言いながら、詩集を見せ、「オシアンの詩」がそのままウェルテルの気持ちになり、シャルロッテに愛を告白してしまうのです。

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ウェルテルの告白を振り切って奥にこもってしまうシャルロッテを見て、ウェルテルは「死の宣告」を受けたと理解し、シャルロッテの夫にピストルを借り、家で自殺を遂げます。

ゲーテの原作ではシャルロッテはそのままウェルテルに会うことはありませんが、オペラではシャルロッテが雪の中をウェルテルの家に駆けつけ、倒れているウェルテルを見つけるのです。そして瀕死のウェルテルに、自分もあった時から好きだったと告白。ここは原作と少し異なりますが、オペラらしくていいじゃないですか。
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死にかけているウェルテルはそれからずいぶん長い間歌うのですが(立って歩いたりして・・・苦笑)、まあオペラだから仕方ないでしょう。オペラの間、子供たちの「ノエル!ノエル!」と無邪気に歌う声が印象的です。

マスネのオペラは「マノン」もなかなかですが、どれかと言ったら、やっぱりこの「ウェルテル」が一番感動的で色彩豊かな音楽も素晴らしいと思います。


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by gyuopera | 2017-01-19 07:58 | オペラ、コンサート musica | Comments(0)
今期リセウ劇場の初めのオペラは モーツアルトの「魔笛」

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演出は(演出というのか)ベルリンのコミッシェオパー、全面的にアニメーションを使った舞台。
これじゃ見る気しない、と思ったのですが、アボノに入っているし、音楽を聴くだけだっていいと思って出かけました。
「魔笛」は、特に曲に関しては正直私の一番好きなオペラかもしれない。今まで本当にいろんなところでさまざまな演出で見たけれど、なかなかいい演出のものが無いんですね。はしゃぎすぎるパパゲーノや、ビブラートかけまくりのパミーナなんて、げっそり…

今回のは、舞台は別として、音楽だけはかなり良かったと思います。

今期のアボノは、かなりケチって5階席(笑)。
かなり横のほうだけれど、このくらい舞台が見えれば上等!
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天井がよく見える(笑)。
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こうしてみると、みんなもう普段の服装ですね。
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ドレスアップしている人なんかほとんどいない。
でも帰るとき、地下鉄に乗ったら、周りは、あ、オペラ帰り、といったちょっとドレスアップした人がたくさんいましたけれどね。

さて、その「魔笛」です。
写真はLiceuのHPからお借りしています。

舞台は白い壁で、そこに映し出すアニメーションに合わせて歌手も動く。
壁の真ん中あたりの高いところにくるりと回る小さな台があって、歌手たちがそこで歌うようになっています。

長めの序曲(ああ、でも大好き!)が終わると、まずタミーノが大蛇に追いかけられている場面ですが、タミーノの足の部分はアニメで、必至になって走っている様子がおかしい。



このトレーラーを見れば大体わかりますね。

大蛇をやっつけた3人のdamaたち
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3人とも素敵なタミーノ王子に恋してしまう
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パパゲーノの登場
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夜の女王は大蜘蛛!

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魔笛箱のティンカーベルのような妖精
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モノスタトに追いかけられるパミーナ
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パパゲーノ対モノスタト
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先にパパゲーノとパミーナが会います。
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ザラストロ。クルト・モルを思い出す。
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これから試練を受けなければならない3人
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僧侶たちはシルクハットとスモーキングといういで立ち
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元気を出すパパゲーノ
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沈黙を守る試練の時でもおしゃべりをやめないパパゲーノ
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3人の少年たちがごちそうを運んできてくれる
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火と水の試練に向かうタミーノは、エレベーターでずーっと地下に下りてゆく
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火の試練
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やっと会えたパパゲーノとパパゲーナ
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夜の女王と3人のdama、モノスタトの最後
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大団円
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ステージには不満が残るものの、音楽はとても良かった。生で聞くとやっぱりCD聞いているのとは違いますから…
タミーのは、この役で一躍有名になったアライサの声にとてもよく似ていて、凛とした声が素敵でした。クルト・モルを思い出すザラストロもよかった。
夜の女王はサングラスをかけ白いかつらをかぶっているので、本当に蜘蛛の頭のようだったけれど、歌はヒステリックな感じで良かった。パミーナはビブラートかけすぎでちょっと。パパゲーノはアニメではふざけていたけれど、本人はきちんと歌っていて、初めは硬かったけれど、なかなか良かったです。
全体的に男性歌手がよかったですね。

指揮 Antonello Manacorda

配役
Sarastro Dimitry Ivashchenko

Tamino Jussi Myllys

夜の女王 Olga Pudova

Pamina Maureen McKay

dama1 Mirka Wagner

dama 2 Karolina Gumos

dama 3 Nadine Weissmann

Papagena Talya Lieberman

Papageno Richard Sveda

Monostatos Johannes Dunz

久しぶりの生の「魔笛」、楽しみました。


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by gyuopera | 2016-09-16 07:11 | オペラ、コンサート musica | Comments(2)
今回のオペラは、ヘンデルの「セルセ」
あの有名な「オンブラ・マイ・フー」が歌われるアリアです。

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このオペラのストーリーは本当に他愛ないもので、ヘンデルのオペラの中ではあまり面白くないんですが、オケがスピノジ指揮のアンサンブル・マテウスでしたから、これは聴かなくちゃ、とチケットを求めました。

席は4階の3列目、それも真ん中ではなくかなり右寄りでしたから、ステージの半分が見えない。でも、まあコンサート形式ですからね。

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でも、後半は帰ってしまった人が私の周りに結構いて、後半(のほうが長い)は最前列に席を移動、ステージ前部が見えてよかったです。
コンサート形式ですが、バロックのオペラは楽器を見ているだけでかなり楽しいし、立って歌っているだけでなく、多少演技も入れたりするので、退屈なことはありません。

とにかく上演中は撮影禁止。で、リセウからの写真をお借りします。

ステージからはこう見える
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配役は

Serse Jose Maria Lo Monaco

Romilda Hanna Husahr

Arsamene David DQ Lee

Atalanta Veronica Cangemi

Amastre Ivonne Fuchs

Elviro Christian Senn

Ariodante Luigi De Donato

Jean-Christophe Spinoji 指揮 Ensemble Matheus

有名なアリア「オンブラ・マイ・フー」は、オペラの一番初めに歌われるセルセのアリアですが、初めなのでまだ声の調子がよくなかったのか、ビブラートがひどくかかってあまり素敵ではなかったので残念。その後セルセ役はだんだん調子を取り戻してよかったんですが。

コーラスの時は、ソリストの歌手が全員で歌うのですが、オーケストラのメンバーが立ち上がってみんなで歌うのもあって、楽しかったです。
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ロミルダとアタランタ
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セルセとロミルダ
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アルサメーネ役の韓国のカウンターテナーが素晴らしく上手で、しっとりとしたアリアはじっくり聞かせるし、超絶技巧のアリアも完璧なテクニックで喝采を浴びました。また、高い音から、低いバスの音まで出して、聴衆を沸かせました。
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カーテンコール

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このオペラで唯一有名な「オンブラ・マイ・フー」

歌詞は 「かつて木陰がこんなに親しく愛すべき甘美なものであったことはない」
と繰り返し歌い、それだけなのですが、なぜか感動させるのです。
これはペルシアの王セルセが、軍を率いて遠征中、大きく葉を広げて茂るプラタナスの大木を見て感動して言ったとされています。
ペルシアという雨の少ない土地では大きく茂る木はほとんどなく、この木を見て感動したというセルセの気持ちがわかるよう、歌が進むにしたがって、大木が想像できるような歌い方をされるべきだと思います。多分、大木がいくらでもあるような雨の多い国の人たちには、この感動がわからないかもしれません。
私の一番好きなバージョンのオンブラ・マイ・フー。


明日から日曜日まで、息子のいるブリュッセルに行ってまいります。その間、ブログはお休みさせていただきます。

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by gyuopera | 2016-04-18 06:12 | オペラ、コンサート musica | Comments(4)
アムスのDe Nationale Operaで初公演になった、Saariahoの新作オペラ、”Only the sound remains"を見に行ってきました。

朝9時10分発の飛行機でアムスへ、着いたら列車でアムステルダム中央駅へ、それから地下鉄でオペラハウスまで。
1時半開演のオペラを見て、終わったらまた地下鉄で中央駅へ、それから飛行場まで列車。飛行機でバルセロナへ、空港バスでスペイン広場まで、あと地下鉄で我が家へ。
書くと簡単ですが、結構大変でした。

まず、アムスについて、列車の切符の自動販売機がどうしてもカードを受け付けてくれません。窓口に行ったら難なく買えたので、往復を買い、教えてもらったプラットホームから電車に乗り、中央駅へ。

アムスの中央駅って素敵なんですね~!!びっくりしました!

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素晴らしく立派な建物です。
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周りも素敵。ヨーロッパ、という感じがします。こんなに水(運河?)があるんだ~。
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でも寒い~~!
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地下鉄の切符売り場がちょっとわからなくて、でも係の人が立っていたので、聞いて買い方も全部教えてもらいました。帰りも乗るのだからと24時間有効の切符を買いました。2回買えばいいのだけれど、帰りは時間があるかわからないでしょ。
地下鉄はとてもきれいでした。
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地下鉄で3つ乗ったらもうオペラハウス。下りたすぐ横でした。
町はどこも素敵な建物がいっぱい。
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この右側のがオペラハウス。
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オペラハウスはモダンで、内部は明るく、ゆったりした気持ちの良い空間でした。
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これがステージ。大きなホールだけれど、どこに座ってもよく見えるように作られています。演目は、Kaija Saariajoの新作オペラ、”Only the sound remains"。
これが、日本の能の 「経政」と「羽衣」がもとになっているのです。
演出は、話題になった数々のオペラの演出を手掛けた、ピーター・セラーズ。
歌手は2人、バリトンのDavone Tines, カウンターテナーのPhilippe Jaroussky, コーラスは4人のみ。
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この楽器はカンテレというんだそうです。ちょっと琴の音を思わせるように演奏されました。
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初めが「経政」。仁和寺の僧行慶が、戦いで亡くなった経政を弔うために、成仏を祈る管弦講を執り行うと、夜中に経政の霊が現れます。

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能のあらすじですと、「亡霊は、花鳥風月を愛で、詩歌管弦に親しんだ在りし日を懐かしみ、琵琶を奏で、舞うなどして往時の様子をあらわにし、夜遊の時を楽しんだが、それも束の間。修羅道に堕ちた身には、憤りの心が起こり、経政はあさましい戦いに苦しむ姿を見せ、その身を恥ずかしく思って人に見られまいと燈火を消し、暗闇に紛れて消え失せていく」
となっていますが、このオペラでは、亡霊はなぜか弔いを行ってくれた僧に愛情を示し、やがてまた消え失せていくのです。

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休憩の後、「羽衣」で、天女の脱いだ羽衣を漁師が拾い、あまりの美しさに、自分の家に持って帰って宝物にしようとすると、天女が返してくれと懇願します。
始めは拒んでいた漁師も、とうとう、踊りを見せてくれるなら返そう、というと、天女は羽衣を付け、踊りながら消えてゆく、という、日本人にはおなじみのお話し。

オペラでは踊りを踊る天女と歌う天使が別になっていて、ダンサーは美しい動きでずっと踊っているのです。

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音楽はミステリアスで、モダンでも耳に心地よく、美しい。そしてシンプルな舞台もとても美しい。普通のオペラに見られるような感情の押し付けは一切なし。これこそ未来のオペラの姿かもしれない。

ブラボー!

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このオペラは、カウンターテナーのジャルスキーのために書かれたということで、今ではたくさんの優れたカウンターテナーがいるけれど、こういう音楽に、まさに彼の声がぴったりだと思いました。
能を意識したコーラスもとても良かったし(難しそう)、バリトンのつややかな声もよかった。

こちらで音楽の一部が聞けます。


オペラハウスのトレーラー



オペラの後は、ちょうど私が行った日、サイン会がありました。
私は飛行機の時間があるので、無理かな、と思ったら、友人が列の前の人に頼んで、一番真っ先に並ばせてくれました。
それでサインももらえたし、お話もできたのです!
ジャルスキーはとても優しい話し方をします。繊細な人なのでしょうね。
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その後は大慌てで地下鉄に乗り、列車に乗り、飛行場へまっしぐら。
ところが帰りの飛行機は、1時間以上も遅れて、家に着いたのはほとんど夜の11時でした。しかし、やろうと思えば、できてしまうんですね、弾丸ツアー。


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by gyuopera | 2016-03-29 06:31 | オペラ、コンサート musica | Comments(4)
しばらく前ですが、リセウ劇場で上演されたオペラ「グラナドスのオマージュ」を見ました。

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夕方7時からでしたから、まだ少し日が残っていました。
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席はパルコで、結構いいお値段ですが、大体ステージは見えました。
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席は前に可動式の椅子が3つ、真ん中に2つ、後ろに2つで、入り口には休む部屋があって、コート掛けなど付いています。
前の3つの席は、劇場の常連さんのようで、上品な年配の方たちでした。後ろは観光客らしく、盛んに写真を撮っていました。お隣の席は日本からいらしたらしい年配のご夫婦。

演目は、前部グラナドスの曲かと思いきや、シューベルト。オーケストラの伴奏です。
してージフォトはリセウ劇場のFBからお借りしています。

終わるとオーケストラの人たちはぞろぞろ出て行ってしまいました。
見るとステージの左端にピアノが置かれ、ピアノ伴奏でグラナドスの「愛と死」、「ワルツ」「マズルカ」「オリエンタルダンス」「回廊の天使」が踊られました。
華やかな衣装は着けていないけれど、とても素敵でした。


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球形には鏡の間で飲み物をいただきます。
同行の方はピアニストでしたので、解説をしてもらいました。
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後半の初めはショパン、つづいて グラズノフ。

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綺麗で華やかなのはいいけれど、グラナドスのピアノ曲で踊ったのが一番好きでした。

後はピンチョスを食べて
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満足。
いつもは一人だから、オペラでもコンサートでもまっすぐ家に帰るけれど、気の合う同行者がいると、余韻も楽しめていいですね~。


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by gyuopera | 2016-03-21 06:54 | オペラ、コンサート musica | Comments(0)

私と一緒にバルセロナを散歩しましょう Vamos a pasear conmigo en Barcelona!


by gyuopera