タグ:オペラ ( 45 ) タグの人気記事

3月10日、やっとリセウ劇場の来期2017-2018年度の演目が発表になりました。




嬉しいことに、バロックオペラが2つも入っているのです。残念ながら両方ともコンサート形式ですが、変な演出を見せられるくらいならいっそコンサート形式のほうがいいかもしれません。

2つのバロックオペラのうち、一つはポッペアの戴冠(モンテヴェルディ)で、指揮がスピノジ! 彼のきりっとした音楽づくりは大好きです。ネローネ役が David DQ Lee です。これは行かなくては。

b0064411_18411667.jpg

もう一つの「アリオダンテ」は 指揮がウイリアム・クリスティで、ポリネッソ役にクリストフ・デュモーが出るのでこれもちょっと気になる。

b0064411_18452452.jpg

そのほか気になるのはロッシーニの「ランスへの旅」。

それからワーグナーのトリスタンは斬新な演出


ヨナス・カウフマンがシェニエを歌う≪アンドレア・シェニエ」


さて、私のアボノにはいくつ入っているかな?


↓クリックしていただけると励みになります。どうぞよろしくお願いいたします。
ヨーロッパ(海外生活・情報) ブログランキングへジモモ バルセロナ
by gyuopera | 2017-03-11 22:23 | オペラ、コンサート musica | Comments(0)
先日、リセウ劇場でヴィヴァルディのオペラ Teuzzoneを聴きました。
ジョルディ・サバイの指揮で彼の率いるオーケストラ、Le Concert des Nacionsのコンサート形式で、2日のみの上演。

Teuzzoneというオペラは初めてだったので、あらかじめストーリーを読み、Youtubeで全曲を聴きました。ただ曲だけ聞いているとあまり面白いとも思わなかったので、当日はどうしようかな~と迷っていましたが、せっかくいい席だし、行くことにしました。

今回は4階の席ですが、ど真ん中
b0064411_06353248.jpg

コンサート形式なので、オケボックスがせりあがって舞台になっています。
b0064411_06353261.jpg

4階はバールがあるんですね。知らなかった。
b0064411_06353105.jpg

サバイ指揮の序曲の演奏がYoutubeで聞くことができます。いかにもVivaldiらしいオペラ。ちょうど四季を作曲したころの作品です。
この序曲の演奏の前に、琵琶のような楽器と、琴のような楽器(名前がわかりません)2台で中国風(日本風っぽく聞こえました)の演奏をし、序曲に続きました。

b0064411_06353110.jpg


b0064411_06353177.jpg



  

Teuzzoneというあまりなじみのないオペラのストーリーは、興味のある方はこちらを呼んでいただくとして、中国が舞台の物語で、要約すると、皇帝が亡くなって跡継ぎを実の息子のTeuzzoneにゆだねるという遺言を、若き王妃ジディアーナが大臣と総督を抱え込んで、自分が跡継ぎであると偽装してしまう。Teuzzoneは反旗を翻すともとらえられ死刑を宣告されるが、国民の前で次の皇帝の発表をする際、大臣が偽装に耐えられず、本当の後継者は息子のTeuzzoneであると発表、Teuzzoneは婚約者のタタールの姫ゼリンダと結ばれ帝位につく、というもの。

Savallの指揮するLe concert des Nationsは素敵だと思いましたが、Vivaldiの音楽に関しては、スピノジやファゾリス指揮の強弱を非常に際立たせるきりっとした演奏と比べると、ちょっと上品すぎるような気がしました。
また、歌手が歌うとき、もう少しオケのボリュームを抑えないと、初めのうちは歌手の声がよく聞こえなくて残念でした。

曲は全くVivaldiそのもので、ゼリンダのアリアの一つは管弦楽のコンチェルトをそっくり使ってあって、「あれ~」なんて思いました。
歌手に関して言えば、とにかくゼリンダ役のSonia Prinaが抜きんでていて、その素晴らしい表現力は圧倒的でした。影が薄かったのがジディアーナ役のMarta Fumagalli, 頑張っていたのが大臣のCino役のRoberta Mameli. 肝心のタイトルロールのPaolo Lopezはソプラニスタで大変高い声で歌いましたが、高いせいか歌詞が聞き取りにくく、ちょっともどかしさがありました。
3時間15分の長いオペラですが、後半になってくるとだんだん激しいアリアも出てきて盛り上がり、かなり楽しみました。
Youtubeを聴いているのと生演奏を聴くのとでは大変な差があるものだと思ったことでした。

b0064411_06353233.jpg


b0064411_06353364.jpg


Savallの右横がSoniaさん。実力もありますが、衣装も大胆。
b0064411_06353029.jpg


b0064411_06353003.jpg


b0064411_06353179.jpg
配役
Teuzzone Paolo Lopez 
Zidiana Marta Fumagalli
Zelinda Sonia Prima
Sivenio   Furio Zanasi
Cino Roberta Mameli
Egaro Aurelio Schiavoni
Troncone Carlo Allemano


↓クリックしていただけると励みになります。どうぞよろしくお願いいたします。
ヨーロッパ(海外生活・情報) ブログランキングへジモモ バルセロナ
by gyuopera | 2017-02-27 07:28 | オペラ、コンサート musica | Comments(0)
昨夜はリセウ劇場で、マスネの「ウェルテル」を鑑賞しました。
かの有名なゲーテの「若きウェルテルの悩み」をオペラにしたものですが、本を読んだ時はそんなに感動しなかったのに、オペラで初めて見たときは、涙があふれ出て止まりませんでした。
マスネの音楽は素晴らしく、まさにロマンティシズムの「疾風怒涛」そのもの。このオペラは、私としては歌手よりも音楽が主役だと思います。

b0064411_06331330.jpg

リセウ劇場のHPでステージの写真を見ると、こんな感じで

b0064411_06331309.jpg

なーんでまっ黄っ黄なの!?
これだけでかなり見に行く気をなくしましたが、まあ、見てみなくてはわからない。

配役を見ると、ウェルテル役が Piotr BeczalaとJosep Brosのダブルキャスト、シャルロッテがAnna Caterina Antonacciと Nora Gubischのダブルキャスト。
Piotr Beczalaの録音を聴いたら、朗々と歌い上げる、これぞオペラ!的なテノールで、繊細なウェルテルを歌うのにちょっと・・・正直こういうのは苦手なので、昨夜はJosep Brosでまだましかな?でもあの声は悲劇的な役にはどうも?などと勝手なことを思っておりましたら、開幕の時、Josep Brosは風邪でキャンセル、代役のメキシコのテノールが歌います、と表明がありました。なんか、ほっとしたような。

昨夜はかなり寒かったせいか、空席が目立ちます。まあ、安い席ですが。高い席はさすが埋まっていました。
b0064411_06331082.jpg


b0064411_06331376.jpg

さて、幕が開き、ウェルテルが自殺するときと同じ曲で始まります。
ステージは手前がくらいブルーグレーで、シャルロッテの家の庭、斜めにステージが区切られていて、向こう側がまっ黄の世界。ウェルテルの服は白だから、ライトのせいであんなに黄色なんですね。

写真はリセウ劇場のFBからお借りしています。大体ピヨトールさんの写真みたいですが。

幕が開くとこんな風です。もうウェルテルが自殺する場面。
b0064411_07070381.jpg


b0064411_06331115.jpg

ウェルテルは好きなオペラなので、もう何度も生のステージを見ていますが、演出によってかなり印象が違います。私がものすごく感動したのは、20年前くらいのマドリッドのものでした。
その後チューリッヒで何度か見て、ザグレブでも見ましたが、シンプルなマドリッドのものが一番よかった。

今回もシンプルなステージングで、向こうとこちら側に分かれていて、その境に仕切りが出て来るだけで本当にシンプル。だから悪いのではな行けれど、まあみていてあまり変化が無いので、目をつぶって音楽に集中しました。マスネの音楽は本当に素晴らしいと改めて思いました。歌手がいなくてもいいくらい。

というのも、代役のテノールも頑張っていたのですが、特に初めは絞り出すような発声ですこし聞き苦しかったこと、シャルロッテもビブラートかけっぱなしでこれも聞き苦しかったこと。ソフィーももっと天真爛漫にすっと伸びる声で歌ってほしかった、などなど、歌手に不満が残りましたが、アルベール役と子供のコーラスはとても良かった。
b0064411_06331100.jpg

b0064411_06331293.jpg


b0064411_07070304.jpg

b0064411_07070348.jpg


シャルロッテに恋してしまうウェルテル
b0064411_06331262.jpg


でもシャルロッテには、親の決めた婚約者がいて、旅から帰ってきて彼女と結婚することになっていたので、ウェルテルは絶望します。

前半の最後に歌われるウェルテルの絶望の歌は、本当に感動的です。
この時、ウェルテルは死を決意するのです。そして天の父に呼びかける「旅に出ていた子供が予定より早く帰ってきたら」の”Pere! Pere!" (アクセント記号が初めのeにあります)辺りで観客を泣かせられなかったら、そのテノールはウェルテルには向いていないと思います。
b0064411_06331286.jpg

シャルロッテに、「クリスマスに会いましょう」と言われて旅に出たウェルテルは、旅の途中で彼女宛てに何通も手紙を書きます。最後の手紙には、死をほのめかす言葉。それを読んでシャルロッテは心配でたまらなくなるのです。

そしてクリスマスの日、ウェルテルはシャルロッテのもとに帰ってきます。
昔と何も変わっていない、と言いながら、詩集を見せ、「オシアンの詩」がそのままウェルテルの気持ちになり、シャルロッテに愛を告白してしまうのです。

b0064411_06331201.jpg

ウェルテルの告白を振り切って奥にこもってしまうシャルロッテを見て、ウェルテルは「死の宣告」を受けたと理解し、シャルロッテの夫にピストルを借り、家で自殺を遂げます。

ゲーテの原作ではシャルロッテはそのままウェルテルに会うことはありませんが、オペラではシャルロッテが雪の中をウェルテルの家に駆けつけ、倒れているウェルテルを見つけるのです。そして瀕死のウェルテルに、自分もあった時から好きだったと告白。ここは原作と少し異なりますが、オペラらしくていいじゃないですか。
b0064411_07070251.jpg


b0064411_07070454.jpg

b0064411_07070296.jpg


死にかけているウェルテルはそれからずいぶん長い間歌うのですが(立って歩いたりして・・・苦笑)、まあオペラだから仕方ないでしょう。オペラの間、子供たちの「ノエル!ノエル!」と無邪気に歌う声が印象的です。

マスネのオペラは「マノン」もなかなかですが、どれかと言ったら、やっぱりこの「ウェルテル」が一番感動的で色彩豊かな音楽も素晴らしいと思います。


↓クリックしていただけると励みになります。どうぞよろしくお願いいたします。
ヨーロッパ(海外生活・情報) ブログランキングへジモモ バルセロナ
by gyuopera | 2017-01-19 07:58 | オペラ、コンサート musica | Comments(0)
今期リセウ劇場の初めのオペラは モーツアルトの「魔笛」

b0064411_07274976.jpg

演出は(演出というのか)ベルリンのコミッシェオパー、全面的にアニメーションを使った舞台。
これじゃ見る気しない、と思ったのですが、アボノに入っているし、音楽を聴くだけだっていいと思って出かけました。
「魔笛」は、特に曲に関しては正直私の一番好きなオペラかもしれない。今まで本当にいろんなところでさまざまな演出で見たけれど、なかなかいい演出のものが無いんですね。はしゃぎすぎるパパゲーノや、ビブラートかけまくりのパミーナなんて、げっそり…

今回のは、舞台は別として、音楽だけはかなり良かったと思います。

今期のアボノは、かなりケチって5階席(笑)。
かなり横のほうだけれど、このくらい舞台が見えれば上等!
b0064411_07274947.jpg

天井がよく見える(笑)。
b0064411_07274967.jpg


b0064411_07274970.jpg


b0064411_07274911.jpg


b0064411_07274939.jpg

こうしてみると、みんなもう普段の服装ですね。
b0064411_07274979.jpg


b0064411_07274929.jpg

ドレスアップしている人なんかほとんどいない。
でも帰るとき、地下鉄に乗ったら、周りは、あ、オペラ帰り、といったちょっとドレスアップした人がたくさんいましたけれどね。

さて、その「魔笛」です。
写真はLiceuのHPからお借りしています。

舞台は白い壁で、そこに映し出すアニメーションに合わせて歌手も動く。
壁の真ん中あたりの高いところにくるりと回る小さな台があって、歌手たちがそこで歌うようになっています。

長めの序曲(ああ、でも大好き!)が終わると、まずタミーノが大蛇に追いかけられている場面ですが、タミーノの足の部分はアニメで、必至になって走っている様子がおかしい。



このトレーラーを見れば大体わかりますね。

大蛇をやっつけた3人のdamaたち
b0064411_08065556.jpg

3人とも素敵なタミーノ王子に恋してしまう
b0064411_08054818.jpg


パパゲーノの登場
b0064411_08065612.jpg

夜の女王は大蜘蛛!

b0064411_08072678.jpg

魔笛箱のティンカーベルのような妖精
b0064411_08065542.jpg


b0064411_08065663.jpg

モノスタトに追いかけられるパミーナ
b0064411_08065518.jpg

パパゲーノ対モノスタト
b0064411_08054885.jpg

先にパパゲーノとパミーナが会います。
b0064411_08065552.jpg

ザラストロ。クルト・モルを思い出す。
b0064411_08072604.jpg

これから試練を受けなければならない3人
b0064411_08054844.jpg


僧侶たちはシルクハットとスモーキングといういで立ち
b0064411_08054995.jpg

元気を出すパパゲーノ
b0064411_08065516.jpg

沈黙を守る試練の時でもおしゃべりをやめないパパゲーノ
b0064411_08065519.jpg

3人の少年たちがごちそうを運んできてくれる
b0064411_08065578.jpg

火と水の試練に向かうタミーノは、エレベーターでずーっと地下に下りてゆく
b0064411_08054884.jpg

火の試練
b0064411_08054890.jpg

やっと会えたパパゲーノとパパゲーナ
b0064411_08065686.jpg

夜の女王と3人のdama、モノスタトの最後
b0064411_08054899.jpg

大団円
b0064411_08243228.jpg
ステージには不満が残るものの、音楽はとても良かった。生で聞くとやっぱりCD聞いているのとは違いますから…
タミーのは、この役で一躍有名になったアライサの声にとてもよく似ていて、凛とした声が素敵でした。クルト・モルを思い出すザラストロもよかった。
夜の女王はサングラスをかけ白いかつらをかぶっているので、本当に蜘蛛の頭のようだったけれど、歌はヒステリックな感じで良かった。パミーナはビブラートかけすぎでちょっと。パパゲーノはアニメではふざけていたけれど、本人はきちんと歌っていて、初めは硬かったけれど、なかなか良かったです。
全体的に男性歌手がよかったですね。

指揮 Antonello Manacorda

配役
Sarastro Dimitry Ivashchenko

Tamino Jussi Myllys

夜の女王 Olga Pudova

Pamina Maureen McKay

dama1 Mirka Wagner

dama 2 Karolina Gumos

dama 3 Nadine Weissmann

Papagena Talya Lieberman

Papageno Richard Sveda

Monostatos Johannes Dunz

久しぶりの生の「魔笛」、楽しみました。


↓クリックしていただけると励みになります。どうぞよろしくお願いいたします。
ヨーロッパ(海外生活・情報) ブログランキングへジモモ バルセロナ

by gyuopera | 2016-09-16 07:11 | オペラ、コンサート musica | Comments(2)
今回のオペラは、ヘンデルの「セルセ」
あの有名な「オンブラ・マイ・フー」が歌われるアリアです。

b0064411_23000506.jpg

このオペラのストーリーは本当に他愛ないもので、ヘンデルのオペラの中ではあまり面白くないんですが、オケがスピノジ指揮のアンサンブル・マテウスでしたから、これは聴かなくちゃ、とチケットを求めました。

席は4階の3列目、それも真ん中ではなくかなり右寄りでしたから、ステージの半分が見えない。でも、まあコンサート形式ですからね。

b0064411_22483876.jpg

b0064411_22483858.jpg
でも、後半は帰ってしまった人が私の周りに結構いて、後半(のほうが長い)は最前列に席を移動、ステージ前部が見えてよかったです。
コンサート形式ですが、バロックのオペラは楽器を見ているだけでかなり楽しいし、立って歌っているだけでなく、多少演技も入れたりするので、退屈なことはありません。

とにかく上演中は撮影禁止。で、リセウからの写真をお借りします。

ステージからはこう見える
b0064411_23000547.jpg

配役は

Serse Jose Maria Lo Monaco

Romilda Hanna Husahr

Arsamene David DQ Lee

Atalanta Veronica Cangemi

Amastre Ivonne Fuchs

Elviro Christian Senn

Ariodante Luigi De Donato

Jean-Christophe Spinoji 指揮 Ensemble Matheus

有名なアリア「オンブラ・マイ・フー」は、オペラの一番初めに歌われるセルセのアリアですが、初めなのでまだ声の調子がよくなかったのか、ビブラートがひどくかかってあまり素敵ではなかったので残念。その後セルセ役はだんだん調子を取り戻してよかったんですが。

コーラスの時は、ソリストの歌手が全員で歌うのですが、オーケストラのメンバーが立ち上がってみんなで歌うのもあって、楽しかったです。
b0064411_22445243.jpg

ロミルダとアタランタ
b0064411_22445279.jpg


セルセとロミルダ
b0064411_22445261.jpg


アルサメーネ役の韓国のカウンターテナーが素晴らしく上手で、しっとりとしたアリアはじっくり聞かせるし、超絶技巧のアリアも完璧なテクニックで喝采を浴びました。また、高い音から、低いバスの音まで出して、聴衆を沸かせました。
b0064411_22445287.jpg

カーテンコール

b0064411_22445392.jpg

b0064411_22483869.jpg


b0064411_22483822.jpg

b0064411_22445275.jpg

b0064411_22445274.jpg

このオペラで唯一有名な「オンブラ・マイ・フー」

歌詞は 「かつて木陰がこんなに親しく愛すべき甘美なものであったことはない」
と繰り返し歌い、それだけなのですが、なぜか感動させるのです。
これはペルシアの王セルセが、軍を率いて遠征中、大きく葉を広げて茂るプラタナスの大木を見て感動して言ったとされています。
ペルシアという雨の少ない土地では大きく茂る木はほとんどなく、この木を見て感動したというセルセの気持ちがわかるよう、歌が進むにしたがって、大木が想像できるような歌い方をされるべきだと思います。多分、大木がいくらでもあるような雨の多い国の人たちには、この感動がわからないかもしれません。
私の一番好きなバージョンのオンブラ・マイ・フー。


明日から日曜日まで、息子のいるブリュッセルに行ってまいります。その間、ブログはお休みさせていただきます。

↓クリックしていただけると励みになります。どうぞよろしくお願いいたします。
ヨーロッパ(海外生活・情報) ブログランキングへジモモ バルセロナ

by gyuopera | 2016-04-18 06:12 | オペラ、コンサート musica | Comments(4)
アムスのDe Nationale Operaで初公演になった、Saariahoの新作オペラ、”Only the sound remains"を見に行ってきました。

朝9時10分発の飛行機でアムスへ、着いたら列車でアムステルダム中央駅へ、それから地下鉄でオペラハウスまで。
1時半開演のオペラを見て、終わったらまた地下鉄で中央駅へ、それから飛行場まで列車。飛行機でバルセロナへ、空港バスでスペイン広場まで、あと地下鉄で我が家へ。
書くと簡単ですが、結構大変でした。

まず、アムスについて、列車の切符の自動販売機がどうしてもカードを受け付けてくれません。窓口に行ったら難なく買えたので、往復を買い、教えてもらったプラットホームから電車に乗り、中央駅へ。

アムスの中央駅って素敵なんですね~!!びっくりしました!

b0064411_05463470.jpg

b0064411_05463524.jpg

素晴らしく立派な建物です。
b0064411_05463442.jpg

b0064411_07071854.jpg


b0064411_07071891.jpg


b0064411_07071802.jpg

周りも素敵。ヨーロッパ、という感じがします。こんなに水(運河?)があるんだ~。
b0064411_05463480.jpg


b0064411_05463434.jpg


b0064411_05463405.jpg


でも寒い~~!
b0064411_05463423.jpg

地下鉄の切符売り場がちょっとわからなくて、でも係の人が立っていたので、聞いて買い方も全部教えてもらいました。帰りも乗るのだからと24時間有効の切符を買いました。2回買えばいいのだけれど、帰りは時間があるかわからないでしょ。
地下鉄はとてもきれいでした。
b0064411_05463493.jpg

地下鉄で3つ乗ったらもうオペラハウス。下りたすぐ横でした。
町はどこも素敵な建物がいっぱい。
b0064411_05522835.jpg


b0064411_05522838.jpg


この右側のがオペラハウス。
b0064411_05522846.jpg


b0064411_05522818.jpg


b0064411_05522894.jpg


b0064411_05522744.jpg


オペラハウスはモダンで、内部は明るく、ゆったりした気持ちの良い空間でした。
b0064411_05561804.jpg


b0064411_05561864.jpg


これがステージ。大きなホールだけれど、どこに座ってもよく見えるように作られています。演目は、Kaija Saariajoの新作オペラ、”Only the sound remains"。
これが、日本の能の 「経政」と「羽衣」がもとになっているのです。
演出は、話題になった数々のオペラの演出を手掛けた、ピーター・セラーズ。
歌手は2人、バリトンのDavone Tines, カウンターテナーのPhilippe Jaroussky, コーラスは4人のみ。
b0064411_05561865.jpg


この楽器はカンテレというんだそうです。ちょっと琴の音を思わせるように演奏されました。
b0064411_05575971.jpg


b0064411_05575987.jpg

初めが「経政」。仁和寺の僧行慶が、戦いで亡くなった経政を弔うために、成仏を祈る管弦講を執り行うと、夜中に経政の霊が現れます。

b0064411_06215576.jpg
能のあらすじですと、「亡霊は、花鳥風月を愛で、詩歌管弦に親しんだ在りし日を懐かしみ、琵琶を奏で、舞うなどして往時の様子をあらわにし、夜遊の時を楽しんだが、それも束の間。修羅道に堕ちた身には、憤りの心が起こり、経政はあさましい戦いに苦しむ姿を見せ、その身を恥ずかしく思って人に見られまいと燈火を消し、暗闇に紛れて消え失せていく」
となっていますが、このオペラでは、亡霊はなぜか弔いを行ってくれた僧に愛情を示し、やがてまた消え失せていくのです。

b0064411_06215486.jpg


b0064411_06215569.jpg
休憩の後、「羽衣」で、天女の脱いだ羽衣を漁師が拾い、あまりの美しさに、自分の家に持って帰って宝物にしようとすると、天女が返してくれと懇願します。
始めは拒んでいた漁師も、とうとう、踊りを見せてくれるなら返そう、というと、天女は羽衣を付け、踊りながら消えてゆく、という、日本人にはおなじみのお話し。

オペラでは踊りを踊る天女と歌う天使が別になっていて、ダンサーは美しい動きでずっと踊っているのです。

b0064411_06414817.jpg


b0064411_06414944.jpg

b0064411_06414860.jpg


b0064411_06414918.jpg


b0064411_06414906.jpg


b0064411_06364028.jpg

b0064411_06364030.jpg


b0064411_06364022.jpg


b0064411_06364052.jpg


音楽はミステリアスで、モダンでも耳に心地よく、美しい。そしてシンプルな舞台もとても美しい。普通のオペラに見られるような感情の押し付けは一切なし。これこそ未来のオペラの姿かもしれない。

ブラボー!

b0064411_17443365.jpg

b0064411_06482201.jpg

このオペラは、カウンターテナーのジャルスキーのために書かれたということで、今ではたくさんの優れたカウンターテナーがいるけれど、こういう音楽に、まさに彼の声がぴったりだと思いました。
能を意識したコーラスもとても良かったし(難しそう)、バリトンのつややかな声もよかった。

こちらで音楽の一部が聞けます。


オペラハウスのトレーラー



オペラの後は、ちょうど私が行った日、サイン会がありました。
私は飛行機の時間があるので、無理かな、と思ったら、友人が列の前の人に頼んで、一番真っ先に並ばせてくれました。
それでサインももらえたし、お話もできたのです!
ジャルスキーはとても優しい話し方をします。繊細な人なのでしょうね。
b0064411_07010903.jpg

b0064411_06590309.jpg

その後は大慌てで地下鉄に乗り、列車に乗り、飛行場へまっしぐら。
ところが帰りの飛行機は、1時間以上も遅れて、家に着いたのはほとんど夜の11時でした。しかし、やろうと思えば、できてしまうんですね、弾丸ツアー。


↓クリックしていただけると励みになります。どうぞよろしくお願いいたします。
ヨーロッパ(海外生活・情報) ブログランキングへジモモ バルセロナ
by gyuopera | 2016-03-29 06:31 | オペラ、コンサート musica | Comments(4)
しばらく前ですが、リセウ劇場で上演されたオペラ「グラナドスのオマージュ」を見ました。

b0064411_03103465.jpg


夕方7時からでしたから、まだ少し日が残っていました。
b0064411_02570904.jpg

席はパルコで、結構いいお値段ですが、大体ステージは見えました。
b0064411_02571045.jpg


b0064411_02571031.jpg

席は前に可動式の椅子が3つ、真ん中に2つ、後ろに2つで、入り口には休む部屋があって、コート掛けなど付いています。
前の3つの席は、劇場の常連さんのようで、上品な年配の方たちでした。後ろは観光客らしく、盛んに写真を撮っていました。お隣の席は日本からいらしたらしい年配のご夫婦。

演目は、前部グラナドスの曲かと思いきや、シューベルト。オーケストラの伴奏です。
してージフォトはリセウ劇場のFBからお借りしています。

終わるとオーケストラの人たちはぞろぞろ出て行ってしまいました。
見るとステージの左端にピアノが置かれ、ピアノ伴奏でグラナドスの「愛と死」、「ワルツ」「マズルカ」「オリエンタルダンス」「回廊の天使」が踊られました。
華やかな衣装は着けていないけれど、とても素敵でした。


b0064411_02571027.jpg


b0064411_03103421.jpg

b0064411_03103857.jpg

b0064411_02571032.jpg

b0064411_02571054.jpg

球形には鏡の間で飲み物をいただきます。
同行の方はピアニストでしたので、解説をしてもらいました。
b0064411_02571042.jpg


b0064411_02571068.jpg


b0064411_02571092.jpg

後半の初めはショパン、つづいて グラズノフ。

b0064411_03103659.jpg

b0064411_02570975.jpg

b0064411_03103527.jpg


b0064411_03103799.jpg

b0064411_03103672.jpg

綺麗で華やかなのはいいけれど、グラナドスのピアノ曲で踊ったのが一番好きでした。

後はピンチョスを食べて
b0064411_03182699.jpg


b0064411_03182707.jpg
満足。
いつもは一人だから、オペラでもコンサートでもまっすぐ家に帰るけれど、気の合う同行者がいると、余韻も楽しめていいですね~。


↓クリックしていただけると励みになります。どうぞよろしくお願いいたします。
ヨーロッパ(海外生活・情報) ブログランキングへジモモ バルセロナ
by gyuopera | 2016-03-21 06:54 | オペラ、コンサート musica | Comments(0)
オペラ開演は7時半、霧雨の降る中を早めにシャンゼリゼ劇場に行きました。
劇場の前は人でいっぱい。

b0064411_22284688.jpg


b0064411_22284600.jpg

席に案内されましたが、間違った席に案内されて、あとから案内の人に連れられて人が来て、ここだというのでびっくり。ちゃんと案内してもらったのに、係の人もエキスパートじゃないんですね。それで本来の席に移りました。満席だったので、重複していないでよかった。
b0064411_22284619.jpg


b0064411_22284658.jpg


b0064411_22284607.jpg


b0064411_22284635.jpg


b0064411_22284630.jpg

開演前、指揮者のクリスティが登場。

「これはオペラではなくて、オラトリオです。上演中の拍手やブラボーは控えてください」
静かな繊細なアリアが多いので、拍手やブラボーで上演の妨げにならないようにとの注意です。

「テオドーラ」は殉教のお話で、本来は時代は古代ローマ、キリスト教が禁じられ、信者は見つかり次第処刑されていた頃で、このお話も、主人公の二人が殉教する悲しいお話。

ステージはシンプルながら美しいものでした。
6枚の分厚い壁が左右に動き、場面を次々変えていきます。ライティングがとても効果的。
写真は劇場の物をお借りしています。

舞台は一人のキリスト教信者がつかまって処刑される場面から始まります。
兵隊のディディムは自分も信者であり、その残酷さに反発。怖い上官バレンスに叱り飛ばされます。

b0064411_22450275.jpg


処刑された人たちの写真が壁に貼り付けられてゆきます。
b0064411_22450276.jpg


信者が集まっているところに上流階級に属するテオドーラが来て、華やかなドレスや宝飾品を全部捨て、仲間になりますが、兵隊たちが来て、信者を連れて行こうとするので、テオドーラが、自分を連れて行ってくれといい、彼女は連れ去られます。

b0064411_22303654.jpg


彼女を愛しているディディムは、彼女を救おうと決心
b0064411_22303695.jpg


友人のセプティメを説得して、テオドーラのとらわれている部屋のカギをもらいます。
b0064411_22303621.jpg

この時ディディムの歌うアリア"Sweet rose and lily"がとても素敵です。

b0064411_22303653.jpg



テオドーラのとらわれている部屋に入ると、ディディムは彼女に、自分の服を着て逃げろと言います。初めは拒否していたテオドーラも、説得されて彼の服を着て逃れます。
b0064411_22450208.jpg


b0064411_22303685.jpg



b0064411_22450264.jpg


取り換え事件が発覚、ディディムは有罪を宣告されます。
そこに飛び込んできたテオドーラ、自分が処刑されるべきだといい、友人のセプティメも上官を説得しようとしますが、頑固なバレンスは二人とも有罪だといい、とうとう二人は処刑されるのです。

b0064411_22303618.jpg

この時のデュエットが本当に美しい。

b0064411_22303646.jpg

でも、処刑される瞬間は、壁が左右から出てきて見えないようになっていてよかった。

そして二人の写真が壁に貼られるのです。
最後の大合唱は本当に印象的で素晴らしいものでした。

b0064411_22303669.jpg

あまりにも美しく悲しいオラトリオでした。こうしてステージ化されると、一層悲しみが押し寄せます。これがコンサート形式だと、音楽だけなのですから、派手なオラトリオに感じることでしょう。

壁を動かしての舞台変換が素晴らしく、最後の壁に写真が貼られるとき、悲しみがじわっとわいてくるのです。また、何人も処刑されるのですが、銃声などが聞こえなくてよかった。

このオペラで一番感動的だったのは、コーラスです。教会でオラトリオを聞いているような感じで感動しました。クリスティの目的はそれだったのかな?
オーケストラはクリスティの率いる Les Arts Florissants, オリジナル楽器で、私のほうからはトラヴェルソがよく見えて、デオドーラが捕らわれの身になっているときにたいへん効果的に使われて、悲しみをよく表していたと思います。

歌手たちもそれぞれによかったし、美しい曲が目白押しで、オラトリオとしてはかなり派手かもしれませんが、オペラアリアとしてはどちらかというと地味で、セプティメ(テノール)のアリアがしいて言えばオペラ的。タイトルロールのテオドーラ役はKatherine Watsonで、派手すぎない声でバロックの歌唱をしっかりと踏まえていましたし、可憐な容姿も好感が持てました。期待のジャルスキーは、ステージの奥で歌うときのアリアの中音が多く、若干弱く感じたのですが、一曲一曲心を込めた丁寧な歌唱、非常なテクニックを伴うと思われるところも、それを感じさせないほど軽々と歌うところなど、さすがでした。服を脱いでテオドーラに与えるときのアリアは本当に美しくて、ピアニシモで消えるところなど素晴らしく、テオドーラとのデュエットもいずれもとても良かったと思いました。
セプティメ役のテノール、Kresimir Spicerはかなり難しそうなアリアが多く、ちょっと高音が苦しそうに感じたこともありましたが、とても頑張っていました。テノールでも落ち着いた暗めのしっとりとした声で、演技もなかなかでした。
上官のバレンス役のバス、Callum Thorpeは、リハーサルなど見るとちょっと気の弱そうな感じの人ですが、ステージでは意地悪上官を見事に演じ、勿論歌唱も声もなかなかでした。 信者のイレーネ役のStephanie d'Oustracは、どうも私好みの声ではなくて残念。また、たくさんアリアがある割には、彼女の存在もあまり意味がないように思われました。
英語で歌われたのですが、古い英語であることもあって、あまり聞き取ることはできませんでした。

カーテンコールは熱狂的で、何度やったか覚えていないほど非常に長く続きました。主人公の二人は裸足で下着のまま。寒くなかったかしら?
b0064411_23254064.jpg


b0064411_23244620.jpg

 
日本の方もずいぶんたくさん見かけました。

劇場を出ると、クリスマスのイルミネーション!
b0064411_23340301.jpg


b0064411_23340320.jpg

ふと見ると、目の前のタクシーに、指揮者のクリスティが乗っているではありませんか。相乗りしているようで、奥に誰がいるかはわかりませんでしたけれど、ずいぶん早く出ていらっしゃったようでした。
b0064411_22284649.jpg


そして夜のエッフェル塔!
b0064411_23340388.jpg



もう12時近く。ホテルの近くのレストランで、オニオングラタンスープをいただきました。
b0064411_23380284.jpg


大変なボリュームで、おなか一杯に。ホテルに帰ったら、興奮して眠れないかと思いきや、すぐ眠ってしまいました。


↓クリックしていただけると励みになります。どうぞよろしくお願いいたします。
ヨーロッパ(海外生活・情報) ブログランキングへジモモ バルセロナ
by gyuopera | 2015-10-23 22:08 | オペラ、コンサート musica | Comments(2)
昨夜はリセウ劇場にドニゼッティのオペラ「ドン・パスクァーレ」を見に行きました。

b0064411_03543166.jpg
その前にリセウからメールが来ていて、ストライキをやっているが通常通りの公演開始、でも切符もぎりや案内人はいないので、早めに来てください、と連絡がありました。
それで8時始まりのところ7時に出かけたら、リセウの前はすごい人。

b0064411_03543173.jpg

入り口のところは従業員がピーピー笛を鳴らして大変な騒ぎ
b0064411_03543298.jpg

中に入るとしんとしています。
切符もぎりの人がいないので、この日は結構空席があったし、黙ってはいっちゃったらわからなかったかも?
b0064411_03543292.jpg

今回もアボノではなかったので、5階の席。でも真正面。

b0064411_03543248.jpg

オペラはちゃんと時間通り開演。

指揮はDiego Matheuz, 指揮棒を振り上げた途端、序曲の出だし部分のすごいスピードにびっくり! それからエルネストのアリアやノリーナのアリアの旋律が流れ、それは普通でした。

幕が開くと、いびつな台形のような、でも可愛らしい家が真ん中にでーん、とあって、あら~、と思っていると、その家がゆっくり回って、ドン・パスクァーレの部屋になります。

以下の写真は、リセウのFBからお借りしています。

b0064411_04063513.jpg
年老いたドン・パスクァーレは子供がいないので、遺産は甥のエルネストに相続されるのですが、お金持ちの娘と結婚しろ、といっても、エルネストにはノリーナという恋人がいるからできないといい、それをドン・パスクァーレは気に入っていないようです。
ドン・パスクァーレ役は、この日がRoberto de Candia。早口のイタリア語がちょっとぎりぎりな感じがしたんですが、老人ぽく歌い、演技などもなかなかでした。

主治医マラテスタ医師が登場、自分の妹が修道院から出てきたが、とてもうぶな娘なのでどうか、と彼女との結婚話を持ち掛けます。
私の見た日はGabriel Bermudezで、ちょっと唸るような発声なので、残念でした。
すっかりその気になったドン・パスクァーレ、やっと起きてきた甥のエルネストに、自分は結婚するので、家を出てゆけと言います。


b0064411_04063621.jpg
家がぐるっと回ると、次の場面がノリーナの部屋。衣類や本やカバンがごちゃごちゃ置いてある、屋根裏部屋のような部屋。
兄のマラテスタに、ドン・パスクァーレと結婚する茶番劇を説明します。
この日は黒人のpretty Yende。初めはちょっと緊張していたようですが、後半は声ものびのびしていてよかった。

家を出るよう宣告されたエルネストは、実はノリーナの恋人で、文無しになったら彼女との結婚もできなくなると嘆きながら、自分の服を畳んで2つのトランクに詰めていきます。
高音も無理なくのびのびしていて、明るいテノールらしい声。

ドン・パスクァーレの家に、マラテスタに連れられて登場したノリーナ、うぶな娘役を演じ、ドン・パスクァーレにすっかり気に入られて、即結婚。早速公証人がやってくる。
b0064411_04063693.jpg

公証人は、立会人が2人必要だといい、ちょうど最後の別れにやってきたエルネストを言いくるめて立会人としてサインさせる。

さて、結婚した途端、ノリーナはがらりと態度を変え、こんな陰気くさい家は直さなくちゃ、と、あっけにとられるドン・パスクァーレをしり目に、彼女の好みですっかり変えてしまう。
ここで休憩。

休憩の後、その変わった家が見られるわけだけれど、ここの演出では、部屋がさかさまになっているだけ。ちょっと、なーんだ、といった感じ。

チューリッヒで見たこのオペラ、サンティ指揮で、やはり回り舞台になっていて、ドン・パスクァーレがあのルッジェロ・ライモンディ、エルネストはフローレス、 ノリーナがイサベル・レイだったと思うけれど、家が全部フクシャピンクに変わっていて、観客は拍手喝采で楽しかったんだけれどなぁ。


さて、リセウのは、さかさまになった部屋に、派手な色の椅子をどっさり、花もどっさり持ち込んで、ノリーナは着飾って劇場に行くという。

b0064411_04063651.jpg

b0064411_04063503.jpg

たっぷりと請求書を突き付けられ、奔放な新妻に怒り、「離婚だ!」と叫ぶドン・パスクァーレ。ノリーナは、夜の逢引の手紙をわざと落としてゆき、それを見つけたドン・パスクァーレが、現場を取り押さえようとマラテスタと計画する。ここの二人の早口の歌が聴きもの。

夜のシーンはちょっと素敵。
屋根にいっぱい星が輝いていて、月が…と歌いながら、出ていないので、エルネストが月を持ってきて、空に引っ掛ける。
b0064411_04063604.jpg
底に踏み込んだドン・パスクァーレ、ほかの男性と逢引中のシーンを取り押さえられると思いきや、エルネストはさっさと家に入ってしまい、だれもいない。

最後にはドン・パスクァーレが折れて、ノリーナとエルネストの結婚を認めるということでハッピーエンド。

とても楽しいオペラで、こういう娯楽!っていうオペラ好きだなあ。

終わって外に出ると、ストライキはまだ続いていました。

私の好きだったチューリッヒのドン・パスクァーレ、こちらで全部見られます。




↓クリックしていただけると励みになります。どうぞよろしくお願いいたします。
ヨーロッパ(海外生活・情報) ブログランキングへジモモ バルセロナ
by gyuopera | 2015-06-28 03:41 | オペラ、コンサート musica | Comments(0)
リセウ劇場で、モーツァルトのオペラ、コジ・ファン・トゥッテを見ました。

b0064411_06374983.jpg
このオペラがリセウで上演されたのは、もう20年以上も前。リセウ劇場が燃える前でした。その時はとても素晴らしく、重唱も美しく、感動しました。

今回は、また5階の真ん中の席

b0064411_06253341.jpg

ここはステージもよく見えるし、オーケストラも見えるし、音もよく聞こえ、いい席だと思います。

リセウは馬蹄形なんですが、U字にした方がよく見えると思うんですけれどね。
b0064411_06253299.jpg

天井もよく見えるし(笑)。

b0064411_06253306.jpg


b0064411_06253279.jpg


b0064411_06253265.jpg


b0064411_06253312.jpg


b0064411_06253202.jpg


こんなところにコウモリがいるのを発見。
b0064411_06253288.jpg

で、オペラですが…

画像はリセウ劇場のFBからお借りしています。

ジョセップ・ポンスの指揮で序曲が始まります。モーツアルトのオペラは序曲がいつもわくわくさせられますね。コ・ジ・ファン・トゥッテの部分を短く切って伸ばさない。

幕が開くと、そこはホテルの入り口です。設定は現代、モダンなホテルの内部です。
ドン・アルフォンソはホテルの支配人か何か。

そして舞台はぐるりと回転し、ホテルのバーになります。
b0064411_06374940.jpg
ドン・アルフォンソとかけをしたフェランドとグリェルモは、兵隊姿で出陣ということにして、恋人のフィオルデリージとドラベッラに別れを告げます。

b0064411_06440137.jpg

恋人が去った後、フィオルデリージとドラベッラは部屋に入り、嘆きますが、そこに、フェランドとグリエルモが別人になって登場、二人を誘惑。
b0064411_06374920.jpg

b0064411_06374917.jpg

b0064411_06374910.jpg

断固として揺るがない二人ですが、男性二人が、恋するあまり自殺を図ってからは動揺、
b0064411_06374947.jpg

ドラベッラが真っ先に落ち
b0064411_06374907.jpg

悲しむフェランド、それでもまだ愛していると歌う美しいアリア
(フェランド役はひどかった!)
b0064411_06440168.jpg

ドラベッラも落ち、落胆のグリエルモ。
そして2つのカップルは結婚式を挙げることに。
b0064411_06440159.jpg

式の真っ最中に、出征したフェランドとグリエルモが帰還
b0064411_06374823.jpg

二人の不実を責め、とうとうお互いの中は戻らなかった…
(演出によっては戻ることになるほうが多いのですが)
b0064411_06374914.jpg

美しい重唱の多いコジですが、女性2人の声がビブラートを入れすぎるせいかどうも飛び出してうまくいかない。それにフェランド役は、あの繊細なフェランドの感情表現が全然ダメ。ただ歌っているだけ、といった感じで、とてもがっかりさせられました。ドラベッラが落ちる山場の場面も、山場にならなかった悲しさ。
今回は珍しく、大変不満足でした。

休憩時間に鏡の間に行くと、そこのバーが、オペラに出てくるバーと同じになっていました。
b0064411_06374898.jpg


b0064411_07080727.jpg


b0064411_07080719.jpg

b0064411_07080711.jpg

演出はなかなか面白くて、Damiano Michieletto、フェニーチェ劇場のものだそうです。それにしても大好きなモーツアルトのオペラなので、期待も大きかっただけに、歌手にはずいぶん失望させられました。

↓クリックしていただけると励みになります。どうぞよろしくお願いいたします。
ヨーロッパ(海外生活・情報) ブログランキングへジモモ バルセロナ
by gyuopera | 2015-06-09 06:02 | オペラ、コンサート musica | Comments(0)

私と一緒にバルセロナを散歩しましょう Vamos a pasear conmigo en Barcelona!


by gyuopera