カテゴリ:オペラ、コンサート musica( 209 )

12月の終わり、30日に、Esperanza礼拝堂でバロックコンサートがありました。

その前に行ったコンサートとほぼ同じメンバーですが、ビオラ・ダ・ガンバが入って、その奏者が、以前私とクワルテットを組んでいたラリーなので、行かないわけにはいきません。ラリーは、あのジョルディ・サバイに師事していて、カタルーニャ音楽堂でもサバイと共演している人です。

Esperanza礼拝堂は、もう2度行っているのですが、大変音響効果がよくて、ここでrコーディングもされるほどだそうです。

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このマリア様は、上から照明が当たっていて、どうしても綺麗に撮れない。
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彫刻に額がついているというか…しかしサイドにあるので、マリア様のお顔が見えない。
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さて、プログラムは

Biagio Marini Passacaglia in sol minore op.22

Georg Philipp Telemann Quartet de Paris no.12

Dieterich Buxtehude  Sonata Op.1. No. 3

Jacques Morel Ciaccona

Jean-Marie Leclair Sonata Op. 2, No.8

Antonio Vivaldi Concert in La menor per flauta, dos violins i bajo continuo
RV 108

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この中のテレマンのパリ四重奏は、私たちクワルテットがコンサートで演奏した曲で、特に12番は本当に素敵な曲なので、とてもうれしく思いました。
チェロ、ヴァイオリン2台とフルート、いずれも大変上手ですが、やっぱり現代フルートというのが残念。

コンサートが終わって、地下鉄の駅に行くため市庁舎広場を横切ります。

ここにはカタルーニャ政府の建物と
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市庁舎が向かい合って建っているのです。
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リセウ劇場もクリスマスのイルミネーション。
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今年は31日に家族はそれぞれ帰ってしまったので、とても静かな大晦日と元旦でした。


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by gyuopera | 2016-01-08 07:52 | オペラ、コンサート musica | Comments(2)
よくコンサートをやるGaieta教会で、この日は「バロック・ダンスのコンサート」、となっていたので、行ってみました。奏者のヴァイオリニストが、よく知っている人だったし。それで下の息子も暇そうだったので誘ってみました。

行きがけに見た、夕方のカサ・バッティヨ

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観光客がいっぱいのこのあたりで私がカメラを向けると、息子が嫌がる(笑)。

さて、Gayeta教会。

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生まれたばかりの幼子イエス像が置かれていました。
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グループは若い人たち。みんな音楽大学ESMUCを出て、留学していた人たち。
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プログラムは、バロック時代のダンス曲を紹介するもので、アルマンド、クーラント、サラバンド、メヌエット、ジーグを別々の作曲家の作品から取り出して演奏するもので、ダンスごとに説明が入ります。
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途中でヴァイオリンの弦が切れるというアクシデントがあり、曲の順番を替えて演奏
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みんなうまいんですが、フルートが現代のシルバーのフルートで、それもよく鳴り響く、オーケストラ用のフルートだったので、チェンバロのささやくような音にはあまりマッチしなくて、技術はなかなかなのだけれどフルートだけが浮いている感じ。バロックやるには今はトラヴェルソがいいですねえ。
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それにせっかくバロックダンスのコンサートなのだから、実際にダンスを紹介してくれるともっと楽しかったでしょう。多分に実験的コンサートのようでしたから。
短いダンス曲を切れ切れに聞いていると、ちゃんと曲を聞いた感じが薄れて、ちょっと不満続感をぬぐえ切れませんでした。

帰りに見たウィンドー
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これはアパートかな❓オフィスかな?
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素敵なアパートの入り口
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by gyuopera | 2015-12-30 06:15 | オペラ、コンサート musica | Comments(6)

リコーダーのコンサート

昨夜はリコーダーのコンサートがありました。
リコーダーを始めてからまだ2か月半、それでもうコンサートにでるなんて!
でもまあ、一生懸命練習してきたし、大勢いるし、コーラスも一緒でしたから、思ったほど緊張はしませんでした。

場所はギナルドという地区の教会です。

ギナルドではバスを降りたところにこんな建物があってびっくり。
どこかで写真を見たことがあったけれど、ここにあったとは。
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さて、コンサートをする教会は、この地区の教会で、外見は写真を撮る気にもなれなかったんですが、内部も体育館みたい。
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でもこの礼拝堂は、建て増しで作られたようで、古いほうの礼拝堂でコンサートをすることになりました。よかった。

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天井が変わっています。
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教会の天井じゃないみたい。
ノイシュバンシュタイン城の中のコンサートホールが、ちょうどこんな天井だったのを思い出しました。音響は良いのです。

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コンサート前のリハーサルが始まります。
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リコーダーは音合わせがなかなか大変。
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コンサートはコーラスと一緒で、コーラス・リコーダー、またコーラスとリコーダーと一緒という具合にやって、無事終わりました。
コーラスがなかなか上手で、あれは指揮者がいいんだろうなぁ。
私は2列目だったし、ナーバスになることもなかったのですが、一度どこを吹いているかわからなくなったことが(汗)。繰り返しの部分でやっと、ほっ。リハーサルの時はほとんどそんなことないのにね。
隣に座っていたサルバが、
「俺はしょっちゅうどこかわからなくなっていたし、音楽をよく知っているはずの隣のフアンが間違えるので、おかげでこちらもつられてしまって間違えた」
なんていうので、新入りの私ばかりじゃないんだ、と安心。
まあ、全体としてはまあまあじゃなかったでしょうか。

誰かが撮ってくれたコンサートの写真
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12月20日に予定していたコンサートは、教会に暖房がないので、寒すぎるということでキャンセルになり、まあ、よかったんじゃないですか? あまりにも練習期間が短いですから。


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by gyuopera | 2015-11-23 09:00 | オペラ、コンサート musica | Comments(0)

カサ・ミラのコンサート

ガウディのカサ・ミラでバロックアリアのコンサートがあるというので行ってみました。
カサ・ミラの地下に、小さめですがコンサートホールがあるのです。柱はガウディですが、あとは普通の感じ。
オリジナル古楽器を使うので、近くで見たくて一番前に座りました。
チェンバロが赤くてかわいいんです。
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バリトンのJosep Ramon Oliveとチェンバロ、ヴァイオリン2台、チェロ、コントラバスとティオルバの構成。
初めはバッハのオラトリオ、続いてモンテヴェルディのオルフェオをメロディーで。
オペラの曲をメロディーで聴くのは初めてだったので、初めの結婚式の場面で「僕は幸せだ~」と歌ったと思ったら、妻のエウリディーチェが蛇に噛まれて死んでしまい、嘆き悲しむアリアへと移り、つながっているのでなんだか変な気がしました。
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このバリトンはあまり好きじゃなかったなぁ。
だって、声の色が無い、いつも大きいか小さいかで一本調子なんです。繊細な美しさなんてほとんど感じられない。バッハは特にダメだったけれど、オルフェオはドラマチックなので少し良かった。でももう少し表現力があったらと思いました。
有料ですから、多分プロだと思うのですがね。

チェンバロはコンサートの途中でも調音していました。
器楽曲だけもヘンデルのトリオソナタを演奏、最近の刺激的な演奏を聞きなれてくると、ちょっと物足りない。
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ヘンデルのオペラからも2曲歌われましたが、このバリトン、あまりバロック向きじゃないかも…?
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コンサートの後は、パティオで夜のペドレラ(カサ・ミラ)を見上げる。
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これは帰り道で見た建物の内部。普通のアパートかしらん?
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by gyuopera | 2015-11-20 07:30 | オペラ、コンサート musica | Comments(0)
パリのテロ事件は、本当にたくさんの方々が犠牲になり、本当に恐ろしくも悲しい事件でした。

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ちょうどその事件が起こったころ、私は大変美しい音楽を聞いていたのです。

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場所はSant Gaieta 教会。

はじめ違う教会に行ってしまい、その礼拝堂で待っていたら、もう閉めます、と追い出されてしまい、そこで初めて違う教会だったと気づきました。
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外観が似ていたのでこちらだと思っていたんですね。でも教会の方は親切で、すぐ携帯でその教会の場所を調べてくれました。そんなに遠くなかったのでよかった!

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さて、こちらの教会は天井画がとてもカラフルです。
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よく見ると天使の顔がいっぱい描いてあって面白いの。
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古楽を聞くうえで楽しいのは楽器。

この女性の持っている楽器は、フィドルというらしい。
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後で調べたら、こんな感じの楽器。後のバイオリンやビオラのもとになった楽器です。
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ヴァイオリンよりも物悲しい音がします。

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で、楽器はこの3人。フィドルと、リュート(もう一つは手で弾くビオラ)、リコーダーです。
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コンサートは15~16世紀のカンツォニエーレと題されて、歌手が2人。
カウンターテナーとテノールです。
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またこのカウンターテナーがとても素晴らしいのです。発声も大変自然で、裏声っぽくありませんし、高音は非常に輝かしく、頭声と胸声の境目も気にならず、胸声は多分テノールだと思うので、そちらも自然で実によかった。
テノールのほうも、後世のオペラを歌う歌手の発生ではなく、抑えた心地よい声で、二人ともビブラートなしのまっすぐな発声はとても耳にやさしく自然でした。
楽器がいずれも大きな音を出すものではありませんから、声と楽器の調和がたいへん素晴らしく、教会という場所にもぴったりで、素敵な時を過ごすことができました。

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こういう音楽をこういう場所で聴けるのは本当に素敵だと思いました。

グループの名前は Fortuna d'un gran tempo

プログラム

1. La cort del Magnanim i l'Academia Pontaniana
El caozoner de Montecassino (Guillaume Dufay, John Bedingham)

2. De barcelona a Napols
Benet Garret, Joan Cornago, Serafino Aquilano

3.Isabella d'Este, la Senyora del Renaixement
   Josquin Desprez, Mille Regretz

4.Canzoniere
   Bartolomeo Tromboncino/Francesco Petrarca

こんなコンサートだったらぜひまた聴きに行きたいと思いました。

今バルセロナも警官がたくさん出て警戒に当たっています。
犠牲になられた方々のご冥福をお祈りいたします。


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by gyuopera | 2015-11-15 03:47 | オペラ、コンサート musica | Comments(0)
オペラ開演は7時半、霧雨の降る中を早めにシャンゼリゼ劇場に行きました。
劇場の前は人でいっぱい。

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席に案内されましたが、間違った席に案内されて、あとから案内の人に連れられて人が来て、ここだというのでびっくり。ちゃんと案内してもらったのに、係の人もエキスパートじゃないんですね。それで本来の席に移りました。満席だったので、重複していないでよかった。
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開演前、指揮者のクリスティが登場。

「これはオペラではなくて、オラトリオです。上演中の拍手やブラボーは控えてください」
静かな繊細なアリアが多いので、拍手やブラボーで上演の妨げにならないようにとの注意です。

「テオドーラ」は殉教のお話で、本来は時代は古代ローマ、キリスト教が禁じられ、信者は見つかり次第処刑されていた頃で、このお話も、主人公の二人が殉教する悲しいお話。

ステージはシンプルながら美しいものでした。
6枚の分厚い壁が左右に動き、場面を次々変えていきます。ライティングがとても効果的。
写真は劇場の物をお借りしています。

舞台は一人のキリスト教信者がつかまって処刑される場面から始まります。
兵隊のディディムは自分も信者であり、その残酷さに反発。怖い上官バレンスに叱り飛ばされます。

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処刑された人たちの写真が壁に貼り付けられてゆきます。
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信者が集まっているところに上流階級に属するテオドーラが来て、華やかなドレスや宝飾品を全部捨て、仲間になりますが、兵隊たちが来て、信者を連れて行こうとするので、テオドーラが、自分を連れて行ってくれといい、彼女は連れ去られます。

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彼女を愛しているディディムは、彼女を救おうと決心
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友人のセプティメを説得して、テオドーラのとらわれている部屋のカギをもらいます。
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この時ディディムの歌うアリア"Sweet rose and lily"がとても素敵です。

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テオドーラのとらわれている部屋に入ると、ディディムは彼女に、自分の服を着て逃げろと言います。初めは拒否していたテオドーラも、説得されて彼の服を着て逃れます。
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取り換え事件が発覚、ディディムは有罪を宣告されます。
そこに飛び込んできたテオドーラ、自分が処刑されるべきだといい、友人のセプティメも上官を説得しようとしますが、頑固なバレンスは二人とも有罪だといい、とうとう二人は処刑されるのです。

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この時のデュエットが本当に美しい。

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でも、処刑される瞬間は、壁が左右から出てきて見えないようになっていてよかった。

そして二人の写真が壁に貼られるのです。
最後の大合唱は本当に印象的で素晴らしいものでした。

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あまりにも美しく悲しいオラトリオでした。こうしてステージ化されると、一層悲しみが押し寄せます。これがコンサート形式だと、音楽だけなのですから、派手なオラトリオに感じることでしょう。

壁を動かしての舞台変換が素晴らしく、最後の壁に写真が貼られるとき、悲しみがじわっとわいてくるのです。また、何人も処刑されるのですが、銃声などが聞こえなくてよかった。

このオペラで一番感動的だったのは、コーラスです。教会でオラトリオを聞いているような感じで感動しました。クリスティの目的はそれだったのかな?
オーケストラはクリスティの率いる Les Arts Florissants, オリジナル楽器で、私のほうからはトラヴェルソがよく見えて、デオドーラが捕らわれの身になっているときにたいへん効果的に使われて、悲しみをよく表していたと思います。

歌手たちもそれぞれによかったし、美しい曲が目白押しで、オラトリオとしてはかなり派手かもしれませんが、オペラアリアとしてはどちらかというと地味で、セプティメ(テノール)のアリアがしいて言えばオペラ的。タイトルロールのテオドーラ役はKatherine Watsonで、派手すぎない声でバロックの歌唱をしっかりと踏まえていましたし、可憐な容姿も好感が持てました。期待のジャルスキーは、ステージの奥で歌うときのアリアの中音が多く、若干弱く感じたのですが、一曲一曲心を込めた丁寧な歌唱、非常なテクニックを伴うと思われるところも、それを感じさせないほど軽々と歌うところなど、さすがでした。服を脱いでテオドーラに与えるときのアリアは本当に美しくて、ピアニシモで消えるところなど素晴らしく、テオドーラとのデュエットもいずれもとても良かったと思いました。
セプティメ役のテノール、Kresimir Spicerはかなり難しそうなアリアが多く、ちょっと高音が苦しそうに感じたこともありましたが、とても頑張っていました。テノールでも落ち着いた暗めのしっとりとした声で、演技もなかなかでした。
上官のバレンス役のバス、Callum Thorpeは、リハーサルなど見るとちょっと気の弱そうな感じの人ですが、ステージでは意地悪上官を見事に演じ、勿論歌唱も声もなかなかでした。 信者のイレーネ役のStephanie d'Oustracは、どうも私好みの声ではなくて残念。また、たくさんアリアがある割には、彼女の存在もあまり意味がないように思われました。
英語で歌われたのですが、古い英語であることもあって、あまり聞き取ることはできませんでした。

カーテンコールは熱狂的で、何度やったか覚えていないほど非常に長く続きました。主人公の二人は裸足で下着のまま。寒くなかったかしら?
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日本の方もずいぶんたくさん見かけました。

劇場を出ると、クリスマスのイルミネーション!
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ふと見ると、目の前のタクシーに、指揮者のクリスティが乗っているではありませんか。相乗りしているようで、奥に誰がいるかはわかりませんでしたけれど、ずいぶん早く出ていらっしゃったようでした。
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そして夜のエッフェル塔!
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もう12時近く。ホテルの近くのレストランで、オニオングラタンスープをいただきました。
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大変なボリュームで、おなか一杯に。ホテルに帰ったら、興奮して眠れないかと思いきや、すぐ眠ってしまいました。


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by gyuopera | 2015-10-23 22:08 | オペラ、コンサート musica | Comments(2)
日曜日の夜、ピ教会(ピ、とはカタラン語で松の木のことです)で、リコーダーとチェロのコンサートがありました。

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ピ教会は1306~1391年に、以前あったロマネスク教会を壊して建てられたものですが、今回のコンサートは、入り口を入って右側にある、小さな方の礼拝堂で行われました。

そちらの礼拝堂は、1486年に建てられたもの。

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早く着いたので、入ってみると、二人がリハーサル中。
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リコーダー奏者は、私が今度入会したリコーダーのグループの指揮者でもあります。
入っていくと、すぐ見つけて手を振ってくれました。
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リコーダーは、アルト、テノール、ソプラノの3種類を使って演奏。
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聖ホセ・オリオルの像。この礼拝堂で、奇跡的な治癒をしたそうです。
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こちらは1936年の内戦時に焼かれてしまったので、レプリカ。
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天使がたくさんいます。

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15世紀の石の壁
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プログラムは
 Johann Sebastian Bach(1685-1750) Sonata en Fa Major BWV1035

Giuseppe maria Dall'abaco(1710-1805) Capriccio 1 en do menor

Thomas Mancinus(1550-1612) Bicina sobre "Anchor che col partire"

Girolamo Frescobaldi(1583-1643) Canzona per canto solo sopra la Bernandina
Domenico Gabrielli(1640-1690) Ricercare No.3 en Re Major

Jacob van Eyck(1590-1657) Onse Vader in Hemelryck

Benedetto Marcello(1686-1739) Sonata II

初期のバロック音楽ですが、この教会は、作曲された時代よりさらに古いわけですね。ついつい石壁に見とれてしまいました。

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勿論とても素敵な演奏で、このくらいのサイズの礼拝堂では良く響き、とても良かったです。
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アンコールに吹いてくれた曲が、テレマンの12曲のファンタジーのうちの一つだったのです。これは昔フルートで吹いたことがあるので、懐かしくうれしかったです。
テレマンの時代は、現代フルートは無かったのですから、リコーダーやトラヴェルソで吹いたわけですものね。


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by gyuopera | 2015-10-08 05:40 | オペラ、コンサート musica | Comments(6)
Pi教会で、The Tallis Scholarsのコンサートを聴きました。

Tallisと言ったら、8年前、MACBAの礼拝堂で40声部のモテットを聞いて感動した作曲家の名前。期待していきました。
友人が早く到着して並んでくれていたので、なんと一番前に座ることができました。

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全員で10人、初めは8人で、Palestrinaの Misa Papae Marcelli。
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休憩をはさんで、Tomas Luis de Victoriaの レクイエム, Officium Defunctorum
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今回のプログラムにはTallisの曲がなくて残念でしたが
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アンコールで歌ってくれました!
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本当に天国にいるような気分になってしまう美しいコーラス。
ビブラートを入れない声がこんなに美しく響くなんて。

Youtubeにたくさん載せられていて彼らの声を聴くことができます。
教会でのコンサートだったので、もっと素敵に響きましたよ。




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by gyuopera | 2015-09-23 15:58 | オペラ、コンサート musica | Comments(4)
先週から "Bachelona" が始まって、バッハファンにはうれしところ。
"Bachelona"とは、バッハの音楽を楽しもう、という試みで、様々なコンサートが催されます。
初日はちょうどリセウのダンスと重なってしまったので、26日のBachコンサートに行ってきました。Bach一族の音楽、ということで、J.C.Bachの曲はなく、Carl Philipp Emanuel Bach, Johann Christoph Friedrich Bach, Johann Christian Bachの曲が演奏されました。お恥ずかしいことに、いずれも初めて聞く曲ばかりでしたが、それぞれに
大バッハとは違った趣があって、かなり楽しかったです。

会場はエスペランサ(希望)礼拝堂。
市庁舎の裏手にあります。
サン・ジュスト・イ・パストール教会の広場から細い道を入ったところ。
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早めに着いたと思ったら、席はもう半分以上埋まっていました。
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「希望」の聖母像
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席は祭壇に向かっていなくて、横にしてありました。
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チェンバロ、ビオラ・ダ・ガンバ、ヴァイオリン、フルート・ドラヴェルソ、オーボエで、みんなオリジナル楽器。
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2曲目を終えたとき、ハプニング。フルート・ドラヴェルソが、壊れてしまったのです。
初めからあまり音が通っていなかったとは思ったのですが、音が出なくなってしまったようで、代わりのフルートを持ってきてもらうまで、30分ほど休憩になりました。
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新しいフルートが届いて、後半が始まりましたら、フルートの音は断然輝きを増し、オーボエとのデュエットもとても素敵でした。 
私もトラヴェルソを買ったけれど、挫折してしまって全然吹いていないので、やっぱり始めようかしら…と思いました。
ヨハン・クリストフ・フリードリッヒ・バッハのAllegretto con variazioni, "Ah, vpis dorao--je, maman"は、日本では「お星さまきれい、キラキラキラリ」という歌でおなじみですが、そのヴァリエーションがとても良かったです。各々の楽器でさまざまに編曲されたものです。
アンコールで、大バッハの アンナ・マグダレーナのためのクラヴィール小曲集を演奏してくれたときは、その美しさに涙が出そうになりました。

ハプニングはあったものの、素敵なコンサートでした。


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コンサートは夕方7時始まりで、ハプニングがあったのでちょっと伸びて、家に帰ってきたのは9時過ぎ。ちょうど夕焼け時でした。

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by gyuopera | 2015-07-31 07:19 | オペラ、コンサート musica | Comments(0)
リセウ歌劇場で、私にとっては今期の最後の出し物、スペイン国立舞踏団の公演を見ました。

今回は奮発して、二階の真正面の席。
バカンスに出かけた人も多いのか、左右の席は各フロアかなり空席が目立ちました。
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ステージには、大きな額があって、奥から水が湧き出ている動画が映されています。

演奏が始まると、舞台は広い室内に変わり、でも水は相変わらず流れ出しています。
映像が映し出され、はらはらと散る木の葉がリアル。

その水の中から立ち上がった美しい女性が踊り始めます。流れ出る水は、いつの間にか白い布に変わり、奥から空気を吹き込まれて、流れる水になっているのです。
ため息が出るほどの美しい舞踏。クラッシックバレエとモダンバレエの中間のようなダンス。

そのあとは、スペインの各地域の民族衣装を着けたダンサーたちがさまざまなテーマで踊ります。

素晴らしい写真はリセウのFBからのもので、© A. Bofill氏の撮影です。
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サラマンカ地方の「パンの祭」
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バレンシア地方の"Las Grupas"
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セマナ・サンタ(イースター)の黒装束の踊り
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圧巻はセビリアのダンス。
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白いマントンを巧みにさばいて、シロサギのようでした。
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フラメンコはあまり好きではないのですが、このダンスはみんな素晴らしかったです。

でもどうも音楽的な感動がないと、今一つ満足感にかけるんですがね…



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by gyuopera | 2015-07-30 23:41 | オペラ、コンサート musica | Comments(0)

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