カテゴリ:オペラ、コンサート musica( 202 )

Pi教会で、The Tallis Scholarsのコンサートを聴きました。

Tallisと言ったら、8年前、MACBAの礼拝堂で40声部のモテットを聞いて感動した作曲家の名前。期待していきました。
友人が早く到着して並んでくれていたので、なんと一番前に座ることができました。

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全員で10人、初めは8人で、Palestrinaの Misa Papae Marcelli。
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休憩をはさんで、Tomas Luis de Victoriaの レクイエム, Officium Defunctorum
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今回のプログラムにはTallisの曲がなくて残念でしたが
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アンコールで歌ってくれました!
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本当に天国にいるような気分になってしまう美しいコーラス。
ビブラートを入れない声がこんなに美しく響くなんて。

Youtubeにたくさん載せられていて彼らの声を聴くことができます。
教会でのコンサートだったので、もっと素敵に響きましたよ。




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by gyuopera | 2015-09-23 15:58 | オペラ、コンサート musica | Comments(4)
先週から "Bachelona" が始まって、バッハファンにはうれしところ。
"Bachelona"とは、バッハの音楽を楽しもう、という試みで、様々なコンサートが催されます。
初日はちょうどリセウのダンスと重なってしまったので、26日のBachコンサートに行ってきました。Bach一族の音楽、ということで、J.C.Bachの曲はなく、Carl Philipp Emanuel Bach, Johann Christoph Friedrich Bach, Johann Christian Bachの曲が演奏されました。お恥ずかしいことに、いずれも初めて聞く曲ばかりでしたが、それぞれに
大バッハとは違った趣があって、かなり楽しかったです。

会場はエスペランサ(希望)礼拝堂。
市庁舎の裏手にあります。
サン・ジュスト・イ・パストール教会の広場から細い道を入ったところ。
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早めに着いたと思ったら、席はもう半分以上埋まっていました。
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「希望」の聖母像
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席は祭壇に向かっていなくて、横にしてありました。
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チェンバロ、ビオラ・ダ・ガンバ、ヴァイオリン、フルート・ドラヴェルソ、オーボエで、みんなオリジナル楽器。
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2曲目を終えたとき、ハプニング。フルート・ドラヴェルソが、壊れてしまったのです。
初めからあまり音が通っていなかったとは思ったのですが、音が出なくなってしまったようで、代わりのフルートを持ってきてもらうまで、30分ほど休憩になりました。
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新しいフルートが届いて、後半が始まりましたら、フルートの音は断然輝きを増し、オーボエとのデュエットもとても素敵でした。 
私もトラヴェルソを買ったけれど、挫折してしまって全然吹いていないので、やっぱり始めようかしら…と思いました。
ヨハン・クリストフ・フリードリッヒ・バッハのAllegretto con variazioni, "Ah, vpis dorao--je, maman"は、日本では「お星さまきれい、キラキラキラリ」という歌でおなじみですが、そのヴァリエーションがとても良かったです。各々の楽器でさまざまに編曲されたものです。
アンコールで、大バッハの アンナ・マグダレーナのためのクラヴィール小曲集を演奏してくれたときは、その美しさに涙が出そうになりました。

ハプニングはあったものの、素敵なコンサートでした。


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コンサートは夕方7時始まりで、ハプニングがあったのでちょっと伸びて、家に帰ってきたのは9時過ぎ。ちょうど夕焼け時でした。

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by gyuopera | 2015-07-31 07:19 | オペラ、コンサート musica | Comments(0)
リセウ歌劇場で、私にとっては今期の最後の出し物、スペイン国立舞踏団の公演を見ました。

今回は奮発して、二階の真正面の席。
バカンスに出かけた人も多いのか、左右の席は各フロアかなり空席が目立ちました。
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ステージには、大きな額があって、奥から水が湧き出ている動画が映されています。

演奏が始まると、舞台は広い室内に変わり、でも水は相変わらず流れ出しています。
映像が映し出され、はらはらと散る木の葉がリアル。

その水の中から立ち上がった美しい女性が踊り始めます。流れ出る水は、いつの間にか白い布に変わり、奥から空気を吹き込まれて、流れる水になっているのです。
ため息が出るほどの美しい舞踏。クラッシックバレエとモダンバレエの中間のようなダンス。

そのあとは、スペインの各地域の民族衣装を着けたダンサーたちがさまざまなテーマで踊ります。

素晴らしい写真はリセウのFBからのもので、© A. Bofill氏の撮影です。
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サラマンカ地方の「パンの祭」
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バレンシア地方の"Las Grupas"
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セマナ・サンタ(イースター)の黒装束の踊り
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圧巻はセビリアのダンス。
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白いマントンを巧みにさばいて、シロサギのようでした。
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フラメンコはあまり好きではないのですが、このダンスはみんな素晴らしかったです。

でもどうも音楽的な感動がないと、今一つ満足感にかけるんですがね…



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by gyuopera | 2015-07-30 23:41 | オペラ、コンサート musica | Comments(0)
昨夜はリセウ劇場にドニゼッティのオペラ「ドン・パスクァーレ」を見に行きました。

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その前にリセウからメールが来ていて、ストライキをやっているが通常通りの公演開始、でも切符もぎりや案内人はいないので、早めに来てください、と連絡がありました。
それで8時始まりのところ7時に出かけたら、リセウの前はすごい人。

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入り口のところは従業員がピーピー笛を鳴らして大変な騒ぎ
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中に入るとしんとしています。
切符もぎりの人がいないので、この日は結構空席があったし、黙ってはいっちゃったらわからなかったかも?
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今回もアボノではなかったので、5階の席。でも真正面。

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オペラはちゃんと時間通り開演。

指揮はDiego Matheuz, 指揮棒を振り上げた途端、序曲の出だし部分のすごいスピードにびっくり! それからエルネストのアリアやノリーナのアリアの旋律が流れ、それは普通でした。

幕が開くと、いびつな台形のような、でも可愛らしい家が真ん中にでーん、とあって、あら~、と思っていると、その家がゆっくり回って、ドン・パスクァーレの部屋になります。

以下の写真は、リセウのFBからお借りしています。

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年老いたドン・パスクァーレは子供がいないので、遺産は甥のエルネストに相続されるのですが、お金持ちの娘と結婚しろ、といっても、エルネストにはノリーナという恋人がいるからできないといい、それをドン・パスクァーレは気に入っていないようです。
ドン・パスクァーレ役は、この日がRoberto de Candia。早口のイタリア語がちょっとぎりぎりな感じがしたんですが、老人ぽく歌い、演技などもなかなかでした。

主治医マラテスタ医師が登場、自分の妹が修道院から出てきたが、とてもうぶな娘なのでどうか、と彼女との結婚話を持ち掛けます。
私の見た日はGabriel Bermudezで、ちょっと唸るような発声なので、残念でした。
すっかりその気になったドン・パスクァーレ、やっと起きてきた甥のエルネストに、自分は結婚するので、家を出てゆけと言います。


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家がぐるっと回ると、次の場面がノリーナの部屋。衣類や本やカバンがごちゃごちゃ置いてある、屋根裏部屋のような部屋。
兄のマラテスタに、ドン・パスクァーレと結婚する茶番劇を説明します。
この日は黒人のpretty Yende。初めはちょっと緊張していたようですが、後半は声ものびのびしていてよかった。

家を出るよう宣告されたエルネストは、実はノリーナの恋人で、文無しになったら彼女との結婚もできなくなると嘆きながら、自分の服を畳んで2つのトランクに詰めていきます。
高音も無理なくのびのびしていて、明るいテノールらしい声。

ドン・パスクァーレの家に、マラテスタに連れられて登場したノリーナ、うぶな娘役を演じ、ドン・パスクァーレにすっかり気に入られて、即結婚。早速公証人がやってくる。
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公証人は、立会人が2人必要だといい、ちょうど最後の別れにやってきたエルネストを言いくるめて立会人としてサインさせる。

さて、結婚した途端、ノリーナはがらりと態度を変え、こんな陰気くさい家は直さなくちゃ、と、あっけにとられるドン・パスクァーレをしり目に、彼女の好みですっかり変えてしまう。
ここで休憩。

休憩の後、その変わった家が見られるわけだけれど、ここの演出では、部屋がさかさまになっているだけ。ちょっと、なーんだ、といった感じ。

チューリッヒで見たこのオペラ、サンティ指揮で、やはり回り舞台になっていて、ドン・パスクァーレがあのルッジェロ・ライモンディ、エルネストはフローレス、 ノリーナがイサベル・レイだったと思うけれど、家が全部フクシャピンクに変わっていて、観客は拍手喝采で楽しかったんだけれどなぁ。


さて、リセウのは、さかさまになった部屋に、派手な色の椅子をどっさり、花もどっさり持ち込んで、ノリーナは着飾って劇場に行くという。

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たっぷりと請求書を突き付けられ、奔放な新妻に怒り、「離婚だ!」と叫ぶドン・パスクァーレ。ノリーナは、夜の逢引の手紙をわざと落としてゆき、それを見つけたドン・パスクァーレが、現場を取り押さえようとマラテスタと計画する。ここの二人の早口の歌が聴きもの。

夜のシーンはちょっと素敵。
屋根にいっぱい星が輝いていて、月が…と歌いながら、出ていないので、エルネストが月を持ってきて、空に引っ掛ける。
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底に踏み込んだドン・パスクァーレ、ほかの男性と逢引中のシーンを取り押さえられると思いきや、エルネストはさっさと家に入ってしまい、だれもいない。

最後にはドン・パスクァーレが折れて、ノリーナとエルネストの結婚を認めるということでハッピーエンド。

とても楽しいオペラで、こういう娯楽!っていうオペラ好きだなあ。

終わって外に出ると、ストライキはまだ続いていました。

私の好きだったチューリッヒのドン・パスクァーレ、こちらで全部見られます。




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by gyuopera | 2015-06-28 03:41 | オペラ、コンサート musica | Comments(0)
リセウ劇場で、モーツァルトのオペラ、コジ・ファン・トゥッテを見ました。

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このオペラがリセウで上演されたのは、もう20年以上も前。リセウ劇場が燃える前でした。その時はとても素晴らしく、重唱も美しく、感動しました。

今回は、また5階の真ん中の席

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ここはステージもよく見えるし、オーケストラも見えるし、音もよく聞こえ、いい席だと思います。

リセウは馬蹄形なんですが、U字にした方がよく見えると思うんですけれどね。
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天井もよく見えるし(笑)。

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こんなところにコウモリがいるのを発見。
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で、オペラですが…

画像はリセウ劇場のFBからお借りしています。

ジョセップ・ポンスの指揮で序曲が始まります。モーツアルトのオペラは序曲がいつもわくわくさせられますね。コ・ジ・ファン・トゥッテの部分を短く切って伸ばさない。

幕が開くと、そこはホテルの入り口です。設定は現代、モダンなホテルの内部です。
ドン・アルフォンソはホテルの支配人か何か。

そして舞台はぐるりと回転し、ホテルのバーになります。
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ドン・アルフォンソとかけをしたフェランドとグリェルモは、兵隊姿で出陣ということにして、恋人のフィオルデリージとドラベッラに別れを告げます。

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恋人が去った後、フィオルデリージとドラベッラは部屋に入り、嘆きますが、そこに、フェランドとグリエルモが別人になって登場、二人を誘惑。
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断固として揺るがない二人ですが、男性二人が、恋するあまり自殺を図ってからは動揺、
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ドラベッラが真っ先に落ち
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悲しむフェランド、それでもまだ愛していると歌う美しいアリア
(フェランド役はひどかった!)
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ドラベッラも落ち、落胆のグリエルモ。
そして2つのカップルは結婚式を挙げることに。
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式の真っ最中に、出征したフェランドとグリエルモが帰還
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二人の不実を責め、とうとうお互いの中は戻らなかった…
(演出によっては戻ることになるほうが多いのですが)
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美しい重唱の多いコジですが、女性2人の声がビブラートを入れすぎるせいかどうも飛び出してうまくいかない。それにフェランド役は、あの繊細なフェランドの感情表現が全然ダメ。ただ歌っているだけ、といった感じで、とてもがっかりさせられました。ドラベッラが落ちる山場の場面も、山場にならなかった悲しさ。
今回は珍しく、大変不満足でした。

休憩時間に鏡の間に行くと、そこのバーが、オペラに出てくるバーと同じになっていました。
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演出はなかなか面白くて、Damiano Michieletto、フェニーチェ劇場のものだそうです。それにしても大好きなモーツアルトのオペラなので、期待も大きかっただけに、歌手にはずいぶん失望させられました。

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by gyuopera | 2015-06-09 06:02 | オペラ、コンサート musica | Comments(0)
今朝新聞を見ていたら、またまた魅力的なコンサートを見つけてしまいました。
「バロックアリア、モンテヴェルディからパーセル」

午前中はベランダで枯れたプランツを取り除いたり、植え替えたりをしてすっかり疲れてしまったものですから、お昼の後つい寝込んでしまって、目が覚めたら6時10分。
バロックコンサートは7時から。間に合うかな?
慌てて着替えて飛び出しました。

場所はHospital通り64番地。あんなところにホールがあったっけ?

ここは旧聖十字架病院、現在州立図書館。
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どうもその隣のようです。

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ここ!?

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中に入ると、受付の奥にホールがありました。

ステージには、バロックチェロとティオルバが置いてあります。
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演奏者は左から カウンターテナー、メゾソプラノ、バロックチェロ、ティオルバの4人。
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まずメゾが曲の解説をします。

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出だしがまずモンテヴェルディの「ポッペアの戴冠」の最後のデュエット、"Pur ti miro" 。あら~。大好きなデュエット。




メゾはとても素敵な声でしたが、カウンターテナーがどうも…
カウンターテナーの声って、コントロールが難しいのでしょうか。頭声と胸声の境あたりがどうも不安定になるようです。それにしても結構年配の方です。CTって寿命が短いと思っていたんですが?そういえば昨日のオルフェオでも年配のカウンターテナーが一人歌っていましたが、やはり今一つ。宗教曲を歌う人たちの中には、ここでも素晴らしいカウンターテナーがいるのですが…

続いて、昨夜聞いたばかりの「オルフェオ」から、メッセンジャーのアリアをメゾが歌います。凛とした美しい声で、表現力もあるし、素敵なメゾです。
続いてはCTが、なんと "Si dolce il tormento"を歌いました。

こんな曲です。


こんな風に歌ってくれたら感動してしまうのですが、ちょっと力みすぎて、もっと繊細に歌ってほしかった。

続いてはFrancesco Cavalliから。

Lucidissima face, Dolcissimi basi, Candidi corridori の3曲が歌われ、
Giovanni Battista Vitaliの舞踏曲 Ruggiero, Bergamasca y Ciacconaをチェロとティオルバの演奏で。

演奏の後はAntonio Caldaraの2曲のアリア、最後がHenry Purcell(ヘンリー・パーセル)の作曲のものから、初めにMusic for a whileをCTが歌いました。
これはかなり繊細な歌なので、ちょっとこのCT には向かないように思いました。

次に歌われたメゾの "When I am laid in earth", しっとりとしたとても美しいアリアです。


最後がデュエット、"My dearest, my fairest".
二人はねっとりと歌わないでとても歯切れよく歌ったので、ちょっとイメージが違いましたが、それはそれで面白かった。


CTにはちょっと不満が残りましたが、まあ楽しめたコンサートでした。

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出口に4人の音楽家たちが並んでいました。
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出演者 
 Tina Silc, メゾソプラノ
 Oscar Garcia-Prada, カウンターテナー
 Alberto Campanero, バロックヴァイオリン
Carlos Naranjo, ティオルバ


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by gyuopera | 2015-04-26 20:03 | オペラ、コンサート musica | Comments(0)
毎朝配達される新聞の「今日の予定」欄を見ていたら、Esmucがモンテヴェルディのオペラ「オルフェオ」を上演、と出ていました。
Esmucとは、バルセロナの音楽大学。その古楽部門の生徒やマスター、卒業生が一体となって、毎年オペラを上演するのですが、今年は時期を早めて、今日上演、となっていたので、会場のサリア劇場も我が家から歩いて行けるところだし、行くことにしました。

サリア劇場は、サリアの教会の上、市場のすぐ裏手にあります。

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早めに行ったら、入り口で、若い器楽奏者たちが「切符はいりませんか~」と言っているので、「一枚下さい。いくら?」と言ったら、ただでくれたのです(!)。

入場待ちの人の列に並んで待っていると、さっきの切符をくれたハンサムなヴァイオリニストが入っていきました。
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この劇場、1907年に建てられたんだそうです。
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入場が始まりました。早くから並んでいたので、一番前に座りました。まあ音響的には後ろの方がいいとは思ったけれど、よく見たかったので。それにバロックですしね。
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小さな劇場ですから、ステージも当然小さいのですが、オーケストラがステージの奥にズラリと並んでいます。ということは、ちゃんと動作を入れたオペラをやるのかな?
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ビオラ・ダ・ガンバが4台、チェンバロ2台、コルネット2本、ハープ、リコーダー2本、打楽器、トランペット4本、ティオルバ6本、バロックヴァイオリン9台。ティオルバ6台っていうのは初めて見ました。
音楽監督がXavier Diaz latorreで、ティオルバとバロックギターを弾いていましたが、どうも見たことがある人だと思ったら、ジョルディ・サバイのオーケストラでいつも弾いている人なのです。

オープニングの華やかなトランペットが響き渡ります。後ろから聞こえるので、振り返ると、劇場の入り口で4人のトランペットが吹いていて、ゆっくりステージに上がってゆきます。しかし本当に生徒たち?レベル高いです!ティオルバとビオラ・ダ・ガンバが多いから、低音が効いていて、ズンズン、ときます。

これはリセウ劇場で上演された、サバイ指揮のものですが、この音楽を聴きながら想像してください。



劇場の入り口から、髪に美しい装飾を付けたソプラノの「音楽」を表す女性が歌いながらステージまで来ました。うまいなあ、もうプロなんでしょうね。

羊飼い2人はちょっと素人ぽかったけれど、ダンサーも4人いて、コーラスもなかなかうまい! みんな衣装を着けてしっかり演技もしています。
でも圧倒的に素晴らしかったのは、タイトルロールを歌ったFrancisco Fernandez-Ruedaというテノールで、完璧。説明を読むと、ウィリアム・クリスティやスピノジやミンコフスキーの指揮の下で歌っているプロの歌手で、文句なし。
エウリディーチェが死んだニュースを聞いて泣き崩れるところは涙を誘われるほどでした。このメッセンジャーも素晴らしいソプラノでした。
また、地獄の橋渡しをするバスも素晴らしかったし、黄泉の国の王様は大変な長身で、まるでルードヴィヒ二世のような風采の、なかなかいいバリトンでした。
アポロになったのは羊飼いの一人のバリトンで、声と外見は素敵だけれど、まだ技術が伴わなくて、若いのに、もう少し年配のオルフェオに「父上」なんて言われて変な感じでした。とにかく時々歌手たちはステージを降りてすぐそばで歌うのですから、うれしくなってしまいました。みんなきちんと古楽の勉強をしている人たちだから、ビブラートなし。それは見事でした。

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かなりレベルの高い上演で、オーケストラも素晴らしく、舞台装置は何もなかったものの、とても満足したステージでした。

劇場は外からは全然見えないのです。

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ライトアップされたサリアの教会がきれいでした。
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「オルフェオ」は、以前、船倉で見た面白い経験があります。こちら

ついでですが、オルフェオが黄泉の国に行く前、「希望」がアリアを歌いますが、様々なステージの中で、ダントツのものがこちら。ジャルスキーの「希望」で、男性とも女性ともつかない声と姿が印象的です。このアリアは大体女性が歌うのですが、CTを使ったマルゴーに座布団5枚!



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by gyuopera | 2015-04-25 20:36 | オペラ、コンサート musica | Comments(0)

パリへ3

夜7時半頃、シャンゼリゼ劇場に到着。しばらく待って入場開始。

今日のコンサートは、Philippe JarousskyとピアニストJerome Ducros, それとQuatour Ebeneによる 「フランス歌曲」。
バルセロナでもやったけれど、Q Eveneとの共演も聞きたくて。

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割とこじんまりした劇場で、真ん中に通路がない(!)
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パイプオルガンが目立たないように設置されています。
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ちょっと驚いたことは、開演のベルがかなり長いことなっていましたが、それが終わっても、いくらでも人がぞろぞろと入ってくるんです。え、ここはスペインじゃないのに、スペインよりひどいじゃない?なんて思ってしまいました。
それにコンサート中、咳をする人が多くて、日本人だったらハンカチで口を押えるくらいしますよね。それをしないからよく響く。まあ、スペインもそうですが、バルセロナの時はそんなになかったように思います。劇場が小さいからでしょうか。音響はそんなによくなさそうなのに、咳はよく響きました。ジャルスキーの声はとてもデリケートなのに、そういう時にされるとね。

私はかなり横の席だと思ったら、ステージが案外近い。これはいい。
ステージには椅子が5つ。 クワルテットなのに?
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みんながステージに登場すると分かりました。ジャルスキーはクワルテットの真ん中に座ったんです。で、コンサートの間、一度もそこから前には出ませんでした。まるで、クインテットで自分はボーカル担当、といった感じで。
曲目はヴェルレーヌの詩に作曲されたもので、ドビュッシー、フォーレ、ショーソン、アーン、ポルドヴスキー、レオ・フェレ、シャルル・トレネまで、非常に変化に富んでいます。
バルセロナのピアノだけのリサイタルと違って、クワルテットが入ると一層カラフルで変化に富んで、Qエベーヌだけの曲も3曲。
下手をすれば退屈になるかと思われるフランス歌曲のみのプログラム、ジャルスキーの声は非常に色彩豊かで絵画の展覧会を見ているようで、少しも飽きさせず聞き手をヴェルレーヌの世界に引き込みます。
前日まで体調を崩していたそうで、時にピアニストのデュクロ氏がちょっと心配そうな表情でジャルスキーを見ていたので、少し顔も赤っぽく見えたし、熱でもあるのかしら、と心配でしたが、一層細くなったこと以外コンサートではそんなことは全く感じられず、声はきれいに伸び、一度も無理な発声もなく、またQエベーヌも彼の繊細な声を少しも邪魔することなく、実によく計算されていて息がぴったりとあった演奏は、聴衆をすっかり魅了してしまいました。すごいプロ意識じゃありませんか。

演奏中の写真は禁じられていますが、アンコール以降はOKらしいのですが、ステージ写真はまるきりだめで、特にコンパクトデジカメでは悲しいほどの出来。

アンコールは3曲、バルセロナと同じで、楽しくリズミックな曲を歌って会場を沸かせました。3曲目のコロンビーヌは、後半のリフレインをバリトンの声で歌い、最後の部分は口笛を吹いて、今回はうまくいきました。バルセロナでは口笛がちょっとうまくいかなくて、口をへの字に曲げていたんですが。

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コンサートの後は、恒例のサイン会。また長い長い列ができました。
一人一人にしっかり目を合わせて話し、名前を聞いてサインをしてくれるのです。こういうサービス、すごいですねえ。

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私がスペイン語であいさつしたら、覚えていてくれて、

「バルセロナの時とだいぶ違ったでしょう」

というんです。そして、バルセロナはお気に入りの町で、また夏遊びに行くつもり、というのでうれしくなってしまいました。

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この後ろに立っている男性は、ワーナーの社長さんだそうですよ。
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帰りはエッフェル塔の照明がきれいでした。
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そろそろおなかがすいてきました。Cler通りは夜遅くまで開いているバールがあるので、その一つに入りました。

初めにビール。デスペラドス(絶望)という名のビール(笑)。
にこにこしながら頼んだので、ボーイさんもなんだかおかしそうでした。
でもこれ、テキーラ入りで苦みが少なく、女性向けで、おいしいんですよ。
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もう12時だし、オムレツだけ頼みました。でもボリュームたっぷりです。
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素敵なコンサートの余韻に浸りながら、ゆっくりとオムレツを食べました。
夜は静かに更けてゆきました。
ほんと、この地区は夜も全く危険な感じがないので、ここにホテルを取ってよかった!

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by gyuopera | 2015-04-16 17:07 | オペラ、コンサート musica | Comments(2)
昨夜は「希望の聖母」教会の礼拝堂のコンサートに行きました。
プログラムがとても魅力的だったのです。

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初めて入る礼拝堂です。

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大変美しい聖母像です。

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美しいオルガンがあります。
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オーケストラはオリジナル楽器を使用していて、ヴァイオリン7台、ビオラ2台、バロックチェロ2台、コントラバス、アルチリュート(ティオルバ)、チェンバロという構成。
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プログラム

 1.Antonio Vivaldi Stabat Mater, RV622

2. Pietro Antonio Locatelli Concert per a Violin No.5

3. Antonio Vivaldi Nisi Dominus, Rv608

4. Antonio Vivaldi 四季から 夏

L'Orquestra barroca de Barcelona
指揮 Gilles Colliard

初めはヴィヴァルディの Stabat Mater. 
これは去年の10月、アウディトリオでジャルスキーとアンサンブル・アルタセルセの演奏を聴いて非常に感動したので、どうしても比較してしまいます。

カウンターテナーはOriol Roses、現在リセウのコンセルバトリオの歌唱の先生だということです。
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彼の声は, Christophe Dumauxの声に近く、高音は輝かしく素晴らしいのですが、胸声は響かず、オーケストラに消されてしまい、頭声と胸声の境目で時々音程が若干揺れることがありましたが、ビブラートを駆けないまっすぐな発声はバロックならではで、良かったと思います。ジャルスキーと比べては申し訳ないのですが、もう少し表現力があったらと思いました。
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指揮者はGilles Colliardというスイスのヴァイオリニストおよび指揮者で、オーケストラのみの演奏の際は、素晴らしいテクニックを披露。
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ヴィヴァルディの四季の夏の演奏は、躍動感に満ちた、本当にわくわくするような演奏で、激しい嵐の様子などが目に浮かぶようでした。なんて斬新ですごい演奏でしょう。スペインでもこういう演奏が聴けるのをとてもうれしく思いました。

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アンコールには、四季から冬の第二楽章を演奏してくれました。
なかなか素敵なコンサートでうれしかったです。

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by gyuopera | 2015-04-07 06:30 | オペラ、コンサート musica | Comments(2)
今朝の新聞でも発表されていましたが、25日のPhilippe Jarousskyのリサイタルは、LCCの飛行機事故で無くなった方々にささげられました。

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今回のリサイタルは、フランス歌曲でした。
カウンターテナーがこの種の歌を歌うというのは彼が初めてだと思いますが、彼はすでに6年前にフランス歌曲のCDを録音していて、実は私は彼のさまざまなCDの中で一番好きだったので、今回のリサイタルをとても楽しみにしていました。
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フランス歌曲も、ヴェルレーヌの詩に作曲されたものだけを選び、同じ詩に異なった作曲家が作曲したものを歌っていて、作曲家によってがらりと雰囲気が変わるのが面白いのです。 
たとえば同じ Chanson d'automne (秋の歌)でも、Reynaldo Hahnはとてもメランコリックに、Charles Trenetはカフェで聞くシャンソンのような、全く雰囲気の違う曲になっているのです。

ステージに現れたジャルスキーとデュクロ氏は、いつもだったらノーネクタイか蝶ネクタイなのに、今日は追悼の意味を込めて、黒い細いネクタイを締めていました。

ステージ写真は禁じられているので、LiceuのFBからお借りしました。
© A. Bofill

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リサイタルは、前半14曲を、後半は10曲を、途中で各二回のピアノ・ソロを挟んでメロディのように一気に続けて歌われました。

ピアノ・ソロの時は、ジャルスキーは音も立てずひっそりと退場し、ピアノは一秒も止まることなく、初めはPrelude de la Suite Bergamasque、二度目はIdylle de les Pieces pittoresquesを弾きましたから、かなり疲れたのではなかったでしょうか。途中、ピアニストのJerome Ducros氏はしきりに汗を拭いていましたから、気分が悪いんじゃないだろうかとはらはらしたくらいです。

スローでメランコリックな、また悲しい歌があると思うと、リズミックで楽しい曲もあり、変化に富んで聴衆をヴェルレーヌの世界に引っ張ってゆきます。

秋の歌

秋風の
ヴィオロンの 節ながき啜り泣き
物憂きかなしみに
わがこころ 傷つくる。

時の鐘
鳴りも出づれば、切なくも胸せまり。

思いぞでづる
来し方に 涙は湧く。

落ち葉ならね
身をばやる われも、
かなたこなた
吹きまくれ 逆風よ。

Reynaldo Hahn



Charles TrenetのChanson d'automne




月の光

そなたの心はけざやかな景色のようだ、そこに
見慣れぬ仮面して仮装舞踏の蛙差を、歌いさざめいて人々行くが
彼の心とてさして陽気ではないらしい。

誇らしい恋の歌、思いのままの世の中を、
鼻歌に歌ってはいるが、
どうやら彼と手自分たちを幸福と思ってはいないらしい
おりしも彼らの歌声は月の光に解け、消える。

枝の小鳥を夢へといざない、
大理石の水盤に姿よく立ち上がる
噴水の滴の露を喜びの極みに悶え泣きさせる
悲しくも身にしみる付きの光に溶け、消える。

フォーレの Clair de lune



フォーレ Prison

空は屋根の上にありて
青く静かに澄み渡る

木は屋根の上にありて
ゆらゆらと枝をゆする

鐘は空の彼方に
やさしくも響き渡る

鳥は梢の彼方に
嘆きの歌を歌う

神よ 我が神よ 人生は
何事もなく静かに過ぎ行く
かの平和なささやきは
街の方より聞こえきたる

何をしたといって そこ鳴る君よ
さめざめと泣き続けるのか
何をしたというのだ そこ鳴る君よ
悔い改めるに遅すぎはしない




コロンビーヌ

うつけ者のレアンドル、
つづくがピエロ こやつは蚤
藪を飛んだよ、ひとまたぎ、
カサンドル剽軽に 法師頭巾と洒落込んだ、

アルルカンまでついて来る
この出鱈目のかたりこき。
派手な仮装
仮面のかげの 目がきつい、

ド、ミ、ソル、ミ、ファ
一同は騎虎の勢い 笑ったり歌ってみたり、
踊ってみたり、
つんとすました 美形ひとりを取り巻いて

雌猫みどりの
目ほどに変わる 女の目つきの思わせぶり、
「手出し法度!」に
なおいきりたち われもわれもと

ご連中まだまだ後を追うつもり
とめてとまらぬ 星の運行
ああ、さては、
この鼻下長の一群を どんなみじめな災難へ

連れ込む気やら、
帽子に派手なばらの花 ひだり褄
裾も軽げにしゃなしゃなと、
したたか者の これな美形め!


Poldowsky Colombine



こちらはアンコールで歌われたBrassensのColombine
繰り返しの部分は、バリトンの声で歌われ、最後のパンパンパンは、口笛を吹いて、それがあまりうまくできなかったので、「あらま」と言わんばかりにちょっと口を「ヘ」の字にして見せたところがおかしかった。




アンコールの前に、何やら白い紙をもって登場。
スペイン語はもう流暢に話せるジャルスキーですが、今度はカタラン語で紙に書いてあって曲の説明をしました。みんな大喝采。
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サービス精神旺盛なんですね。

初めはオペレッタのFisch-ton-kan。 これはCDではクワルテットと一緒に歌っていて、みんながコーラスに加わるのですが、この時はピアニストのデュクロさんだけがピアノを弾きながらコーラス部分を歌っていました。


で、2曲目のアンコールが、上のコロンビーヌ。

3曲目は、「すべての飛行機事故の犠牲者のために」と前置きをして歌われた アーン作曲の L'heure exquise"

涙が出るほど美しかった。 でももう声が疲れていて、高音で長く伸ばすフレーズが続かなかったのですが、みんなその美しさに涙したと思います。

本当にジャルスキーの繊細さと音楽性を堪能できたリサイタルでした。
ピアノのデュクロ氏は、弾きっぱなしだったので相当にお疲れだったと思いますが、最後のソロ I'lsle joyeuse(ドビュッシー)はすごかった! フランス歌曲のピアノのパートは、歌がなくても十分聞けるほどすごい曲が多いのですね。伴奏というより、歌とピアノがほとんど同じ比率だと思います。ただ、ジャルスキーのあまりの繊細な歌唱に、ちょっと強いかな、と思ったときもありました。

終わった後は、サインをもらえるというので、またものすごく長い列ができました。
サイン会に現れたジャルスキーは、ジーンズのシャツというラフなスタイル。
一人一人にサインし話を聞き、写真まで一緒に撮らせてあげて、大変なサービスぶり。
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サイン会は12時ころまで続いていたようです。本当にご苦労様!


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by gyuopera | 2015-03-27 00:29 | オペラ、コンサート musica | Comments(4)

私と一緒にバルセロナを散歩しましょう Vamos a pasear conmigo en Barcelona!


by gyuopera