カテゴリ:オペラ、コンサート musica( 202 )

音楽続きですが、今夜はカタルーニャ音楽堂で、バッハの「ロ短調ミサ」を聴きました。

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今回、4列目の真ん中に席を取ったら、ここの平土間って、1,2列が無くて、3列から始まるんですね。4列目ということは2列目。それも1列目は、ステージにほぼくっつくくらい近くて、前を人が通れないくらい。
ですから、2列目でも前過ぎて、もう少し後ろに取ればよかったと思いました。

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ステージの壁から乗り出している音楽の精(?)達ですが
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このフルート、逆なんですよね。
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このチェンバロ、立派な足がついています。
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指揮はバロックの大御所、ウィリアム・クリスティ。彼はアメリカ生まれで、なんとハーバード大学を出ているのですね。1971年からフランスに住んで音楽活動をしています。
オーケストラは、クリスティの Les Arts Florissants(レザール・フロリサン)
今回の第一ヴァイオリンは、ヒロ・クロサキ氏! にこやかで、クリスティとPJとチッチの録音風景の動画の時と全然変わっていません。

プログラムのソリストを見たら、ソプラノにキャサリン・ワトソンが入っていてびっくりしました。私は彼女のヘンデルのオラトリオ、テオドーラをパリで聞いています。この時もクリスティ指揮でした。

ソプラノ  Katherine Watson
カウンターテナー  Tim Mead
テノール   Reinoud Van Mechelen
バス     Andre Morsch

男性3人は、プログラムの写真はみんなあごひげが無いのに、ステージに出てきたら、3人ともあごひげをはやしていてだいぶ雰囲気が違いました。

クリスティがさっそうとステージに出てきました。
Youtubeなどで見ていると、とてもお爺さんに見えるけれど、まだ72歳で、ステージに立つとやたらとかっこいいんです。そして、びしっとしたモーニングに黒い靴、真っ赤な靴下をはいているんです。

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演奏が始まった途端、ああ、バッハだ! と体に旋律が走ります。
ホント、もう少し後ろの席にすべきでした。
ソリストたちはコーラスの中に入っていて、一緒に歌っています。そして独唱の時だけ前に出てきます。

ワトソンさん、控えめだしキンキンする声ではないので、ミサ曲にはぴったり。カウンターテナーはカウンターアルトのパートですが、クリスティはカウンターテナーがお好きのようです。テノールもよかったけれど、バスが明るい声のバスで、素敵でした。

中で一番有名な Agnus Dei 、静かで大変美しい曲で、カウンターテナーが歌いました。

この曲、きっとお聞きになったことがあると思います。



盛り上がるところは盛大に盛り上がって、素晴らしい演奏でした。
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ヒロ・クロサキ氏。拍手していたら、目が合ってしまいました。そしたら、にっこりしてくれました。
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クリスティ氏の赤い靴下。とても目立ちます。
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いいコンサートでした。

外に出ると、プレンサの彫刻がライトアップされていました。
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by gyuopera | 2016-06-17 06:49 | オペラ、コンサート musica | Comments(2)
この前の日曜日は、バルセロナで一番古いロマネスクの教会、San Pau del Camp修道院で、私がリコーダーを教えてもらっている守谷敦氏の中世音楽アンサンブル、Matelierの中世音楽のコンサートがありました。

ちょっと早く着いたので、裏側から回ってみました。

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扉が開いていたので、入ると
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ミサの最中
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上のステンドグラスの丸窓が開くようになっているんですね。
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床のモザイクがきれいなので、鑑賞していたら、寄付が回ってきた。
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ミサが終わって、コンサート
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オルガネットという楽器を調律しています。
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この楽器、あとで説明されて初めて分かったんですが、反対側にふいごがあって、それで常に風を送り込んで音を出すのですね。
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アンサンブル Matelierのメンバーは
 須賀麻里江  フィーデル
 Daniel Buxeda オルガネット
 守屋敦    リコーダー

で、15世紀のキプロス写本に収められた中からの演奏。
当時のキプロスはフランス文化圏を保っていましたが、王家の婚姻などによって、新しい文化が入り、当時としては大変斬新な曲だったということです。

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中世音楽を聴く機会は今まであまりなかったので、興味深々。
初めの曲は "Le moi de mai", ゆったりした曲ではあるけれど、フレーズにより目にも止まらぬ運指で軽やかにリコーダーを演奏、耳に心地がいい。いいなあ、あんな風に軽々と吹けたらなあ。

次の曲はテノールリコーダーに替えてスローな曲。ところがオルガンと同じような波長なのか、リコーダーの音がほとんど聞こえない…

フィーデルも部分的に非常に早い装飾的フレーズはあるものの、音域はそんなに広くなくて、ゆったりした曲が最後まで続くので、瞼がだんだん下がってくる。
う~ん、どういう機会に演奏されたんだろう? 

前半が終わったところで、楽器の説明など。
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後半もゆったりとした曲が続き、一番最後の曲はハーモニーがとてもきれいだと思いました。
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皆さん素晴らしい演奏家たち。
そしてこの礼拝堂は、こんな音楽にぴったり。
もっといろいろなところで演奏する機会があるといいですね。

一番初めの曲 "Le moi de mai"の演奏のYoutube



追記: 後から守谷氏に伺ったのですが、特に2曲目など、リコーダーの音があまり聞こえなかったことについて、彼はリコーダーがあまり目立つような演奏をしたくないので、オルガンの音にダブるような音域を利用して、オルガンをサポートしているように吹いているとのことでした。なるほど!! 一般にリコーダー吹きは、目立つ演奏を好むものですが、彼はもっと深いところで中世音楽を理解し演奏しているのだと感心。

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by gyuopera | 2016-06-15 04:43 | オペラ、コンサート musica | Comments(4)
今日は、Caldes de Montbuiという、温泉で有名な近郊の町でコンサートをやりました。コンサートといっても、町のあちこちでポピュラー・クラッシック・ジャズのライブが行われる Todo Musica というイベントに参加したので、道で演奏しただけで、コンサートとは言えないかもしれませんが、気楽で楽しい経験でした。

Caldesの町は、あちこち歩いたわけではないけれど、まあこんな感じで

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突き当りに見えるのがサンタ・マリア教会
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あちこちからライブ演奏が聞こえます。

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どうやらこのあたりで演奏するらしい。
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みんな準備をします。
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指揮のEloiが、ちょこっと曲の解説。

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一応全部のプログラムを演奏した後、しばらく時間を置いて、もう一度演奏。


全員が集まったわけではないけれど、結構よかったんでは?
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記念撮影
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2度目の時。
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道行く人が、ちょっと足を止めて聞いてくれる、そんな気軽なコンサート。

終わった後は、サンタ・マリア教会をちょっと見て
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結構楽しい経験でした。


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by gyuopera | 2016-06-12 17:48 | オペラ、コンサート musica | Comments(2)
今回のオペラは、ヘンデルの「セルセ」
あの有名な「オンブラ・マイ・フー」が歌われるアリアです。

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このオペラのストーリーは本当に他愛ないもので、ヘンデルのオペラの中ではあまり面白くないんですが、オケがスピノジ指揮のアンサンブル・マテウスでしたから、これは聴かなくちゃ、とチケットを求めました。

席は4階の3列目、それも真ん中ではなくかなり右寄りでしたから、ステージの半分が見えない。でも、まあコンサート形式ですからね。

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でも、後半は帰ってしまった人が私の周りに結構いて、後半(のほうが長い)は最前列に席を移動、ステージ前部が見えてよかったです。
コンサート形式ですが、バロックのオペラは楽器を見ているだけでかなり楽しいし、立って歌っているだけでなく、多少演技も入れたりするので、退屈なことはありません。

とにかく上演中は撮影禁止。で、リセウからの写真をお借りします。

ステージからはこう見える
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配役は

Serse Jose Maria Lo Monaco

Romilda Hanna Husahr

Arsamene David DQ Lee

Atalanta Veronica Cangemi

Amastre Ivonne Fuchs

Elviro Christian Senn

Ariodante Luigi De Donato

Jean-Christophe Spinoji 指揮 Ensemble Matheus

有名なアリア「オンブラ・マイ・フー」は、オペラの一番初めに歌われるセルセのアリアですが、初めなのでまだ声の調子がよくなかったのか、ビブラートがひどくかかってあまり素敵ではなかったので残念。その後セルセ役はだんだん調子を取り戻してよかったんですが。

コーラスの時は、ソリストの歌手が全員で歌うのですが、オーケストラのメンバーが立ち上がってみんなで歌うのもあって、楽しかったです。
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ロミルダとアタランタ
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セルセとロミルダ
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アルサメーネ役の韓国のカウンターテナーが素晴らしく上手で、しっとりとしたアリアはじっくり聞かせるし、超絶技巧のアリアも完璧なテクニックで喝采を浴びました。また、高い音から、低いバスの音まで出して、聴衆を沸かせました。
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カーテンコール

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このオペラで唯一有名な「オンブラ・マイ・フー」

歌詞は 「かつて木陰がこんなに親しく愛すべき甘美なものであったことはない」
と繰り返し歌い、それだけなのですが、なぜか感動させるのです。
これはペルシアの王セルセが、軍を率いて遠征中、大きく葉を広げて茂るプラタナスの大木を見て感動して言ったとされています。
ペルシアという雨の少ない土地では大きく茂る木はほとんどなく、この木を見て感動したというセルセの気持ちがわかるよう、歌が進むにしたがって、大木が想像できるような歌い方をされるべきだと思います。多分、大木がいくらでもあるような雨の多い国の人たちには、この感動がわからないかもしれません。
私の一番好きなバージョンのオンブラ・マイ・フー。


明日から日曜日まで、息子のいるブリュッセルに行ってまいります。その間、ブログはお休みさせていただきます。

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by gyuopera | 2016-04-18 06:12 | オペラ、コンサート musica | Comments(4)
土曜日の午後6時から、私たちフルートのオーケストラ、Consort Pere Serraのコンサート。

私たちは4時半に、コンサートをするカプチーノ修道院に集まりました。
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この修道院は、1889年に建てられたもので、かなり広い敷地があり、裏には畑もあります。

礼拝堂は比較的簡素。

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奥にはいくつも部屋があって、こちらの小さな礼拝堂で音合わせをしました。
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ここの修道士さんたちは、こげ茶の貫頭衣のような服を着(冬でも半袖)、ロープをウエストに締め、裸足にサンダル。もう19世紀からずっとそのスタイルだそうです。

コンサートは1時間ほどで終わりました。
ここの礼拝堂は、残響があまりにすごく、ちょっと演奏しにくかったけれど、まずまずの出来。指揮のエロイがとても頑張ってくれました。

コンサートの写真

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コンサートの録音をしてくれた人がいました。

1.Ronde

2.Patiencia

3.Rubbra

4.Britten スケルツォ


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by gyuopera | 2016-04-11 06:45 | オペラ、コンサート musica | Comments(4)
昨夜はアウディトリで、「ファリネッリ」と題する、若きカウンターテナーValer Sabadusと、ケルン・コンツェルトのコンサートを聴きました。

早めに行ったら、ティオルバ奏者たちが音合わせをしていました。
かなり派手な色のチェンバロが。
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バロックアンサンブルのコンツェルト・ケルンは、当然オリジナル楽器使用。
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バロックは楽器を見ているだけで楽しい。
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サバドゥスはバルセロナで初演奏。上のほうはみんな空いていたけれど、平土間はまずまずの入り。
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プログラムを見ると、あまりなじみのない17,18世紀の作曲家たち、まあ、Hasse や Porporaくらいは知っているけれど、の作品が並んでいる。
あれ、サバドゥス君が歌うのはたった4曲。それはないなあ…

まずケルン・コンツェルトの演奏で、Conforto作曲 ”L'Endimione, Minuet i Fandango". なかなか上品な音を出すが、ヴァイオリンが何度か音が合わないのが気になった。
続く Hasseの Sinfonia en Sol menor no.6 op.5は良かったんだけれど、単調で少し眠くなる。
3曲目のNebra BlascoのSeguidilla は、スペインでのコンサートだから選んだのだろうか、華やかなカスタネットの音が入る。ところが、ホールの音響のせいか、拍手のように聞こえてしまうのね。
アンサンブルのコンチェルティーノは、Midori Seilerさん。日本の血が入っているのかしら。第一ヴァイオリンの中には日本の女性もいて、なんだかうれしくなる。でも残念ながら一度もにこりともしない・・・(?)。

さて、それからやっとサバドゥス君登場。
若くすらりとした彼、慌てて出てきたのか、シャツの第一・第二ボタンをはずしているのはいいけれど、襟が片方ジャケットの中に入ってますよ。カフスも両方全部出ているのが気になる。
Giacomelliの "Adriano in Siria"から、”Quell usignolo che innamorato". 本当にウグイスのような歌唱でテクニックを駆使したアリアだけれど、長いカデンツァが3回も出てきて、そのたび、終わるかと思うとまた続く、少しまとまりに欠けるようなアリア。彼のイタリア語のディクションもちょっと気になった。
続く "Amor dover rispetto"も、やっぱり激しく上がり下がりするテクニックを要するアリアで、モーツァルトのコシ・ファン・トゥッテの「岩のように」のアリアを思い出してしまった。
彼のテクニックは素晴らしいけれど、2曲ともテクニックだけ披露する感じの曲で、印象が薄くなってしまうのね。

休憩後、またアンサンブルの演奏が3曲、でも後半はとても生き生きした演奏で楽しかった。前半のかったるい雰囲気は吹き飛んでしまった。
それからサバドゥス君登場、今度はちゃんと襟を直して出てきた。
歌ったのがジャルスキーでおなじみの "Alto giove", Nicola Porporaの ”Il Polifemo"からのアリア。長い曲だけれど、他のがみんな長かったから、これはかえって短く感じたくらい。美しく歌われて、とてもきれいなオーナメントを付けていて素敵だった。ジャルスキーは、詩の内容をはっきりと伝えようという意思が聞きとれ、わりと重い感じに歌うのだけれど、サバドゥス君はもっと軽やかに美しく歌うことに徹しているように思えた。
続いてBroschiの、長いレチタティーヴォの付くアリア、”In van ti chiamo, in van ti cerco"。レチタティーヴォはディクションがよくないとやや迫力に欠けるかも。これもテクニックを駆使してのアリア。で、歌った4局中3曲がこういう感じだったので、印象が薄れてしまって残念。彼はゆったりしたテンポの曲をとても美しく歌うのに。


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アンコールにこたえて歌ったアリア(名前はわかりません)がとても素敵で、ドラマチックに歌われて、それが一番よかったかも。
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アンコールは一曲のみで退場、あとはアンサンブルの演奏。

ということで、みんな思わず立ち上がって拍手喝采、というジャルスキーの時のような湧き上がるような感動が無かったのは仕方がないかも…。でも思ったより楽しめました。


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by gyuopera | 2016-04-02 06:33 | オペラ、コンサート musica | Comments(0)
アムスのDe Nationale Operaで初公演になった、Saariahoの新作オペラ、”Only the sound remains"を見に行ってきました。

朝9時10分発の飛行機でアムスへ、着いたら列車でアムステルダム中央駅へ、それから地下鉄でオペラハウスまで。
1時半開演のオペラを見て、終わったらまた地下鉄で中央駅へ、それから飛行場まで列車。飛行機でバルセロナへ、空港バスでスペイン広場まで、あと地下鉄で我が家へ。
書くと簡単ですが、結構大変でした。

まず、アムスについて、列車の切符の自動販売機がどうしてもカードを受け付けてくれません。窓口に行ったら難なく買えたので、往復を買い、教えてもらったプラットホームから電車に乗り、中央駅へ。

アムスの中央駅って素敵なんですね~!!びっくりしました!

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素晴らしく立派な建物です。
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周りも素敵。ヨーロッパ、という感じがします。こんなに水(運河?)があるんだ~。
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でも寒い~~!
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地下鉄の切符売り場がちょっとわからなくて、でも係の人が立っていたので、聞いて買い方も全部教えてもらいました。帰りも乗るのだからと24時間有効の切符を買いました。2回買えばいいのだけれど、帰りは時間があるかわからないでしょ。
地下鉄はとてもきれいでした。
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地下鉄で3つ乗ったらもうオペラハウス。下りたすぐ横でした。
町はどこも素敵な建物がいっぱい。
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この右側のがオペラハウス。
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オペラハウスはモダンで、内部は明るく、ゆったりした気持ちの良い空間でした。
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これがステージ。大きなホールだけれど、どこに座ってもよく見えるように作られています。演目は、Kaija Saariajoの新作オペラ、”Only the sound remains"。
これが、日本の能の 「経政」と「羽衣」がもとになっているのです。
演出は、話題になった数々のオペラの演出を手掛けた、ピーター・セラーズ。
歌手は2人、バリトンのDavone Tines, カウンターテナーのPhilippe Jaroussky, コーラスは4人のみ。
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この楽器はカンテレというんだそうです。ちょっと琴の音を思わせるように演奏されました。
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初めが「経政」。仁和寺の僧行慶が、戦いで亡くなった経政を弔うために、成仏を祈る管弦講を執り行うと、夜中に経政の霊が現れます。

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能のあらすじですと、「亡霊は、花鳥風月を愛で、詩歌管弦に親しんだ在りし日を懐かしみ、琵琶を奏で、舞うなどして往時の様子をあらわにし、夜遊の時を楽しんだが、それも束の間。修羅道に堕ちた身には、憤りの心が起こり、経政はあさましい戦いに苦しむ姿を見せ、その身を恥ずかしく思って人に見られまいと燈火を消し、暗闇に紛れて消え失せていく」
となっていますが、このオペラでは、亡霊はなぜか弔いを行ってくれた僧に愛情を示し、やがてまた消え失せていくのです。

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休憩の後、「羽衣」で、天女の脱いだ羽衣を漁師が拾い、あまりの美しさに、自分の家に持って帰って宝物にしようとすると、天女が返してくれと懇願します。
始めは拒んでいた漁師も、とうとう、踊りを見せてくれるなら返そう、というと、天女は羽衣を付け、踊りながら消えてゆく、という、日本人にはおなじみのお話し。

オペラでは踊りを踊る天女と歌う天使が別になっていて、ダンサーは美しい動きでずっと踊っているのです。

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音楽はミステリアスで、モダンでも耳に心地よく、美しい。そしてシンプルな舞台もとても美しい。普通のオペラに見られるような感情の押し付けは一切なし。これこそ未来のオペラの姿かもしれない。

ブラボー!

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このオペラは、カウンターテナーのジャルスキーのために書かれたということで、今ではたくさんの優れたカウンターテナーがいるけれど、こういう音楽に、まさに彼の声がぴったりだと思いました。
能を意識したコーラスもとても良かったし(難しそう)、バリトンのつややかな声もよかった。

こちらで音楽の一部が聞けます。


オペラハウスのトレーラー



オペラの後は、ちょうど私が行った日、サイン会がありました。
私は飛行機の時間があるので、無理かな、と思ったら、友人が列の前の人に頼んで、一番真っ先に並ばせてくれました。
それでサインももらえたし、お話もできたのです!
ジャルスキーはとても優しい話し方をします。繊細な人なのでしょうね。
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その後は大慌てで地下鉄に乗り、列車に乗り、飛行場へまっしぐら。
ところが帰りの飛行機は、1時間以上も遅れて、家に着いたのはほとんど夜の11時でした。しかし、やろうと思えば、できてしまうんですね、弾丸ツアー。


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by gyuopera | 2016-03-29 06:31 | オペラ、コンサート musica | Comments(4)
しばらく前ですが、リセウ劇場で上演されたオペラ「グラナドスのオマージュ」を見ました。

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夕方7時からでしたから、まだ少し日が残っていました。
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席はパルコで、結構いいお値段ですが、大体ステージは見えました。
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席は前に可動式の椅子が3つ、真ん中に2つ、後ろに2つで、入り口には休む部屋があって、コート掛けなど付いています。
前の3つの席は、劇場の常連さんのようで、上品な年配の方たちでした。後ろは観光客らしく、盛んに写真を撮っていました。お隣の席は日本からいらしたらしい年配のご夫婦。

演目は、前部グラナドスの曲かと思いきや、シューベルト。オーケストラの伴奏です。
してージフォトはリセウ劇場のFBからお借りしています。

終わるとオーケストラの人たちはぞろぞろ出て行ってしまいました。
見るとステージの左端にピアノが置かれ、ピアノ伴奏でグラナドスの「愛と死」、「ワルツ」「マズルカ」「オリエンタルダンス」「回廊の天使」が踊られました。
華やかな衣装は着けていないけれど、とても素敵でした。


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球形には鏡の間で飲み物をいただきます。
同行の方はピアニストでしたので、解説をしてもらいました。
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後半の初めはショパン、つづいて グラズノフ。

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綺麗で華やかなのはいいけれど、グラナドスのピアノ曲で踊ったのが一番好きでした。

後はピンチョスを食べて
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満足。
いつもは一人だから、オペラでもコンサートでもまっすぐ家に帰るけれど、気の合う同行者がいると、余韻も楽しめていいですね~。


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by gyuopera | 2016-03-21 06:54 | オペラ、コンサート musica | Comments(0)
先週、フランスの若きチェリスト、ゴーティエ・カピュソンのコンサートを聴きに L'Auditoriに行きました。

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以前から、いい音を出すなぁと思っていて、ぜひ生で聞きたいと思っていました。

コンサートプログラムは

1. Hector Parra Wilde Suite (初演)

2. Antonin Dovorak Concert per a violincel i orquestra en Si menor, op.104

3. Serguei Prokofiev Sinfonia num.5 en Si bemoll major, op. 100

指揮者は大野和士。

で、初めの曲は現代曲で、タイトルの通りワイルドで耳に心地よくない曲。一部は静かな部分もあったけれど、もう一度聞きたいか?と聞かれたら、即 No, thank youと答えそう。

2曲目がいよいよ期待のゴーティエ・カピュソンのドボルザークのチェロコンチェルト。
長めの前奏の後、力強くチェロが入って来ると、う~~ん、なんていい音を出すんだろう! そしてあのテクニック! たちまち演奏に引き込まれてしまいました。
鳴らすところは存分に、そしてまたピアニッシモの美しいこと!感動でした。
恍惚として弾いていても、かなり頻繁に指揮者を見ています。第一ヴァイオリンとの掛け合いも、ヴァイオリンのほうは楽譜を見て一生懸命なのに、彼はしょっちゅうヴァイオリンを見ています。オレがソロ弾いてるんだ~っていう態度ではないのですね。弾き終わった後の態度も好感が持てました。
盛んな拍手に、アンコールで弾いたのは、カタルーニャの「鳥の歌」。それをとても静かに弾いたのです。またまた感動でした。

最後のほうでまた咳の発作が出そうになって、ピアニッシモ部分は必死で止めていたので、オーケストラが入った時、やっとゴホっと。
かなり厳しかったので、後半はあきらめてホールを出ました。
でも、ゴーティエ・カピュソンが生で聞けただけで幸せでした。おまけに最前列でした!

彼のチェロは、1701年Matteo Goffriler作だそうです。

聞いた曲のYoutubeがあるので、聞いてみてください。




以前飛行機に乗った時、ゴーティエ・カピュソンのチェロと、兄ルノー・カピュソンのヴァイオリンで、詩人と妖精の対話のような曲をやっていました。それもとても良素敵でした。お兄さんのルノーも、素晴らしく美しい音を出すのです。本当に天才兄弟!


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by gyuopera | 2016-03-20 06:32 | オペラ、コンサート musica | Comments(0)
ひどい風邪をひいた原因になったコンサートのお話し。

2月16日に、ジョッチャの中にある Reial Academia Catalana de Bellas Artes de Sant Jordi(サン・ジョルディカタルーニャ芸術アカデミー)で、コンサートがありました。
演奏者は The Ripieno と言う、まだアマチュアですがなかなかいい線行っている弦楽器のアンサンブルで、一緒に演奏したことも何度かあるメンバーでよく知っていたし、曲目もヴィヴァルディ、テレマン、マルチェッロとおなじみのものばかり。

ここは芸術アカデミーでミュージアムにもなっていて、たくさんの絵や彫刻が展示してあってとても素敵です。

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このカーテンの柄、見覚えがある…
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で、演奏のほうは、かなりひどいものでした。
いつももっといい音を出すアンサンブルなのに、ヴァイオリンのがうまくぴったり合わないし、招待ソリストのフルートのアントンの音も演奏スタイルも好きじゃない。
一曲目のヴィヴァルディなんかひどいものでした。それを聞いて帰っちゃった人もいましたからね。
でも、ヴィオラ・ダ・ガンバのラリーは素晴らしかった。
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二台のチェロのためのコンサートは本当に迫力満点。もう一人のチェリストがちょっと力量不足で残念。
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そして演奏会の間中、私の後ろで咳をひっかけてくれる人がいたのです。
ハンカチで口を押えてほしい~!
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終わった後、友人たちにあいさつに。
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ここミュージアムとしてはぎっしりかけてあり過ぎて見にくいのよね。
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パティオ
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あまりいいコンサートでなくて残念でしたが、風邪をもらうとは思わなかった…


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by gyuopera | 2016-02-28 06:27 | オペラ、コンサート musica | Comments(0)

私と一緒にバルセロナを散歩しましょう Vamos a pasear conmigo en Barcelona!


by gyuopera