カテゴリ:オペラ、コンサート musica( 202 )

リセウ劇場のDon Carlos

昨夜はリセウ劇場にオペラ ドン・カルロス(ヴェルディ)を見に行きました。

今回の演出は、いつもユニークな演出で有名なPeter Konwitschny。 
彼のローエングリンの舞台を学校にしてしまった演出は、リセウでも大変な論議を巻き起こしましたが、私はほかにミュンヘンでトリスタンとイゾルデも見ていて、はじめのうちは、ちょっと・・・と思っていても、見終わった後、いつも確かな手ごたえがあり、非常によく考えられた演出であることに気づくのです。

今回のドン・カルロスは、評にも、すでに見た人からも、またリセウのヴァイオリニスト、ロマノフ氏からも、ちょっと心の準備をしていったほうがいいと聞いていました。
オペラは、普段カットされることが多い第一幕、フォンテーヌブローの森の中のシーンが入るので、5時間の長さでした。
私としては、かなり面白いと思ったので、詳しく書こうと思います。

午後8時開演、今回も舞台が真正面に見えるいい席!
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舞台写真は、Liceu劇場のHPからお借りしています。撮影禁止ですからね。

第一幕、フランス王女エリザベートとスペイン王子カルロスは、国交安泰のため婚約していたのですが、フォンテンブローの森で初めて偶然に出会い、お互いに恋に陥ります。ところがそこにスペイン王フェリッペ2世の妃になってほしいとの使者が到着、泣く泣く受けざるを得なかったエリザベートとカルロスは、絶望の別れをします。

フォンテーヌブローの森のシーンですが、舞台は真っ白で、何もありません。民衆がそこら中に寝転んでいるだけ。
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使者が来て、スペイン王フェリペ2世との結婚を迫られ、民衆はエリザベートに承諾を懇願、カルロスも絶望的。
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スペインの衣装に着替えさせられたエリザベートは、怒って服を脱ぎ捨ててカルロスのもとに走りますが、連れ戻されてしまいます。
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一人残されたカルロスは、絶望して手前の台に伏せていますが、そのまま舞台は何もない真っ白なスペインのユステ僧院に移動。
僧衣をまとったカルロス5世(フェリッペ2世の父親、カルロスの祖父)が、舞台の手前に木を植えます。この人物は、フェリペ二世の時代には亡くなっているわけですから、亡霊と言うことになりますが、麦藁帽をかぶって、なんとなくしぐさがユーモラス。本来なら、亡霊の声だけ聞こえるはずで、ちょっとぞっとするシーンなのですが。

カルロスの親友ロドリーゴが、不可能の恋に苦しむカルロスの悩みを知って、フランドル地方の人々を救うのを手伝うよう頼みます。
ロドリーゴは普通、とてもカッコいい役なのですが、この演出では眼鏡をけていて、かなりユーモラス。私はこの歌手、カルロス・アルバレスの歌うロドリーゴをウィーンで聴いています。もちろんウィーンではこんなコミックな振り付けではありませんでしたが、歌はいずれも、すばらしかったです。
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次のシーンはスペイン宮廷。そこにはエボリ公という若き姫君が同居していて、カルロスに恋しているのですが、カルロスが王妃エリザベートに恋しているのを知り、激怒。
このシーン、はじめに舞台左右の扉が5枚ずつ開き、5色の光が流れ出てとてもきれい。
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復習を誓うエボリをロドリーゴが説得しますが、効果なしと見てナイフを出します。ここでロドリーゴはエボリに眼鏡を取られ、そのあたりを這い回って眼鏡を探す、と言うシーンがあります。

これはフランスで上演されたフランス語版なので、バレーのシーンが入るのですが、バレーはなく、エボリ公の夢の中の出来事が繰り広げられます。
周りの白い壁が上に持ち上がって消えると、奥から、部屋がすーっと出てきます。こういうところ、オペラハウスってすごいなぁと思います。奥から、舞台と同じ大きさの別の舞台が出てくるんですものね。つまり舞台2つ分の奥行きがあるわけです。
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時代は一気に現代になり、小市民の普通の家庭。エボリ公とカルロスは夫婦で、エボリは出産を待つ体。今日は両親のフェリペとエリザベートを招待しているのです。

エボリは鶏の丸焼きを用意して天火に入れ、そこにサラリーマンのカルロスが帰宅。中むつまじい様子が描かれ、二人でダンスをしている間に鶏がこげて煙がもうもう。真っ黒になった鶏を見ているところに招待客が到着。あわててカルロスは電話で「テレピッツァ」と電話でピザを頼みます。

すぐにロドリーゴ扮するピッツァ配達人が来て、4人で食事が始まります。フェリペ王夫妻もとても中がよさそう。クマのぬいぐるみとベビーベッドをプレゼントします。シャンパンを開けてそれをかけあって大騒ぎ。
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なんとも楽しく幸せな風景・・・・ というのがエボリ公の夢の中のお話です。

そこで第一回の休憩。25分と言うことなのですが、15分くらいすると、アナウンスが流れ、
「後10分で、スペイン国王ならびに王妃が到着されます。そして空前のスペクタクルが開催されます」
と繰り返し放送。でも何も起こりません。ほとんどの人はホールの外に出ています。やがて、電気がついたまま、オーケストラが始まり、ステージにはスクリーンが現れ、処刑者たちがつながれて劇場の入り口から入ってくるのが映し出され、客席を通りステージに上がり、また降りたりを繰り返し、やがて現代の服を着たフェリペ2世とエリザベートが劇場に到着、その様子が前のスクリーンに映し出されます。カメラマンが盛んにフラッシュをたきながら写真を撮っています。そして客席の真ん中の通路にはいってくると、そこで歌い始めます。その間、客席の電気はついたまま。
観客もびっくりして、ぞろぞろ自分の席に着き始めます。
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ここでパーティが行われ、みんなで乾杯。

カルロスが、フランドルを救ってほしいと王に陳情、あえなく捕らえられ、処刑は実行されますが、そこで天の歌声がひびくところを、マリリン・モンローに扮した歌手が登場、喝采を浴びながら歌います。これはあまり好きじゃなかったですね。
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この陳情の場面で、カルロスはフランドルの悲惨な様子の写真のビラをまくのですが、客席の一番上からも、客席に向かって大量にビラがまかれます。その一枚が、私のすぐ上のランプに引っかかりました。
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このとき、カルロスはグラスを床にたたきつけるのですが、こういうグラスは砂糖でできているんですって。本物だったら危ないでしょ。よく、グラスを握りつぶしたりするシーンもありますね。

ここで第二回目の休憩。第二幕はとても短いのでびっくり。今回は15分だけ。本来ならもっと長いのですが、リセウ劇場では、5時間を越えるオペラは、出演者に余分に手当てを出さないといけないことになっているので、5時間よりちょっと短くなるよう休憩時間を短くしたのだそうです。これはロマノフ氏のお話。

休憩の間に舞台の準備をしていますが、手前の台に、何かを置いています。双眼鏡でためつすがめつ見たのですが、どう見ても、女性のpanty。???
前に座っていたセニョーラが、sudokuをやっていました(笑)。
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第三幕は、フェリペ二世が、エリザベートは私を愛してくれたことがない、と切々と訴えるアリアなのですが、幕が開くと、なんとそこら中に衣類が脱ぎ散らされ、ベッドを思わせる大きなクッションにエボリとフェリペ二世が寝ているのです。
もちろんアリアはすばらしかったのですが、目覚めたエボリが服を身につけ、そこに大僧正がやってきます。
フェリペ二世は、台の上においてあったpantyをこっそり自分のポケットにしまいこむシーンがあって、は~ん、そのためにあそこにおいてあったのね。

エリザベートが、自分の宝石箱を盗まれたと訴えに来ますが、その箱はエボリがフェリペ二世のもとへ持ってきたもの。箱に入っているカルロスの肖像画を見せて、二人が怪しい関係であることを匂わせ、ついでに彼を誘惑してしまったわけです。問い詰められたエリザベートはあくまで潔白を主張。エボリは自分の犯した罪に絶えられず王妃に告白。夜が明ける前に城を出なくてはいけなくなりますが、捕らえられたカルロスを救おうとします。そのとき歌うアリアで、
「この自分の美しさがおぞましい」を繰り返します。

場面は変わってカルロスの入っている牢獄。相変わらず真っ白で何もありません。
そこにロドリーゴが来て、喜んで友カルロスのために死のう、と歌い、本当に撃たれて死んでしまうのですが、銃声が聞こえたとき、カルロスが先に倒れるので、観客はカルロスが撃たれたように思ってしまいます。死ぬ前にいつも朗々と歌われるロドリーゴのアリア、最後にアーと言いながらカルロスの上に重なって倒れます。本当は感動的なシーンのはずなんですが、なんとなくコミカル。そこにフェリペ王が来て、カルロスと和解しようとします。カルロスは上に乗っていたロドリーゴの体を跳ねのけて、「息子だとは思ってくれるな」と言いますが、何とか折り合いがついた模様。
そこに民衆の反乱が起こりますが、大僧正が一喝して収まり、その場でエボリが殺されます。
これは筋書きに入っていないとおもったけど。

最終幕はユステの僧院。カルロス五世が葬られているところです。エリザベートがアリアを歌っているところに再び僧衣のカルロス五世の亡霊が現れます(!)。 
そこにカルロスが来て、最後の別れをしているところに父親のフェリペ二世が兵とともに登場。二人がやっぱり愛し合っていたと怒りを表します。兵は背広姿の人たちで、みんなカフスをはずして腕まくりをして詰め寄ります。
そこに墓場の口が開き(正面億の壁が開く)、僧衣のカルロス五世が出てくると、息子のフェリペ2世をしかりつけ、孫のカルロスとエリザベスの手を引いてまた墓場に戻るのです。
墓場の扉がぴったり閉まると真っ暗になって、終わります。

ブーイングも結構ありましたが、喝采のほうが大きかったと思います。
Konwitschnyの演出は、シリアスなストーリーのオペラにいつも娯楽の要素をたっぷり含ませていますが、よく計算され考えられていると思います。

ちょっと残念なのはカルロス役のFranco Farina。 美声なのですが、高音の音程が不安定です。そのほかはみんなよかったと思います。

オペラが終わったのは夜中の1時。金曜日なので、地下鉄が2時まで走っています。かなりの人が地下鉄を利用していました。私ももちろんその一人。行きも、リセウに行く人と何人もいっしょになりました。
5時間のオペラ、やっぱりかなり長くて足がだるくなりましたが、結構楽しめました。

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by gyuopera | 2007-02-04 08:16 | オペラ、コンサート musica | Comments(10)
今年も、第44回フランシスコ・ビーニャス国際歌唱コンクールが催されました。
世界50カ国から420人の参加者があり、韓国人の参加者はなんと110人!
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1月20日に予選に残った19人のコンサートがあり、21日に受賞者のコンサートがそれぞれリセウ劇場で行われました。

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19人の内訳は、 韓国6人、スペイン3人、ドイツ2人、そのほかロシア各国とコロンビア、ポルトガルから一人ずつ。 残念ながら日本人は一人も最終選考に残りませんでした。

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一人2曲ずつ歌うのですが、去年にもましてさらにレベルが高く、甲乙付けがたいほど。みなさん上がりもせず、すばらしい歌唱を聞かせてくれました。
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自分も審査員になったつもりで、点数を付けてみました。
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22日はコンサートの間の休憩のあとに、授賞式がありました。審査員の方々は、アメリカ・ヨーロッパ各国からの参加です。
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第一位を獲得したスペインのソプラノ、Beatriz Dias Gonzalez嬢。スペイン人が賞を獲得したのは何年振りでしょう。 彼女は6つの賞と、賞金12000ユーロをあわせて獲得、25歳のアストゥリアス出身です。 マリア・バーヨを思わせる、軽やかで澄み切った声でした。そして完璧な正確さ。受賞文句なし、です。
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第二位にアメリカのソプラノとスペインのテノールが受賞しましたが、私はこの二人は声に個性が感じられなくて、あまり好きでは無かったですね。

今朝の新聞で、ベアトリスさんのインタビューがありましたが、やっぱり、イタリアで ミレッラ・フレーニに師事したそうです。 彼女のこれからの活躍が楽しみです。

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by gyuopera | 2007-01-22 22:57 | オペラ、コンサート musica | Comments(12)

ニューイヤーコンサート

まだ新しい年が来てもいないのに、ニューイヤーコンサートはおかしいのですが、一応そういうタイトルで、ウィーンからのオーケストラで、ヨハン・シュトラウスのコンサートがあったので行ってきました。

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ヨハン・シュトラウスのコンサートは生で聞くのは初めてだったのです。こういう曲って、一人で行くのはちょっとさびしい気がするから・・・ 今回は友人と2人で行きました。久しぶりに、かなりフォーマルに装って、ちょっと宝石類をつけたりして・・・場所がリセウ劇場ですからね。

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こういうコンサートでも、普段着のままの人がちらほらなのはちょっと興ざめ。

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曲を聴くだけだから、と3階の席にしたのですが、一番前。友人は高所恐怖症だったので、私の腕にしっかりしがみつき、汗をかいているんです。 一曲目は 「こうもり」の序曲でとっても楽しいのに・・・ 曲が終わると、彼女、後ろの壁際の空いた席に移動して、後はよかったようです。
3階の一番前というと、かなり高さがありますからね。

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でも、はっきり言って、たいした演奏ではありませんでした。指揮者はロシア人のかなりのご老体(失礼)で、あまり魅力的な指揮ぶりではありませんでしたし、たまにホルンが音をはずしたり・・・ソプラノもぜんぜん声が伸びないし。ウィーンからといって、この季節あちこちで荒稼ぎしているんじゃないかしら、という印象を受けました。

まぁ、たっぷり聞かせてくれたし、楽しい曲もたくさんありました。
ひとつは、フルート奏者が指揮者の横に立って、何を演奏するかな、と思ったら、2音だけ、ピ・ポ、 と吹くんです。 はじめから終わりまで、ピ・ポ、 ピ・ポ だけ。途中で楽譜を落としちゃったり、それをさかさまに置いたり、みんなの笑いを誘います。 そんな演出は楽しかったです。
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コンサートが終わると、ちょっと何か飲んでゆこう、と近くの「エジプト」へ。

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最近お店をきれいにして、なかなか素敵になりました。
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モロッコ出身のお兄さんがちょっとなれなれしすぎてやなんですが、大体なんでもおいしい。
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カバとパン・コン・トマテ(パンにトマトの切り口をすり込んでオリーブオイルをかけたもの)においしいアンチョビーと赤ピーマンの焼いてとろりとしたものが乗ったのをいただきました。
そろそろ12時、お店はほとんどお客さんがいないのも不思議。ランブラス通りは人で埋まっているほどですのに。

久しぶりのコンサート、楽しかったです。

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by gyuopera | 2006-12-28 04:38 | オペラ、コンサート musica | Comments(11)
今、バルセロナのリセウ劇場で、ドニゼッティのオペラ「ランメルモールのルチア」を上演しています。
新聞に評が出ていて、舞台写真が載っていました。それは見覚えのある舞台・・・

「ランメルモールのルチア」、もしくは単に「ルチア」と呼ばれる、ドニゼッティの有名なベルカントオペラは、1819年にワルター・スコットの書いた「ランメルモールの花嫁」という本を元に、1835年、ナポリのサン・カルロ劇場で初演されました。

ルチアとエドガルドは愛し合っていながら、反目する両家の犠牲となり、政略結婚させられたルチアは結婚式の夜、新郎を殺し、自分も気が狂って死んでしまい、それを知ったエドガルドも自らの命を絶つ、という凄惨なストーリーのオペラです。

リセウで上演されているステージ写真をちょっと拝借して載せてみます。
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今回の演出は、1989年にチューリッヒで初演されたロバート・カールセンの手によるもので、そのときの配役はルチアがエディータ・グルベローヴァ、エドガルドがフランシスコ・アライサでした。
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自由の無いかごの中の鳥のようなルチアにとって、エドガルドは希望の光だった、そんな思いがとてもよく表現されていました。
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大変好評だったので、何度か再上演されましたが、私が見たのは1999年。
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このときは、ルチアを歌ったのはエレーナ・モジュク。エドガルドは再びアライサ。ところが、とても大変だったのです。
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アライサはオペラハウスに着くなり、厳しい顔をしていいました。
「体調が悪い!」
楽屋に行くと、アライサは目をつぶって、じっとイスに座っていました。いつもは自信に満ちているのに、その日はほとんどあきらめかけているように見えました。奥様や親しい友人、お兄さんまで、心配そうに彼を見守っています。
私は本当に、おずおずと、マッサージと治療が少しは役に立つかもしれない、と申し出ました。
アライサはそのとき、「今日はだめだ」と思っていたようでしたが、

「やってみてくれ」と言ったのです。

オペラが始まるまで、必死で治療をしました。 重苦しい空気が楽屋を満たしていました。
"toi toi toi !!"
と励ましの挨拶をすると、みんなぞろぞろ楽屋を出て席に着きました。
前半、私は緊張のしっぱなしで胸が痛くなるくらいでした。いつ失敗するか、気が気ではなかったのです。でも思ったよりずっと良く歌っているではありませんか。

休憩時間になって、私は楽屋の入り口の外に座っていました。
エディットという、アライサの親友に、
「もしもっと私が必要だったら呼んで下さい」と言って待っていると、彼女はそっと楽屋から戻り、私を連れてゆきました。

楽屋ではアライサの奥様のエテリーが、
「そんなに悪くなかったわよ」
と言いながら部屋を出てゆきました。
二人きりになると、アライサは
「ほら、こののどに引っかかるようなFlama,これが取れないんだよ」
と硬い顔をして言いました。
 
私は彼の靴と靴下を脱がせ、マッサージをし始めました。恐ろしく痛がって、かなり緊張しているのがわかりました。
終わって、部屋を出るとき、もう一度、
"toi toi toi"
と言って席に着きました。
そして終わるまで、ずーっと緊張のしっぱなしで、冷や汗がたらたらと流れました。
でも彼は、とうとう最後まで一度もミスせず、歌いきったのです。

カーテンコールでは、まだ硬い表情でした。
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実力を発揮し切れなかったのですから無念だったのでしょう。私はその前年、オランジュで彼のエドガルドを聞いて、とても感動していたのです。
タイトルロールを歌ったモジュクは、本当にすばらしかったのです。当時、彼女はまだグルベローヴァの代役、もしくはダブルキャストとして歌うことが多かったのですが、その後実力が認められ、すばらしいソプラノに成長します。

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オペラが終わって、関係者出入り口で待っていると、アライサと友人たちが降りてきました。
真っ先に、エディットが飛んできて、私の手をとると、
「良くやってくれました!!」
と泣かんばかり。
アライサも、すっかり機嫌を直して、私に足を上げて見せると、
「おいエツコ! なんと言うバカ力だ! まだ足が痛いぞ!!」
とふざけて見せました。
その夜、ホテルに帰って、うれしくて涙が止まらなかったのです。

その後、彼が歌うたび、前日もしくは直前に楽屋で彼にマッサージをすることになったのです。
今はStutgartの大学教授として忙しく、ほとんどステージに立たなくなってしまったのですが、
あの時のLucia以来4年間、何度となく彼にマッサージをしました。

今はもう思い出になってしまったお話です。リセウのルチアは、このときのことをまざまざと思い出しました。 

チューリッヒでグルベローヴァと歌ったルチアが、youtubeで見られてとてもうれしく思います。
ただし、録音状態はあまりいいとは言いかねますが。





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by gyuopera | 2006-11-15 06:05 | オペラ、コンサート musica | Comments(12)
いろいろ毎日あって、先週の土曜日にリセウにバレエを見に行ったことを書くのをすっかり忘れていました。

今回はアルゼンチンのバレリーナ、Julio Boccaの引退公演です。 
今はバケーションシーズンのせいか、土曜日はすんなり比較的いい席が取れました。

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ステージは撮影禁止なので、これらの写真はHPからお借りしたものです。

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幕が開くと、何にも無いステージでバレエが始まりました。演目はドン・キホーテなのですが、背景も何も無いんです。
「えっ、これじゃあまりに貧相な...」
なんて思ってみていたのですが、Boccaのすごいジャンプに回転! びっくりしました。
そしてAdagiettoの Pas de deux.

その次が白鳥の湖のパロディ。
今度はバックのスクリーンに青く映し出された湖や、わずかながらも舞台装置が出ていました。王子様の親友がオデットに横恋慕したり、王子様と魔法使いが取っ組み合って、最後に王子様が魔法使いを湖に突き落としたり... 
解説がスペイン語でなされるたびに、みんながどっと笑います。
曲も白鳥の湖の一部をちょっと使ったりして笑ってしまいます。

休憩のあとは、”Hombre de la corbata roja(赤いネクタイの男)”
スクリーンとライトを上手くを使った舞台は、モダンでしゃれていて、タンゴをふんだんに取り入れたアルゼンチンらしいモダンバレーで、とても素敵でした。

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まだとても若若しく見えるのですが、引退とは残念です。
でも従来のバレエとモダンバレエと合体させたステージはとても魅力的でした。

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by gyuopera | 2006-08-09 22:51 | オペラ、コンサート musica | Comments(10)

モーツァルトの夕べ

7日は音楽学校のコンサートでした。モーツァルトのコンチェルトNo.2の第2楽章を演奏したのですが、どうもリハーサルのときとは違って、「あれ?」というのが2度ほど。ピアノがまたちょっと具合良くなかったので、リハーサルのときほどは良くできなかったのですが、まぁまぁでは無かったでしょうか。
翌日はすぐ、22日のコンサートのために、オーケストラとリハーサルがありました。モーツアルトの「遊び」というタイトルで、組曲になっています。 3時半からフルートだけで一度、それから実際にオケとあわせるのが夜の8時半から。
行ってみると、管楽器はフルート2本だけ。1時間のリハーサルはとても満足のいくものではありませんでした。
夜の10時からは、この間一緒にコンサートをやったピアニストのマヌエルとバリトンのリサイタルがあります。 リハーサルが9時半に終わったのであわてて外に出ましたが、タクシーはぜんぜん来ないし、仕方なく地下鉄に乗って2駅、それからずいぶん歩いてやっと会場のあるところに行きました。

そこは外から見たら普通の住居の建物。玄関にたくさん人がいたのですぐわかりました。
玄関を入って地下に降りると、そこには小さなコンサートホールになっていたのです。

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小さいながら、音楽のムードいっぱいのサロンです。
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たちまち席は人で埋まってしまいました。来る人くる人、女性は結構おしゃれしてくるのです。これはちょっと意外。最近、リセウ劇場でも、音楽堂でも、とてもラフな格好で来る人が多いので、ちょっと物足りなく思っていたのです。

今降りてきた会談を振り返ると、サロンの入り口に大きなウシ。ウシの上の波型のものはコートハンガーです。

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バリトン歌手とピアニストが紹介されました。
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バリトンは29歳の若手。もう国際的にもかなり歌っているようです。
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前半はモーツアルトのリーダー。私の大好きな曲もありました。それに2曲は、たった今リハーサルで演奏してきた曲もあって。
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後半はモーツアルトのオペラのアリアから。魔笛やコシ・ファン・トゥッティ、ドン・ジョバンニなどから。レチタティーヴォも入れ、振りもつけるので、かなり臨場感があります。彼、かなりブッフォで、それにすごい役者。ぜんぜん危なげないところがありません。若いのに、才能あるなぁ、と感心しました。

終わって晴れやかな顔の二人。 とても楽しいリサイタルでした。
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終わったのは12時。ソプラノのパトリシアが来ていたので、家まで送ってもらいました。そうでなかったらタクシーもとても拾えそうも無いお屋敷街ですから、全部歩いていかなければならないところでした。 こういう小さな場所でのリサイタル、とても良いと思いました。

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by gyuopera | 2006-06-10 04:48 | オペラ、コンサート musica | Comments(0)
今の季節はいろんな行事が一杯でなんだか毎日とっても忙しい。

今朝はカタルニァ州政府で一定年齢以上の女性に無料で乳がん検診をやってくれる指定日でした。
バレンシア通りの病院にはかなり早く着いたので、そのブロックをぐるりと散歩。こんな素敵なファーマシーがありました。

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ヘビと薬とは昔から深い関係があったので、昔からの薬屋には、ヘビの巻きついたデザインがおおいですね。

さて、検診はあまり待たないですぐ終わりました。




その後は蚤の市エンカンテスで、植木鉢を持ち上げる足(というか、台というか)を5つ購入。それでお昼の後は、その台を乗せた植木鉢の配置換えで、ベランダの植木鉢をあっちこっち動かしました。ついでに植木鉢の隙間の掃除。箒が隙間に入らないから、これ普段なかなか出来ないんですよ。日本の100円ショップで、細い箒を見つけ、それが重宝しています。

午後遅く(スペインだと早く、ですが)はセルバンテス公園でバラの新作コンテストが始まりました。これは行かなくちゃ!

入り口で、来た人全員に、真っ赤な素敵なバラと、ミネラルウォーターのビンのサービス。
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バラのコンテストのときは、普段入れない芝生の中もずんずん入ってバラを見れるので、これは逃せない! 普通柵で囲ってあるところも、このときばかりは入り口を開けてくれるのです。

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絵を描いている人も沢山いました。
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今、どちらを向いても本当にきれい
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コンテストは7時からですが、7時には國松竜次さんのギターコンサートがあります。後ろ髪を惹かれる思いでそこをあとにしました。

コンサート会場はランブラ・カタルニァの本屋さんです。その隣の家が、すごかった

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これが正面玄関なんですが




これが上のほう
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宮殿みたいでしょう



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会場の本屋さんはとても奥行きのあるモダンな本屋さんでした。その地下の一角に、ちょっとしたコンサートをする会場があったのです。

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國松さんのコンサートはこれで2回目ですが、今回も前回に勝るとも劣らない素晴らしいものでした。 
ささやくように始まり、オーケストラにも匹敵するような激しいところもあれば、ありありと情景を映し出すような曲もあり、ギターでこれだけの音が生み出せるのかと驚くばかりでした。それが彼の研ぎ澄まされた繊細さで表現されている。

ただただ感心して聴き入っていました。こんなギタリストが日本人でいるなんてとても誇らしく思いました。




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by gyuopera | 2006-05-07 04:47 | オペラ、コンサート musica | Comments(4)

音楽学校のコンサート

一昨日のフルートレッスンのときのこと。

この次のアリマニーのマスターコースで吹く曲を選びました。候補はUndine, Grand solo, Schubertの Trockne Blumen など考えましたが、最終的には Poulencのソナタと、Gebauerのファンタジーに決めました。

Gebauerなんて聞いたこと無いでしょう? このファンタジー2番は、テーマ曲がよく知られている曲なんです。つまり、文部省唱歌に入っている歌。きっと、これはドイツの民謡なのだと思います。たとえば、「チョウチョ」とか「チューリップが咲いた」なんかもドイツの民謡ですが、小さい頃から童謡として耳に入っているので、日本の歌かと思ってしまいますね。
これもそうで、よく耳慣れた「レーミレド シ・ソ・ソ ラ・レ・レ シ・ソ・ソ」 という曲なのですが、タイトルが思い出せません。

ところでその後、先生が、
「明日のコンサートは、マルクとマスミのデビューコンサートだから絶対来なくちゃだめよ」
というので、患者さんに日を変えてもらってコンサートに駆けつけました。

Virtelia音楽学校には先生や卒業生たちのオーケストラがあって、今度チェコに演奏旅行するのです。それで、いつもトリオでやっていたマルクとマスミがデュオのフルートで参加、旅行前のコンサートで、オーケストラのソリストとしてデビュー、というわけです。

指揮者はFransec Llongueras, 校長先生ですが、指揮者としてもかなりのキャリアを持っています。
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↑これがFransec。
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曲はフルートコンチェルトのクアンツ以外は現代作曲家。
一曲目のBaumannは6楽章からなり、一楽章はバロックのようですが、2楽章からブリテンを思わせるような曲で、なかなかよかったです。

さて、2曲目はフルート協奏曲。
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二人ともちょっと緊張していたのか、練習のときのほうが上手だったけれど、でもとてもよかった。オーケストラが大きな音なので、tuttiのときはフルートの音などぜんぜんかき消されてしまうのがちょっと残念。
終わると先生のモンセと祝辞を述べに舞台裏に行きました。
チェコの演奏旅行には実力を発揮してくれたらいいなぁ。

他のオーケストラの曲は、Monsalvatge, Killmayerでしたが、あまり好みではありませんでした。弦の音がにごっているように思えたからです。でも、ポピュラーな曲を演奏したら、すぐさまアラが目立つよりいいかな!? 

いずれにしても、2人の仲間のデビューはうれしいことでした。

先ほど歯医者から戻ると、フルートの先生モンセから電話。
「あなた今度の日曜日暇?」
「えーと、はぁ、暇ですが」
「飛び入りコンサートよ。ホテルで演奏するんだって。マスミとデュエットやってね。モーツァルトの魔笛の、以前やったことあるでしょ」
おいおい、勝手に決めてくれちゃって… まぁ、いいけど。

ったく、モンセっていつもこうなんですよ。日本じゃ考えられないでしょう、この突然さ。スペイン風なのかな。

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by gyuopera | 2006-03-31 02:11 | オペラ、コンサート musica | Comments(9)

リセウ劇場のイドメネオ

今年はモーツァルト生誕250周年でモーツァルト年として、さまざまなコンサートやオペラが催されますが、バルセロナのリセウ劇場ももれなく、今年のモーツァルトの作品はイドメネオです。

今回切符を買った日はプレミエで、まだちょっと腰が痛かったけれど、モーツァルトはやっぱり聞きたかったので、痛み止めを飲んで出かけました。

例のごとく、「鏡の間」でフレッシュオレンジジュースを飲みながら天井を見ていますと、今まで何度と無く見ていたのに気付かなかった文字が目に入りました。
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「素直さと真実は、藝術が表現する美しさの真髄である」
sencillezを素直さと訳すか率直さと訳すか、この場合は「単純」とは訳さないと思うけれど、まぁだいたいそんな意味の言葉で、この豪華な広間に書かれているのはちょっと合わないような気もしましたが、いい言葉です。それに続いて、
「音楽は心の(または精神の)言葉である」
とも書かれていました。
なんだか妙に感心してしまいました。

今日の席は2階の4列目。それでもステージはほとんど全部見えます。
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こちら側を撮るといつも同じになってしまいますね。いつもほとんど同じくらいの場所の席を買うので。ここ、高い席のすぐ横で、90ユーロくらいなんですよ。すぐ隣は116ユーロですもん。
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今回は私の一番好きなソプラノ、マリア・バーヨがリーヤを歌うので、それはそれは楽しみでした。
このオペラ、友人のアライサがマルセイユで歌っていて、(もちろんCDも出ていますが)プレミエと2公演目も見にゆき、2月の恐ろしく寒いマルセイユを一緒に歩き回った思い出があります。あまり好きな町ではなかったけれど、でもオペラはとてもよかった。

さて、ここはリセウ。
幕が開くと、こんな感じのステージ。ステージ写真はリセウのHPからお借りしています。
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かしがった四角の建物と、弧を描く塀。それはまるで船のようにも見えます。黒い服を着て縄でつながれている捕虜たちは、明らかにアラブ人の服装、それを見張る軍服の人たちは機関銃を構えています。
序曲が終わって、リーヤのアリアから始まります。リーヤは塀の外に目隠しをされて縄でつながれています。彼女はトロヤの王女なのに、クレタに捕虜になっているのです。
ああ、マリア・バーヨの声は、澄み切って、どんな高音も耳障りではありません。軽やかで清らかな声!
今回のイダマンテのメゾはKristine Jepson, 私個人の好みですと、イダマンテはテノールのほうが好きなのですが、それは絶対に一流でなければいけません。それが難しいから、メゾを使うのかな、とかんぐるくらい、メゾの場合が多いですね。
今回のメゾはかなり良かったです。ちょっと、やっぱり私の代好きなフォン・オッターを思わせました。
でも、タイトルロールのイドメネオの声はあまり通らず、存在感にかけました。
あのコロラトゥーラの"Fuor del mar"は、アライサとは比較するベくもなく、かなりがっかりでした。アルバチェもぜんぜん声の通らないテノール。 エレクトラは普通、かなり強烈な印象を持つソプラノが歌うのですが、ここではなんだか惨めっぽくて、存在感もありません。モーツァルトのオペラは大体どれもですが、いい歌手がそろわないと、一人スター歌手がいたってだめなのです。

演出はNicolas Brieger, Klangbogenフェスティバル(ウィーン)のものだということでしたが、あまり好きではありませんでした。衣装なんか特にマチマチで、現代の服の登場人物なのに突然ロココムードの衣装のコーラスが現れたり。
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モンスターも、外部からの攻撃、と言った形で、ただパーンと何かが炸裂する音がして煙が出るだけ。な~んだ。普通、どんな怪物が出てくるかな?って期待するじゃありませんか?アイディアはいいとしても、あまり歌詞のないようとちぐはぐじゃ困ります。
何の意味かわからないけれど、セマナ・サンタのようなとんがり帽子の人たちまで出てきて。
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休憩のときは、地下にあるFoyerに行きました。ここはオペラのときはレストランになりますが、コンサートをやったり公演をやったりと多目的。広くてゆったりしているので、休憩のときちょっと食べたり飲んだりするのには便利です。
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ミュンヘンンのオペラハウスはやはりとても豪華で、来る人もかなり着飾っていますが、休憩のとき、食べるものが少ないのか、食べるところが狭いせいか、皆目が血走っていて、殺気立った感じでした(笑)。ワーグナーのオペラのように長いと、途中でちょっと食べたくなりますものね。でも何度も食べ損ねました。あっという間に売り切れちゃうのです。あそこの劇場はきれいだけれど、楽屋は広いわりに、設備などは大したこと無いのです。ミュンヘンでいつも私が泊まるホテルにはよく歌手が滞在していて、楽屋で「今朝会いましたね」なんていわれたことがありましたっけ(笑)。日本人は目立つのかも。

8時半からのオペラ、終わったのは12時を回っていました。

今回のイドメネオは、演出、歌手ともちょっとがっかりだったけれど、マリア・バーヨの美しい声が聞けたからいいとしようかしら。

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by gyuopera | 2006-03-16 05:40 | オペラ、コンサート musica | Comments(6)
昨夜7時から、Balmes通りにあるCasa Lutierで、國松竜次さんのギターリサイタルがありました。
私はギリギリ7時に飛び込んだので、もう一杯。でも上も少し席があって、座ることが出来ました。
ほっそりした繊細な指から生まれる音は今まで私の持っていたギターと言う楽器のイメージをすっかりくつがえしてしまいました。
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曲目はピアソラ、リョベート、トゥリーナ、テデスコ、武満徹、ブローウェル、そして彼自身の作曲した曲まで2曲!!
すべて楽譜などまったく彼には必要が無いようで、ささやくような音から激しい音まで変化自在、本当に美しいギターの音に触れられた思いでした。

ギター演奏は、録音で聞くよりも、こういった小さな空間で、生演奏を聞くのが最高だと思った夜でした。

その後は、興奮して、とうとう家まで歩いて帰ってしまいました。途中、次々といろいろなものが目に入って... かなり何度もシャッターを切りました。何を撮ったかって...? 私の感じた美しいもの。それはこの次に。

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by gyuopera | 2006-02-27 01:08 | オペラ、コンサート musica | Comments(0)

私と一緒にバルセロナを散歩しましょう Vamos a pasear conmigo en Barcelona!


by gyuopera