カテゴリ:音楽( 4 )

地下鉄で聞く音楽

今朝、地下鉄の駅に降りた途端、素晴らしいギター演奏 が聞こえてきました。何人かが立ち止まって演奏を聴いていました。
残念なことに、心残りではありましたが、時間がなかったので、通り過ぎてホームに降りました。ギターの音はそこ聞こえてきていました。

電車に乗ると、今度は素敵なヴァイオリンの音が。
普段は大体がアコーディオンの音楽家ばかりなのですが、今日はギターに、次にヴァイオリン、それもとても素敵な演奏です。多分、ルーマニアとかの東欧から来ている人だと思います。
こういうときはぜひいくらかでもあげたいですね。

人前でお財布を出すのは、防犯上あまり好ましくないので、私はいつも上着のポケットに小銭を入れています。演奏が気に入ったらあげるわけ。

今日はなぜか音楽づいていて、帰りの電車でも、Vivaldiの四季から「冬」をすごい勢いで演奏している人がいました。かなり上手だったので、もちろんあげましたよ。

それで、こんなYoutubeを思い出しました。


このヴァイオリニストは Renaud Capucon。フランスではとても有名なヴァイオリニストです。
その人が、このビデオを撮るのに協力したわけですが、ね、こんなこともあるかも?

彼が弾くベートーベンの ロマンス


あなたもヨーロッパにいらっしゃったら、小銭をポケットに忍ばせて置くのを忘れないでね。

(おまけ)
弟さんのゴーティエとの共演
 


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by gyuopera | 2014-02-25 18:43 | 音楽 | Comments(2)
Maurice Ravel作曲の 「ハバネラ形式の小品」は、楽器をやっている人だったら聞いたことがあるでしょう。

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私もこれをピアノ伴奏でフルートでコンサートで演奏しました。リハーサルの時はなかなかピアノとうまく合わなくて、コンサートの日が一番ぴったり合ってうまく行ったのを思い出します。

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この曲は、フルートで演奏されることが多いのですが、オーボエやクラリネット、バスーンやサクソフォン、チェロなどでも演奏されることがあるようです。

ところが解説を見ると、原題は Vocalise-etude en forme de Habanera と言って、本来、ヴォカリーズ(母音唱法)の練習曲として作曲したのですね。ということは人が歌うためだったんだ…! 

その、人が歌っている録音を偶然見つけました。それがこれ。


歌っているのはかのカウンターテナー、フィリップ・ジャルスキー。
歌詞は無いので、e と i の中間の音で歌っています。

びっくりしました。本当に! 

まあ、私が演奏できるくらいですから、器楽の曲としてはそんなに難易度は高くないかもしれませんが、これを歌うとなったら大変だと思います。

特にこんな所なんか
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録音状態はあまり良くなくて、時に音が飛んでしまっているところがありますが、雰囲気は感じていただけるでしょうか。

ラベルは細かく指示を書いていて、ジャルスキーはそれを全部わかるくらいきちんと指示に従って歌っています。それも軽々と!
彼はバロック音楽専門ですが、フランス歌曲を歌うきはトリル部分は当然、ビブラートも変えて時代に合わせた歌唱法で演奏。 
特に出だしの部分、もう官能的ですらあります。ぞくぞくっとしてしまうほど。
楽器ではとてもこんな風には表現できないでしょう。
こういうのを聞いていると、声に勝る楽器はないのではと思わされます。

彼の歌唱は、オペラ歌手によく見られるような、「聞かせてやろう」的なところはまるでなく、天に向かってどこまでも伸びてゆくような、そして歌った後は、背にある見えない翼で天に昇って行ってしまうような。
聴衆は陶酔し、しばし天国を垣間見た思いをし、その余韻で動けない。

この録音のとき、ジャルスキーはまだ29歳。本人は「大変な努力をしている」と機会があるごとに言明していますが、何と軽々と、本当に羽が生えているように歌っていることでしょう。類まれな才能に恵まれた音楽家だと思います。

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検索したら、ヴォカリーズ、いろいろな歌手が歌っているのが見つかりました。

チェチーリア・バルトリ。かなり速いテンポ。


モンセラット・カバリェ。繊細です。

声や演奏はお好みですが、私はやっぱりJarousskyの録音がいいな。

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by gyuopera | 2014-02-21 06:59 | 音楽 | Comments(0)
バロックオペラは、実はちょっと苦手でした。
何年か前、リセウ劇場で 「アリオダンテ」を見に行ったのですが、人形劇みたいな単調な演出も退屈なら、カサローヴァも期待外れで、半分で帰ってきてしまった覚えがあります。
その時は、あの有名な Scherza, infida も知らなかったのですから、勉強不足もあったのですが、それにしてもあの人形劇に仕立てた、まるでコンサート形式のような演出はひどかった… 

その後、リセウ劇場で観た「ポッペアの戴冠」もかなりひどい演出で、モンテヴェルディの音楽はとても素敵なものが多いのに、なんだか作曲家を侮辱しているような気がして、腹を立てたりして。
オペラの最後に歌われる、美しいデュエットは、悪者二人のデュエットなのにたとえようもなく美しい。
初めてこのオペラをアーノンクールの指揮のビデオで見たときは、賢者セネカは死んでしまうし、美しい王妃オッタービアは追放されてしまい、「愛の勝利」はわかるけれど、終わり方がなんとなくふに落ちないような気がしたものです。



さて、バロックオペラは苦手…と思っていましたが、今回買った「アルタセルセ」は、3枚もCDがある長いオペラですが、退屈させずどんどんひっぱってゆかれて、かなり面白かった。

作曲者はナポリ派のレオナルド・ヴィンチ(1690‐1730)が亡くなる年に作曲したもので、当時は女性がステージに上がることを禁じていたので、すべて男性歌手が歌ったのですが、それを再現させるように、今旬の若い5人のカウンターテナーとテノールが歌っているのです。

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一番低い声がテノールというのは変だと思うかもしれませんが、昔のヒーローは、カストラートの高い声で歌われたのですね。だから、女性役がカウンターテナーの高い声というのはわかっても、なぜ男性も高い声かという意味がわかると思います。別に女の声をまねているわけではないのですね。ここに、カウンターテナーの声を嫌う人の誤解があるのだと思います。

オペラはこんな感じ。(トレーラー)


全部を見たい方はこちら



幕が上がると(いや、初めから幕は上がっていた)、まるで楽屋を覗いているようです。歌手たちは思い思いに動き回り、水を飲んだり楽譜をもう一度見たり、メークは済んでいるのですが、まだTシャツ姿で衣裳さえ着けていません。やがてオケのチューナーが始まり、指揮者が登場。
オーケストラが序曲をやっている間、登場人物の若い6人の男性歌手がズラリと並び(あいさつするわけではなく)、オケの演奏を見たり、仲間同士で頑張れコールをしたり。口紅をべったり塗った顔で二カッと笑うのを見ると思わず吹きだしてしまう。
女性役を歌う2人がバスローブを着ていて、やがてステージの端の方で着替えをしているのまで見せてしまうのも愉快。演出が斬新で、古いオペラがとても新鮮に見えるんですね。

衣裳もメークもバロック風。メークは日本の歌舞伎とか役者絵を参考にしたんじゃないかしらん? バロック時代はみんなこんな風に白く塗って口紅付けてたんですけどね。
スカート役のセミーラとマンダーネの二人。様になってる!
セミーラはアルタセルセの、マンダーネはアルバーチェの恋人
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座っている王子役のアルタセルセ、日本のよろいのような衣裳。それにしてもこの兜か鬘か、すごい~。
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このオペラで一番の見どころ、アルバーチェのアリアを歌って気絶!
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王子アルタセルセとアルバーチェは親友。この場面はちょっと他と違って生々しくなく、なんだか愛を語っているように見える。動きが素敵。
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アルバーチェと恋人マンダーネの美しいデュエット。女役より男の方がお化粧でいろ色っぽいくらい。
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これも上のと同じ、アルバーチェの絶唱アリア。
角付きの桂が面白い。
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王になったアルタセルセにアルタバーノが剣を突き付け、あわや! 右の姫君マンダーネは気絶
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アルバーチェの機転で助かったアルタセルセ、アルバーチェの父アルバーノを処刑せず追放とし、アルバーチェと女王マンダーネ(アルタセルセの妹)、アルタセルセとセミーラが結ばれる。
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で、ハッピーエンドでみんなの合唱。カウンターテナーが多いので、女声コーラスみたい。華やかできれいなフィナーレ。
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始めこのビデオを初めて見たときは、メークだけ見て、これはちょっと…と思ったのですが、音楽はヘンデルやヴィヴァルディを彷彿とさせる部分もたくさん出てくるし、いずれのアリアもなかなか聴かせるし、華やかな衣装は見てい楽しいし、ステージの変換も良く考えられていてとても面白いのです。
こういうのを見ると、当時のオペラは、感動して泣けたりするものではなくて、華やかなショー的なもの、オペラハウスは当時の人たちの(貴族たちの)娯楽かつ社交場だったんだろうな、と思わせます。そしてそういう雰囲気のオペラが、今、また受けているんじゃないだろうか。

フランスの今年のオペラで堂々2位になったのも頷けます。
カウンターテナーの声は好き好きがあると思いますが、カウンターテナーと言っても一人ひとりがみんな違う味を持っていて、聴けば聴くほど面白く、私はかなり楽しみました。

このオペラ、後にコンサート形式で上演されていて、みんな男性で、服も当然コンサート用の服なので、テノール以外、どれが男性でどれが女性の役か、わかりにくいかもしれませんが、見ていると、女性役のCenčić が「キャー」と言ったり、気絶する真似をするたび、客席から笑い声が起こって、これはこれで結構楽しそうだな~、と思ったものでした。指揮者のファゾーリの指揮も、ラジオ体操しているみたいで(ダイナミックと言おうか)楽しいし、彼の指揮するオーケストラもきびきびしていてなかなか聴きものです。





CDを聴いていると、夫が、

「これ聞いていて癒しになるの? 声が汚いじゃない」

夫はもちろん、カウンターテナーなんて知りません。

それで、大好きな Nisi Dominusに替えました。

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CDが終わると、

「おい、ソプラノ終わったぞ」

だって。

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ジモモ バルセロナ

by gyuopera | 2013-12-13 06:34 | 音楽 | Comments(0)

映画 "Die Stille von Bach"

私のフルートの先生モンセが、絶対お勧めの映画"El silencio antes de Bach"(バッハの前の静寂)、見てきました。

監督のPere Portabellaはカタルニァの人。ドイツ語のタイトルが原題のようですが、中にはかなりスペイン語が入ってくるのは、たくさんの場面がバルセロナで撮影されているからです。
それを知らなかったので、何か見たことあるなぁ、あの地下鉄、バルセロナのにそっくりだなぁ・・・なんて思ってからあとでインターネットで検索してみたら、わかったのです。
それに、私の知っている古本屋さんが出てきたのにもびっくり・・・

この映画、ストーリーはありません。


初めは広い部屋が出てきて、突然自動オルガンが演奏し始める・・・

(あちこちのページから写真をお借りしています)

http://vids.myspace.com/index.cfm?fuseaction=vids.individual&VideoID=23049879

盲目の男性が盲導犬に連れられてピアノのところまで来ると、調教を始める・・・


トラックの運ちゃんが(突然スペイン語になる)気分転換にハーモニカやファゴットでバッハを演奏する・・・


バッハがライプツィヒの教会でオルガンやチェンバロを演奏をしている・・・


先が5つに分かれたペン先で、5線を書いている・・・
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ある紳士が顔を洗い、なにやら仰々しい服を着て家を出、トラムに乗ってあるところに・・・そこで白いかつらをかぶり、バッハの格好になる。彼はライプツィヒのセント・トーマス寺院のガイドで、みんなにバッハの説明をする人だった・・・・


ドレスデンの観光船のようす・・・

地下鉄の中で、何十人の若いチェリストたちが、バッハの無伴奏チェロソナタを弾いている・・・
(これはバルセロナの地下鉄!! チェリストの中には一人知っている子もいました)

http://www.youtube.com/watch?v=pOlmW3Ltvj0&feature=related

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バッハが息子にチェンバロを教えている・・・
ここは初めとても素敵だった。ハマースホイの絵の中のようだった
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食料のマーケットで執事が肉を買い、もって帰って開けたら、その紙は楽譜で、ご主人のメンデルスゾーンのところに持ってゆくと、それがバッハのマタイ受難曲の楽譜だったと言うエピソード・・・
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http://video.aol.com/video-detail/el-silencio-antes-de-bach-die-stille-vor-bach-portabella/1168722494

そのあとのコーラスの美しかったこと!


古本屋で音楽談義・・・ウィンドーの近くにランプと、そして猫が! あれはBanys Nous通りにある古本屋だ!


ピアノ屋さんにずらりと並んだピアノ、トラックの運ちゃんが弾き始めると、いつの間にかみんなが弾いているのだ・・・


ピアノに合わせて踊るように歩く馬・・・・


シャワーを浴び、バルセロナからライプツィヒに行ったチェリストは、セント・トーマス寺院でバッハの墓の前を通る・・・ そこの教授がパイプオルガンを弾く・・・

そして、演奏
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最後はまた自動ピアノの演奏・・・
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こんな風に、32のシーンが、時代交錯しながらランダムにでてくるのです。

バッハがライプツィヒでパイプオルガンを演奏している場面(圧巻)や、息子にチェンバロを弾きながら教えているところはとても良かったです。


監督にインタビュー、合間にさまざまなシーンが出てきます。古本屋と猫も・・・
http://www.youtube.com/watch?v=0BVa0m-EuNo&NR=1

映画とは関係ないけれど、グレン・グールドのバッハ演奏でとても楽しいものがあったので
ガウンのままのグールドが大きな声で歌いながら演奏しています。
http://www.youtube.com/watch?v=qB76jxBq_gQ&NR=1

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by gyuopera | 2008-02-23 16:50 | 音楽 | Comments(11)

私と一緒にバルセロナを散歩しましょう Vamos a pasear conmigo en Barcelona!


by gyuopera