2017年 11月 20日 ( 1 )

ホテルに戻ると、すぐベッドに入って、眠ってしまいました。
目覚ましをかけておかなかったら寝過ごしてしまったかも。
コンサートの1時間前に目覚ましの音で飛び起きたら、隣の部屋からチェロを弾く音が聞こえてきたのです。今日のコンサートのアンサンブル・アルタセルセのチェリストがお隣だったのですね。やがて廊下で何人かが話している声が聞こえ、出て行きました。
ちょっとドアを開けて見て見たかったのですが、パジャマを着ていましたからね。

さて、身づくろいをしてコンサートホールのパラウ・デ・ラ・ムシカへ。道を渡ったところなんです。

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ブリュッセルの時と同じヘンデルコンサートですが、今回は前から2列目の真ん中です。バロックコンサートは、やっぱり近くで聞きたい。演奏する姿を見るのがとても楽しいですから。
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アンサンブル・アルタセルセとジャルスキーがステージに出て来ると、割れるような拍手! 聴衆がもう沸いています。

まずはアルタセルセの演奏、Rodamistoの序曲です。躍動感にあふれてメリハリのきいた演奏で、アンサンブルのメンバーも、とても楽しそうに体を動かして演奏しています。特にチェロを見ていると楽しい。私もかつてはバロックアンサンブルで演奏していたので、こういう曲を聴くと、こちらの体もリズムに乗って動いてしまう。大好きな雰囲気です。

次にジャルスキーが前に出て来ると、オペラFlavio から、レチタティーヴォ"Son pur felice"、アリア "Bel contento"を歌います。レチタティーヴォはドラマチックですが、アリアは軽快なリズミックな、ウキウキするような曲です。
続いてまたアルタセルセの演奏で、コンチェルトグロッソ op.6 n.1のアレグロとアダージョ。バロック音楽って、やっぱり生で聞くのが最高です。
次にまたジャルスキーのドラマチックなアリア Siroeから、レチタティーヴォ”Son stanco"と、アリア"Deggio morire oh stelle!"。イントロの演奏から素敵。アリア自体はゆったりしたリズムですが、苦悩を切々とうたい上げます。ピアニシモが本当に美しくて涙が出そう。

続いてアルタセルセの演奏で Solomonから、シンフォニア”Arrival of the Queen of Sheba"と、コンチェルトグロッソ op.6,n.8 のGrave.
続いてジャルスキーの Imeneoのアリア、”Se potessero i sospir miei" 、CDの一番初めに入っている曲です。昔はヘンデルアリアというと、ピロテクニック的なアリアを良く歌っていたけれど、こうしてゆったりとしたテンポで聞かせるアリアがみんな素晴らしい。
それからまたアルタセルセの演奏で、コンチェルトグロッソ op.6 n.4のラルゴとアレグロ。
前半の最後は、Radamistoからレチタティーヴォ"Vieni d'empieta" とアリア"Vile, se mi dai morte" 、大変ドラマチックなレチタティーヴォと、曲もアップテンポの激しい感情を表すピロテクニックな技巧を発揮する曲で、アンサンブルのパートも素敵で、最後にグーッとクレッシェンドするのが印象的。
これで前半がおしまい。45分というけれど、たっぷり聞かせてもらった感あり。

休憩の時、カナダからの友人タニアに再開。スペインで学会があるので、それを利用して来ていて、このヘンデルコンサートを聞くのはもう7回目だそう!とても熱心なファンなのです。

後半はまたアルタセルセの演奏で、コンチェルトグロッソ op.6, n.2のラルゴ。そしてジャルスキーの Giustinoのレチタティーヴォ"Chi mi chiama alla gloria" とアリア”Se parla nel mio cor". レチタティーヴォがあると、アリアに移行する前に想像が広がって気分が高揚します。
またアルタセルセの演奏で、コンチェルトグロッソ op.6 n.6のアレグロ マ・ノン・トロッポと op.3 n.2のラルゴ。
続いてジャルスキーの Tolomeoから レチタティーヴォ"Che piu si tarda omai"とアリア "Stille amare" 。レチタティーヴォはゆったり始まり、ドラマチックになり、更にまた非常にスローに消えるようにおわり、アリアは毒の入ったカップを持って、それを飲んで死ぬ悲しい内容で、ゆったりとして大変美しい。
続いてアルタセルセの コンチェルトグロッソop6. n.4, ラルゲットとアレグロ。
このラルゲットが前のアリアに似ているところがあって、メロディーのようにつながっているんですね。
次にまたジャルスキーのアリアで、おなじみのラダミスとからアリア"Ombra cara".死んだ妻に切々と語りかける、泣かせるアリア。
アルタセルセの演奏は、たった今歌われたアリアを引き継ぐようにコンチェルトグロッソ op.3, n.3のアダージョ。
最後のジャルスキーのアリアは、Flavio から レチタティーヴォ "Privarmi ancora"と続く激しいアリア”Rompo i lacci", この時ばかりはピロテクニックを最大限に駆使、雰囲気を一気に盛り上げて終わります。聴衆は沸き立ち、ブラボーの嵐。

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聴衆の拍手にこたえて、3曲ものアンコール!
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アンコールでPenna triana を歌ったときは、オーボエとファゴットが前に出てきて一緒に演奏。オリジナル楽器のオーボエの音は物悲しくてとても素敵です。
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アンコールの二曲目は オペラ セルセから、"Si, la voglio e l'otterro". これもコロラトゥーラ続出の、アップダウンの激しい曲ですが、内容も曲もユーモラスなところがあって、ジャルスキーがちょっとふざけて途中に短調を入れると、アンサンブルもそれにこたえて奇妙な短調の演奏をし、ジャルスキーが耳を塞ぐ、という楽しいシーン。アンコール3曲目は、私の大好きな「オンブラ・マイ・フー」。
これを聴くと、本当に心がしっとりと潤うのです。
ブリュッセルの時よりアリアを増やし、みんなもよく乗っていて、演奏も一層素敵だったように思いました。たっぷりと聞かせてもらった感がありました。
コンサートが終わると、みんな口々に、"Que maravilla!!" と言って、感動を表していました。

コンサートの後は、やはりサイン会があり、ジャルスキーはクロークの中に立ってサインに応じていました。2時間のコンサートで疲れていると思うのに、高い椅子でもなかったのでしょうか。彼は疲れも見せず、一人一人と話して、名前を聞いてサインをしてくれるのです。

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少しおひげを伸ばしてます
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友達はプレゼントをあげていました。
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私はまたイベリコハムを持って行ったんですが、

「この前もらったの、まだ食べてないんだ」

2日に1度のコンサートでは、食べる暇もないのでしょうね。ハードなスケジュールで、体を壊さないといいですが。
コンサートは毎回少しずつ進歩するように努力しているとのこと。曲のオーナメントを替えたり、アリアを増やしたり。ブリュッセルより良かったのがうなずけました。

それにしても、コンサートホール側では、彼に何か飲み物でも提供すべきではありませんか? 気が利かないですね。

友人は翌朝8時の電車で発つそうで、お昼にはセビージャについていなければいけないそうで、タクシーに乗って帰りました。私はゆっくりホテルまで歩いて。素敵なコンサートだったので、なかなか眠れませんでした。


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by gyuopera | 2017-11-20 08:06 | オペラ、コンサート musica | Comments(2)

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