2007年 08月 18日 ( 2 )


毎年7,8月に、バルセロナでは「夜のミュージアム探索」というのがあります。今年はもたもたしていたら、すでに7月と8月もほとんど一杯。かろうじて、ガイド付きペドラルベス修道院見学と、「古代ローマ時代のバルセロナ散歩」の予約を取ることができました。

それで今回はペドラルベス修道院。 ここは何度となく来ているのですが、ガイドさんが説明してくれるとなおいっそう面白いのではと期待していました。

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夜9時始まりで、ようやく薄暗くなりかけました。




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この修道院は14世紀のもの。正確には、1326年に初めの石が置かれました。
ハイメ二世の未亡人、エリセンダ・デ・モンカダが、尼僧として住むために建てさせたもので、当時35歳だったそうです。そして72歳の生涯を終えるまでここに住んでいました。

当初はちょうど、カテドラル、サンタ・マリア・デル・マール教会、ピノ教会と大きな教会を3つも建設中で、そちらの3つの石はモンジュイックの山から切り出されたので、かなり時間がかかったのですが、この修道院を建てた石は、すぐ後ろのサリア地区で採掘した石を使ったのです。ですから、工事も早く、1327年にはもう完成していました。

ペドラルベス、という名前は、ピエドラ(石)からきていて、「白い石」という意味だそうです。

7世紀も前のこのあたりは山野で、ほかに何もありませんでした。この修道院は、厚い壁に囲まれ、内部はちょっとした村のようで、ワイン畑もあれば、家畜も沢山いて、入り口近くには肉屋さんがあったそうです。



この修道院のファサードは、カタルニァ地方で残っているゴシック形式の建物では唯一のオリジナル。カテドラルも、サンタ・マリア・デル・マール教会も、後世に改装されています。

さて、これはミュージアム入り口の壁のタイル。
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これも当時のオリジナルですが、入り口は、横にある、今はふさがれている小さな窓のようなところだったのです。

ここの回廊とパティオは、このスタイルのものとしてはカタルニァで一番大きいもの。
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パティオの中央にある泉水は、音もなく水が湧き出ています。

静か・・・・・

この水は、コルセローラの山から湧き出た水がこのあたりの地下を通っていて、この建物の地下には井戸があり、建物の中に水を供給しています。当時としてはとても近代的な設備だったのです。

パティオの東側は、薬用の植物が植えられていて、ひっそりと花をつけています。
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つづく

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by gyuopera | 2007-08-18 05:01 | ミュージアム museos | Comments(2)

裁縫箱


先日、行きつけのアンティークのお店の叔父さんが、おいでおいで、と手招きをしました。
なんだろうと思って近づくと、奥からこんな布張りの箱を持ってきました。

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私はきっとネックレスの箱だと思い、アクセサリーは要らない・・・と口から出そうになりました。

叔父さんが箱の蓋を開けると、蓋の内側にはギャザーを寄せたシルクの布が張ってあり、鏡が付いています。そしていろいろな道具が並んでいます。

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初め、爪を磨くセットかな?と思ったのですが、よく見ると、それは裁縫箱のようです。

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急に親しみがわいて、手元に置きたくなりました。

日本の裁縫箱とはずいぶん違います。



これは紐通しの針と、針を入れておくケースでしょうか
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中がぴかぴかの指貫
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この3本が面白い。 鈎針と、目打ちと、メス。
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ぴかぴかの鋏はGermanyと入っています。それではこれはドイツ製なのでしょうか。もしかしたら、鋏だけドイツから輸入して、注文で作られたものなのかもしれません。

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娘の誕生日のプレゼントだったのでしょうか

それとも、嫁ぐ娘に母親が持たせたのでしょうか

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このセットを持っていたご婦人は、もうこの世にはいらっしゃらないのでしょう。でもきっと、最後までご自分の手元に置いておいたセットなのでしょうね。


*下に敷いてあるチュールは、第二コムニオンのとき使われた昔のヴェールです。

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by gyuopera | 2007-08-18 03:37 | アンティーク antiguedad | Comments(4)

私と一緒にバルセロナを散歩しましょう Vamos a pasear conmigo en Barcelona!


by gyuopera