2008年 08月 29日
友人の結婚式 |
Berlinに住むトルスタンとライナーはオペラ友達です。彼らとは、友人のオペラ歌手、アライサを通じて友達になり、ベルリンの自宅にも招待されたことがあります。
とてもクラッシックなアパートで、20世紀初頭の雰囲気そのままでした。
トルスタンは小柄で、あまり話さないけれど、とても熱心に手紙を書いてくれます。ライナーはのっぽさんで、饒舌で愉快な人。でもみんなで写真を撮るときなどはさっとカメラを取って交替してくれる(だいたいいつも私が撮る役でしたから)、そんな気遣いをしてくれる。 彼らの家に行ったとき、あとお皿洗いをしていたのはライナーのほうでした。
私がテーブルクロスにジャムをたらしてしまったら、
「あっ・・・」
と言いながら、そのクロスに落ちたジャムに口をつけて吸って取ってしまいました。
でも、次にはライナー自身もぼったりたらしてしまい、
「あーあ、やっぱり洗濯しなくちゃなぁ」
なんて言うので、洗濯アイロンはライナーの役目かな?なんて思ったものです。
今でもメールをやり取りしているのだけれど、この間小荷物を送ったら、郵便局から電話がかかってきて、トルスタンの電話番号を聞いてきました。 どうしたのかな?と不審に思っていたら、2日後にトルスタンからメールが来て、
「実はボク姓が変わったんですよ。それで電話番号のおかげで荷物を受け取ることができました」
という文面。 え?姓が変わるって?と読み進んでいったら、
「実はこのたび、ライナーと結婚して、ライナーの姓を名乗ることにしたので」
私はこのメールを見てかなりびっくりしました。二人がかなり長いこと一緒に住んでいるのは知っていたけれど、もうじき50歳に手が届こうという年齢。
ヨーロッパではかなり男同士のカップルが増えています。男性同士の結婚が一番はじめに合法化されたのはバルセロナだということですが、今やどこでも普通になっているようです。
いろんなカップルもあると思うのですが、友人の彼らは全く普通で、まじめですごくいい人たちなんです。もちろん、どちらかが女っぽい感じとかは全くしない。
写真をおねだりしたら、何枚も送ってくれました。 それを見て、なんだか感動して涙が出てしまったんです。
まずここで登録。市役所の戸籍課。
新郎新郎とお母様ともう一人は立会人
リングの交換
披露宴の会場のレストラン
披露宴で
幸せそうな二人。心の隅ではどこかまだ完全に理解できない部分が残っているけれど、彼らを見ていると、死ぬまで仲良く暮らしてゆくんだろうな、という感じがして、なんだかほほえましいのです。
↓クリックしていただけると励みになります。どうぞよろしくお願いいたします。
とてもクラッシックなアパートで、20世紀初頭の雰囲気そのままでした。
トルスタンは小柄で、あまり話さないけれど、とても熱心に手紙を書いてくれます。ライナーはのっぽさんで、饒舌で愉快な人。でもみんなで写真を撮るときなどはさっとカメラを取って交替してくれる(だいたいいつも私が撮る役でしたから)、そんな気遣いをしてくれる。 彼らの家に行ったとき、あとお皿洗いをしていたのはライナーのほうでした。
私がテーブルクロスにジャムをたらしてしまったら、
「あっ・・・」
と言いながら、そのクロスに落ちたジャムに口をつけて吸って取ってしまいました。
でも、次にはライナー自身もぼったりたらしてしまい、
「あーあ、やっぱり洗濯しなくちゃなぁ」
なんて言うので、洗濯アイロンはライナーの役目かな?なんて思ったものです。
今でもメールをやり取りしているのだけれど、この間小荷物を送ったら、郵便局から電話がかかってきて、トルスタンの電話番号を聞いてきました。 どうしたのかな?と不審に思っていたら、2日後にトルスタンからメールが来て、
「実はボク姓が変わったんですよ。それで電話番号のおかげで荷物を受け取ることができました」
という文面。 え?姓が変わるって?と読み進んでいったら、
「実はこのたび、ライナーと結婚して、ライナーの姓を名乗ることにしたので」
私はこのメールを見てかなりびっくりしました。二人がかなり長いこと一緒に住んでいるのは知っていたけれど、もうじき50歳に手が届こうという年齢。
ヨーロッパではかなり男同士のカップルが増えています。男性同士の結婚が一番はじめに合法化されたのはバルセロナだということですが、今やどこでも普通になっているようです。
いろんなカップルもあると思うのですが、友人の彼らは全く普通で、まじめですごくいい人たちなんです。もちろん、どちらかが女っぽい感じとかは全くしない。
写真をおねだりしたら、何枚も送ってくれました。 それを見て、なんだか感動して涙が出てしまったんです。
まずここで登録。市役所の戸籍課。
新郎新郎とお母様ともう一人は立会人
リングの交換
披露宴の会場のレストラン
披露宴で
幸せそうな二人。心の隅ではどこかまだ完全に理解できない部分が残っているけれど、彼らを見ていると、死ぬまで仲良く暮らしてゆくんだろうな、という感じがして、なんだかほほえましいのです。
↓クリックしていただけると励みになります。どうぞよろしくお願いいたします。
by gyuopera
| 2008-08-29 08:09
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Comments(8)
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tripper_01 at 2008-08-29 08:27
そうですね。
ことさらアイデンティティを主張されると、仕方なく考えを返さざるを得ない場合もありますが、
自然に振る舞われれば其れは其れでよろしいですね。
ことさらアイデンティティを主張されると、仕方なく考えを返さざるを得ない場合もありますが、
自然に振る舞われれば其れは其れでよろしいですね。
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ぐらっぱ亭( ̄ー ̄)
at 2008-08-29 13:43
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ひょっとして・・・アライサって・・・フランシスコ・アライサ?それにしても、凄い交友関係ですねー。身近にこういうカップルがいるとは!
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gyu
at 2008-08-29 15:04
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♪ tripperさん、おはようございます。 日本では、まだ同性同士の結婚があまり公にならないのではと思いますが、そういうところはヨーロッパはかなり進んでいる(?)というか、自由が尊重されているように思います。
ま、いろんな人がいて、私の夫は時に言い寄られることがあってキモチワルイとか言っておりますが、私のこの二人の友人に関しては、本当にいい感じの人たちです。
また、女性にとっては、最も安全な友達になれるとも言いますね。
ま、いろんな人がいて、私の夫は時に言い寄られることがあってキモチワルイとか言っておりますが、私のこの二人の友人に関しては、本当にいい感じの人たちです。
また、女性にとっては、最も安全な友達になれるとも言いますね。
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gyu
at 2008-08-29 15:10
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♪ ぐらっぱ亭さん、コメントありがとうございます。今回もOKでしたね。以前はなにがひっかかったんでしょうね?
アライサご存知でしたか。もう日本では忘れられた存在かと思っていました。彼が歌うたび、ヨーロッパのあちこちから友人たちが集まるので、だんだん交友関係が広がっていったのです。みんな本当にいい人たちです。プレミエの夜はオペラの後、みんなで彼の家に行ってお祝いしたり・・・今では懐かしい思い出になってしまいましたけれどね。
アライサご存知でしたか。もう日本では忘れられた存在かと思っていました。彼が歌うたび、ヨーロッパのあちこちから友人たちが集まるので、だんだん交友関係が広がっていったのです。みんな本当にいい人たちです。プレミエの夜はオペラの後、みんなで彼の家に行ってお祝いしたり・・・今では懐かしい思い出になってしまいましたけれどね。
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yuu. k
at 2008-08-30 00:58
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gyuさん こんにちは
記事を読ませていただきながら、先日脳炎の後遺症で下半身麻痺になった知人の結婚式のことを思い出しました。彼女の明るい笑顔に涙しながら幸せを祈りました。いろいろなかたちの結婚がありますね。
記事を読ませていただきながら、先日脳炎の後遺症で下半身麻痺になった知人の結婚式のことを思い出しました。彼女の明るい笑顔に涙しながら幸せを祈りました。いろいろなかたちの結婚がありますね。
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gyuopera at 2008-08-30 06:48
♪ yuuさん、こんばんは。ヨーロッパでは夫婦でも財産は別ということがありますし、離婚率が非常に高いから、結婚という形式にこだわらないですんでいるカップルがとても多いのです。そんな時代に、同性ながら結婚し皆にお披露目をするというのはかなり勇気がいることじゃないかと思ったのですが、でも幸せそうな二人と、周りの人たちの表情を見ていると、みんな喜んで祝福している。それを見て、ちょっと感動して涙が出てしまいました。
下半身麻痺の方のご結婚、どんなにか心がしっかりと結びついたカップルでしょうね。
下半身麻痺の方のご結婚、どんなにか心がしっかりと結びついたカップルでしょうね。
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raindropsonroses at 2008-08-31 10:10
gyuさんへ。
おはようございます。いつぞやは素敵なメッセージをありがとうございました。
チョッと忙しくしていましたがようやく一段落、惚けております(笑)
さて、お友達の結婚式……お2人は勿論、お母さまや出席の仲間の顔を見ているとこちらまで嬉しくなります。愛情って色々です、性別や年齢、国籍、関係ないんですね。折があったら僕からもおめでとうとお伝え下さい。
所で旦那さま、男性に言いよられる事があるんですか?(笑)でもねgyuさん、同性に人気があってはじめていい男ですからね。いい方に解釈すればいいと思いますよ。
ブノワ。
おはようございます。いつぞやは素敵なメッセージをありがとうございました。
チョッと忙しくしていましたがようやく一段落、惚けております(笑)
さて、お友達の結婚式……お2人は勿論、お母さまや出席の仲間の顔を見ているとこちらまで嬉しくなります。愛情って色々です、性別や年齢、国籍、関係ないんですね。折があったら僕からもおめでとうとお伝え下さい。
所で旦那さま、男性に言いよられる事があるんですか?(笑)でもねgyuさん、同性に人気があってはじめていい男ですからね。いい方に解釈すればいいと思いますよ。
ブノワ。
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gyuopera at 2008-08-31 12:12
♪ ブノワさん、おはようございます。お久しぶりです。コメントをどうもありがとうございます。お元気そうでなによりです。いつもお忙しそうですね。夏休みはとられましたか? ヨーロッパにいると、夏休みを取るのが当然なのですが、日本じゃなかなかとれない、というのは、こちらの人には理解しがたいことのようです。「バケーションはどちらにいくの?」「バルセロナにいるわ。夏のバルセロナも人がいなくていいわよ」と言っても、やっぱり気の毒そうな顔をされるのは、こちらの人はバケーションが神聖なものと考えているからなのでしょう。
友人の結婚式の写真を載せたのは、日本の常識というものと、こちらの常識がずれていることがあることを訴えたかったこともあったのです。日本ではまずお目にかからない光景かも・・・と。
夫が言い寄られた男性って、やっぱり気持ち悪かったんじゃないでしょうか(笑)。ところで、バルセロナにはゲイ専用のホテルもあるんですよ。
友人の結婚式の写真を載せたのは、日本の常識というものと、こちらの常識がずれていることがあることを訴えたかったこともあったのです。日本ではまずお目にかからない光景かも・・・と。
夫が言い寄られた男性って、やっぱり気持ち悪かったんじゃないでしょうか(笑)。ところで、バルセロナにはゲイ専用のホテルもあるんですよ。