リセウ劇場のエレクトラ

リヒャルト・シュトラウスの「エレクトラ」、今回どうしようかかなり迷ったのだけれど、見た人がみんなとても良かったと言うので、やっぱり行くことにしました。

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初めからすでに幕は開いていて、城壁のような建物の壁が見えます。本来なら、古代ギリシャのミケーネの王宮なのですが・・・・

以下の舞台写真は、例によってリセウ劇場のHPからの写真です。

幕が開くと、ロッカールーム。 え。

本来は侍女たちのおしゃべりなのですが、現代の服の女性たちが着替えをしていて、看護婦の服の人と、女性警官のような制服を着る人と。
この人たちがお城の警備員と言うわけかしら。それとも、精神病院なんだろうか。狂気に満ちたオペラらしく?

みんな、最近エレクトラが狂気じみているとうわさしていますが、一人がエレクトラの味方をすると、みんなして彼女をロッカーに閉じ込めてしまうのです。
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次の場面は建物の中庭のようなところ。奥が王宮のはずなのだけれど、ずいぶんぼろい王宮です。エレクトラのいるところは工事現場と言ったふう。

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エレクトラは一人で、殺された父親の敵を討つことを誓っています。

彼女の父アガメムノンは、トロイア戦争から帰ってきた夜、母のクリテムネストラと、その愛人エギストによって斧で暗殺されてしまったのです。エレクトラは、その斧をいとおしそうに胸に抱くのです。

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妹のクリソテミスは、復習なんてやめようと、姉に懇願するのですが、エレクトラは耳を貸しません。

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たった一つの希望の星は、弟のオレストが帰ってきて2人を殺し恨みを晴らしてくれることでしたが、オレストは行方も知れません。

母親のクリテムネストラが、従者(警備員と看護婦)を引き連れてぼろ王宮から出てきます。

彼女はエレクトラに、毎晩悪夢で眠れないと訴えます。
エレクトラは、それには人間の女の犠牲が必要であり、それはあなた自身!と叫びます。

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その後、弟のオレストが死んだと言う知らせが届き、母は安心して王宮に引っ込み、エレクトラは絶望し、それでは私が父のあだ討ちをしなければいけない、と言いますが、妹は恐れをなして逃げてしまいます。

そこにやってきた一人の男、実はそれがオレストでした。偽の知らせをよこして、母とその愛人を安心させるためです。エレクトラは狂喜し、とても美しい歌を歌います。

オレストは王宮の中に入ってゆき、やがて母の断末魔の声が響いてきます。
その後、母の愛人のエギストもオレストに殺されます。

エレクトラは喜び、斧や隠し持っていたさまざまなものに火をつけて燃やします。
そして念入りにお化粧をし、王女然として王宮に入ってゆくのですが・・・・

妹のオレスト・・・オレスト・・・と呼ぶ声とともに、王宮の壁がすっと上に上がって、内部が見えます。そこには王宮にいた警備員、看護婦、母、その愛人がすべて血に染まって横たわり、王座に座ったオレストの腕に、息絶えたエレクトラがいたのでした・・・・


と言うすごいオペラです。

ミュンヘンで見たときは、狂気しか感じられなかったのですが、今回はエレクトラ役のポラスキーの声も優しくて、美しいメロディーもたくさん感じられました。

指揮はSebastian Weigle, 演出Guy Joosten

配役が

Elektra Deborah Polaski

母lytammestra Eva Marton

妹Chrysothemis Ann-Maria Backlund

弟Orest Albert Dohmen

シュトラウスのこのオペラはかなり不協和音が出てきます。オーケストラが厚く、迫力があります。とにかくすごいオペラ。でもさすがシュトラウスのオペラ。刺激的です。

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家に帰って着替えながら、まだ興奮冷めやらず、でした。

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Commented by un-chat at 2008-02-26 10:19
gyuさん、おはようございます。
シュトラウスのオペラ、一度生で観賞したいものです!
以前、NHKで放映されていたものを観た事があるのですが、やはり刺激的で斬新でドキドキしましたよ!
gyuさんの興奮した感激が伝わって来るようですね。
不協和音が確かに多かった気がしますがその舞台の名を忘れてしまったの。。。
ちょっと調べて想い出してみますね。
Commented by tripper_01 at 2008-02-26 10:35
観劇、最後に行ったのはいつの事だったか。
元々素養が皆無なので誰かに引きずられて渋々、ってのが毎度の事。
楽しめる世界が沢山あるって羨ましいな!
Commented by gyu at 2008-02-26 15:59 x
♪ ねねさん、おはようございます。いつもコメントありがとうございます。
シュトラウス、私はバラの騎士が大好きなのだけれど、残念ながら生では一度も見たことがないんです。DVDだけは何種類も持ってますけど・・・ エレクトラは壮絶な内容なので、かなり演出によって左右されるのですが、ミュンヘンで見たときはものすごくシンプルな舞台で、やたら狂気ばかりを感じてあまり好きじゃなかったんだけれど、今回の歌手はみんなとても良かったので、ぜんぜん別の印象でした。シュトラウスものめりこんでしまいそうですね。ねねさんの見られた舞台って、サロメかな?アラベラはもっとロマンティックですね。
Commented by peconatsu at 2008-02-26 22:19 x
gyuさんこんにちは☆
私も小さい頃から舞台を観るのは好きでした。最近は舞台観賞をするのもめっきり少なくなってしまいましたが。。。
オペラに興味を持ちながらも、まだ一度も観たことがなく、教養のない質問でお恥ずかしいのですが、どうしても気になってしまって。。。エレクトラはどうして息絶えてしまっていたのですか?
最後の写真のアクセサリー、素敵です☆あのアクセたちが、オペラを観た後の冷めやらない気分を語ってくれてますね。
Commented by gyuopera at 2008-02-27 02:28
♪ tripperさん、おはようございます。まぁ、人それぞれ好みがありますからね。同じ音楽でも、私はカラオケなんて聞いただけで背筋がぞくっとしてしまいます(笑)。
町をいろいろ散策するのだって、立派な趣味だと思いますよ。でも好きなことがたくさんあると、それだけ幸せ!な気分になる機会が多いと言うことになるかもですね。いつも不幸な顔している人が多いですもの! お金のあるなしに関係なく!
Commented by gyuopera at 2008-02-27 02:29
peconatsuさん、こんばんは。コメントをありがとうございます。
エレクトラのストーリーを読むと、オレストが帰ってきて、父のあだを果たしている間、エレクトラは狂喜して踊っていたと言います。そして、最後はそのまま死んでしまったと・・・。
このリセウの演出では、オレストが狂気に走り、すべての人を殺してしまい、その中に最後に入ってきたエレクトラさえも殺してしまったと言うことになるでしょうか。これは演出によっていろいろ違います。

普段アクセサリーはほとんどつけないのですが、オペラのときだけはネックレスやちょっと派手なイアリングを着けます。普段は使えないベルベットにビーズの房の付いたコート風ストールも、オペラの夜のため。オペラの余韻を楽しみながら着替える、こんなひと時もとても好きです。
Commented by bcnkahosumi at 2008-02-27 05:55
すてきですね~! 私も最近はじめてプチ・リセウの出し物を楽しむ機会がありました。 劇場に入ることができただけで感激でした♪♪
リセウでのオペラ鑑賞。 憧れですが、知識もないので最後まで楽しめるのか自信がありません・・・(苦笑) 次回はカタルーニャ音楽堂でオーケストラでも聞けたらなァ・・・と思っています♪

最後の写真、とてもすてきです! gyuさんの興奮やオペラの余韻があふれています!!!

ちなみに・・・・gyuさん、オペラの後はタクシーで帰宅されるんですか???
Commented by gyu at 2008-02-27 08:16 x
♪ かほすみさん、こんばんは。実は今夜、パラウ(カタルニァ音楽堂)でコンサートに行ってきたんですよ。このごろ音楽づいています(笑)。
プチ・リセウは以前、テアトロ・ロメアでやっていたのですが、今はリセウ劇場でやるようになったのですね。綺麗な劇場ですよね。設備もとてもいいし・・・。 オペラも全部良いわけではありません。私は一度だけ、途中で出てきてしまったことがあります。
以前はいつもタクシーで帰っていたけれど、一度1時間もタクシーを待っていたことがあり、それに懲りて、いまはメトロで帰ります。そのほうが早い! ですから、切符を買うときは、メトロが遅くまである日にしています。今日も12時近かったけれど、メトロもぜんぜん危ないことはありませんでした。
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by gyuopera | 2008-02-26 08:17 | オペラ、コンサート musica | Comments(8)

私と一緒にバルセロナを散歩しましょう Vamos a pasear conmigo en Barcelona!


by gyuopera