2007年 12月 21日
古い楽譜 |
バルセロナ蚤の市、エンカンテスに出ているものは、日によってがらりと変わるのがおもしろいところ。
エンカンテスの敷地の半分の屋根のついている側のお店は、自分の持っている商品を持ってきて並べているのですが、後半分の、地面にドサドサと商品を並べている人たちは、特定のお店を持っているわけではなく、ここで商売をする権利を持っているのです。
彼らの持っている商品はどこからくるかというと、住民のいなくなった住居や廃業となった工場やお店などにあったものをそっくり引き取る業者がいて、それを朝早くオークションに掛け、おのおのが競り落としたものを並べて売っているのです。
こういうわけですから、本当にガラクタのようなものばかりに見えるのですが、時々は面白いものも出てきます。要は、何度も通って、好みのものを見つけ出すこと。
家のスペースとお金があれば、買いたいものは山ほどあるのですが、我が家だってスペースに限りがあります。もう一部屋、と思うけれど、そればかりはどうしようもありませんから、大きなものはあきらめるしかない。ただし、家具類は、家具の虫がついている場合が多いので、自分で処理できる方でないと、お勧めできません。
先日は、古い楽譜が山のように出ていました。
私はピアノを弾かないから、楽譜を買っても役に立たない、と思って何とはなしに眺めていましたら、ちょっと素敵な絵が目に入りました。
それがこれです。
私は目が悪いものですから、Ludovicと書いてあったので、すぐ、あのバイエルンの王、ルードヴィヒ二世を思い出したのです。 馬に載っている絵も、てっきりその王様かと思って、すぐ買ってしまいました。
「王様をテーマにした曲があったのかしら」
なーんて思って、家に帰って、旋律を歌ってみたら、なんだかツマンナイ曲。
「なーに、これ」
タイトルをよく見たら、Garop du Diable、悪魔のギャロップ、となっているではありませんか。
そして、面白いと思った絵は、虫眼鏡で見たら、悪魔が馬に乗っているんです。
あらら・・・ ルードヴィヒ王とはぜんぜん関係が無かったのでした。Ludovicというのは、作曲家の名前なんですね。少し考えたら(考えなくても)わかることなのにね(笑)。
それにしても、なんかすごい面白い絵です。額に入れて飾ってもいいかも・・・?
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by gyuopera
| 2007-12-21 01:30
| アンティーク antiguedad
|
Comments(6)
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aoi
at 2007-12-21 23:39
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こんばんは!
オカダヤあります!手芸ブームなので、つぶれる心配はありません(笑)
ユザワヤなど大型手芸店が繁盛し、小さな町の手芸屋さんは火を消しています。
やりかけの作品を持っていくと直してくれた…なんていう時代が懐かしくなってしまいました。
この悪魔、なかなか味のある顔ですね。面白いです。
gyuさんがどんな風に額装され、飾られるのかを想像するだけでも楽しいです。
オカダヤあります!手芸ブームなので、つぶれる心配はありません(笑)
ユザワヤなど大型手芸店が繁盛し、小さな町の手芸屋さんは火を消しています。
やりかけの作品を持っていくと直してくれた…なんていう時代が懐かしくなってしまいました。
この悪魔、なかなか味のある顔ですね。面白いです。
gyuさんがどんな風に額装され、飾られるのかを想像するだけでも楽しいです。
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peque-es at 2007-12-22 02:24
あれ? ベートーベンもそんな名前じゃなかったっけ?(笑)…でもこれは、苗字がルードヴィヒなんでしょうかね?
古い楽譜って、何となく趣きがありますよね。ウィーンのオペラ座の近くの楽譜屋さん、奥に中古の楽譜を置いてる部屋があって、大半は中古と言っても比較的最近の楽譜なんだけど、中にはかなり古そうなのも…
でも旅行中の短い時間で、ドイツ語もチンプンカンプン、更には音楽や音楽家についての知識も中途半端では、掘り出し物なんて見つけられません。適当に1冊、記念に買おうかなとも思ったんだけど、結局何も買わないで出てきました。
少し前の記事の写真を引用させて頂きました。記事の内容は余り関係ないのですが、TBさせて頂きました。
古い楽譜って、何となく趣きがありますよね。ウィーンのオペラ座の近くの楽譜屋さん、奥に中古の楽譜を置いてる部屋があって、大半は中古と言っても比較的最近の楽譜なんだけど、中にはかなり古そうなのも…
でも旅行中の短い時間で、ドイツ語もチンプンカンプン、更には音楽や音楽家についての知識も中途半端では、掘り出し物なんて見つけられません。適当に1冊、記念に買おうかなとも思ったんだけど、結局何も買わないで出てきました。
少し前の記事の写真を引用させて頂きました。記事の内容は余り関係ないのですが、TBさせて頂きました。
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gyuopera at 2007-12-22 05:18
♪ aoiさん、こんばんは !コメントをありがとうございます。
オカダヤ健在なのですね。良かった。でも小さな手芸屋さんが姿を消していくのはちょっとさびしいですね。編み物を教えてくれたりしてましたね。ここはまだまだそういう手芸屋さんがあちこちにあるということは、結構編み物などをする人が多いのかもしれません。
悪魔の絵を飾っておく部屋なんて、おかしいかな・・・
オカダヤ健在なのですね。良かった。でも小さな手芸屋さんが姿を消していくのはちょっとさびしいですね。編み物を教えてくれたりしてましたね。ここはまだまだそういう手芸屋さんがあちこちにあるということは、結構編み物などをする人が多いのかもしれません。
悪魔の絵を飾っておく部屋なんて、おかしいかな・・・
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gyuopera at 2007-12-22 05:23
♪ pequeさん、こんばんは! そうそう、ベートーベンもルードヴィヒでしたよね。これは姓のようですね。
ウィーンの老舗の楽譜屋さん、ドブリングとかいうじゃなかったでしたっけ?私も行きました!あそこにはとてつもなく古い楽譜まであるそうな。でも、自分で珍しい楽譜を買うって難しいですよね。何かちゃんと目的が無いと。チューリッヒの芸術専門の古本屋さんの地下には、楽譜が山のように積まれていて、そこではかなり沢山買いました。楽譜には、何版、とは書いてあるけれど、何年出版とは書いてないのよね。
TBありがとうございます。あとで伺わせていただきますね。
ウィーンの老舗の楽譜屋さん、ドブリングとかいうじゃなかったでしたっけ?私も行きました!あそこにはとてつもなく古い楽譜まであるそうな。でも、自分で珍しい楽譜を買うって難しいですよね。何かちゃんと目的が無いと。チューリッヒの芸術専門の古本屋さんの地下には、楽譜が山のように積まれていて、そこではかなり沢山買いました。楽譜には、何版、とは書いてあるけれど、何年出版とは書いてないのよね。
TBありがとうございます。あとで伺わせていただきますね。
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CEYLON
at 2007-12-23 21:29
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とても雰囲気のある楽譜ですね!
これはお部屋に飾っても素敵ですね☆
これはお部屋に飾っても素敵ですね☆
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gyuopera at 2007-12-23 22:29
♪ CEYLONさん、こんにちは! コメントありがとうございます。
よく見ると、馬に乗っているのは本当に悪魔なんですよね。私はルードヴィヒ王が、仮面でもかぶっているのかと思い込んでしまったようです。でもちょっと面白いでしょう?
額に入れて飾ったら面白いかなぁ・・・と思ったんですけどね。
よく見ると、馬に乗っているのは本当に悪魔なんですよね。私はルードヴィヒ王が、仮面でもかぶっているのかと思い込んでしまったようです。でもちょっと面白いでしょう?
額に入れて飾ったら面白いかなぁ・・・と思ったんですけどね。