「風の影」のシーンを追って 6 レイアル広場


アテネウの図書館で、バルセロの姪クララに、毎日本を読んであげる約束をしたダニエルは、それから毎日、レイアル広場にあるバルセロの家に行きます。

「レイアル広場に面した宮殿並みのピソ」「サンタ・アナ通りの質素なピソに住み慣れたぼくにしてみれば、エル・エスコリアル宮殿のミニチュアでも見ている感じ」

レイアル広場は、1859年、Francesc Daniel Molinaの設計で建設されました。
1900年代後半は、麻薬の取引の行われる非常に危険なところでした。私がバルセロナに来た23年位前も、まだまだ不穏な雰囲気があり、そこにはめったに足を運ぶことはありませんでした。でも最近は警備が厳しくなり広場にはいつもパトカーが停まっていて、危険な感じはなくなりました。

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広場はアーチの回廊で囲まれた、なかなか雰囲気のあるところです。
映画「香水~ある人殺しの物語」でも、このアーチがちらちらと見えていました。

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アーチって、どこから見てもなかなか素敵なものです。
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ランブラス通りから入る入り口は2つあり、こちらのほうが小さいので通る人が少ないのですが、ガラス張りの橋のある通りがあります。 pasaje Bacardiという名前がついています。
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今はかなり荒れていますが、かつてはかなり美しい通りだったことでしょう。この通りの存在すら、長いこと知りませんでした。ここは、レイアル広場と同じ建築家の手によるもので、1856年に作られています。
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ここから入ってくる人はほとんどいないので、ちょっと用心が必要。


レイアル広場から海側に抜ける通りは、初めて通ったときはぞっとして、駆け足で通り過ぎたものです。
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周りの、かつてお店があったところはすべてシャッターが下りていて一つも開いていません。人通りはぱたりと無くなり、背筋がぞくっとするようなところでした。
今は観光客が時々歩いていますが、にぎやかな広場に通じる道なのに、ここは空気が違うようです。

レイアル広場に抜ける細い道がいくつかありますが、いずれも人通りがほとんど無く、歩いてあまり気持ちの良いものではありません。
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広場からフェラン通りに抜ける道は、広くて、レストランやカフェがたくさんあり、とてもにぎやかです。
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本では、浮浪者だったフェルミンがいたところとなっています。
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でもここには昔からバールがあって、にぎやかだったんですね。
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アーチの上にもピソがあります。
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ところで、バルセロの家はこのあたりなのでしょうか
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残念ながら、この広場に面したピソの内部がどうなっているか、全くわかりません。
昔はお金持ちの住む地区だったのかもしれませんが、少なくとも近年はそうでもなかったのでしょう。
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Commented by alex at 2007-06-06 04:58 x
 おはようございます。
私はこの本を読んでいないし、バルセロナのみならずスぺインにも詳しくないのですが、gyuさんの「風の影」シリーズを拝見していると、この街がとても身近に感じられてきます。生々しい息づかいを、本の一節とお写真から感じます。読んでいなくてもとても楽しみです。
Commented by gyuopera at 2007-06-06 07:51
♪ alexさん、コメントありがとうございます。
このシリーズを始めたのも、バルセロナの系統立てた紹介ができるかな、と思ったからです。普通の紹介ですと、きれいなところばかりですが、汚く暗い部分もたくさんある、素顔のバルセロナを紹介してゆきたいと思います。ですから、本と関係なく、バルセロナのいろんな顔を見ていただくのでもいいかな、と思っています。
Commented by BAO at 2007-06-06 08:53 x
gyuさんおはようございます。
この本は、本当によさそうですね。風景を追いながら読んでみます。

石畳の狭い通り、ひんやりと涼しさが伝わってきます。
Commented by gyu at 2007-06-06 14:31 x
♪ baoさん、おはようございます。
本は個人の好みがあるので、ぜひどうぞ、とはお勧めいたしませんが、私はかなり夢中になって読んでしまいました。

私も本に出てきた場所を辿るたび、この本の5,60年前はこんなだったろう、あんなだったろう、と創造しながら歩いています。私の知っている23年前よりもずいぶん変わっていますからね!
Commented by hanarenge at 2007-06-06 19:49
gyuさん、今日ね、図書館で予約しました。今から、ワクワクして待ちます。この待つ間も楽しいですね。
ずっと書籍は、購入していたのですが、書斎(と言うふうになっている部屋)の書架がかなり大きいのですが、もういっぱいで、さりとて本を処分する気にはなれず・・・・この所、図書館利用が多い私です。
gyuさんの「風の影」シリーズ、今からもう一度じっくりと読み返し、本がきたら、また、読み返し、二重にも三重にも楽しめます。
Commented by gyu at 2007-06-06 23:58 x
♪ 蓮華草さん、図書館で借りるのも予約が必要なんですね~。
本はなかなか棄てられませんね。何年も読むことが無くても、やっぱり撮っておきたいですよね。図書館がお近くなら活用されるといいですね。
この「風の影」シリーズ、上にも描きましたが、本と関係なく、素顔のバルセロナ案内的なものにしたいと思います。一応、本に出てくる場所を追っているわけですが。 本ではただ通りの名前だけがいくつもでてきますが、そのとき、どんな通りか写真で見られたら面白いかな、と思います。
Commented by sidoredo at 2007-06-07 01:08
こんにちは!こっちにもコメントします。(別の記事にもコメントしたので)
わたしはバルセロナにすんでいます。わたしのアトリエ、この細い汚い道にあるんですよ!
もしよかったら、今度遊びにきませんか?
Commented by gyuopera at 2007-06-07 01:59
♪ sidoredoさん、本当に! このあたりにアトリエをかりてらっしゃるんですか?少し前までは、いや、今でもかなりのバルセロナっ子が、このあたりに行こう、と誘うと「ノー」って言うんですよね。でも最近は観光客もすごく増えて、どこでもどんどん入れるようになりましたよね。
アトリエ、すごく興味ありです!今週はコンサートとリハーサルで一杯だけど、近いうちにぜひ遊びに行かせてください!
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by gyuopera | 2007-06-05 06:19 | 風の影 Sombra de viento | Comments(8)

私と一緒にバルセロナを散歩しましょう Vamos a pasear conmigo en Barcelona!


by gyuopera