2006年 09月 25日
日本一時帰国7 七沢温泉へ3 |
七沢温泉の近くに、日本三大薬師のひとつである日向薬師(ひなたやくし)があります。
ここがそんなに有名だとは知らなかったのですが、宿から徒歩でおよそ40分とのことでしたので、行ってみることにしました。
ひたすら一本道をまっすぐ行けば左手にあると言うので、結構坂はきつかったけれど、山道を歩き続けました。沢がたくさんあって、大きな石がごろごろしていました。
かなり湿気が多いらしく、山側の石垣にはコケがびっしり。
ヤマアジサイが咲いていました。
これはアケビかな?
山はどんどん深くなるばかり。
本当にたっぷり45分かかりました。
この薬師は、元正天皇(716年)のころ、行基が開設したのだそうですから大変長い歴史を誇っています。境内にある大杉は、樹齢800年とのこと。
堂宇は茅葺屋根です。
ン?この虫、何かしら?
梵鐘も茅葺屋根です。
虚空蔵菩薩の祠
狛犬ではなくて、牛と虎
そして宝物殿
本尊の薬師三像は今どこかに出張中でお留守。でも阿弥陀如来や日光・月光菩薩、四天王、そして驚くことに十二支を頭に抱いた十二神将像がそろっていました。23体、いずれも平安~鎌倉時代の仏像です。
そこの管理の方が、とても丁寧にいろいろな説明をしてくれました。薬師如来の手をよく見ると、薬指がかすかに手前に傾いでいること、阿弥陀如来の手には、幸運をすくい上げられるように水かきがついていること、さらには十二神将はとても怖い顔をしているが、それは疫を追い払うためであり、その像のいくつかは、後ろに回ってみると、その後姿が美しいラインの女性であることも大きな発見でした。
ここには25の重要文化財があり、その一つの錫杖は弁慶が使ったものとか。獅子頭というのは獅子舞の頭の部分ですが、大変な重さだということです。頼朝が富士の狩のとき使われた大太鼓と言うのもありました。
私たちはここに来るまで、この薬師がそんなに由緒のあるものだとは知りませんでしたが、韓国やそのほかの外国人たちが団体で見に来るのだそうです。
説明してくれた方が、面白いお話をしてくれました。
空海は讃岐の出身で、中国に渡り、真言密教とともにたくさんの中国文化を日本に伝えました。その一つに、うどんがありました。彼は作るところをよく観察して覚えこみ、日本で作ってみたのだそうです。それで彼の出身地の讃岐を取って、讃岐うどんとして有名になったのですが、初めて作った時、彼は周りの人になんと言ったかわかりますか? 「食うかい?」ですって。
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ここがそんなに有名だとは知らなかったのですが、宿から徒歩でおよそ40分とのことでしたので、行ってみることにしました。
ひたすら一本道をまっすぐ行けば左手にあると言うので、結構坂はきつかったけれど、山道を歩き続けました。沢がたくさんあって、大きな石がごろごろしていました。
かなり湿気が多いらしく、山側の石垣にはコケがびっしり。
ヤマアジサイが咲いていました。
これはアケビかな?
山はどんどん深くなるばかり。
本当にたっぷり45分かかりました。
この薬師は、元正天皇(716年)のころ、行基が開設したのだそうですから大変長い歴史を誇っています。境内にある大杉は、樹齢800年とのこと。
堂宇は茅葺屋根です。
ン?この虫、何かしら?
梵鐘も茅葺屋根です。
虚空蔵菩薩の祠
狛犬ではなくて、牛と虎
そして宝物殿
本尊の薬師三像は今どこかに出張中でお留守。でも阿弥陀如来や日光・月光菩薩、四天王、そして驚くことに十二支を頭に抱いた十二神将像がそろっていました。23体、いずれも平安~鎌倉時代の仏像です。
そこの管理の方が、とても丁寧にいろいろな説明をしてくれました。薬師如来の手をよく見ると、薬指がかすかに手前に傾いでいること、阿弥陀如来の手には、幸運をすくい上げられるように水かきがついていること、さらには十二神将はとても怖い顔をしているが、それは疫を追い払うためであり、その像のいくつかは、後ろに回ってみると、その後姿が美しいラインの女性であることも大きな発見でした。
ここには25の重要文化財があり、その一つの錫杖は弁慶が使ったものとか。獅子頭というのは獅子舞の頭の部分ですが、大変な重さだということです。頼朝が富士の狩のとき使われた大太鼓と言うのもありました。
私たちはここに来るまで、この薬師がそんなに由緒のあるものだとは知りませんでしたが、韓国やそのほかの外国人たちが団体で見に来るのだそうです。
説明してくれた方が、面白いお話をしてくれました。
空海は讃岐の出身で、中国に渡り、真言密教とともにたくさんの中国文化を日本に伝えました。その一つに、うどんがありました。彼は作るところをよく観察して覚えこみ、日本で作ってみたのだそうです。それで彼の出身地の讃岐を取って、讃岐うどんとして有名になったのですが、初めて作った時、彼は周りの人になんと言ったかわかりますか? 「食うかい?」ですって。
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by gyuopera
| 2006-09-25 04:45
| 日本 Japon
|
Comments(2)
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by
miki3998 at 2006-09-25 20:41
ウマイ、座布団1枚!
こんな山の深い森の先に、こんなところがあるなんて・・・。じっくり見れば、狛牛、狛トラ???も愛嬌があるような、ないような(笑)・・・茅葺屋根も、日本の伝統文化の象徴ですね。地元の方々が、大切に保存されているのでしょうね。
こんな山の深い森の先に、こんなところがあるなんて・・・。じっくり見れば、狛牛、狛トラ???も愛嬌があるような、ないような(笑)・・・茅葺屋根も、日本の伝統文化の象徴ですね。地元の方々が、大切に保存されているのでしょうね。
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gyuopera at 2006-09-26 21:23
mikiさん、昔はこの日向薬師もとても格式の高い立派なお寺だったそうですが、明治に廃仏毀釈で、今の宝城坊と薬師堂蚤が残ったと言うことです。
虚空蔵菩薩は大木のうろの中に祭られていて面白いですが、以前は奥の院として日向山山頂下の祠の中に祀られていて、お参りしやすいようにここに移したそうです。
現在の堂宇は1660年に徳川氏の助力を得て再建、 屋根の茅は1998年早春の葺き替えで、 国指定重要文化財ですって。
虚空蔵菩薩は大木のうろの中に祭られていて面白いですが、以前は奥の院として日向山山頂下の祠の中に祀られていて、お参りしやすいようにここに移したそうです。
現在の堂宇は1660年に徳川氏の助力を得て再建、 屋根の茅は1998年早春の葺き替えで、 国指定重要文化財ですって。