2006年 06月 19日
聖体祭4 Palau Requesens |
サン・ジュスト広場から出ている細い通りの突き当たりにあるPalau Requesens(レケセンス邸)は、パラモス公爵夫人のIsabel de Requesensの住居だったところで、現在はReial academia de les bonnes lletres,直訳すれば王室文学アカデミーでしょうか)になっています。
この館は、昼間でも薄暗いようなこんな細い通りの突き当たりにあります。この周りのたてもの、一見してはわかりませんが、みんないわゆる館です。
入り口にはこうして鉄格子のはまった扉。
この館はLluis de Requesensの命で1200年から1299年にほとんど100年かけて建てられました。彼は王のフェリペ二世の友人で、一時はフランドルの統治も任されていた人物です。
当時の様式は今も窓やパティオから上がってゆく階段などに残っていますが、15世紀に修復され、また18世紀には内部の改装と、建物に付随するバルコニーが作られました。1970年からアカデミーが使用するようになりました。
ここは普段は鉄格子の扉が閉まっていて、関係者以外は立ち入り禁止。聖体祭の時のみ一般市民が自由に入ることができます。ここが入り口。
門を入った広場にそびえる塔は12世紀のロマネスクのもの、その基盤は古代ローマの市壁がそのまま使われています。正面の階段はゴシック様式。
階段を上がってゆくと、踊り場に下がっている、ドラゴンのランプ。
階段を上って入り口広場を見下ろすと、向こうの壁に、埋められたアーチが見えます。以前はここからもアクセスできたのでしょうね。
こんな木の扉をくぐって建物に入ると、入り口の広間の向こうにパティオが見えます。
花で飾られた噴水の上に、踊る玉子が見えますね。
噴水の周りは花で埋められています。
池の床面は緑と白のタイル
こういう色の取り合わせはスペイン的かも
パティオに立つ美しい婦人像
建物の中はかなり修復してありますが、
こんな窓を見るのは楽しい。
ここはダイニング?会議室?
奥の部屋には肖像画がかけてあります。
これはIsbel de Requesens(1495-1532、一説には1500-1577)、この館の持ち主だったパラモス公爵夫人。
1518年に、当時フィレンツェに住んでいたイサベルは、かのラファエルに肖像画を描いてもらったのです。これは模写で、オリジナルはパリのルーブル美術館にあります。
その部屋からテラスに出ることができました。
前に見えるのは、ライエタナ通りの向こうの建物です。いつもこの通りからこのローマの壁を見ていたのですが、初めて中に入ることができました。
こんな本もありました。
この美しい人がどんな生涯を送ったのか興味がありますね。
↓クリックしていただけると励みになります。
この館は、昼間でも薄暗いようなこんな細い通りの突き当たりにあります。この周りのたてもの、一見してはわかりませんが、みんないわゆる館です。
入り口にはこうして鉄格子のはまった扉。
この館はLluis de Requesensの命で1200年から1299年にほとんど100年かけて建てられました。彼は王のフェリペ二世の友人で、一時はフランドルの統治も任されていた人物です。
当時の様式は今も窓やパティオから上がってゆく階段などに残っていますが、15世紀に修復され、また18世紀には内部の改装と、建物に付随するバルコニーが作られました。1970年からアカデミーが使用するようになりました。
ここは普段は鉄格子の扉が閉まっていて、関係者以外は立ち入り禁止。聖体祭の時のみ一般市民が自由に入ることができます。ここが入り口。
門を入った広場にそびえる塔は12世紀のロマネスクのもの、その基盤は古代ローマの市壁がそのまま使われています。正面の階段はゴシック様式。
階段を上がってゆくと、踊り場に下がっている、ドラゴンのランプ。
階段を上って入り口広場を見下ろすと、向こうの壁に、埋められたアーチが見えます。以前はここからもアクセスできたのでしょうね。
こんな木の扉をくぐって建物に入ると、入り口の広間の向こうにパティオが見えます。
花で飾られた噴水の上に、踊る玉子が見えますね。
噴水の周りは花で埋められています。
池の床面は緑と白のタイル
こういう色の取り合わせはスペイン的かも
パティオに立つ美しい婦人像
建物の中はかなり修復してありますが、
こんな窓を見るのは楽しい。
ここはダイニング?会議室?
奥の部屋には肖像画がかけてあります。
これはIsbel de Requesens(1495-1532、一説には1500-1577)、この館の持ち主だったパラモス公爵夫人。
1518年に、当時フィレンツェに住んでいたイサベルは、かのラファエルに肖像画を描いてもらったのです。これは模写で、オリジナルはパリのルーブル美術館にあります。
その部屋からテラスに出ることができました。
前に見えるのは、ライエタナ通りの向こうの建物です。いつもこの通りからこのローマの壁を見ていたのですが、初めて中に入ることができました。
こんな本もありました。
この美しい人がどんな生涯を送ったのか興味がありますね。
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by gyuopera
| 2006-06-19 00:05
| バルセロナ案内 Barcelona
|
Comments(2)
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by
maronn-05 at 2006-06-19 11:38
今日もたくさんの写真と解説に聖体祭を楽しませていただきました。
窓越しに撮る外の風景って好きです。
黄、赤、紫、白の取り合わせって情熱の国ならではと思います。
あのイス、一脚いくらぐらいするのかしら?などと考えてしまいました(笑)
窓越しに撮る外の風景って好きです。
黄、赤、紫、白の取り合わせって情熱の国ならではと思います。
あのイス、一脚いくらぐらいするのかしら?などと考えてしまいました(笑)
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gyuopera at 2006-06-19 15:40
maronnさん、この建物も普段は入れないところですから、とても興味深かったです。
あの椅子は、カスティージャの家具といって、今でも同じスタイルで作り続けられていますが、背もたれの上の木の彫り物はないかもしれません。厚い革を背と座る部分に使っていて、とても丈夫です。でもこうして時代を経てきたものは美しいですね。
あの椅子は、カスティージャの家具といって、今でも同じスタイルで作り続けられていますが、背もたれの上の木の彫り物はないかもしれません。厚い革を背と座る部分に使っていて、とても丈夫です。でもこうして時代を経てきたものは美しいですね。