モンテヴェルディの「ポッペアの戴冠」

先日の日曜日は、モンテヴェルディの最後のオペラ、「ポッペアの戴冠」を聴きに、リセウ劇場に行きました。オケがスピノジ指揮のアンサンブル・マテウスですから、期待していました。
モンテヴェルディのオペラは、初めてのオペラということで、1642年にヴェネツィアで初演されたもの。
古代ローマ皇帝ネローネ(ネロ)が、周囲の反対を押し切って、愛するポッペアを皇后にするお話。

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この日は特に冷え込んでいたこと、同じ日にエルトン・ジョンのコンサートがあったことなどで、かなり空席が目立ちました。
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私は例によって5階の2列目、つまり最後部ですから、天井もすぐ近く。
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でも、すいていたのでかなり真ん中に移動できて、ステージはよく見えましたし、後半は一列目の人がずいぶん帰ってしまったので、最前列の真ん中で鑑賞できました。
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5階ということもあってか、初めアンサンブルの音がとても小さく聞こえ、コルネット奏者はリコーダーも兼ねているのですが、コルネットはあまり得意でないのかな?という感じでしたが、もともと大劇場で上演するようには作曲されていないのですから当然と言えば当然。でも音響の良い劇場なので、だんだん良く聞こえるようになりました。
スピノジの指揮はきびきびとして気持ちよく、わかりやすい。でもチェンバロの時だけは演奏をしないで、時々は椅子に座っていました。
20人ほどのアンサンブルですが、アルペジャータで演奏していたカンテレ奏者も混じっていました。

歌手は、ポッペア役Sabina Puertolas, ポッペアにしては品が良すぎた感じがしましたが、なかなか素敵で表現力も十分。ネローネがカウンターテナーの David DQ Lee, 彼は時々は暴走気味に歌い、王の威厳や品位はかなぐり捨てて、かなり「狂気」を押し出していたように思いました。セネカ役のLuigi de Donatoも低い響くような声で、でも自害するときもあまり感動的ではなくて残念。
オッターヴィアの Maite Beaumontも「さらばローマ」は熱唱でしたが、その割には感動的でなく。
一番の期待の最後のネローネとポッペアの愛の二重唱は、もうすこし美しく歌ってほしかった。DQ Leeさん、最後まで狂気じみていました。

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この最後のデュエットのYoutubeがありました。



同じデュエットのジャルスキーのものと比べてみてください。


ジャルスキーのネローネは、狂気をも表しているのですが、品位が感じられるのです。

この時代のオペラは楽譜のすべてが残されているわけではありませんから、演奏者によってかなりの違いができるのですが、まあ、好みでしょうけれど。

家に帰ったら、隣のビルにクリスマスイルミが付いていました。

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Commented by yokodak at 2017-12-13 02:10 x
生誕450年のモンテヴェルディ・イヤーもあと半月、日本ではモンテヴェルディのオペラは『オルフェオ』が一番上演回数が多い気がしますが、今年は『ポッペアの戴冠』が多かったです(『ウリッセの帰還』は来年やっと生で観ることができそうです^^)。
スピノジの『ポッペア』、良いですね!雪が降っても聴きに行きたいです♪
確かに解釈はさまざまですが、Gyuさんの仰るとおり、やはり皇帝ネローネには狂気の中にも高貴さを、王妃オッターヴィアには辛い境遇にあっても品格を保つ孤高さを、セネカには知性と重厚さを、ポッペアには隠しきれない野心と色香を期待してしまいますね。「Pur ti miro…」はPJ&リアル版を初めて聴いた時、こんなに不道徳な二人がこんなに美しく愛を歌い上げるなんて!と、強い衝撃を受けました(笑)。美しさの中に潜む狂気はストレートに表現された狂気よりも印象深いかもしれません。私も最後のデュエットは美しくあって欲しい派です♪
Commented by gyuopera at 2017-12-13 05:03
♪ yokodakさん、コメントをありがとうございます。
今年はモンテヴェルディ・イヤーでしたね。私はサバイのコンサートを2回も、チケットを買って忘れてしまって残念な思いをしましたが、最近行ったサバイのコンサート、エモーションを感じられなくて、ブログに書く気にもなりませんでした。
スピノジの指揮ぶりは、とても興味深かったです。
ポッペアのビデオを初めて見たのは、アーノンクール指揮のチューリッヒオペラのものでした。オルフェオ・ポッペア・ウリッセの帰還の三部作で有名になりましたね。あの時、あの悪者二人が幸せそうに愛のデュエットを歌って終わるので本当にびっくり!まだ続きがあるんじゃないかと思ったくらいです。
でもポッペアは、妊娠しているとき、ネローネに殺されてしまうんですね。やっぱりネローネは狂気の王・・・・でもPJのネローネは気品がありますね。
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by gyuopera | 2017-12-11 17:40 | オペラ、コンサート musica | Comments(2)

私と一緒にバルセロナを散歩しましょう Vamos a pasear conmigo en Barcelona!


by gyuopera