2017年 09月 20日
リセウ劇場でロッシーニの「ランスへの旅」を観る |
2017∸2018年度初めのリセウ劇場で上演されたオペラはロッシーニの「ランスへの旅」。実はこれが観たかったので、アボノを変更して、更にたくさんのオペラが見れるものにしました。
ドン・プロフォンドの独白(?)も電話をかけているジェスチャー。
さすがのCarlos Chausson
後半で戴冠式に出られる正装に着替えます。
これ日本のかんざし?
トンボの形をしたハットピンまで
素敵なピューターのアールヌーボーインク瓶とペン皿
なんと、歌麿の版画が
その画家の絵はあまり魅力的ではなかったけれど
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ランスへの旅は大好きなオペラで、日曜日に見てから、頭の中でずーっとこの音楽が鳴っていて、ついついその一節を歌ってしまいます。
初めて一人でチューリッヒにオペラを見に行ったときは、このオペラの最後に出て来る "Viva! Viva!" が思わず口をついて出てきたものでした。
さて、今回のアボノも5階席。でも後ろに誰もいないので、立って観たり乗り出してみたりできるのがいいところ。
こんなステージです。これは後半ですが、ある保養所の一コマ。
「ランスへの旅」は2003年にリセウ劇場で上演されて、そのステージングがとても素敵だったので、DVDを買って今でも時々楽しんでいます。
その時は広い建物の内部で奥にプールがあって、人が泳いだり飛び込んだりしていたのですが、今回は船のデッキみたいなバルコニーに椅子が並んでいるだけで、出演者もみんなバスローブにタオルを頭に巻いていて、もしくは白衣で、どれがどれだかちっともわかりません。
ストーリーはあってないようなもので、当時のブルジョワ階級の優雅な生活の一部が垣間見られるのですが、この演出だと、あまりそんな感じがしません。
ステージ写真はリセウ劇場のFBからお借りしています。
カーテンコール
指揮: Giacomo Sagripanti, 演出 Emilio Sagi
歌手: Corinna Irina Lugu, Marquesa Melibea Maite Beaumont, Comtessa de Folleville Sabina Puertolas, Madame Cortese, Ruth Iniesta, Cavaller Belflore Taylor Stayton, Comte de Libenskof, Lawrence Browniee, Lord Sidney, Roberto Tagliavini, Don Profondo Pietro Spagnoli, Baron de Trombonok, Carlos Chausson, Don Alvaro, Manel Esteve
共同プロダクション: Rossini Opera Festival(Pesaro), Teatro Real Madrid
わくわくするような軽快な序曲、ロッシーニクレッシェンド、一オクターブの跳躍が頻繁に出て来るアリア、激しく揺れ動く旋律、とロッシーニの音楽の魅力がたっぷり。
コリンナ役(もう少し清純な感じで歌ってほしかった)には不満が残ったものの、みんな熱唱で楽しい3時間でした。
休憩時間に下のフォワイエである画家のコレクションの展示会がありました。
その中でハットピンのコレクションがとても素敵でした。
私の一番好きな「ランスへの旅」は、1984年、ウイーンで上映された、ロッシーニを振ったら右に出るものはないと言われたクラウディオ・アバド指揮のもの。
歌手陣が当時のトップクラスの人たち(チェチーリア・ガスディア、ルチア・バレンティーニ・テッラーニ、カティア・リッチャレッリ、フランシスコ・アライサ、サミュエル・ラメイ、ルッジェロ・ライモンディ、エンツォ・ダーラ、レオ・ヌッチetc). ただ、ステージングはあまり面白くなかったけれど。
動画を貼り付けられないので、リンクで見てください。古いので画質は悪いですが、音楽を聴くだけでも。
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by gyuopera
| 2017-09-20 20:45
| オペラ、コンサート musica
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