2017年 06月 23日
リセウマスター生徒によるオペラ「魔笛」 |
昨夜はリセウのコンセルバトリオのマスターコースの生徒による、モーツアルトのオペラ「魔笛」の上演があって行ってきました。
指揮者はManel Valdivieso。いよいよ序曲が始まったら、途中でパパゲーノが出てきてストップ。序曲を端折るのはちょっとよくないなあ。オペラのイントロですものね。でもオケのレベル、かなりのものです。
タミーノ役はフィリピンからの生徒でしょうか、でもなかなかの美声なんです。 冒頭の「助けて!」を立ったまま歌うと(笑)、気を失ってひっくり返る。でもアリア「なんと美しい絵姿」はなかなかの熱唱でした。
嘘つきパパゲーノの口に錠をかける3人
夜の女王は(中国人)細い声ですが、高音はよく出て、アリアもばっちり。 ただ少女みたいに見えましたが。 3人の童子たちは、3人の侍女たちが代役。人数が少ないから仕方がありません。 モノスタト(東洋系の人でした)もなかなかの美声。 ザラストロの神殿のあたりはだいぶ端折って、すぐザラストロのアリアに。 ザラストロの低音、とても素敵です。
試練の場は、カーテンのかかっている部分の左側に金の、右側に銀のテープが下がっていて、そこをくぐるようになっていて、簡単ですが、いいアイディアだと思いました。
パパゲーノは声もいいけれど演技も達者で聴衆を楽しませます。
最後に夜の女王たちは打ち砕かれます。
みんな熱演でした!!
最後に、アライサのマスタークラスの様子
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これからプロとして出てゆく人たちですから、そんなに期待はしてゆかなかったのですが、「魔笛」はとにかく私の一番好きなオペラですから、演奏を聴くだけでもいいかなと思って。
リセウのコンセルバトリオは、音楽のマスターコースが5つあり、今期初めてオペラのマスターコースができたそうで、12席のところ50人から応募があったそうです。
生徒はウクライナ、中国、フィリピン、コロンビア、ポルトガル等々、国際色豊かです。
上演するホールはコンセルバトリオのホールですから、舞台変換などは無く、オーケストラ(リセウコンセルバトリオのメンバー)はステージの前にぎっしり。
オペラは全曲演奏ではなくて短縮版ですが、主なアリアはほとんど盛り込んであります。プログラムを見たら、芸術監督がなんとフランシスコ・アライサ。タミーノ役で名をはせた彼の監修なら、きっとうまくいくでしょう。
だんだんオケのメンバーが着席。みんな若い。
以下、ステージ写真はコンセルバトリオのFBからお借りしました。
夜の女王の三人の侍女たちはみんなかっこよくて高いハイヒールを履いています。
歌唱も演技も声量もたっぷり
沈黙の試練を受けているタミーノに歌うパミーナのアリア。パミーナ役はちょっと、グリトーナ。
タミーノとパミーナが、火と水の試練に向かいます。ちょっと変なのは、笛をパミーナが持って入るのよね。あれはあくまでもタミーノでないと。
やっとパパゲーノと一緒になれました。
期待をはるかに上回る上演でした。
オケもよかったのですが、2カ所、ちょっと合わなくて変だったわよ。
それにしても魔笛は楽しいオペラです。素晴らしいアリアもいっぱいあるし。大好き。
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by gyuopera
| 2017-06-23 20:24
| オペラ、コンサート musica
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