2017年 04月 13日
カタルーニャ音楽堂でバッハのマタイ受難曲を聴く |
スペインは今セマナサンタ(イースター)。学校は今週ずっとと来週月曜日までお休みなので、子供に合わせてお休みを取って旅行に行く人も多い。だから町はかなりガラガラ。観光客は別として。
観光客も多かったみたい。
今回はケチって、20ユーロの安い席なので、ステージはほとんど見えません。
あとでパラウのサイトを見たら、チケットは35ユーロから125ユーロとなっていたので、チケットが思うように売れなくて値下げしたのでしょうか。そのせいか会場は満席でした。
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さて、セマナサンタと言えば、受難曲。ヤーコプス指揮のバッハの大作「マタイ受難曲」をパラウ(カタルーニャ音楽堂)に聞きに行きました。
夜八時半でもこの明るさ。
Akademie für Alte Musik Berlin
RIAS Kammerchor
Sunhae Im, soprano
Benno Schachtner, contratenor
Julian Prégardien, Evangelista y tenor
Johannes Weisser, Christus y bajo
Anja Petersen, soprano
Kristina Hammarström, contralto
Minsub Hong, tenor
René Jacobs, director
RIAS Kammerchor
Sunhae Im, soprano
Benno Schachtner, contratenor
Julian Prégardien, Evangelista y tenor
Johannes Weisser, Christus y bajo
Anja Petersen, soprano
Kristina Hammarström, contralto
Minsub Hong, tenor
René Jacobs, director
ステージが見えなくたって、こういうコンサートは大丈夫。
演奏が始まると、その始まり、コーラスが歌い始める前からグーッと音楽に引き込まれ、もう涙があふれてしまう。
この曲の吸引力はものすごい。ステージが見える見えないは問題外。
エヴァンゲリストのプレガルディエンは、あのテノールのクリストフ・プレガルディエンの息子さんなのですね。
良く伸びる美声のテノールで、エヴァンゲリストに適役、と思いましたが、時にすこし、出すぎの感が無きにしも非ず。でも存在感のある素晴らしい演奏でした。イエス役の Weisserは、落ち着いた声でよかったと思いました。ソプラノはあまり好きではなかったけれど、アルトと、カウンターテナーの Schachtnerが素晴らしかった。
どのアリアだったか、バロックオーボエと歌手とチェロだけの演奏の時、オーボエがかなり響いて(響きすぎて)、声よりずっと響いてしまっていたので残念。
この曲は、ソリストたちもコーラスもオーケストラも、同じ比重で素晴らしいし、演奏するほうもきっと満足していると思う。局の終わりの不協和音、すごいですね~。
8時半始まりで、終わったのが11時40分、階段を駆け下りてメトロにまっしぐら。12時でメトロは止まってしまいますからね。こういう長いコンサートの時は、30分繰り上げて8時からにしてくれるといいのにと思います。リセウ劇場だって8時始まりでしょ。
今日の新聞の評を見たら、やっぱり響きすぎたオーボエのことを指摘していて、さらに「誰もヤーコプスを見ていない」と書いてありました。おやおや。
それにしても、セマナ・サンタの始まりでマタイ受難曲を聴けたのは本当によかった!
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by gyuopera
| 2017-04-13 06:40
| オペラ、コンサート musica
|
Comments(2)
Commented
by
yokodak
at 2017-04-14 01:48
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ヤーコプスのマタイ、いいですね〜!ソリスト達も好演だったようで何よりです。しかし、誰もヤーコプスを見ていないとは!馴染みのベルリン古楽アカデミーなのでその辺りは問題ないのでしょうか??
それにしても、Gyuさんの仰るように、全く長さを感じさせないこの曲の吸引力はすごいと思います。不謹慎かもしれませんが、聴く時はどっぷりとドラマに浸って楽しんでしまいます。
それにしても、Gyuさんの仰るように、全く長さを感じさせないこの曲の吸引力はすごいと思います。不謹慎かもしれませんが、聴く時はどっぷりとドラマに浸って楽しんでしまいます。
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by
gyuopera at 2017-04-15 02:34
♪yokodakさん、コメントありがとうございます。
そうなんです。本当に久々に聞いたのですが、自分でもびっくりするくらい、演奏が始まったと同時に、心臓をぎゅっとつかまれたような気がして、胸がいっぱいになりました。生演奏ってやっぱり素晴らしいです。オーケストラもオリジナル楽器なので一層よかったです。
本来、この曲は演奏の後、拍手はしないものだと聞きましたが、スペインではお構いなく、熱烈な拍手とブラボーでした。
実はこのコンサートの前、「モンテヴェルディ」と「パーセル」と2つ続けてコンサートに行ったのですが、どちらもとてもがっかりでブログに書く気にもならなかったので、このコンサートの感激はひとしおでした。
そうなんです。本当に久々に聞いたのですが、自分でもびっくりするくらい、演奏が始まったと同時に、心臓をぎゅっとつかまれたような気がして、胸がいっぱいになりました。生演奏ってやっぱり素晴らしいです。オーケストラもオリジナル楽器なので一層よかったです。
本来、この曲は演奏の後、拍手はしないものだと聞きましたが、スペインではお構いなく、熱烈な拍手とブラボーでした。
実はこのコンサートの前、「モンテヴェルディ」と「パーセル」と2つ続けてコンサートに行ったのですが、どちらもとてもがっかりでブログに書く気にもならなかったので、このコンサートの感激はひとしおでした。