カタルーニャ音楽堂でジャルスキーの「バッハ・テレマン」を聴く

スーパームーンの11月14日

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カタルーニャ音楽堂に、フィリップ・ジャルスキーのコンサートを聴きに行きました。

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カタルーニャ広場で地下鉄を下りると、明かりのついた建物が美しい。
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こちらがカタルーニャ音楽堂
Lluis Domenech i Montaner設計、1905~1908年に建設。
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昼間も素敵だけれど、やっぱり明かりが点く夜景が素敵。
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カフェテリアは人で一杯
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席に着こうとしたら、もうひとが座っている。
係りの人に聞いて案内してもらったら、みんな咳の番号をひとつずつずれて座っていたのでした。動いてもらって無事、着席。
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待ちに待ったジャルスキーのコンサート、今日はバッハとテレマンを歌う。
プログラムは、前半がテレマン、休憩をはさんで後半がバッハのカンタータ。

I
Georg Philipp Telemann(1681-1767) 
Obertura de la Passion ssegun St.Mateu, TWV5:53
Cantata Der am Olberg zagende Jesus, TWV 1:364
1. Accompagnato: Die stille Nacht umschloss den Kreis der Erden
2.Aria: Ich bin betruebt bis in den Tod
3.Recitativo; Er rung die heilgen Haende
4.Aria: Mein Vater!
5.Recitativo: Allein, die Angst nahm jeden Nu mit Haufen zu
6. Aria: Kommet her, ihr Menschenkinder

Obertura de Der fuer die Suende der Welt leidende und sterbende Jesus
(Brockes-Passion), TWV5:1
1.Aria: Jesus liegt in letzten Zuegen
2.Recitativo: Erbarmenswuerdiger Blick!
3. Aria: Mein liebster Heiland
4. Recitativo: Jedoch, da dir's gefaellt
5. Aria: Darauf freuet sich mein Geist

II
Johann Sebastian Bach(1685-1750)
 Sinfonia de la cantata Gleich wie der Regen und Schnee vom Himmel faellt,  BWV18
 Sinfonia de la cantata Der Herr denket an uns, BWV196
 Sinfonia de la cantata Ich hatte viel Bekuemmernis, BWV21
Cantata Ich habe genug, BWV82 
 1.Aria: Ich habe genug  
 2.Recitativo: Ich habe genug
3. Aria: Schlummert ein, ihr matten Augen
4. Aria: Ich freue mich auf meinen Tod

Freiburger Barockorchester
指揮:Petra Muellejans(コンチェルティーノ)

オーケストラのメンバーがぞろぞろ出て来ると、一緒にジャルスキーも混じって出て来たのにはびっくり。
挨拶すると、奥の椅子に座って待っているのです。
初めにオーケストラの演奏、サン・マテオの殉教の序曲。
勿論全部古楽器なので、けたたましい音を立てる楽器は無く、とても耳に心地よい。
特にバロックオーボエは柔らかい音で、以前オーケストラでいつも大きな音で演奏するオーボエの隣にいたので、バロックオーボエの音にうっとりしてしまう。

続いてジャルスキーの歌。『オリーブ山でイエスはおののき』 TWV1:364。
テレマンのカンタータは、ジャルスキーに言わせると、少ない音で表現する天才とのこと。今まで散々テレマンの演奏をしてきたけれど、こういうカンタータも作曲していたんだ、と、本当に目からウロコ。歌曲を聴いているような感じで、そしてまたジャルスキーの声が大変美しく響くのです。内容はオリーブ山のふもとで、十字架刑に処せられる前夜、イエスが神に祈った祈り。三度祈った後、イエスは決心して自ら逮捕されるために進んでいく内容ですが、意味を全然考えなければ明るい曲なのでそんな深刻な内容だとは気づかないかもしれないのです。ドイツの友人は、同じコンサートを聴いていて涙が止まらなかったといっていたけれど、あまり内容を把握していなかった私は、やたらTod(死)とか出て来るなぁとは思いながらも、ただただジャルスキーの甘美で華麗な、時々は官能的でさえあるように思える歌唱にうっとりとしていました。

後半はまずオーケストラのシンフォニア3曲で、オーボエが素晴らしい演奏を聞かせてくれました。
続いてバッハの有名なカンタータ第82番『われは満ち足れり』
あまりにも美しくてバッハ的で、いつ聞いても涙がじわっと出て来る祈りの曲。
ちょっとドイツ語のディクションが気になるけれど(でも以前歌っていたドイツ歌曲の時よりずっと良くなったと思いますが)、表現力の豊かさに説得力があり、カンタータとはいえ今までの宗教曲のイメージとは違った、もっと人間的な、オペラの一部を取り出したかのような、ジャルスキーの雰囲気になっているように思いました。そしてあの透明な絹糸のようなピアニシモの美しさに、感動しなかった人はいないでしょう。

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カタルーニャ音楽堂のFBに、素敵な写真が載っていましたので、お借りして。
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アンコールにテレマンとバッハのカンタータを1曲ずつ、 Brockes-Passion telemanniana と el Laudamus Te de la Misa en si menor de Bach.を歌ってくれました。
それもあまりに美しくて、また涙が…。

Youtubeで録音風景が見られます。


誰かが撮ってくれた、マドリッドのコンサートのアンコールのYoutube
それはそれは、最高に満足したコンサートでした。

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コンサートの後はサイン会があり、カナダから来た友達と一緒に並びました。
たくさんの人が並んでいましたが、私たちの前にいた人が、
「彼は疲れているから、煩わすのはやめよう」と抜けていきました。
友人が、
「最後はのどが疲れているみたいだったわね」
というので、心配になりました。

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先日マドリッドで会ったばかりなので覚えていてくれて笑顔満面で話してくれるのです。つい、「のど大丈夫ですか?」と聞いてしまいました。「今のところ大丈夫だよ」とおどけたように言いました。
この次バルセロナに来るのは2年先、コンサート形式でオルフェオ(グリュック)をまたここで歌ってくれるそうです。楽しみ!でも2年先なんですね。
一緒に写真を撮ってもらったけれど、緊張であまりひどい顔していたので私の分はカット。
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友人は明日は約飛行機でセビリアの学会に行くとのこと。分かれて外に出ると、スーパームーンはもう普通のお月さまの大きさでした。
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Commented by yokodak at 2016-11-17 01:52 x
私も今までテレマンは器楽曲ばかり聴いていたので、このプログラムのCDでカンタータを聴いたときは同じく目から鱗でした。当時はバッハよりもテレマンの方が格段に高名だったことを思うと当然と言えば当然なのかもしれませんけれど、「こんなに素晴らしいカンタータもあったんだ!」と嬉しい発見でした。
バッハのカンタータ「Ich habe genug」、中でも「Schlummert ein, …」は特に大好きなアリアなので、PJ版を生で聴いたら号泣必至ですね(笑)。FBOの演奏もオーボエの方をはじめ素晴らしかったようですね!いつもながらしみじみ羨ましいです。
Commented by gyuopera at 2016-11-17 03:05
♪yokodakさん、コメントありがとうございます。
本当に素晴らしいコンサートでしたよ。PJの声の美しさ、テクニック、表現力が最大限に生かされている曲ばかりだと思いました。それにFBOがまた素晴らしく、全くPJの声を妨げないばかりか、独自の演奏も本当に素晴らしいもので、このコンビは最高ではないかと思いました。
PJはオペラももちろんとても素晴らしいけれど、コンサートのほうが、ぴったり自分の声にあった選曲をしているからいっそう内容が濃く完成度が高いのではと思いました。
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by gyuopera | 2016-11-16 06:10 | オペラ、コンサート musica | Comments(2)

私と一緒にバルセロナを散歩しましょう Vamos a pasear conmigo en Barcelona!


by gyuopera