グラナダ音楽祭の夜

グラナダ音楽祭のカルロス5世宮殿で行われるコンサートは夜10時半から。
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会場はパティオになっていて、天井がありません。音響はどうでしょうか。

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大きく映っているAlhambraというのは、ビールのメーカーで、今回スポンサーだったんですね。
会場は結構席の数が多かったようですが、満杯でした。
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演目はPhilippe JarousskyとEnsemble Artaserseで、17世紀のイタリア音楽、初期オペラのアリア集です。

Jarousskyは、今期このコンサートツアーが最後になるはずだったのですが、病気で1か月間、すべてのコンサートがキャンセルになり、グラナダも大丈夫かしらと心配しましたが、病後初めてのコンサートになりました。


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プログラムは次の通り。
Part I
Pietro Antonio Cesti(1623-1669)
Sinfonia, de Le disgrazie d'amore
"Aria <Festeggia mio core!>, de Le disgrazie d'amore

Francesco Cavalli(1602-1676)
Retitativo y Aria de Endimion <Lucidissima face>, de La Calisto

Luigi Rossi(1597-1653)
Lamento de Orfeo <Lasciate avermo>, de L'Orfeo

Giovanni Antonio Pandolfi Mealli(1630-1670)
Sonata para violin <La cesta>(extracto del op.3 num.2)

Francesco Cavalli
Aria de Brimonte <All'armi mio core>, de La Statira

Marco Uccellini(1603-1680)
Sinfonia quinta a cinco instrumentos(extracto del op.7)

Giovanni Legrenzi(1626-1690)
Gran escena de Giustino <O del ciel inguista legge!>, de Il Giustino

Girolamo Frescobaldi(1583-1643)
Canzona quinta a cuatro(extracto de Canzoni da sonare)

Luigi Rossi
Aria <M'uccidete begl'occhi>

Agostino Steffani(1654-1728)
Aria <Sorge Anteo>, de Alarico, il Baltha, Re de Gothi

Part II

Marco Uccellini
Sinfonia sexta a cinco instrumentos, op.7

Claudio Monteverdi(1567-1643)
Aria <Con che soavita>, de Il settimo libro dei madrigali

Francesco Cavalli
Sinfonia <L'Ercole amante>, 1662
Aria de Giasone <Delizie contente>,de Il Giasone
Recitativo y aria de Nerillo <Che citta>, de L'Ormindo

Agostino Steffani
Obertura de Marco Aurelio
Recitativo y Aria de Anfione <Dal mio petto>, de Niobe, Regina di Tebe

Giovanni Legrenzi
Sonata a dos <La Spilimberga>

Pietro Antonio Cesti
Lamento de Polemone <Berenice, ove sei?, de Il Tito

Agostino Steffani
Aria ciaccona <Gelosia, lasciami in pace, de Alarico, il Baltha, Re de Gothi


コンサートは、曲と曲の間に間をおかず、メロディーのように続けて演奏されました。
病み上がりで一層細くなったJaroussky、声は大丈夫かしらと思ったら、1か月歌わなかったからか、とても繊細で美しいのです。曲も、その声を生かすような曲ばかり選ばれていて、カウンターテナーの多くに見られる不自然な発声は全くなく、感情表現の素晴らしさで、思わず涙を誘われる歌がいくつもありました。特にロッシの「オルフェオの嘆き」や、ステファニの”Dal mio petto" は素晴らしかったと思います。
アンサンブルだけの演奏も、Alessandro Tampieri氏の素晴らしいテクニックが会場を沸かせました。コルネット奏者は、楽器を替えて、実にいろいろ演奏するのでびっくり! ビオラ・ダ・ガンバの女性が、ピンと姿勢を正しくして演奏している姿がとても素敵でした。
円形の石の会場は、反響しすぎることが無く、とてもよく聞こえました。
Jarousskyの繊細なピアニッシモがきれいに響き、堪能することができました。

プログラムが終わると、Jarousskyはアンサンブルの一人一人と握手し、感謝の気持ちを表していました。

ちょっと同じような写真ばかりですが

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拍手にこたえて再登場し、

「10年前ここで歌いましたが、またこの素晴らしい宮殿で歌えるのはとてもうれしい、1か月間病気で、まだ完全ではないんですが」

とことわり、モンテヴェルディの Il dolce tormentoを歌ってくれました。

とても素敵だったのですが、さすがに病み上がりで疲れたようで、それ以上は無理のようでした。
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終わって外に出ます。もう夜中の1時を回っています。
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素敵な会場だったのでちょっと立ち去りがたくて写真を撮っていました。
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片隅に、人が集まっていました。サインを求める人たちのようでした。
一緒に待っていたら、かなり経ってからJarousskyが出てきて、
「今日は遅いので、これから何か食べなくてはならないし、残念ながらサインはできません。またこの次に来たとき、2時間やりますから」
とみんなに断っていました。わざわざ本人が出てきてそういうことをみんなに伝えるなんて、誠実な人なんでしょうね。
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コンサートの余韻を楽しみながら、ホテルのほうに歩いていきますと、とても素敵な黒塗りの車が停まっていました。男性2人が、誰かを待っているようです。
きっと、ジャルスキーを待っているのだ、と思い、しばらく待っていると、着替えてきた本人が来ました。
周りにいたファンは、まだサインやら写真を次々ねだっています。
お疲れのようだし、きっと、早くホテルにかえって食事したいんでしょうに、とても声をかける気にはなりませんでした。、やっとみんなが話し終わって車に乗り込むと、音もなく出て行きました。ハイブリッドの車なんだわ。

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日中は40度近くもあった気温が、夜になると20度以下に下がるのです。上着を持ってきてよかった。ホテルもすぐ近くで本当によかった。
その夜は、ホテルの窓を閉めて寝ました。


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Commented by yokodak at 2016-07-08 01:05 x
グラナダの音楽祭、とても素敵な会場ですね。
ルネサンス様式の建物で17世紀歌曲を聴くなんて、なんという贅沢でしょう!(そして音楽祭とはいえ、なんと遅い時間のコンサートでしょう!)モンテヴェルディやステッファーニはもはやお馴染みですけれど、カヴァッリやロッシのオペラアリアも何曲も選ばれていますね。冒頭はチェスティですし、器楽もメアッリやウッチェリーニ…なんともわくわくするプログラムです!
モンテヴェルディのマドリガルにハマるきっかけがPJの歌う『Si dolce…』だったので、この曲にはとても思い入れがあります。いつか生で聴きたいものですが…。それにしても病み上がりで体調は万全ではなかったのですね。それなのにクオリティの高いパフォーマンスを提供出来るとはさすがプロです。
本当に、古楽器は見ているだけでも楽しいですね。ガンバの指板とテールピースの装飾が美しい♪
たくさんの写真で場の雰囲気がよく味わえました。ありがとうございました!!
Commented by gyuopera at 2016-07-08 04:37
♪ yokodakさん、いつもコメントありがとうございます。
今回、この会場だったので、ぜひ行きたいと思いました。でもその前のコンサートまで全部キャンセルだったので、大丈夫かなあと心配していましたが、グラナダは大丈夫、と本人がFBに書いていたので、ほっとしました。
声がとても透明できれいで、その後のパリのコンサートの時よりきれいだったように思います。でもアンコールの Si dolche...の録音を聴くと、声がちょっと揺れて、疲れが出てあれが限界だったのだろうと思います。いずれにしても、元気になってくれてうれしく思います。
飛行機の大幅の遅れで、大変な思いをしていき帰りをしましたが、十分価値のあったコンサートでした。
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by gyuopera | 2016-07-07 22:01 | オペラ、コンサート musica | Comments(2)

私と一緒にバルセロナを散歩しましょう Vamos a pasear conmigo en Barcelona!


by gyuopera