リセウ劇場でヘンデルのオペラ「セルセ」を聴く

今回のオペラは、ヘンデルの「セルセ」
あの有名な「オンブラ・マイ・フー」が歌われるアリアです。

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このオペラのストーリーは本当に他愛ないもので、ヘンデルのオペラの中ではあまり面白くないんですが、オケがスピノジ指揮のアンサンブル・マテウスでしたから、これは聴かなくちゃ、とチケットを求めました。

席は4階の3列目、それも真ん中ではなくかなり右寄りでしたから、ステージの半分が見えない。でも、まあコンサート形式ですからね。

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でも、後半は帰ってしまった人が私の周りに結構いて、後半(のほうが長い)は最前列に席を移動、ステージ前部が見えてよかったです。
コンサート形式ですが、バロックのオペラは楽器を見ているだけでかなり楽しいし、立って歌っているだけでなく、多少演技も入れたりするので、退屈なことはありません。

とにかく上演中は撮影禁止。で、リセウからの写真をお借りします。

ステージからはこう見える
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配役は

Serse Jose Maria Lo Monaco

Romilda Hanna Husahr

Arsamene David DQ Lee

Atalanta Veronica Cangemi

Amastre Ivonne Fuchs

Elviro Christian Senn

Ariodante Luigi De Donato

Jean-Christophe Spinoji 指揮 Ensemble Matheus

有名なアリア「オンブラ・マイ・フー」は、オペラの一番初めに歌われるセルセのアリアですが、初めなのでまだ声の調子がよくなかったのか、ビブラートがひどくかかってあまり素敵ではなかったので残念。その後セルセ役はだんだん調子を取り戻してよかったんですが。

コーラスの時は、ソリストの歌手が全員で歌うのですが、オーケストラのメンバーが立ち上がってみんなで歌うのもあって、楽しかったです。
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ロミルダとアタランタ
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セルセとロミルダ
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アルサメーネ役の韓国のカウンターテナーが素晴らしく上手で、しっとりとしたアリアはじっくり聞かせるし、超絶技巧のアリアも完璧なテクニックで喝采を浴びました。また、高い音から、低いバスの音まで出して、聴衆を沸かせました。
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カーテンコール

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このオペラで唯一有名な「オンブラ・マイ・フー」

歌詞は 「かつて木陰がこんなに親しく愛すべき甘美なものであったことはない」
と繰り返し歌い、それだけなのですが、なぜか感動させるのです。
これはペルシアの王セルセが、軍を率いて遠征中、大きく葉を広げて茂るプラタナスの大木を見て感動して言ったとされています。
ペルシアという雨の少ない土地では大きく茂る木はほとんどなく、この木を見て感動したというセルセの気持ちがわかるよう、歌が進むにしたがって、大木が想像できるような歌い方をされるべきだと思います。多分、大木がいくらでもあるような雨の多い国の人たちには、この感動がわからないかもしれません。
私の一番好きなバージョンのオンブラ・マイ・フー。


明日から日曜日まで、息子のいるブリュッセルに行ってまいります。その間、ブログはお休みさせていただきます。

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Commented by yokodak at 2016-04-19 00:00 x
スピノジはここ数年新日本フィルを振りによく来日してますけれど、フランスものを中心に近代曲が多いので、たまには自身のアンサンブルを引っ提げてバロック・オペラのプログラムで来日して欲しいです〜。(ブルー&ホワイトのチェンバロにはちょっとびっくり!)
DQ Leeはとても素晴らしかったようですね!クラシック音楽界でも韓国の躍進は目覚ましいですね〜。有力な若手が増えていくのはとても楽しみなことですね♪
Commented by gyuopera at 2016-04-19 10:21
♩yokodakさん、コメントをありがとうございます。
スピノジ指揮のアンサンブル マテウスの演奏は、歯切れが良くキリッとしていてとても好きです。日本からもスピノジファンがいらしてましたよ。
DQ Lee派、バルセロナのフランシスコ ビーニャス国際歌唱コンクールで一位を取った事がありましたが、他の彼方此方の歌唱コンクールでも受賞の輝かしい経歴を持っていて、世界中のオペラハウスで随分歌っているそうです。スローでしっとりとした曲も、超絶技巧を要するアップテンポの曲もいずれも素晴らしくて、感激でした。
Commented at 2016-04-21 12:52 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by gyuopera at 2016-04-27 04:10
K様
記事の投稿依頼ですが、サイトを拝見すると、私にはとても書けそうもないと思えますので、ご辞退させてくださいませ。お役に立たなくて申し訳ございません。 gyu

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by gyuopera | 2016-04-18 06:12 | オペラ、コンサート musica | Comments(4)

私と一緒にバルセロナを散歩しましょう Vamos a pasear conmigo en Barcelona!


by gyuopera