Saariahoの新作オペラ"Only the sound remains"

アムスのDe Nationale Operaで初公演になった、Saariahoの新作オペラ、”Only the sound remains"を見に行ってきました。

朝9時10分発の飛行機でアムスへ、着いたら列車でアムステルダム中央駅へ、それから地下鉄でオペラハウスまで。
1時半開演のオペラを見て、終わったらまた地下鉄で中央駅へ、それから飛行場まで列車。飛行機でバルセロナへ、空港バスでスペイン広場まで、あと地下鉄で我が家へ。
書くと簡単ですが、結構大変でした。

まず、アムスについて、列車の切符の自動販売機がどうしてもカードを受け付けてくれません。窓口に行ったら難なく買えたので、往復を買い、教えてもらったプラットホームから電車に乗り、中央駅へ。

アムスの中央駅って素敵なんですね~!!びっくりしました!

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素晴らしく立派な建物です。
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周りも素敵。ヨーロッパ、という感じがします。こんなに水(運河?)があるんだ~。
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でも寒い~~!
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地下鉄の切符売り場がちょっとわからなくて、でも係の人が立っていたので、聞いて買い方も全部教えてもらいました。帰りも乗るのだからと24時間有効の切符を買いました。2回買えばいいのだけれど、帰りは時間があるかわからないでしょ。
地下鉄はとてもきれいでした。
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地下鉄で3つ乗ったらもうオペラハウス。下りたすぐ横でした。
町はどこも素敵な建物がいっぱい。
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この右側のがオペラハウス。
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オペラハウスはモダンで、内部は明るく、ゆったりした気持ちの良い空間でした。
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これがステージ。大きなホールだけれど、どこに座ってもよく見えるように作られています。演目は、Kaija Saariajoの新作オペラ、”Only the sound remains"。
これが、日本の能の 「経政」と「羽衣」がもとになっているのです。
演出は、話題になった数々のオペラの演出を手掛けた、ピーター・セラーズ。
歌手は2人、バリトンのDavone Tines, カウンターテナーのPhilippe Jaroussky, コーラスは4人のみ。
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この楽器はカンテレというんだそうです。ちょっと琴の音を思わせるように演奏されました。
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初めが「経政」。仁和寺の僧行慶が、戦いで亡くなった経政を弔うために、成仏を祈る管弦講を執り行うと、夜中に経政の霊が現れます。

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能のあらすじですと、「亡霊は、花鳥風月を愛で、詩歌管弦に親しんだ在りし日を懐かしみ、琵琶を奏で、舞うなどして往時の様子をあらわにし、夜遊の時を楽しんだが、それも束の間。修羅道に堕ちた身には、憤りの心が起こり、経政はあさましい戦いに苦しむ姿を見せ、その身を恥ずかしく思って人に見られまいと燈火を消し、暗闇に紛れて消え失せていく」
となっていますが、このオペラでは、亡霊はなぜか弔いを行ってくれた僧に愛情を示し、やがてまた消え失せていくのです。

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休憩の後、「羽衣」で、天女の脱いだ羽衣を漁師が拾い、あまりの美しさに、自分の家に持って帰って宝物にしようとすると、天女が返してくれと懇願します。
始めは拒んでいた漁師も、とうとう、踊りを見せてくれるなら返そう、というと、天女は羽衣を付け、踊りながら消えてゆく、という、日本人にはおなじみのお話し。

オペラでは踊りを踊る天女と歌う天使が別になっていて、ダンサーは美しい動きでずっと踊っているのです。

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音楽はミステリアスで、モダンでも耳に心地よく、美しい。そしてシンプルな舞台もとても美しい。普通のオペラに見られるような感情の押し付けは一切なし。これこそ未来のオペラの姿かもしれない。

ブラボー!

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このオペラは、カウンターテナーのジャルスキーのために書かれたということで、今ではたくさんの優れたカウンターテナーがいるけれど、こういう音楽に、まさに彼の声がぴったりだと思いました。
能を意識したコーラスもとても良かったし(難しそう)、バリトンのつややかな声もよかった。

こちらで音楽の一部が聞けます。


オペラハウスのトレーラー



オペラの後は、ちょうど私が行った日、サイン会がありました。
私は飛行機の時間があるので、無理かな、と思ったら、友人が列の前の人に頼んで、一番真っ先に並ばせてくれました。
それでサインももらえたし、お話もできたのです!
ジャルスキーはとても優しい話し方をします。繊細な人なのでしょうね。
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その後は大慌てで地下鉄に乗り、列車に乗り、飛行場へまっしぐら。
ところが帰りの飛行機は、1時間以上も遅れて、家に着いたのはほとんど夜の11時でした。しかし、やろうと思えば、できてしまうんですね、弾丸ツアー。


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Commented by otebox at 2016-03-29 08:35
凄い凄い、時間も距離も言葉の壁もすべて突き抜けて、めでたく着地。これはインターナショナルなgyuさんでなければ出来ぬ技だと舌を巻いております。
この身軽さ…が、素晴らしい!
Commented by gyuopera at 2016-03-29 17:39
♪Oteboxさん、バルセロナからアムステルダムまで、1時間45分の飛行時間です。日本の国内とあまり大差ないでしょう? 同じEU圏ないですから、税関も荷物のチェックだけで楽ですよ。ただ、年齢とともに、心配性になって、行く前にかなり心配ばかりしているのですが、行ってしまえば何とかなるものですね。十分下調べしていったつもりですが、いろいろ違うこともありますしね。10年前は、もっと気軽にどんどん知らない国にも一人で旅行したりしたんですよ。
Commented by yokodak at 2016-03-29 22:09 x
アムスへ日帰りとは…!Gyuさんの行動力にはただただ感服いたします。
昨年、トルバドゥールと女伯のバーチャルな愛を中世を舞台に描いたカイヤ・サーリアホの代表作『L’Amour de loin』を東京で聴きましたが、意外なほど美しく、想像以上に楽しめたのを思い出しました。普段は現代音楽、ましてや現代オペラを聴くことは殆どありませんけれど、彼女の音楽は違和感無く受け入れられましたね。PJの声、幻想的な現代曲にも見事にマッチングしていますね。
能を下敷きにした『Only the Sound Remains』も、オリジナルキャストで是非東京で上演して欲しいものです!
Commented by gyuopera at 2016-03-30 04:44
♪yokodakさん、EU圏内の旅行は、初めの手荷物検査だけで、あとは何もなくすいすいで楽なのです。上演時間を見たら、これは日帰りできそう、と思ってチケットを取ったのですが、あとからいろいろ心配になって。でも実際済んでみると、何とかなるものだ、と思いました。オランダ語はちんぷんかんぷんなのですが、オランダの人はみんな英語が上手ですし、聞けば親切に教えてくれます。
私も今までいくつか現代曲のオペラを見ましたが、いずれも、途中で出てきてしまいたくなる(実際出てしまいました)、非常に耳障りなものばかりでした。ところがサーリアホの音楽を聴いたら、ミステリアスで美しくて、これは見に行かないと一生後悔すると(笑)思ったのです。そして、PJ失くしてはこのオペラは無理じゃないかと。題材が題材ですし、日本でも上演されるよう、ぜひ呼びかけてください。
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by gyuopera | 2016-03-29 06:31 | オペラ、コンサート musica | Comments(4)

私と一緒にバルセロナを散歩しましょう Vamos a pasear conmigo en Barcelona!


by gyuopera