ESMUCのモンテヴェルディのオペラ「オルフェオ」

毎朝配達される新聞の「今日の予定」欄を見ていたら、Esmucがモンテヴェルディのオペラ「オルフェオ」を上演、と出ていました。
Esmucとは、バルセロナの音楽大学。その古楽部門の生徒やマスター、卒業生が一体となって、毎年オペラを上演するのですが、今年は時期を早めて、今日上演、となっていたので、会場のサリア劇場も我が家から歩いて行けるところだし、行くことにしました。

サリア劇場は、サリアの教会の上、市場のすぐ裏手にあります。

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早めに行ったら、入り口で、若い器楽奏者たちが「切符はいりませんか~」と言っているので、「一枚下さい。いくら?」と言ったら、ただでくれたのです(!)。

入場待ちの人の列に並んで待っていると、さっきの切符をくれたハンサムなヴァイオリニストが入っていきました。
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この劇場、1907年に建てられたんだそうです。
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入場が始まりました。早くから並んでいたので、一番前に座りました。まあ音響的には後ろの方がいいとは思ったけれど、よく見たかったので。それにバロックですしね。
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小さな劇場ですから、ステージも当然小さいのですが、オーケストラがステージの奥にズラリと並んでいます。ということは、ちゃんと動作を入れたオペラをやるのかな?
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ビオラ・ダ・ガンバが4台、チェンバロ2台、コルネット2本、ハープ、リコーダー2本、打楽器、トランペット4本、ティオルバ6本、バロックヴァイオリン9台。ティオルバ6台っていうのは初めて見ました。
音楽監督がXavier Diaz latorreで、ティオルバとバロックギターを弾いていましたが、どうも見たことがある人だと思ったら、ジョルディ・サバイのオーケストラでいつも弾いている人なのです。

オープニングの華やかなトランペットが響き渡ります。後ろから聞こえるので、振り返ると、劇場の入り口で4人のトランペットが吹いていて、ゆっくりステージに上がってゆきます。しかし本当に生徒たち?レベル高いです!ティオルバとビオラ・ダ・ガンバが多いから、低音が効いていて、ズンズン、ときます。

これはリセウ劇場で上演された、サバイ指揮のものですが、この音楽を聴きながら想像してください。



劇場の入り口から、髪に美しい装飾を付けたソプラノの「音楽」を表す女性が歌いながらステージまで来ました。うまいなあ、もうプロなんでしょうね。

羊飼い2人はちょっと素人ぽかったけれど、ダンサーも4人いて、コーラスもなかなかうまい! みんな衣装を着けてしっかり演技もしています。
でも圧倒的に素晴らしかったのは、タイトルロールを歌ったFrancisco Fernandez-Ruedaというテノールで、完璧。説明を読むと、ウィリアム・クリスティやスピノジやミンコフスキーの指揮の下で歌っているプロの歌手で、文句なし。
エウリディーチェが死んだニュースを聞いて泣き崩れるところは涙を誘われるほどでした。このメッセンジャーも素晴らしいソプラノでした。
また、地獄の橋渡しをするバスも素晴らしかったし、黄泉の国の王様は大変な長身で、まるでルードヴィヒ二世のような風采の、なかなかいいバリトンでした。
アポロになったのは羊飼いの一人のバリトンで、声と外見は素敵だけれど、まだ技術が伴わなくて、若いのに、もう少し年配のオルフェオに「父上」なんて言われて変な感じでした。とにかく時々歌手たちはステージを降りてすぐそばで歌うのですから、うれしくなってしまいました。みんなきちんと古楽の勉強をしている人たちだから、ビブラートなし。それは見事でした。

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かなりレベルの高い上演で、オーケストラも素晴らしく、舞台装置は何もなかったものの、とても満足したステージでした。

劇場は外からは全然見えないのです。

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ライトアップされたサリアの教会がきれいでした。
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「オルフェオ」は、以前、船倉で見た面白い経験があります。こちら

ついでですが、オルフェオが黄泉の国に行く前、「希望」がアリアを歌いますが、様々なステージの中で、ダントツのものがこちら。ジャルスキーの「希望」で、男性とも女性ともつかない声と姿が印象的です。このアリアは大体女性が歌うのですが、CTを使ったマルゴーに座布団5枚!



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by gyuopera | 2015-04-25 20:36 | オペラ、コンサート musica | Comments(0)

私と一緒にバルセロナを散歩しましょう Vamos a pasear conmigo en Barcelona!


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