2015年 03月 16日
リセウ劇場でオペラ「ジークフリート」を見る |
今夜はリセウ劇場で、ワーグナーのオペラ「ジークフリート」を見ました。
5階でステージがよく見えない席の人は天井でも眺めていればよいのでしょうか。そのくらいきれいですもの。
ミーメが毒入りの食物を食べさせようとしていることを鳥がジークフリートに教えたので、ミーメを殺し、鳥が教えてくれた岩山の火の中に眠るブリュンヒルデを探しに出かけます。
ヴォータン(Albert Dohmen)とエルダ。この二人の娘がブリュンヒルデで、彼女はジークムントとジークリンデを助けようとして、ヴォータンに逆らったので、罰を受けて火の山に眠らされているのです。エルダ役のEwa Podlesは深いアルトの素晴らしい声です。
それにしてもこの場面、神々の住居であるワルハラなのに、なぜこんなに散らかっているのか。
ヴォータンに岩山の場所を聞くジークフリート
岩山の火の輪を超えたジークフリートは、そこに眠っているブリュンヒルデの目を覚まし、二人は抱き合います。これが簡単じゃなくて、長々と会話が続くので、ちょっと飽きる。 このブリュンヒルデがめちゃくちゃビブラートをかけて歌うので、何を歌っているんだかわからないくらい。聞くのがつらかった。 今までずっと歌いっぱなしのジークフリートは、それまで休んでいた元気いっぱいのブリュンヒルデと丁々発止で歌わなくてはならないから、この場面は彼には大変じゃないでしょうかね。
オーケストラはなかなか良かったのですが、フルオーケストラでオケピットいっぱい。ボリュームがすごいので、時々は歌手の声が聞こえなかったりしました。特に、ノートゥングを鍛えているジークフリートの声があまりよく聞こえなかったのは、山場だけに残念。ワーグナー歌手は大変ですねえ。 まあ、演出も悪くはないんだけれど、ジークフリート、もう少し若々しい人だったらねぇ。ホフマンやコロが懐かしいですねえ・・・・。
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この前「ワルキューレ」を見て、とても良かったので、すぐジークフリートも買ったのですが、今日はタイトルロールの期待のテノール、Lance Ryanがキャンセルでがっかり。
まあ、今回のはアボノに入っていなかったので、安い5階の席を買いましたから、天井のすぐ近く。またじっくり天井を観察しました(笑)。
代役のStefan Vinkeも悪くはなかったのですが、声に輝きがなくてちょっと残念でした。
ステージ写真は、リセウ劇場のFacebookからお借りしました。
ジークフリートを育てた森の中のミーメ(Peter Bronder)の家は、キャンピングカーの壊れたもの。
ジークフリートの母ジークリンデは、ジークフリートを生んですぐ亡くなり、ジークフリートの父、ジークムントの持ち物であった、真二つに割れた名刀ノートゥングを,生まれたばかりのジークフリートとともにミーメに託したのです。ジークフリートを育てたミーメは、何とか刀を鍛えて元の形にしようとやってみますが、いくらやってもどうしてもできないのです。
ミーメから自分の出生を聞いたジークフリートは、とうとう刀を鍛えて、ドラゴンのいる洞窟に向かいます。ミーメは、ドラゴンの宝を手に入れたいがためにジークフリートを育てたのです。
出かけるとき、ミーメのキャンピングカーを壊してしまいます。このジークフリート、ミーメよりおじさん体系…(失礼)。
ドラゴンの洞窟で、ドラゴン退治をしたジークフリートは、その血を一滴口にすると、鳥の声がわかるようになります。そしてドラゴンの守っていた宝の指輪と姿を自由に変えられるマスクを手に入れます。
ドラゴンの口は、大きなショーベルカーで、心臓を突かれたドラゴンはもとの姿になり、洞窟の中に宝があることをジークフリートに話すのです。
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by gyuopera
| 2015-03-16 08:04
| オペラ、コンサート musica
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