Philippe Jarousskyヴィヴァルディコンサート

昨夜は待ちに待ったPhilippe Jarousskyと L'Artaserseのビバルディコンサート。
会場が2200席の大きなL'Auditoriでしたから、埋まるかどうか心配でしたが、見事満席!

写真はL'Auditoriからお借りしています。
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バロックアンサンブルですから、この会場では大きすぎると思うのですが、音響が非常に良いので、隅々までとてもよく聞こえたそうで良かった。
ジャルスキーは非常に詰まったスケジュールで、ここのところ2日に一度のコンサートが続いているのですが、それでも絶好調で、声がとても美しく響きました。

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ステージ登場は、アンサンブル アルタセルセとジャルスキーが一緒。挨拶すると、ジャルスキーは後ろの椅子にちょこんと座り、まず、アンサンブルの演奏で 弦楽のためのコンチェルトハ短調、RV120. 
このアンサンブルはジャルスキー本人が結成、今回のCDでは指揮もしていますが、その息のぴったり合ったところ、音の美しさ、そして緩急のメリハリの利いたところなど、素晴らしい演奏です。第一ヴァイオリンがタンピエーリ氏。

それから、Stabat Materの前奏が始まり、ジャルスキーが立ちあがって前に出、苦しそうな表情で歌います。

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この録音は、スピノジ指揮のアンサンブル・マテウスですが、ジャルスキーの最近出たCD”Pieta"では、アンサンブル・アルタセルセで、強弱の付け方など、少し変わっています。

続いてアンサンブル・アルタセルセの Concert en Re major(変ロ長調)R123の短い演奏の後、ジャルスキーが素晴らしい"Longe mala" で素晴らしいテクニックを披露。




これで前半がおしまい。

後半は, アンサンブルの演奏で シンフォニアRV116 のアレグロ。
続いてジャルスキー登場で、今となっては懐かしい "Se ogni guardo" , Orlandoのアリア。
以前、スピノジ指揮のアンサンブル・マテウスとよく演奏していた曲が並びます。


そしてジャルスキーのYoutubeの大ヒットとなった、"Vedro con mio diletto"


続いて、アンサンブルの演奏で、2台のヴァイオリンのためのコンチェルト522.
すごいテクニックの2人の演奏に引き込まれていると、突然ブツンという音。第二ヴァイオリンのソリストのヴァイオリンの弦が切れたのです。
とっさに、後ろにいた女性のヴァイオリニストが自分のヴァイオリンを彼に渡し、弦の切れたヴァイオリンを持って楽屋に引っ込みました。それで演奏は途切れることなく、また乱れることもなく続いたのです。
これは例外だったので、1楽章でみんな喝さいしました。
第二、第三楽章も全く問題なく、どころかその素晴らしい演奏で、終わった時は会場が沸きかえりました。
現在のバロック音楽とはこういう演奏なんだ、と、その斬新さ、躍動感、強弱の素晴らしい効果にすっかり魅了されました。イ・ムジチ時代とは本当に演奏方法が変わったものです。

続いてジャルスキーが "Mentre dormi" という、オペラ「オリンピアーデ」の静かなアリアをしっとりと歌い上げ、最後がやはり「オリンピアーデ」の中の激しい曲”Gemo in un punto e fremo"を歌います。手に汗を握るようなアリア。究極の立場に置かれ、死を覚悟して歌う歌で, 前にレチタティーヴォが付きます。



この演奏が、コンサートでは伴奏が最後の音をぐっとクレッシェンドさせてドキッとするほど素晴らしい終わりです。
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プログラムはこれでおしまい。聴衆はみんな熱烈な拍手を送り、アンコールはなんと3曲。

初めがこれまた懐かしい "Sento in seno ch'in pioggia di lagrime"


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つづいての曲は、彼がちょっと解説。

「いままでは、カストラートのための曲を歌ってきましたが、今度は女性の歌。とてもヒステリックな女性で(皆どっと笑う)裏切った恋人に復讐してやる~、でも、戻ってきたら許す」(またまたみんなが笑う)

解説の通り、激しい曲です。これはサン・パウロのコンサートのとき、誰かが盗み撮りしたもの。


3曲目はNisi Dominusuから、美しい Cum dederit

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もちろん最後はスタンディング・オベーション。本当に素晴らしいコンサートでした。

この時のコンサートは、同時放送されたので、各国でも聞けた方が多かったと思います。
もうすでにYoutube出、全コンサートを聴くことができます。



コンサートのあとは、ジャルスキーはいつもサイン会を開いてくれて、もちろんいつも長蛇の列。最終電車に間に合うかハラハラ。
フランクで真摯なジャルスキーは本当にみんなの人気者。

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ちょうど自分が誕生日だというと、リブレットに「お誕生日おめでとう」とスペイン語で書いてくれました。11時45分に会場を出て、なんとか地下鉄で家に帰りつけました。

本当に素晴らしいコンサートでした。

余談ながら、今日の誕生日、ブリュッセルにいる息子から花束が届きました。
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ふふふ、ジャルスキーがもらった花束よりきれいよ。


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Commented by efendi at 2014-11-28 22:54
お誕生日、おめでとうございます!!!
誕生日にコンサート、良い思い出ですね〜。
息子さんからの花束、本当にキレイです。
これからも散歩に趣味に、ブログ上ですがお伴させてくださいませ。
Commented by yokodak at 2014-11-28 23:07 x
Gyuさん、お誕生日おめでとうございます!コンサート、素敵なプレゼントになりましたね♪
臨場感が伝わってくる詳細なレポート、ありがとうございます!2,200も入る箱で、古楽でもオケならともかく、アンサンブルの公演はキビシイのでは、と同じく心配しておりましたが、杞憂だったようですね。
充実した内容のプログラム、羨ましすぎます!アルタセルセ、PJはもちろんですが、彼のアンサンブルも本当に素晴らしいと思います。タンピエーリのヴァイオリンも定評がありますものね。私も是非生で聴いてみたい!コンサート動画、後ほど楽しませていただきます♪
26日、東京ではシュトゥッツマンのフランス歌曲の夕べがありました。間際に、行かれそうかな、とチケットを購入しようとしたら完売でがっかり。プログラムにアーンの「クロリスに」もあったのに…。
5月のOpium2のリサイタルも楽しみですね♪
追伸 花束、センス良いですね〜!さすがはGyuさんの息子さんです。
Commented by gyuopera at 2014-11-29 03:53
♪ efendiさん、どうもありがとうございます。
今回はちょうど楽しみにしていたコンサートが重なり、何よりのプレゼントでした。
花束はびっくりしましたが、ネットで外国まで頼むことができるんだそうです。
Commented by gyuopera at 2014-11-29 04:04
♪ yokodakさん、どうもありがとうございます。
今回はうれしかったです。席は一番前の真ん中で、目の悪い私もよく見ることができて大正解。このホールは大オーケストラが演奏するのに適しているホールなので、一番前の席は最低のお値段だったんですよ。
プログラムは去年のファリネッリのときよりずっと声の美しさが堪能できました。アンサンブルの演奏もとても素晴らしくて、前日のTV録画のとき、PJはイ・ムジチの演奏は今じゃmieldaだ、なんて言ってましたが、本当にそうなんだ、と納得。会場は熱気に包まれていて、クラッシックのコンサートじゃないみたいな雰囲気でした。
シュトゥッツマンも人気があるんですね。
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by gyuopera | 2014-11-27 23:44 | オペラ、コンサート musica | Comments(4)

私と一緒にバルセロナを散歩しましょう Vamos a pasear conmigo en Barcelona!


by gyuopera