オペラ「アドリアーナ・ルクヴルール」

今リセウ劇場で上演中のオペラ、チレア作曲の「アドリアーナ・ルクヴルール」を見てきました。

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このオペラは、18世紀前半にパリで活躍した実在の女優、アドリエンヌ・ルクヴルールの生涯をオペラ化したもので、1902年にミラノで初演され大成功を収めています。今日でも「新イタリア楽派」オペラの佳作のひとつとして、チレアのオペラ作品中もっとも頻繁に上演される作品となっているそうです。

ステージ写真は、Liceu劇場のHPからお借りしています。(オペラのステージ写真は一切撮影禁止ですから)

第一幕

幕が開くと、真ん中に大きなステージがあり、その大きなステージが、ゆっくりと回って、観客から見える角度がかわる。
みんなはこれから始まる劇の準備でせわしなく動きまわっている。
一座のパトロン、ブイヨン公爵もやってきて、お気に入りの女優デュクロとふざけあう。
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主演のアドリアーナは一人別室の楽屋部屋があって、その楽屋の幕が開き、彼女が現れると、彼女をあらわすやさしい曲が流れる。

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舞台監督のミショネはひそかにアドリアーナに恋心を抱き、芝居が始まり、楽屋には出番を待つアドリアーナとミショネだけが残されると、遠まわしの求婚をするが、彼女は恋人のマウリッツイオが来るのを今か今かと待っているので、求婚されたことにも気づかない。

そこに恋人のマウリツィオがやってきて、熱烈に賞賛する。そして、はねた後の逢引を約束。アドリアーネは枯れにスミレの花束を与える。

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颯爽としたマウリツィオを見て、アドリアーナに求婚するのをあきらめるミショネ。アドリアーナのステージを幕間絡みながら、彼女の演技を賞賛。

ブイヨン公は愛人デュクロが誰かに手紙を書いていると聞いて嫉妬、その手紙を入手する。それはマウリツィオ宛で、「今晩11時、セーヌ川の邸宅で」とあった。その邸宅は、公爵がデュクロに与えたものだった。公爵は手紙の封を戻し、マウリツィオのもとに届けさせ、その上で2人の密会を邪魔してやろうと、同時刻にその邸宅でパーティーを開くことを計画する。

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デュクロの手紙を受け取ったマウリツィオが楽屋に戻ってくる。彼はフランス王室との秘密交渉のため、王室と繋がりのあるブイヨン公妃にかねてより面会を求めていた。デュクロは公妃との仲介役の労をとっており、手紙は「今晩11時マウリツィオが公妃に面会できる」という意味だった。マウリツィオはアドリアーナに今晩は会えなくなった旨伝言を託して去る。

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舞台が終り、伝言を受けとったアドリアーナはがっかりしている。ブイヨン公爵は「一座の全員でデュクロを驚かせ、お灸を据えてやろう」と考え、アドリアーナまでをもパーティーに招待する。
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ここで6分間の休憩。
第二幕はデュクロのセーヌ川の邸宅。
そこでマウリツィオが来るか来ないかとはらはらと待っているのはブイヨン公妃。せりふを聞くと、儲かれとは長年のお付き合いのようだ。
マウリツィオが来ると、嫉妬深い公妃は早速彼の胸ポケットに挿したブーケを見つけ、仕方なく彼は「これは貴女への贈り物」と差し出す。
そこにブイヨン公らが来る物音がするので、公妃は小部屋に隠れる。

そこに招待に応じてやってきたアドリアーナ登場。
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そこにいたマウリツィオを見てびっくりするが、彼は小部屋の夫人を逃がしてくれと彼女に頼み、お互い顔を見ないことを約束させる。
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アドリアーナはあたりのろうそくを消し、暗くなったところで小部屋から公妃を呼び出し逃がすが、公妃は彼女がマウリツィオの新しい恋人だということを直感する。

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第三幕
数日後、ブイヨン公爵邸では夜会が開かれようとしている。アドリアーナも招かれている。
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彼女の声を聞いて公妃は恋敵はアドリアーナに違いないと確信。
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マウリツィオも招待され、公妃は彼をそばから離さない
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マウリツィオは、出兵したときの様子を歌う
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アドリアーナは芝居の名台詞を朗詠することになり、ラシーヌ『フェードル』(これは夫を裏切った淫乱な女性)の一節を見事に演じる。一同は喝采するが、それを自らに対する侮辱と知った公妃は独り復讐を誓う。

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第四幕
第一幕のステージの裏が見えている。ミショネが来て、公爵邸の一件以来臥せっている彼女の見舞いにやってくる。
そこにマウリツィオより、と書かれた小箱が届けられ、アドリアーナが開けると、彼に上げたはずのスミレの花が入っている。すっかり萎れたその花を見て、彼女は彼を失ったと絶望、「哀しい花よ」と歌う。

そこにミショネとともにマウリツィオが来て、彼女に求婚するが、彼女は顔面蒼白になっており、スミレのブーケはブイヨン公妃が贈ったもので、そこには毒が仕込まれていたことを悟る。
マウリツィオの腕の中で苦しみつつアドリアーナは息を引き取り、静かに幕となる。
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舞台も衣装もそれはすばらしく、久々にオペラ!というカンジのステージでした。それもそのはず、このオペラはロンドンのコヴェント・ガーデンと、ウィーン国立劇場、サンフランシスコオペラとリセウ劇場の共同制作なのですね。

ただねえ、私はどのアリアにもあまり感動しなくて・・・きっと私の好みの音楽じゃないんだろうなって思いました。

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Commented by siratamasira at 2012-05-21 18:22
こんにちは、これぞ巻き毛という感じに素敵な衣装で なんだか
ベルサイユのばら を思い出しました、巻き毛っていつでも形は少し
づつちがっても永遠の人気の髪型ですね。オペラはあんまり~・・・
なのですが 衣装とかは素敵で好きです^^°
Commented by gyuopera at 2012-05-21 23:50
♪ siratamasiraさん、こんにちは。
こういう18世紀の衣装は、いわゆるこちらの時代劇ですね。こちらの人は、どこかにこの時代に対する憧憬を持っているかもしれませんね。
主人公の女性が登場するたび、とても優しい、花が開くような音楽が流れるんです。いつも素敵な衣装で、圧倒的な存在感をカンジさせるこの役は、昔からドラマティックソプラノの好むところだったようです。
Commented by ぽん at 2012-05-22 09:56 x
劇場が流石!とそっちにまず目が行っちゃいました☆
撮影OKだったんでしゅか?こんなにお詳しく・・・
そしてスペイン語がわかるってにもなんかかっくいいでしゅね☆
Commented by gyuopera at 2012-05-22 19:18
♪ ぽんさんこんにちは。
撮影は禁止されていますから、ステージ写真は、劇場のページからお借りしました(記載してあります)。劇場内部の写真は私が撮ったものですけれど。リセウ劇場は本当にすばらしい劇場です。
このオペラはスペイン語ではなくて、イタリア語です。行く前にストーリーを読んでいきますが、イタリア語だと、スペイン語と似た言葉もたくさんあるので、ところどころはわかりますよ。
Commented by gionbayashi at 2012-05-24 16:32
いつもオペラの分かりやすい解説ありがとうございます。
最近Met Opera on demandでRentalがパソコンでできる
ことがわかりました。 「Adriana Lecouveur」で検索
3件ありましたので、最近の上演2009年のをRental($4)しました。
Rental後29日間有効。 但し開封したら6時間でexpire。
そのうち見ます。ありがとうございました。
Commented by gyuopera at 2012-05-24 17:01
♪ gionbayashiさん、おはようございます。
Netの上演オペラがレンタルできるなんて、便利な時代になりましたね! レンタルDVDではなかなかオペラなんて置いてないですから、それは素敵なシステム!あちこちのオペラハウスでもやればいいのになあ・・・・もっとも、古いままの劇場だと、録画の機械を導入するのにすごいお金がかかるようですが・・・ちなみにリセウ劇場では録画の機械がもう設置されていて、すべてのオペラを録画していますから、レンタルもできそうです。そうするとオペラハウスに来る人が減ってしまうかしら?
でも実際見るのと録画とでは、オペラの場合大変な違いがありますから、ファンは減らないかもしれませんね。
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by gyuopera | 2012-05-21 12:29 | オペラ、コンサート musica | Comments(6)

私と一緒にバルセロナを散歩しましょう Vamos a pasear conmigo en Barcelona!


by gyuopera