オペラ「フィガロの結婚」

昨夜は久々にリセウでオペラを見ました。

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演目は、モーツァルトの「フィガロの結婚」

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アボノ(年間を通してチケットを買う)を買っているので、アボノに入っているオペラの時はいつもプラテア(平土間)の席。

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早く着いたので、オケピットをのぞいてみると、指揮者の場所にチェンバロが。
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昨日は最後の公演で、ほぼ満席。フィガロはやっぱり人気がありますね。
モーツァルトのオペラは大好き。中でもフィガロは、登場人物がすごく人間くさくて面白い。

ステージ写真はリセウ劇場のHPからお借りしています。

幕が開くと、底は今日結婚式を挙げるフィガロとスザンナの部屋。二人はアルマヴィーバ伯爵の使用人。
フィガロはベッドのサイズを測り、スザンナはヴェールを縫いあげて試してみます。
広い部屋です。天井まで軽く10m(笑)。伯爵の部屋からも、伯爵夫人の部屋からもすぐ近く。
だから、伯爵が手を出すのも簡単なのよ、とスザンナは心配そう。
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二人が出ていくと、女中頭のマルチェリーナとドクター・バルトロがやってきます。
マルチェリーナはフィガロにお金を貸していて、もし返せなければ、フィガロはマルチェリーナと結婚する、という証文を書いているのです。
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スザンナが戻ってきてマルチェリーナを見ると、二人でライバル意識丸出しで火花を散らしますが、スザンナの「お年でしょ」に、すごすご引き下がります。

そこへやってきたのがケルビーノ。まだ少年と言ってもいい年齢の男の子ですが、女の人と見ると、のぼせてしまう困った人。スザンナにも、伯爵夫人にものぼせています。
そこでというとても美しいアリア「自分で自分がわからない」を歌います。

ビデオ


そこに伯爵がやってきたので、ケルビーノはあわてて隠れます。
伯爵はスザンナに気があるので、口説き始めますが、音楽教師のドン・バジリオが来たので、急いで隠れます。ケルビーノと伯爵が、あちこち隠れ回っている様がおかしくて。
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でも最後にはみんな見つかって、伯爵も自分とスザンナの会話を聞かれたのを怒りまくり、軍隊に行け!と命令。

伯爵夫人は、浮気っぽい夫のことを思うと悲しくて沈んでいますが、スザンナがケルビーノを連れて来て、伯爵夫人に詩をささげます。、「恋とはどんなものかしら」これもとても美しいアリア。
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ビデオ(これが一番好き)


そのあとは、スザンナがふざけて、ケルビーノに夫人の服を着せたりして
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ふざけていると、大変、伯爵がどんどんと戸をたたくではありませんか。
ケルビーノはあわててクローゼットに隠れます。
伯爵は夫人が浮気の相手を隠していると怒りまくり、鍵をかけた戸をこじ開ける道具を取りに夫人を連れて出てゆきます。その間にスザンナがケルビーノをクローゼットから出して、ケルビーノは窓から飛び降り、庭の池にボッチャン。
スザンナはケルビーノの代わりにクローゼットに入ります。

戻ってきた伯爵夫妻、夫人の不貞をなじりますが
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クローゼットの中からスザンナが出てきて拍子抜けの伯爵、自分の行為を詫びますが、庭師がやってきて、だれかこの窓から飛び降りて植え木をダメにした、と言います。
ちょうど来ていたフィガロが、こいつは酔っているから、と笑い飛ばします。
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そこにマルチェリーナとバルトロが来て、フィガロの借金の契約について伯爵に訴えます。
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裁判が開かれることになり、借金が返せなければマルチェリーナを娶ること、と判決を下されたフィガロは、「俺は孤児だったけれど、生まれはいいんだぜ」と腕の入れ墨を見せると、マルチェリーナが、[ラファエル!」と叫び抱きつきます。
赤ん坊の時さらわれた自分の子だというわけで、父親はバルトロというわけです。
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そこにスザンナがフィガロの借金を返すべくお金を持ってきますが、マルチェリーナと抱き合っているフィガロを見てカンカン、お金を投げつけるとフィガロにピンタを食らわせます。
やっとマルチェリーナとバルトロが両親だったということを納得して喜ぶスザンナ。
マルチェリーナとバルトロも今日一緒に結婚式を挙げようということになります。
面白くないのは伯爵。
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人気が無くなったところでスザンナにあいびきを迫ります。
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スザンナが、
「女性は ハイ、というのに時間がかかるものなんです」

と言ってOK. でも、計画があったのです。

伯爵夫人が口述してスザンナに伯爵宛に、逢引の手紙を書かせます。
「手紙の歌」ソプラノのとても美しい二重唱
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ビデオ


さて、いよいよ2カップルの結婚式
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踊りながら、スザンナはヘアピンに挟んださっきの手紙を伯爵にそっと手渡します。

バルバリーナは伯爵に、そのピンをスザンナに返してくれと頼んだのですが、それをどこかで落としてしまったバルバリーナ、悲しい歌を歌いながら探します。
そこに来たフィガロがピンを見つけ、その訳を聞いて、スザンナの浮気と思って腹を立てます。
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スザンナが伯爵を待ってアリアを歌い、それを隠れて聞いているフィガロはますますいきり立ちます。
この後、スザンナと伯爵夫人が服を取り換え、伯爵が来た時は、伯爵夫人がスザンナのふりをして待っています。愛の言葉をささやき指輪を与える伯爵
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怒ったフィガロが大きな音を立てると、夫人は姿をくらまし、伯爵も後を追って退場。伯爵の服を着たスザンナを見つけたフィガロは、伯爵が浮気をしている、と夫人に訴えますが、すぐそれがスザンナと見破ります。そこですべて事情を飲み込んだフィガロ、夫人のふりをしているスザンナに、こっちも浮気をしましょう、と誘いかけるので、怒ったスザンナはフィガロに平手打ちと足蹴りの攻撃。フィガロは笑いながら、仲直りしよう、と歌います。
伯爵が近づいたのを察して、二人は芝居を続け、それを見た伯爵が、夫人の浮気現場を見つけたと人を呼びます。
みんなが集まったところで、夫人の姿のスザンナとフィガロが「ごめんなさい、ごめんなさい」と謝りますが、伯爵は「いや、許さない!」と頑として受け付けません。
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そこに、スザンナの衣装をつけた夫人が出てきて、伯爵は自分のやったことがすべて夫人に知られたことを悟り、膝まづいて夫人の許しを請います。
夫人は伯爵を許し、円満解決。
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これが1日の出来事なのですから、本当に「たわけた一日」。

歌手では伯爵夫人を歌ったMaite Alberolaがとてもよかったし、ケルビーノのMaite Beaumontが良かったですが、夫人の部屋で上着を脱がされたときは、あまりにも胸が大きいので、とても男には見えなかった…
スザンナ役のAinhoa Garmendiaは少し役不足。フィガロのJoan Martin-Royoも弱い。
伯爵のBorja Quizaはあまりにもスマートで若々しくて、貫録たっぷりの夫人と並ぶと息子のよう。歌のほうはよかったけれど。

演出もステージもとてもきれいで楽しめました。オーケストラも歯切れがよくて、聞いていて気持ちの良い演奏でした。

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Commented by patronistaT at 2012-02-05 23:34
こんにちは。もう何年もリセウへは行っていないです。聞いたところによると、リセウでのオペラは現代的にアレンジしたものだけになったそうですが、本当でしょうか。以前見た、ドン・ジョバンニもそうでした。ほんの少し夢が覚めてしまいそうで残念。火事で無くなってしまった衣装はもう再現できないのでしょうか。映画に比べて興行収入が少なそうですしね。
「フィガロの結婚」楽しいですよね、たぶん初めてみたのがこれです。
Commented by gyuopera at 2012-02-06 01:28
♪ patronistaさん、こんにちは。寒いですね!
Figaroは大好きなオペラです。ドン・ジョバンニも好きだけれど、リセウのビエイトの演出は、下品で残酷で、大嫌いでした。モーツアルトの美しい音楽を侮辱している感じすらしました。ああいうのはリセウでやってほしくない!
最近の舞台はみんな時代設定を現在に移したものが多いですね。まあ、大幅に援助カットされてしまったから安上がりにできるものが主流になるのでしょう。今、地下でカバリエの出演したオペラの衣装展をやっていて、とても素敵です。ああいう衣装を作るのはずいぶんお金がかかることでしょう。
Commented by Klee at 2012-05-01 12:37 x
この記事、今日見つけたのです。gyuさんのおかげでリセウのフィガロ、楽しみました。私は「手紙の二重唱」が大好きで、その1秒1秒が惜しいくらい。はめ込まれたヤノヴィッツ&マティスのゆったりしたテンポ(ベームの指揮)は理想的。今日も聞き惚れました。感謝!
Commented by gyuopera at 2012-05-01 15:11
♪ Kleeさん、おはようございます。
フィガロ、本当にすばらしいアリアと重唱がちりばめられた作品ですね。
「手紙の二重唱」、私も重唱の中ではこれが一番好きで、いつもうっとりしながら、「まだ終わるな、終わるな」なんて思いながら聞いています。
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by gyuopera | 2012-02-05 12:30 | オペラ、コンサート musica | Comments(4)

私と一緒にバルセロナを散歩しましょう Vamos a pasear conmigo en Barcelona!


by gyuopera