2011年 08月 08日
マヨルカ滞在記9 露店市と、お茶に呼ばれたこと |
毎週火曜日は、アルタに市が立つ日。小さな露店がぎっしり並びます。
いつもこの市に来るのがとっても楽しみ
アクセサリーが豊富
一度朝9時ころ見に行って、ちょこちょこ買い物をし、12時ころ、トニアとまた見に行きました。トニアは服やアクセサリーが大好きですから、イアリングも何種類も、服は4枚くらい買っていました。
市のたつ日は広場で生演奏をやっています。
これが昔の劇場、今の図書館ですが、この広場の周りにもぎっしり露店がならんでいます。
まだ全部見終わらないうちに、大粒の雨が降ってきました。
露店の業者たちは、あっという間にお店をたたむと、早々に引き揚げてゆきました。
私たちもかなり濡れてしまいました。最後まで見れなくて残念。
さて、私たちの滞在しているテレサの別荘のある通りに、石造りの売家があるのですが、いつもは閉っている玄関の戸が、その日は開いていました。
中に人がいたので、声をかけてみますと、顔見知りの人が出てきました。彼女、その日はその家の掃除を頼まれたということでした。
お願いして、中を見せてもらいました。
家はとても細長くて、玄関を入ると土間になっていて、すぐ上にのぼる石の階段があります。
二階に上がったところが書斎で、天井が斜めになっていて、梁が見え、通りの側に窓があり、古風な本棚と壁いっぱいに書架がしつらえてあり、大きなデスクが置いてあって、なかなか雰囲気があります。その奥がダブルベッドの置いてある広めのベッドルーム、その奥がテラス。
1階は玄関の土間、続いて廊下と左に小さなベッドルーム、暖炉のある細長い居間、その奥が天井にガラス窓をはめたキッチン、さらに奥が細長い庭で、その向こうはガレージのはずですが、とても車が入れる広さはありませんでした。
どうしてこんなに細長いかといえば、昔は大きな家だったのを、子供たちに分けるとき、半分にしたらしい。残念ながら、家の写真を撮らせてもらうのを忘れました。
話していて、今度お茶をしましょう、と約束しました。
お茶の約束をしたのは月曜日。
「ケーキか何か持って行かなくちゃいけないわね」
手作りケーキを作ることにしましたが、分量も材料もわからない。この間訪問した友人宅に聞きに行きましたが、あいにく留守。
「こうなったら、町を歩いている人に聞こう」
それで、向こうから来たセニョーラに、
「すみません、あなたはアルタの方?もしかして、ここの特産の甘いコカ(ケーキ)の作り方をご存知ですか?」
そのセニョーラはぎょっとして私たちを見比べると、
「私は料理はしません」
というなり、さっさと行ってしまいました。
仕方がない、他の人に聞きましょう。
車を停めているところまで戻ると、その前の家から年配のご婦人が出てきました。窓を掃除するところのようでした。
同じ質問を繰り返すと、セニョーラは喜んで教えてくれたのです。
家に帰ると、早速作ってみました。
まあまあの出来でしたが、あまり見た目はよくありません。
それで、友人にもらった手作りのアプリコットジャムを塗って、上にアプリコットの薄切りをびっしり並べましたら、何とか見られる姿になりました。
そのケーキを持って、お茶に呼んでくれたお宅に行きました。
その家も、この前見せてもらった家のように、とても細長い家でした。
玄関を入ると、玄関ホール、長いリビング、ダイニング、キッチン、で一番奥がパティオ。
3階建なので、上に寝室があるのでしょう。隅から隅まで、アンティークの家具で趣味良く飾ってあってとても素敵でした。これも写真がなくて残念!
パティオは案外広く、高さ15メートルくらいの円錐の大きな明かりが付いていました。
液体のパラフィンのランプなのだそうです。
パティオの奥にはまた部屋があって、この部分はとても古いのだそう(ロマネスクと言ってました)。
大きな石がごろごろあるのは、パティオの地面にするのだそうで、まだやりかけとのこと。見ると端のほうはまだ土のままでした。一抱えもあるほどの石を埋めて作るのですね。
ケーキはとてもおいしく、好評で、
「またお呼びしなくてはね」
と言ってくれました。
楽しい夜でした。
↓クリックしていただけると励みになります。どうぞよろしくお願いいたします。
いつもこの市に来るのがとっても楽しみ
アクセサリーが豊富
一度朝9時ころ見に行って、ちょこちょこ買い物をし、12時ころ、トニアとまた見に行きました。トニアは服やアクセサリーが大好きですから、イアリングも何種類も、服は4枚くらい買っていました。
市のたつ日は広場で生演奏をやっています。
これが昔の劇場、今の図書館ですが、この広場の周りにもぎっしり露店がならんでいます。
まだ全部見終わらないうちに、大粒の雨が降ってきました。
露店の業者たちは、あっという間にお店をたたむと、早々に引き揚げてゆきました。
私たちもかなり濡れてしまいました。最後まで見れなくて残念。
さて、私たちの滞在しているテレサの別荘のある通りに、石造りの売家があるのですが、いつもは閉っている玄関の戸が、その日は開いていました。
中に人がいたので、声をかけてみますと、顔見知りの人が出てきました。彼女、その日はその家の掃除を頼まれたということでした。
お願いして、中を見せてもらいました。
家はとても細長くて、玄関を入ると土間になっていて、すぐ上にのぼる石の階段があります。
二階に上がったところが書斎で、天井が斜めになっていて、梁が見え、通りの側に窓があり、古風な本棚と壁いっぱいに書架がしつらえてあり、大きなデスクが置いてあって、なかなか雰囲気があります。その奥がダブルベッドの置いてある広めのベッドルーム、その奥がテラス。
1階は玄関の土間、続いて廊下と左に小さなベッドルーム、暖炉のある細長い居間、その奥が天井にガラス窓をはめたキッチン、さらに奥が細長い庭で、その向こうはガレージのはずですが、とても車が入れる広さはありませんでした。
どうしてこんなに細長いかといえば、昔は大きな家だったのを、子供たちに分けるとき、半分にしたらしい。残念ながら、家の写真を撮らせてもらうのを忘れました。
話していて、今度お茶をしましょう、と約束しました。
お茶の約束をしたのは月曜日。
「ケーキか何か持って行かなくちゃいけないわね」
手作りケーキを作ることにしましたが、分量も材料もわからない。この間訪問した友人宅に聞きに行きましたが、あいにく留守。
「こうなったら、町を歩いている人に聞こう」
それで、向こうから来たセニョーラに、
「すみません、あなたはアルタの方?もしかして、ここの特産の甘いコカ(ケーキ)の作り方をご存知ですか?」
そのセニョーラはぎょっとして私たちを見比べると、
「私は料理はしません」
というなり、さっさと行ってしまいました。
仕方がない、他の人に聞きましょう。
車を停めているところまで戻ると、その前の家から年配のご婦人が出てきました。窓を掃除するところのようでした。
同じ質問を繰り返すと、セニョーラは喜んで教えてくれたのです。
家に帰ると、早速作ってみました。
まあまあの出来でしたが、あまり見た目はよくありません。
それで、友人にもらった手作りのアプリコットジャムを塗って、上にアプリコットの薄切りをびっしり並べましたら、何とか見られる姿になりました。
そのケーキを持って、お茶に呼んでくれたお宅に行きました。
その家も、この前見せてもらった家のように、とても細長い家でした。
玄関を入ると、玄関ホール、長いリビング、ダイニング、キッチン、で一番奥がパティオ。
3階建なので、上に寝室があるのでしょう。隅から隅まで、アンティークの家具で趣味良く飾ってあってとても素敵でした。これも写真がなくて残念!
パティオは案外広く、高さ15メートルくらいの円錐の大きな明かりが付いていました。
液体のパラフィンのランプなのだそうです。
パティオの奥にはまた部屋があって、この部分はとても古いのだそう(ロマネスクと言ってました)。
大きな石がごろごろあるのは、パティオの地面にするのだそうで、まだやりかけとのこと。見ると端のほうはまだ土のままでした。一抱えもあるほどの石を埋めて作るのですね。
ケーキはとてもおいしく、好評で、
「またお呼びしなくてはね」
と言ってくれました。
楽しい夜でした。
↓クリックしていただけると励みになります。どうぞよろしくお願いいたします。
by gyuopera
| 2011-08-08 14:47
| 旅行 viaje
|
Comments(2)
Commented
by
otebox at 2011-08-09 07:45
gyuさんお決まりのマヨルカ、楽しそうですね。
そんな物件が」se vendeなら写真つきでアップされたら不動産屋ができそうじゃないですか。ドイツ人じゃなくともオイシイ話で、魅力あります。
今もそうやってレストアしたり好みに作り変えたりしておられるところが日本と違っています。手っ取り早く更地にして文化住宅というのが、反省してるけど今もって日本の常套手段ですからね。
そんな物件が」se vendeなら写真つきでアップされたら不動産屋ができそうじゃないですか。ドイツ人じゃなくともオイシイ話で、魅力あります。
今もそうやってレストアしたり好みに作り変えたりしておられるところが日本と違っています。手っ取り早く更地にして文化住宅というのが、反省してるけど今もって日本の常套手段ですからね。
0
Commented
by
gyuopera at 2011-08-09 15:03
♪ oteboxさん、おはようございます。
私も宝くじでも当たったら、一軒欲しいところです。村の人たちはみんな親切な人が多くて、歩いてだいたいなんでも買えるし、それに気候もマヨルカですからねえ。ただし、ここはパルマから1時間近く離れていること、この村自体は海までかなり遠くて、車でなければいけないことで、そこまで人気がなくて、売家がものすごく多いんです。
修復にはかなりのお金と時間がかかるでしょうね。
でも本当に、お金があったらこういう小さい町の中の石造りの家、あったらいいなあ。
写真を撮らなかったのは、見せてもらった家が、人が住んでいるような状態になっていたからです。私はてっきり、そこにいた人の家かと思って、遠慮してしまったのですが、あとで聞いたら、バルセロナ大学の教授の家だそうです。
私も宝くじでも当たったら、一軒欲しいところです。村の人たちはみんな親切な人が多くて、歩いてだいたいなんでも買えるし、それに気候もマヨルカですからねえ。ただし、ここはパルマから1時間近く離れていること、この村自体は海までかなり遠くて、車でなければいけないことで、そこまで人気がなくて、売家がものすごく多いんです。
修復にはかなりのお金と時間がかかるでしょうね。
でも本当に、お金があったらこういう小さい町の中の石造りの家、あったらいいなあ。
写真を撮らなかったのは、見せてもらった家が、人が住んでいるような状態になっていたからです。私はてっきり、そこにいた人の家かと思って、遠慮してしまったのですが、あとで聞いたら、バルセロナ大学の教授の家だそうです。