2011年 02月 07日
映画"The King's speech" |
めったに映画館に行かない私が、本当に久しぶりに映画を見に行きました。
というより、友人に強制的に連れて行かれた感じなんですが・・・
それが、とても良かったので、ご報告したくなって。
題名は"The King's speech" 。 邦題が「英国王のスピーチ」。
英国王とは、現エリザベス女王二世のお父上、ジョージ六世で、この王様は、英国史上一番シャイな王様だったそうで、幼少の時から人前で話すとき、吃音が出てうまく話すことができないのですが、彼が「話し方(speech)」において努力をかさねて、吃音症を克服するというドラマ。
まだヨーク公アルバート王子のころ、1925年の大英帝国博覧会の閉会式で父王ジョージ5世の代理として演説をすることになったが、吃音症のためにさんざんな結果に終わる。
見かねた妻エリザベスは、紹介された言語聴覚士であるオーストラリア出身のライオネル・ローグの、ガタガタのエレベーターで上がっていくロンドンの古臭いビルの診療所を訪ねる。
予約を取って、夫婦で再訪する。
その診療室はがらんとし、壁には絵具が塗りたくってある部屋。
そこでライオネルは、アルバート王子にヘッドフォンをかぶせ、ガンガンと「フィガロの結婚」の前奏曲を効かせながら、ハムレットの"to be or not to be..." の一節を読ませて録音する。
アルバートは怒ってヘッドフォンを投げ捨て、出て行くが、今読んだ一節の録音のレコードをライオネルから渡される。
公邸に戻り、ほかの矯正専門家の治療を受けるが、そのやり方は口に一杯ガラス球を詰め込んで話すというもの。それも効果はなく、落胆した公が、ライオネルの診療所の録音を聞いてみると、吃音もなく、ちゃんと話せているのを聞き、ライオネルに治療を頼むことを決意。
ライオネルは親しみを込めてアルバート王子をバーティと呼ぶ。
その治療法はなかなか楽しい。
1936年、父王ジョージ5世が亡くなり、王位の第一継承者である兄エドワードは既婚者との婚約(イギリス国教会では禁じられている)のため、即位後1年もたたないうちに王冠を捨て、王位はアルバートのもとへ。
何も王位に着くための準備をしてこなかった公は泣いていた。
そしてウエストミンスター大寺院で戴冠式。新王はライオネルにそばにいてもらうように頼む。
王になってからも、夫妻はライオネルのもとに通う。
おりしもヒトラーが率いるナチス・ドイツが台頭、英国参戦も余儀なくされる今こそ、国民の奮起をうながすために、王の力強いスピーチが必要なのだ。
王のスピーチの全国放送のための放送室に入ると、ライオネルは、「すべてを忘れて、ただ私に話しかけるように」とコーチする。
緊張するたび、マイクの向こう側で元気づけるライオネルのおかげで、王はとうとう見事にスピーチをする。
ライオネルと王は、生涯の友となります。
まだ小さいころのエリザベス女王とマーガレット王女
王役のコリン・ファースは王の生真面目で誠実な性格をよく演じ、感動的でした。
ジョージ六世は、動脈硬化症と、ヘビースモーカーであったので肺がんを併発し、56歳の若さで亡くなりました。在位は16年。
「英国王のスピーチ」公式サイト http://kingsspeech.gaga.ne.jp/
↓クリックしていただけると励みになります。どうぞよろしくお願いいたします。
というより、友人に強制的に連れて行かれた感じなんですが・・・
それが、とても良かったので、ご報告したくなって。
題名は"The King's speech" 。 邦題が「英国王のスピーチ」。
英国王とは、現エリザベス女王二世のお父上、ジョージ六世で、この王様は、英国史上一番シャイな王様だったそうで、幼少の時から人前で話すとき、吃音が出てうまく話すことができないのですが、彼が「話し方(speech)」において努力をかさねて、吃音症を克服するというドラマ。
まだヨーク公アルバート王子のころ、1925年の大英帝国博覧会の閉会式で父王ジョージ5世の代理として演説をすることになったが、吃音症のためにさんざんな結果に終わる。
見かねた妻エリザベスは、紹介された言語聴覚士であるオーストラリア出身のライオネル・ローグの、ガタガタのエレベーターで上がっていくロンドンの古臭いビルの診療所を訪ねる。
予約を取って、夫婦で再訪する。
その診療室はがらんとし、壁には絵具が塗りたくってある部屋。
そこでライオネルは、アルバート王子にヘッドフォンをかぶせ、ガンガンと「フィガロの結婚」の前奏曲を効かせながら、ハムレットの"to be or not to be..." の一節を読ませて録音する。
アルバートは怒ってヘッドフォンを投げ捨て、出て行くが、今読んだ一節の録音のレコードをライオネルから渡される。
公邸に戻り、ほかの矯正専門家の治療を受けるが、そのやり方は口に一杯ガラス球を詰め込んで話すというもの。それも効果はなく、落胆した公が、ライオネルの診療所の録音を聞いてみると、吃音もなく、ちゃんと話せているのを聞き、ライオネルに治療を頼むことを決意。
ライオネルは親しみを込めてアルバート王子をバーティと呼ぶ。
その治療法はなかなか楽しい。
1936年、父王ジョージ5世が亡くなり、王位の第一継承者である兄エドワードは既婚者との婚約(イギリス国教会では禁じられている)のため、即位後1年もたたないうちに王冠を捨て、王位はアルバートのもとへ。
何も王位に着くための準備をしてこなかった公は泣いていた。
そしてウエストミンスター大寺院で戴冠式。新王はライオネルにそばにいてもらうように頼む。
王になってからも、夫妻はライオネルのもとに通う。
おりしもヒトラーが率いるナチス・ドイツが台頭、英国参戦も余儀なくされる今こそ、国民の奮起をうながすために、王の力強いスピーチが必要なのだ。
王のスピーチの全国放送のための放送室に入ると、ライオネルは、「すべてを忘れて、ただ私に話しかけるように」とコーチする。
緊張するたび、マイクの向こう側で元気づけるライオネルのおかげで、王はとうとう見事にスピーチをする。
ライオネルと王は、生涯の友となります。
まだ小さいころのエリザベス女王とマーガレット王女
王役のコリン・ファースは王の生真面目で誠実な性格をよく演じ、感動的でした。
ジョージ六世は、動脈硬化症と、ヘビースモーカーであったので肺がんを併発し、56歳の若さで亡くなりました。在位は16年。
「英国王のスピーチ」公式サイト http://kingsspeech.gaga.ne.jp/
↓クリックしていただけると励みになります。どうぞよろしくお願いいたします。
by gyuopera
| 2011-02-07 18:13
| 日々のこと cotidiana
|
Comments(10)
Commented
at 2011-02-07 20:18
x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented
by
gyuopera at 2011-02-07 20:31
♪ 鍵コメさん、こんにちは。
バルセロナ滞在が気に入られて本当によかったです。お天気も良かったというのも良かったですね。先週は素晴らしいお天気が続きましたが、今朝はちょっとうす曇りです。
いつの日か、またぜひバルセロナにお越しくださいね。
バルセロナ滞在が気に入られて本当によかったです。お天気も良かったというのも良かったですね。先週は素晴らしいお天気が続きましたが、今朝はちょっとうす曇りです。
いつの日か、またぜひバルセロナにお越しくださいね。
0
Commented
by
alex
at 2011-02-07 21:02
x
この映画、先日新聞でだったか粗筋を読んで、観たいと思っていたんです!ジョージ6世は、英国史上唯一王様になりたくなかった王様だと。
吃音の克服方法のヘッドホン、今でも有効なのではないでしょうか。昔私も、こういう方法や自分の言葉が遅れて聞こえてくる話し方で、吃音を矯正できると聞きました。
ヘレナ・ボナム・カーターの縁起も素晴らしいのでしょうね。
吃音の克服方法のヘッドホン、今でも有効なのではないでしょうか。昔私も、こういう方法や自分の言葉が遅れて聞こえてくる話し方で、吃音を矯正できると聞きました。
ヘレナ・ボナム・カーターの縁起も素晴らしいのでしょうね。
Commented
by
gyuopera at 2011-02-07 23:42
♪ alexさん、こんにちは。
これ、今話題の映画だったんですね。
私は王様になったコリン・ファースの演技が素晴らしかったと思いましたが、ライオネルを演ずるGeoffrey Rushもとても良かったですよ。
これ、今話題の映画だったんですね。
私は王様になったコリン・ファースの演技が素晴らしかったと思いましたが、ライオネルを演ずるGeoffrey Rushもとても良かったですよ。
Commented
by
きょうこ
at 2011-02-08 10:19
x
gyuoperaさん、こんにちは。
私も主人のお付き合いで見に行った映画です。ですからなんの期待も予備知識も無しに行きました。俳優達の名前さえしりませんでした。見始めたら最後まで時間のたつのがあっという間でした。
ここ数年の中でマイベスト映画と言えます。コリン・ファースはアメリカでもすでにこの映画で色々な賞をとっていますが、納得です。ジェフリー・ラッシュも以前アカデミー受賞者だなんで、後で知りました。そして勿論納得。
以前、ラッセル・クロウの“ビューティフルマインド”を見た時と同じような
感動を覚えました。
私も主人のお付き合いで見に行った映画です。ですからなんの期待も予備知識も無しに行きました。俳優達の名前さえしりませんでした。見始めたら最後まで時間のたつのがあっという間でした。
ここ数年の中でマイベスト映画と言えます。コリン・ファースはアメリカでもすでにこの映画で色々な賞をとっていますが、納得です。ジェフリー・ラッシュも以前アカデミー受賞者だなんで、後で知りました。そして勿論納得。
以前、ラッセル・クロウの“ビューティフルマインド”を見た時と同じような
感動を覚えました。
Commented
by
gyuopera at 2011-02-08 14:33
♪ きょうこさん、おはようございます。
もうご覧になられたのですね。じわっと感動する映画ですね。
私はほとんど映画を見ないので、当然俳優さんも全然知りませんでした。
この映画は言語聴覚士の克明な記録をもとに作られた実話なのだそうですね。でも映画化するのに、エリザベス王妃が、自分の生きている間はやめてくれと頼んだとか。
こういう映画ならまた見たいなあと思いました。
それから、みた場所が我が家から歩いていける映画館。そんなところに映画館があったなんて、今まで知りませんでした!
もうご覧になられたのですね。じわっと感動する映画ですね。
私はほとんど映画を見ないので、当然俳優さんも全然知りませんでした。
この映画は言語聴覚士の克明な記録をもとに作られた実話なのだそうですね。でも映画化するのに、エリザベス王妃が、自分の生きている間はやめてくれと頼んだとか。
こういう映画ならまた見たいなあと思いました。
それから、みた場所が我が家から歩いていける映画館。そんなところに映画館があったなんて、今まで知りませんでした!
Commented
by
Shin's mama
at 2011-02-08 16:40
x
gyuさん、もうご覧になったのですね~。わたしはコリン・ファース大好きなのです。わたしの読書はほとんどが古典で、新作というのはあんまり読まないのですけど、彼の「高慢と偏見」はまさにわたしが思った通りの人物像で、感動しました。BBCで放送しているとき、「街から女性が消えた」らしいですよね。見るために。(笑)この作品も早くみたいです。
Commented
by
gyuopera at 2011-02-08 18:06
♪ Shin's mamaさん、こんにちは。
私は映画をほとんど見ないので、出演の俳優も全然知らなかったです。
でもみんな演技派で、こういう映画は演技だけで見る人に訴えているわけで、本当に感動的でした。シリアスなのに、結構時々クスッと笑わせるんですね。
この映画、本当に見て良かったです。
私は映画をほとんど見ないので、出演の俳優も全然知らなかったです。
でもみんな演技派で、こういう映画は演技だけで見る人に訴えているわけで、本当に感動的でした。シリアスなのに、結構時々クスッと笑わせるんですね。
この映画、本当に見て良かったです。
Commented
by
あまる
at 2011-02-08 20:00
x
試写会の招待券の抽選に応募しましたが、外れたようです。
それにしても本当のジョージ6世さまはイケメンですね〜〜エリザベス女王さまとそっくり!ジョ−ジ6世妃は苦労なさった、
それにしても本当のジョージ6世さまはイケメンですね〜〜エリザベス女王さまとそっくり!ジョ−ジ6世妃は苦労なさった、
Commented
by
gyuopera at 2011-02-10 08:01
♪ あまるさん、こんばんは。
ジョージ6世、本当ですね。とてもドモるような感じに見えませんね。即位なさったときは40くらいなのに、とてもスマートで若々しい。国民からは「善良王」と呼ばれたほど、生真面目で誠実で、ずいぶん努力なされたようですね。
ジョージ6世、本当ですね。とてもドモるような感じに見えませんね。即位なさったときは40くらいなのに、とてもスマートで若々しい。国民からは「善良王」と呼ばれたほど、生真面目で誠実で、ずいぶん努力なされたようですね。