第47回フランシスコ・ヴィーニャス国際歌唱コンクール始まる  

今年も恒例のフランシスコ・ヴィーニャス国際歌唱コンクール選考が始まりました。

今年で47回目。世界56カ国から536人の参加者が歌を競います。

このコンクールに出場するには、アメリカおよびヨーロッパ各国有名オペラハウスで予選があり、最初に登録した歌手は536, 251 人で、この予選にとおってバルセロナまで参加した歌手たちは536人、さらにに285 人に絞られました。

このコンクールでは、オフィシャルの賞が6、特別賞が12、別格賞が13で、合計31の賞、合計85.700 ユーロという賞金のほか、マドリッド王立歌劇場およびリセウ歌劇場から歌手としてのオファーをもらえるという魅力的なコンクールなのです。

選考委員には、メトロポリタン歌劇場、コヴェント・ガーデン、スカラ座、ハンブルグ州立劇場、マドリッド王立歌劇場、ビルバオ歌劇場、リセウ歌劇場、パリ歌劇場、ベルリンドイッチェ・オパーのアーティスト・ディレクターたちが選ばれていて、決してスペインだけの審査員ではなく、国際的にも高水準のコンクールとなっています。

出場者のうち、一番人数が多かったのは韓国で、なんと162人。次がスペインとロシアで、それでも各43人。韓国がこれだけ多いのは、特別音楽教育に重きを置いているのでしょうか。 マリア・カナルスのピアノコンクールでも韓国勢が多く、最後まで残りました。 我が日本勢は・・・悲しいことに、ピアノでは一人も残りませんでしたが、歌唱に関しては第一次選考で全員ふるい落とされています。いや、もしかしたら、スペインの歌唱コンクールだからと、参加しないんでしょうか。

コンクール最終日と入賞者のコンサートはリセウ劇場でやりますが、初めの選考は、
Conservatorio de musicaです。
いつもはリセウにしか行かなかったのだけれど、今回は初日から行ってみました。

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開演の11時に行ってみれば、確かに雨は降っていたけれど、がらんとして、聴衆はいないんです。
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厳しい選考をくぐってきた人たちが、こんなちょっとみすぼらしいステージで歌うのはがっかりかと思うのですが、聴衆もいないなんてね。始まった時はそれでも6人くらいいたかしら。

一番最初の歌手は韓国のメゾソプラノでした。お化粧っけのない、まん丸な顔の歌手(失礼!)で、歌ったのがサムソンとデリラ。びっくりしました。その声の迫力と表現力。表情や動作はあまり入れなくても、目をつぶって聞いていれば感動的でした。思わず涙が出てしまったくらいです。レベル高い!

次のロシアのソプラノも良かったけれど、その次のリートを歌ったバリトンは素晴らしかった。感激しました。

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ドイツからのメゾソプラノは、チェネレントラの超絶技巧的な華麗なアリアNacqui all'affanno e al piantoを、信じられないくらいの完璧さで歌いました。

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このバス歌手は、セビリアの理髪師のドン・バジリオのアリアを、とても表情豊かに、演技もたっぷりで歌って見せてくれたので、それは楽しかった
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ボリュームで押す歌手はどうも苦手。鼓膜がびりびりするようなのはいやだなぁ。

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最後に歌った韓国のソプラノ。ラ・ボエームのミミの歌を可憐に歌いましたが、やっぱり東洋人は表情に乏しいから不利かも・・・ヨーロッパの歌手たちと比べると、感情の込め方も、今一つ、という気がしました。
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2日目の午後も行ってみました。

最後の頃は、2人に一人が韓国人・・・。歌唱の程度は高いのですが、どのくらいまで最後の選考に残るでしょう。

テノールは本当に難しいと思います。少ないうえに、あまりレベルの高いテノールはいませんでしたが、「後宮」を歌った人がまだましだったかな・・・くらい。
可笑しかったのは(失礼)、バラの騎士で元帥夫人の部屋で歌われるテノールのアリアを歌った人。ガンガンに歌って、オックス男爵でなくても、「もうたくさん」といいたくなる感じでした。
全体に女性歌手のほうが点数が高いと思いました。 

セミファイナルでどの人が残っているか聞くのが楽しみです。

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Commented by grappa-tei at 2010-01-10 15:28
衣装も姿勢もさまざまでなかなか興味深いものがあります。表情に乏しいとなれば、やはり東洋人にはかなりのハンディでしょうね。歌がうまいだけではオペラ歌手としての将来はおぼつかないことに。舞台映えのする体格と容姿、加えて演技のどれも欠かせないわけだから、マダム・バタフライ以外で日本人が国際舞台でプリマになれるチャンス、あるでしょうか?
Commented by じゅん at 2010-01-10 19:21 x
gyuさん、こんばんは。
昨日、今日と関東地方は穏やかな天気。
ただ逆に最近は雨が少なくて乾燥気味かもしれません。
そろそろ一雨あった方が良さそうです。

歌唱コンクールというとけっこうかしこまった印象ですが、
普段着に近い衣装で参加なさる方もいらっしゃるんですね。

まぁ、衣装で歌唱力が決まるわけではないですし、こだわる
必要はないのかも。

ということでまた来週。
Commented by gyu at 2010-01-10 20:09 x
♪ grappa-teiさん、おはようございます。
今年はコンクールの予選を初めから見ていて、とてもおもしろいです。
かなりの高水準で、もうオペラでも歌えるんじゃないかと思う人もたくさんいました。こういうコンクールって、エネルギーを感じます。
日本人はいなかったけれど、とにかく多い韓国人。見ていて思うのは、、テノールが東洋人というのはなかなか難しいと思います。テノールはだいたいヒーローとか、あこがれの人となるので、東洋人の丸い顔はどうしても受け付けられない。でもバスやバリトンならなんとかなると思いますし、事実活躍している人も時々みています。
小さな劇場では、東洋人のソプラノが活躍しているのを見たことがありますが、凹凸のあまりない東洋人はやっぱり難しいですね。
また、やっぱり一般に表現力にも乏しいように思うんですよ。全霊込めて、という感じがしないかも・・・オペラは歌だけじゃないですからね・・・
Commented by gyu at 2010-01-10 20:13 x
♪ じゅんさん、おはようございます。
この写真のときは予選なので、ラフな格好の人が目立ちました。だいたい観客もほとんどいなかったですし。でもやっぱり、ちゃんとした服装のほうがいい感じですね。男性がタキシードを着ていると、顔つきにハンディのある東洋人でもずっとちゃんとした印象ですからね。
今はヴィジュアルの時代ですから、外見もちゃんとしてないと。ピアノなどの予選の場合と違い、歌は体全体で表現しますものね。
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by gyuopera | 2010-01-10 08:07 | オペラ、コンサート musica | Comments(4)

私と一緒にバルセロナを散歩しましょう Vamos a pasear conmigo en Barcelona!


by gyuopera