古代ローマの水道橋

バルセロナが古代ローマ帝国の支配のもと、バルキーノと呼ばれていたころは、街は外敵に備えて強固な石壁で囲まれていました。
このことは、右のカテゴリー欄の「古代ローマ」をクリックしていただくと、12回にわたって詳しく書いてあります。

今日はその第二回に書いた、バルキーノに水を送っていた水道橋について。

カテドラルの市壁について2本の水道橋がありますが、それが途切れています。
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その続きは、カテドラル広場の反対側の奥、Dran i bas通りにあります。
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実際にこの場に立っても、これが水道橋と気付く人はあまりいません。だって、すっかり塗り込められて壁になっているのですから。
その壁を利用して、向こう側とこちら側に建物が建てられていました。手前の建物を壊したとき、このアーチが出てきて、これが水道橋だとわかったわけです。

ちょっと近づいてみましょう。
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この流しみたいなのはなんでしょうね
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こちらにも少し。その奥は、個人の庭になっています。そこにも残りがあるに違いないのですが、見ることはできません。
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こちらの建物の壁になっているわけですね。
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アーチの残りがちょっぴり。…なんでこんなところにインベーダーが・・・
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それにしてもこの建物は、三角形なんでしょうか。 もとからあった水道橋を壊さないで、それを利用して両側に2軒の家を建てたって、ちょっとおもしろいですね。
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で、この建物は、水道橋を壁に使って、何食わぬ顔をして建っているというわけです。
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Commented by patronistaT at 2008-12-12 02:23
ここも水道橋だったとは知りませんでした。
小学校の頃、水道橋の中に水が通っていたという感覚がどうしても
不思議で不思議でしかたなかった事があります。
蛇口をひねれば水が出てくる生活しか知らないんだから、
当然といえばそうですが。

下から3枚目の写真にインベーダーのタイルのモザイクがありますね。これ、あっちこっちにあるの知っていますか?
Moncada,c/Hospitalにあるのだけ覚えています。
世界中にあるそうですよ。
ちょっと面白いけど、ちょっと邪魔です・・・。
Commented by gyu at 2008-12-12 06:39 x
♪ patronistaさん、こんばんは。
この水道橋は、言われてみないと分からないですね。壁の中に塗り込められていたからこそこうして2000年も前のものが残っているわけで、不幸中の幸いというか・・・。 それにしても、すぐ壊してしまう日本じゃ考えられないことですね。
タラゴナの水道橋は、かつて水が流れていた上のところを歩くことができますね。
インベーダー、パリにもあると、あるブログの写真で見たことがあります。同じ作者でしょうかね。
Commented by woodstove at 2008-12-12 08:01
支配者が交替しても、昔からある物を壊さずに活かしているところが
面白いですね。壊す手間も大変そうですし。。。。(^^;)
 日本には水道橋って数少ないですよね。。。ボクが知らないだけかも。
(^^;)
Commented by ぐらっぱ亭 at 2008-12-12 09:58 x
ウーム、実に面白い!わが国ではおよそ考えられない、理解の外ですね。古代ローマ時代の遺物を利用して建物を建てる、しかも両側に、でしょ?すごいアイディアですよね。羨ましいですねー、いずれにしても。日本では地震のせいで、建築許可おりませんからね、隣の家にくってけて建てること自体。それにしても、gyuさんちの近くには興味が尽きないものばかりで、ほんと飽きることがないでしょ?
Commented by KLE4c at 2008-12-12 14:17 x
大好きなローマ建築が街のこんな所に隠れてるんだよ?シリーズ。その建物自体の使われ方も、相変わらず素敵なのですが、
「で、この建物は、水道橋を壁に使って、何食わぬ顔をして建っているというわけです。」
で、笑ってしまいました。古い建物の表情かあ。そうゆう発想っていいなと。日本のビルじゃ思いもつかないところです。
Commented by aqua_blueY at 2008-12-12 15:01
水道橋、娘が歴史の時間で習っていました。
そうなんだ~こんな風に生活に溶け込んでるのですね。
さすが歴史ある国です。

アメリカ人って何でも壊して新しい物を建てたがりますが
これって素晴らしいアイディアですよね!
Commented by gyu at 2008-12-12 15:16 x
♪ woodstoveさん、おはようございます。 
昔は建築物は何でも石を積んで作りましたからね、その石は、のちの時代には建築資材として、また別の建物に使われたわけです。ですから、この水道橋だってコルセローラの山の中から続いているはずなのに、ここぐらいしか残っていません。町の中は撤去したとしても、町の外の部分は、みんなどこかの家の壁などに使われているのでしょう。
なぜ水道橋があるかといえば、近くに飲料水がなかったからです。それでこんなすごい水道橋を建てて、遠くから水を送っていたのですね。
日本には湧水がふんだんにあるから必要なかったのではないですか?
Commented by gyu at 2008-12-12 15:23 x
♪ ぐらっぱ亭さん、おはようございます。
ヨーロッパは地震がないから、こういうものもかなり残っているのでしょうね。古い時代のものは、石を積み上げるだけで、その重さで建っているものもたくさんあります。今だって田舎に行けば石垣はただ石を積んであるだけですよね。だから、前の時代に使われた石をそのまま持ってきて使っちゃう。それで古い建築物はどんどん荒れてしまうわけです。ローマ時代だって、その前のイベロ族の神殿や建築物を壊してそれを石材として使っていますものね。
バルセロナはそんなに大きな街じゃないので回りやすいです。ものすごくいろいろな歴史がギュッと詰まっていて、そりゃ面白いですよ!
Commented by gyu at 2008-12-12 15:31 x
♪ KLEさん、おはようございます。
スペインの不況はだんだん深刻化しています。それで、せいぜいバルセロナの魅力をいろんな面からスポットを当ててお知らせして、観光客を誘致するお役に立てれば・・・と(笑)。
こういう古いものが、街の中にあちこちに見られるというのは楽しいことですね。まだまだ一杯ありそうです。
Commented by gyu at 2008-12-12 15:42 x
♪ aqua_blueさん、おはようございます。
アメリカは古いものをどんどん壊して新しいものを建てるほうを好むのですか。そのやり方を日本は真似しているのでしょうか。
古いものが何もない所って、いくらきれいでも私にはあまり興味が持てません。バルセロナの中の新しく開発された地区も、そういう意味でまるで面白くないです。きちっと整った公園や緑地帯、ピッカピカの住宅が並ぶ地区、住居としては快適かもしれないけれど、つまらないだろうなぁ・・・。
Commented by 加代子 at 2008-12-12 16:15 x
   おはようございます!

今更ながらローマ人の建築技術に感心しました。
本当に頑丈に立派な作りですね!
遺跡をそのまま残して置くのじゃなくて 利用。
道理ですが ちょっと残念です。
住居に使ってなきゃ堂々とした水道橋が・・・・
gyuさんの過去ブログで古代ローマ遺跡、楽しんでます♪
Commented by alex at 2008-12-12 18:11 x
2枚目の写真は、たしか城門でしたっけか?いつ見ても、ローマ時代の壁は趣があって良いですね。実は、gyuさんがカフェの隣りの食器屋さんに行かれたのか気になっています。もしかして、私が記事を見落としているならすみません^^;。
Commented by yuu. k at 2008-12-13 01:45 x
gyuさん いつもおもしろい探検ありがとうございます。
学生時代、古代ロ-マ帝国の水道の技術に感心したことあったなぁ-。
このような形で遺跡を見るとちょっと夢破れるとこありますが、古代の遺跡はたいてい埋もれてるか、再生したものが多いようですね。
あのベルサイユ宮殿も馬小屋同然だったというのですからね。私達人間は未来より過去に夢を、自分の国よりよその国に夢を見るところあるのかもしれませんね。
Commented by gyu at 2008-12-13 06:07 x
♪ 加代子さん、こんばんは。いつもコメントありがとうございます。
中世の人たちは、古いものをそのままとっておこうとはあまり考えなかったかもしれませんね。それより、使われている石材を自分の家の壁に使おうとか思ったと思います。これはきっと頑丈で壊すのも大変だからそのまま使ったんじゃないでしょうか。それでこれだけ残っていたのですから、文句は言えません。だって、その先はすべて失われていますからね。きっとそこに使われていた石は、誰かの家の壁になっているに違いありません。
古代ローマの市壁のレポートは、とてもたくさんの資料を読んで実際自分でもさんざん探して歩き回って書きました。楽しんでくれたらうれしいです。
Commented by gyu at 2008-12-13 06:11 x
♪ alexさん、こんばんは。いつもコメントどうもありがとうございます。
丸いのは、ローマ時代の市壁の北川の門です。門の部分は丸い塔だったのですね。他の塔は四角なのです。
食器屋さん、今日で行ったのが3度目です。なかなか電気がつけてもらえないと言って、今日は電気はないけれど、と言って地下を見せてくれました。お店の床にある木の重いふたを上げると、そこに下に向かって階段が下りていました。とても広い地下室で、その片方に洞穴のようなところがあって、鉄格子がはまっていて、その奥が市壁だそうです。でも、中は暗くて見えませんでした。写真も撮れなかったのです。今度別の入り口から見せてあげる、と言ってくれました。
Commented by gyu at 2008-12-13 06:16 x
♪ yuuさん、こんばんは。いつもコメントありがとうございます。
歴史や考古学の好きな人はこういう石を見てわくわくするけれど、興味がない人は、な~んだ、ただの石、と思われるみたいで、面白くないようです。
古代遺跡は、大体後の時代の人たちが、その石材を使ったりするので、発掘されたときはだいたいあまり跡をとどめていないようです。それを、従来あったであろう形に復元しているところがほとんどですね。そうでなければ、ただのがれきの山だと思います。
ヨーロッパは意志で作られていますから、土台や住居跡など、はっきりしていますが、日本だと、土台の柱の跡とか、そんな風になってしまいますね。まだヨーロッパのほうが形が残っているわけですね。
Commented by じゅん at 2008-12-13 16:06 x
gyuさん、こんにちは。
カテドラルのところの水道橋跡、覚えています。
確かピカソの絵が壁に描かれている建物の近くですよね?

広場の端っこに突然水道橋があり、しかもブチッと途切れているので
インパクトがありました。
あれもローマ時代のものかと思うとただのガレキじゃなくなりますよね。

さて先週ちょっとお話しましたが、我が家に新しいTVが入りまして、
さっそく活躍しています。
両親は登山が好きなので、以前に録画した登山の番組などを見たり
しているのですが、さすがにワイド画面なので大自然が迫力ある映像
になりますね。前のTVで見たときよりも印象がかなり変わりました。
けっこう喜んでもらえたようなのでプレゼントしてよかった~

ということでまた。
Commented by gyu at 2008-12-13 16:39 x
♪ じゅんさん、おはようございます。いつもきてくださってありがとう。
新しいTVが入って、楽しんでいる様子、よかったですね。年をとってくると、そんなに頻繁に外出もできなくなるから、大きなテレビはご両親にはうれしかったことでしょう。映画だったら、映画館に行ったような気にもなりますね。じゅんさんからのプレゼントなんですね。親孝行のじゅんさん!
お母様の具合はその後よろしいようでよかったです。
Commented by Miwakitz at 2009-01-06 04:20 x
Gyuさんあけましておめでとうございます!
今年は今までいきたくても行けなかった美術館や博物館など計画だてて確実に踏破していこう!と目標をたてさっそく先日土曜に歴史博物館に行ってきました(無料デーだったので!)。今までもやもやとしたものがはっきりしてスッキリ!
その中でも特に印象に残ったのが2本の水道橋のこと。ひとつは私が住むコイセローラ、もうひとつはバソス川から水を引いていたという事実を知ってその水道橋は残っていないのかと疑問を持ち、Gyuさんのブログに来たらドンピシャの記事でなんかご縁を感じてしまいました。
しかも昔の記事と思ったら、私がばたばたしてこちらのブログを見にこれなかった頃の比較的新しい記事!もーびっくりです!

これからGyuさんの古代ローマ遺跡の記事をじっくり読んでいきます!
それにしても中世の人たち・・・・ローマの遺跡を再利用だなんて!大胆すぎません?いくらなんでも・・・って思っちゃいました(笑)
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by gyuopera | 2008-12-11 23:22 | 古代ローマ遺跡 romanos | Comments(19)

私と一緒にバルセロナを散歩しましょう Vamos a pasear conmigo en Barcelona!


by gyuopera