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gyuのバルセロナ便り Letter from Barcelona

リセウ劇場でマスネの「ウェルテル」を鑑賞

昨夜はリセウ劇場で、マスネの「ウェルテル」を鑑賞しました。
かの有名なゲーテの「若きウェルテルの悩み」をオペラにしたものですが、本を読んだ時はそんなに感動しなかったのに、オペラで初めて見たときは、涙があふれ出て止まりませんでした。
マスネの音楽は素晴らしく、まさにロマンティシズムの「疾風怒涛」そのもの。このオペラは、私としては歌手よりも音楽が主役だと思います。

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リセウ劇場のHPでステージの写真を見ると、こんな感じで

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なーんでまっ黄っ黄なの!?
これだけでかなり見に行く気をなくしましたが、まあ、見てみなくてはわからない。

配役を見ると、ウェルテル役が Piotr BeczalaとJosep Brosのダブルキャスト、シャルロッテがAnna Caterina Antonacciと Nora Gubischのダブルキャスト。
Piotr Beczalaの録音を聴いたら、朗々と歌い上げる、これぞオペラ!的なテノールで、繊細なウェルテルを歌うのにちょっと・・・正直こういうのは苦手なので、昨夜はJosep Brosでまだましかな?でもあの声は悲劇的な役にはどうも?などと勝手なことを思っておりましたら、開幕の時、Josep Brosは風邪でキャンセル、代役のメキシコのテノールが歌います、と表明がありました。なんか、ほっとしたような。

昨夜はかなり寒かったせいか、空席が目立ちます。まあ、安い席ですが。高い席はさすが埋まっていました。
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さて、幕が開き、ウェルテルが自殺するときと同じ曲で始まります。
ステージは手前がくらいブルーグレーで、シャルロッテの家の庭、斜めにステージが区切られていて、向こう側がまっ黄の世界。ウェルテルの服は白だから、ライトのせいであんなに黄色なんですね。

写真はリセウ劇場のFBからお借りしています。大体ピヨトールさんの写真みたいですが。

幕が開くとこんな風です。もうウェルテルが自殺する場面。
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ウェルテルは好きなオペラなので、もう何度も生のステージを見ていますが、演出によってかなり印象が違います。私がものすごく感動したのは、20年前くらいのマドリッドのものでした。
その後チューリッヒで何度か見て、ザグレブでも見ましたが、シンプルなマドリッドのものが一番よかった。

今回もシンプルなステージングで、向こうとこちら側に分かれていて、その境に仕切りが出て来るだけで本当にシンプル。だから悪いのではな行けれど、まあみていてあまり変化が無いので、目をつぶって音楽に集中しました。マスネの音楽は本当に素晴らしいと改めて思いました。歌手がいなくてもいいくらい。

というのも、代役のテノールも頑張っていたのですが、特に初めは絞り出すような発声ですこし聞き苦しかったこと、シャルロッテもビブラートかけっぱなしでこれも聞き苦しかったこと。ソフィーももっと天真爛漫にすっと伸びる声で歌ってほしかった、などなど、歌手に不満が残りましたが、アルベール役と子供のコーラスはとても良かった。
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シャルロッテに恋してしまうウェルテル
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でもシャルロッテには、親の決めた婚約者がいて、旅から帰ってきて彼女と結婚することになっていたので、ウェルテルは絶望します。

前半の最後に歌われるウェルテルの絶望の歌は、本当に感動的です。
この時、ウェルテルは死を決意するのです。そして天の父に呼びかける「旅に出ていた子供が予定より早く帰ってきたら」の”Pere! Pere!" (アクセント記号が初めのeにあります)辺りで観客を泣かせられなかったら、そのテノールはウェルテルには向いていないと思います。
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シャルロッテに、「クリスマスに会いましょう」と言われて旅に出たウェルテルは、旅の途中で彼女宛てに何通も手紙を書きます。最後の手紙には、死をほのめかす言葉。それを読んでシャルロッテは心配でたまらなくなるのです。

そしてクリスマスの日、ウェルテルはシャルロッテのもとに帰ってきます。
昔と何も変わっていない、と言いながら、詩集を見せ、「オシアンの詩」がそのままウェルテルの気持ちになり、シャルロッテに愛を告白してしまうのです。

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ウェルテルの告白を振り切って奥にこもってしまうシャルロッテを見て、ウェルテルは「死の宣告」を受けたと理解し、シャルロッテの夫にピストルを借り、家で自殺を遂げます。

ゲーテの原作ではシャルロッテはそのままウェルテルに会うことはありませんが、オペラではシャルロッテが雪の中をウェルテルの家に駆けつけ、倒れているウェルテルを見つけるのです。そして瀕死のウェルテルに、自分もあった時から好きだったと告白。ここは原作と少し異なりますが、オペラらしくていいじゃないですか。
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死にかけているウェルテルはそれからずいぶん長い間歌うのですが(立って歩いたりして・・・苦笑)、まあオペラだから仕方ないでしょう。オペラの間、子供たちの「ノエル!ノエル!」と無邪気に歌う声が印象的です。

マスネのオペラは「マノン」もなかなかですが、どれかと言ったら、やっぱりこの「ウェルテル」が一番感動的で色彩豊かな音楽も素晴らしいと思います。


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# by gyuopera | 2017-01-19 07:58 | オペラ、コンサート musica | Comments(0)

寒いけれど、春の兆し

シベリアからの寒波で、ヨーロッパ中冷蔵庫の中のように気温が下がりました。

バルセロナはそれでも日中10度くらいになりますから、まだそこまで寒くありません。風も強く拭かなければお天気は良いしありがたいことです。

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陽だまりには、もう春の花が
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ペドラルべス宮の裏の入り口を見つけたので入ってみました。
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カモが寄ってきたけれど、残念ながら何も食べるものは持ってない
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な~んだ、と向こうに行ってしまった
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バルセロナ大学も新校舎を増築していました。
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火曜日は、バルセロナでも零下になるそうです。
皆様、お気をつけて!


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# by gyuopera | 2017-01-17 07:02 | 日々のこと cotidiana | Comments(0)

宮殿ブティック

ポルタフェリッサ通りのこの建物は、Palau 何とかと言って、18-19世紀に建てられた豪邸でした。
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その後は放置されて、やがて一階部分に、右側に老舗のチョコレート屋さん、左側に切手屋さんが入っていましたが、維持が難しくなって閉店。つい最近、ここに新しいお店が入ったと聞いて行ってみました。

安っぽい、若者好みの商品が並んでいるお店でした。
お店の中にアーチがあったりして、遺跡風。
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昔の建物は、一階は馬車が入るようになっていて、奥が車庫や厩、使用人の住むスペースで、家の人は上の階に住んでいましたから、上に行けば何かみられるかも?
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階段を上ったところの天井を見てびっくり。

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色も鮮やかな天井画が!

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並んでいる安物衣料との対比がはなはだしい。
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あまり好みの絵ではなかったけれど、でもかなりびっくりでした。
この家に住んでいた人たちはどこに行ってしまったのでしょうかね。
それにしても、並んでいる衣料はかなりひどいものでした。

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# by gyuopera | 2017-01-15 07:44 | ショップ tiendas | Comments(0)

聖なる食べ物のエクスポジション

先日、MACBA(バルセロナ現代美術館)の近くを通ったら

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広場の反対側にあるチャペルで、展示会をやっているようだったので入ってみました。
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入ったら、広い床一面にカーペットが敷いてあって、それも作品だったのですが
周りがちょっと変わった礼拝堂になっているんです。
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ここはもとは礼拝堂だったのだからおかしくはないけれど、ちょっと違う…
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いやにカラフルでネオンサイン付き
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天井にまで幕が張ってあって
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聖像が入っているブースには、影だけあって
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カーペットは大きく、床をほとんど覆い尽くし見ると、畑などが刺繍してある
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何でしょうねえ。
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下に食べ物が並べてあるんです。
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つまり、食べ物を祭ってあるんだ。
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という変わった展示会でした。

この礼拝堂の一部にある窓がとてもきれい。

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外に出ると、すぐ前にある建物は、昔の「慈悲の家」の一部
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入り口の横の壁にこんなものが取り付けられています。
「貧しい孤児たちのためにご慈悲を」1785年
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今でもお金を入れられるのかな?


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# by gyuopera | 2017-01-14 07:00 | 展覧会、展示会 exposition | Comments(0)

差し歯

去年の6月くらいに、左の下の奥歯が痛み出し、結局奥歯を2本抜きました。
それから1年半近くも放っておいたのだけれど、奥歯が無いと、左側では噛めないし、右だけだと、今度はこちらが痛んだ時どうしようもない。
それで差し歯をしてもらうことにしました。

で、CTを撮ったりして準備完了、2日前に歯医者に行って決行。
人からは、当分流動食しか食べられないわね、と言われていましたし、私自身、40年前くらいに親知らずを抜いたときは、顔つきが変わるほど、話もできないくらい腫れ上がり、血はいつまでも出るし、夜はうずいて眠れませんでした。
ですから、かなり緊張していったんですね。

手術は2時間あまり。初めは緊張していて、体が硬くなるので、頭の中で一生懸命、 "Ombra mai fu"を歌っていました(笑)。麻酔をしていましたから痛くはなかったのですが、切開する度血が口中に飛び出るのが感じられましたし、のどのほうに流れて行けばむせてしまうし… やっぱり緊張しました。傷口を縫って、あごの骨に2本の釘様のものを差し込んだレントゲンを見せてくれ、最後に一本注射を打ってくれて、「これであまり痛まないと思いますよ」と言ってくれました。

その日は半額の1200ユーロを払い、10日後に抜糸、そのあと2か月くらいして上に歯をかぶせて完成する予定。

その日は傷むかと恐る恐るでしたが、思ったより痛まない。そのおかげで柔らかいものならちゃんと食べられます。一応、玄米でおかゆを焚いて、野菜のポタージュなども作りましたが、前日作った、ごくやわらかく煮込んだタンシチューも少し食べられました。リコーダーが吹けるか試したら、なに、ちゃんと吹けるじゃありませんか。そりゃ少しは傷むけれど、うずいて我慢が出来ないようなことはないし、夜もちゃんと眠れました。 歯の治療は昔に比べたら進歩したのですね。
翌日はきっとどこにも行けないだろうと思っていたけれど、痛みも大したことはないので、蚤の市に行ったりして。夕食に作った煮込みハンバーグも食べられました。

私の仕事机の上には、水晶がおいてあります。
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水晶って、「統合・調和・強化」の力を持った石で、非常に強い浄化作用がある石なんです。すべてのものに対しての調和を生み出し、それをうまく統合させ、より一層強力なパワーを発揮させるように導いてくれるのです。その優れた浄化作用により、他のパワーストーンが吸収したマイナスエネルギーや様々な波動を、元のクリーンな状態に戻してくれる…のだそうです。
まあ、そんなに信じてはいないけれど、でもそばに置いておくと、エネルギーをもらえるような気がしないでもない。

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毎日、私にはいつも幸せだと思える時間があり、それが感じられると、感謝の気持ちでいっぱいになります。自分をこの世に送り出してくれた両親に、夫に、子供たちに… こうして自由に歩けることも、神に感謝… 。
いつも何かしら身に着けているパワーストーンや、身近に置いている水晶のおかげもあるのかな…


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# by gyuopera | 2017-01-13 07:00 | 日々のこと cotidiana | Comments(0)

私と一緒にバルセロナを散歩しましょう Vamos a pasear conmigo en Barcelona!